このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(8)
Chateau Guillot 1989
Chateau Guillot Clauzel 1999
Chateau Lafleur Saint-Jean 1998
Pomerol Reserve / Christian Moueix 1999


シャトー・ギヨ 1989 2001年9月15日 

本日のワインはル・パンの隣という絶好の場所にあるシャトー・ギヨです。
あまり、まだ知られていませんが近年のヴィンテージは目を見張るものがあります。
1937年に現在のLUQUOTファミリーが所有し面積は4.7haあります。
昨年までは全く出会う機会がなく、最初の出会いは1997年でした。
その1997年は、果実味豊かでビロードのような喉超しで強烈な印象が残っています。
それ以来、このシャトー・ギヨは将来有望なシャトー・のひとつとしてブック・マークしています。

品種はメルロ70%、カベルネ・フラン30%、樹齢30年

畑はシャトーの向かい側、ル・パンの横になります。

この1989年は、ミディアム・ボディで熟成味も出て、
今飲んで楽しいワインです。
偉大さは感じられません。それなりの中堅のポムロールです。
近年のヴィンテージはこの80年代よりぐーん、とレベルが上がっているのは間違いありません。


シャトー・ギヨ・クローゼル 1999 2001年9月23日 

MAMI−CHAN おはよう!!
さて、今回のワインはギヨ・クローゼルです。昨年の夏、ワイナートで紹介されて以来、
人気が急上昇したワインです。「たった10樽程度しか造られないほとんど幻のワイン。」とあります。
プロフィールは、、、
面積1.7ha、植密度7,000本/ha、平均樹齢35年、土壌は下層が粘土で表土が砂利質
品種はメルロ60%と文献にありますが、現在はメルロ80%、カベルネ・フラン20%のようです。
浸漬期間は3〜4週間、新樽使用率50〜60%、14〜15ヶ月。
畑の位置は上の地図を参照してください。シャトーを囲むように畑があります。
ほとんどベルギー、オランダ、スイス、アメリカに売られていました。
それまでは恐らく日本へは入ってきた事がなかったようです。
日本のワインの業者さんの努力により、最近ちらほら見掛けるようになってきました。

さて、味は・・・・
まだ、まだ、樽から飲んでいるような感じです。
大工さんがカンナで木を削ったような、新樽を置いている熟成庫の匂い。
プラム、鉱物のようなミネラルそしてヨード。なめし革も少し。
滑らかさが感じられないのは若すぎるためかどうかは解りません。
パーカー風に評価をすると88-90点ぐらいでしょうか?


シャトー・ラフルール・サン・ジャン 1998 2001年9月30日 

今日のポムロールはちょっと気になるポムロールです。
以前からずっと、目を付けていたシャトーなんですが、なんせ小売価格で¥10,000を超えていて、
しかもあまり店頭にもネット上でも見かけることがなく、気になりながらもそのままにしていました。
最近、やっとネット上にも登場し、ちらほら見掛けるようになりました。

このシャトーの畑はペトリュスの横にあります。ペトリュスとラフルールの間という絶好の場所にあります。


面積は僅か1.2ha。メルロ90%、カベルネ・フラン10%。新樽使用率100%。
所有者はフランソワ・ジャヌエックスです。

さて、飲んでみましょう。
グラスに注ぐ時の印象では、色はそんなに濃くありません。
鉄分を感じます。フル・ボディではなく、ミディアム。
どちらかと言うとちょっとエレガントなタイプでしょうか。
タンニンは今流行りの柔らかいタイプではなく、味は非常にドライです。古典的な感じもします。
樹齢がまだ若いのか(COKSによると15年)ピーマン香があります。
甘味、旨味が欠け、何の変哲も無いワインのようですが、
つい、つい、グラスに手が行ってしまいます。
ゆっくり飲んでいて、全く飽きがきません。これは大切な事です。
熟成させると意外と大変身するかもしれませんね。

この1998年は¥8,500でした。
せめて¥6,000台であれば嬉しいのですが、、、。
1998年のポムロールは信じられないくらい、値段が上がってきているので
しかたがありません。

このポムロールは要ブック・マークです。
将来、スパー・スターの可能性が潜んでいるような気がします。


ポムロール・レゼルヴ/クリスチャン・ムエックス 1999 2001年10月2日 

さて、さて、今日はジュネリック・ワインです。
普段はめったに飲む事が無いのですが、このラベルを見ると飲まずにはいられません。
初めて見たときは「お〜〜ペトリュスではないか!!」と興奮しました。
そうなんです。このラベルは1930年代までのペトリュスの旧ラベルをモチーフしたものです。

これがそのラベル バック・ラベル ペトリュスの旧ラベル

では、抜栓。
・・・・・・・おや、なんと、、、合成コルクではありませんか、、。
合成コルクが悪いとは言いませんが、それだけである程度ワインの質が判断できます。
確かに、軽い。軽いだけなら許せますが、水っぽいです。
¥2,900〜¥3,400の間で販売されていますが、
この価格帯のワインとしては最低ラインのぎりぎりの線の許容範囲だと思いますが、
このペトリュスのラベルをモチーフするからには、価格以上の質を求めてしまうのが本音です。
どうせなら、もっと質を上げて、その分、仮に価格が¥10,000になろうと構いません。
このペトリュスというイメージを崩さないならば。

ちょっとこのワインは残念でした。


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