
オイカワは本州ではポピュラーな魚だ。
北海道にはいない。
関東ではヤマベと言う。北海道でヤマメをヤマベと呼ぶのに驚いた。
関西では「ハエ」、「シラハエ」などと呼ぶ。
母親の実家である岡山では「ハヨ」とよんでいた。
写真のオイカワは土佐の四万十川で釣ったものだ。
この川では、7本針を流すと、7本ともに掛かった。
しかも、針には餌がついていない。
30分ほどで100匹ほど釣れた。
豊かな川だと感じた。
祖母に、ハヨ売りから竹串にキレイにさしたオイカワの素焼きを買ってもらった。
酢醤油で食べると美味い。
岡山ではふかせ釣りでも、
毛(蚊)ばりの流し釣りでも良く釣れたが、
東京近辺ではこの魚さえも、
いつでもすぐに釣れる魚ではなかった。
小学生の時に買った、「ヤマベの釣り方」という本は赤鉛筆でびっしり線が引いてある。
絶え間ぬ研究は、釣果には結びつかなかった。
婚姻職の出たオスの姿は見事だが味は落ちる。
釣ってきた大きなオスを、自慢気に祖母に見せると、
「それはネコまたぎといって、ネコも食べん」
と言われ、ガッカリしたものだ。
私の川釣りは、この魚とフナとクチボソから始まった。