第15回放送分    1999年6月28日 11:27

Helloooow everyone, my program starts again.
Sorry for kept you waiting.

さて、長い充電期間を経てお送りする今回のFMまちやは珍しく最近のアーティストをお届けします。
世の中にはたくさんの音楽が溢れています。でもそれらは2通りの音楽に別れると思います。
一つは聴き手に思いっきり訴えかける音楽。もう一つは何気なく聴ける音楽。
どちらの種類にも素晴らしい楽曲が存在していると思いますが、最近は押し付けがましくない
「何気なく聴ける」音楽の方が気分です。お店に行ってもそういう音楽が結構かかっているような気がします。

今回お届けするのはそんな今の気分をあらわしているイタリアのグループBALANCO。
彼らは一口に言ってしまうと「ラウンジ・ボッサ」というジャンルになりますが、
聞き流しても良し、しっかり聴いても聞きごたえのある不思議なグループです。
彼らは女性1人、男性2人のユニットで、女性がスキャット担当、男性がキーボードと
ベース担当というドリカム状態です。今回お届けするのは彼らの2ndアルバムですが、
もともとはエンニオ・モリコーネによる映画「ある夕食のテーブル」のテーマ曲を自分たちなりに解釈をして、
今の気分にぴったりなラウンジ・フィーリング溢れる楽曲に仕上げたことによって注目を浴びたグループなのです。
やはり面白いのはイタリアのグループがブラジルで生まれた音楽、ボサ・ノヴァに興味を持ち、
自分達なりに解釈をして演奏している所だと思います。
ブラジルのボサ・ノヴァとは一味違うし、フランスのシャンソンのスキャットとも違う無国籍な魅力が漂っています。

彼らの2ndアルバム「More」はタイトルの通り、いろんな楽曲を取り上げ、
ヴァラエティ豊かなアルバムに仕上がっています。「黒いオルフェ」のテーマ曲、
「男と女」の主題歌、「ある夕食のテーブル」のテーマ曲といった感じで、
気持ちが良く、押し付けがましくはないけれど非常にオシャレな仕上がりになっています。

夏の午後の昼下がり、ベランダにテーブルを出してビールをクイッと飲む時に最適なアルバムだと思います。
皆さんのそばに、さりげなく流れているアルバムになることを期待しながら今週のFMまちやは終わりたいと思います。
See you next week, same time, same station, don't miss it!!

MORE/Balanco
Rip Curl Recordings \2,300

1.DREAMFLIGHT
2.BOSSA MEMORANDUM
3.MRS BEAT
4.THE BACHELOR WALTZ
5.MORE (THEME FROM "MONDO CANE")
6.COCKTAIL CON LAURA
7.A DAY IN THE LIFE OF FOOL (THEME FROM "BLACK ORPHEUS")
8.CUORI SOLITARI
9.A MAN AND A WOMAN (THEME FROM "UN HOMME ET UNE FEMME")
10.UN POSTO PER ME
11.INTRIGO A FRANCOFORTE
12.THE GIRL FROM MONTENEGRO
13.NESSUN DOLORE
14.METTI UNA SERA A CENA (JAZZNOVA REMIX)

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