MMPC44右岸特集（ペトリュス１９９４と新しいサンテミリオンのスター）

ＭＭＰＣ 44th Session
右岸特集(ペトリュス1994と新しいサンテミリオンのスター)
2001年２月２1日（水）イル・ファンテ

春の陽気がそろそろ感じられ、赤ワインを室温で飲むにはちょうどいい感じになってきました、ちょうど雨水の頃です。
久し振りの夜の開催となりました。
２００１年、新世紀初めてのワイン会は新規の参加者が３名様と、
第１回目から参加されている「古豪＝Ｍ泉さん」も本当に久し振りの参加で、
蒼々たるワイン・ラヴァー１０名が所狭きイル・ファンテに集まりました。

白ワイン
１９９９　ＥＩＴＥＬＳＢＡＣＨＥＲ　ＫＡＲＴＨＡＵＳＥＲＨＯＦＢＥＲＧ　ＲＩＥＳＬＩＮＧ　ＫＡＢＩＮＥＴＴ／ＫＡＲＴＨＡＵＳＥＲＨＯＦ
　　　　　アイテルスバッハー・カルトホイザーホーフベルク・リースリング・カビネット／カルトホイザーホーフ
これは今私のデイリー･ワインですが、正直言いまして今日のが一番旨かったです。一瞬間違ってシュペートレーゼ持って来たのかな？って
間違えるくらいいつもより甘味を感じました。今宵はシャンパンが無かったのですが十分役割を果たしてくれました。

１９９８　ＢＯＵＲＧＯＧＮＥ　ＨＡＵＴＥＳ　ＣＯＴＥＳ　ＤＥ　ＮＵＩＴＳ　ＣＬＯＳ　ＳＡＩＮＴ－ＰＨＩＬＩＢＥＲＴ／ＭＥＯ　ＣＡＭＵＺＥＴ
　　　　　ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・クロ・サン・フィリベール／メオ・カミュゼ
非常にレベルの高い白ワインです。この畑はメオ・カミュゼのモノポールで樽の風味が非常にうまく出ています。
ピノ・ブランという説もありますが味は正真正銘のシャルドネです。

赤ワイン
１９９８　ＢＯＵＲＧＯＧＮＥ　ＰＡＳＳＥＴＯＵＴＧＲＡＩＮ／ＭＥＯ　ＣＡＭＵＺＥＴ
　　　　　ブルゴーニュ・パストゥグラン／メオ・カミュゼ
これはいつ飲んでも温泉の匂いがします。ＳＯ２の添加が多すぎるのでしょうか？

１９９８　ＣＬＯＳ　ＢＡＤＯＮ　ＴＨＵＮＥＶＩＮ／ＳＡＩＮＴ－ＥＭＩＬＩＯＮ　ＧＲＡＮＤ　ＣＲＵ
　　　　　クロ・バドン・テュヌヴァン／サンテミリオン・グラン・クリュ
１９９８　ＣＨＡＴＥＡＵ　ＱＵＩＮＡＵＬＴ　Ｌ’ＥＮＣＬＯＳ／ＳＡＩＮＴ－ＥＭＩＬＩＯＮ　ＧＲＡＮＤ　ＣＲＵ
　　　　　シャトー・キノー・ランクロ
新しいサンテミリオンのワインです。ヴァランドロー対ラ・フルール・ド・ゲイの対決です。
はっきり言いまして、この２つの区別は付け難いです。
同じスタイルです。濃厚な果実味と柔らかなタンニン。ミッシェル・ロランの味です。
強いて言えばキノー・ランクロが力の面でやや勝っています。
今飲んですごく楽しいワインです。

１９９４　PETRUS／POMEROL
　　　　　ペトリュス／ポムロール
ペトリュスを超えるワインは他にはありません。１９９８年の２つのサンテミリオンの若い果実味の攻撃にあったばかりで
少しぐらい霞んでしまうかなと少し不安がありましたが、なんのなんの。
しばらく言葉が出ないほどでした。
負けてないですね。（当たり前ですが。）４年の差があるのにもかかわらず果実味の若さではぜんぜん負けていません。
しかもそれ以外に秘めたポテンシャルもあり、格の違いを見せてくれました。別格ですね。
早めに抜栓しデキャンタで目覚めさせたのが功を奏したのか、今飲んでも楽しませてくれました。
また１０年後位に飲んでみたいワインです。

１９７９　CHATEAU　PETIT　VILLAGE／POMEROL
　　　　　シャトー・プティ・ヴィラージュ／ポムロール
１９７９年は熟成したワインを楽しむのにいい年です。価格もそんなに高くはありません。
エレガントで、しなやかで、チャーミングなポムロールです。
“あぶさん”を水で薄めた、ハッカのような、小児用の液体の風邪の薬のようだと、上の右側の写真のご夫妻が
申されていました。

１９８８　CHATEAU　LE　CAILLOU／POMEROL
　　　　　シャトー・ル・カイユ／ポムロール
それなりのワイン。価格も凄く安いですから、こんなもんでしょう。

１９８９　ＣＨＡＴＥＡＵ　ＧＵＩＬＬＯＴ／ＰＯＭＥＲＯＬ
　　　　　シャトー・ギヨ／ポムロール
このワインを初めて飲んだのは昨年の夏、１９９７年にめぐり合いました。結構印象深かいポムロールでした。
上のカイユと比べてこちらは熟成して楽しむにも良いワインです。
タンニンも結構残っててメインディシュにぴったりでした。

１９９０　ＺＥＬＴＩＮＧＥＲ　ＨＩＭＭＥＬＲＥＩＣＨ　ＲＩＥＳＬＩＮＧ　ＡＵＳＬＥＳＥ／ＭＡＲＫＵＳ　ＭＯＬＩＴＯＲ
　　　　　ツェルテインガー・ヒンメルライヒ・リースリング・アウスレーゼ／モリトール
締めくくりの甘口ドイツ。リースリングの寿命の長さを証明するドイツのモーゼル。

いつものようにワインの量は１人あたり７５０ｍｌにもかかわらず、今日のメンバーは全員酒豪？
このあと予定外の地ビール、シャンパンも、、、。
春の訪れを祝うかのワイン会でありました。

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