帯広市のとある中華料理屋で奇妙な情報を得た。

「数年前十勝川で釣ったアメマスの腹から、オレンジ色の物質が流れ出したんです。その物資は釣り上げた魚の腹から流れ出し、手をかざすと透き通るよるように手のひらを通り抜けて流れ落ちていくのです。手にはその物質が付着することはなく、気体のようなものなのです。それから、数回同じ経験をしたのですが、お客の誰に聞いてもそんなものは見たことがないと言って、誰も信じてくれないのです。卵なんかじゃないんですよ。妻も見ているんです。信じていただけますか?」

確か、こんな内容だった。
にわかには信じがたく、あいまいに
「しっ信じますよ・・・」
と狼狽しながら答えた記憶がある。
マスターの顔はいたって真剣だった。
アメマスの剥製だか、魚拓だかが飾ってある中華料理屋だ。
「情報があったら教えてくれ」と頼まれた。
誰か、このことに対しての情報をもっている人います?
詳しくは中華料理屋のマスターに聞いてみて欲しい。

写真のアメは、晩秋の西別川上流で手にした魚だ。
この日釣った魚はこの1尾のみ。
ブナがかかり、腹からは卵が零れ落ちた。
リリースすると、ゆっくり深場に戻っていった。
北海道でこれだけポピュラーに釣れるアメマスだが、
その生態は未だ謎が多い。

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