古今和歌集 巻第一

春歌上

作品13

寛平御時后宮歌合の歌  紀 友則

花の香を風のたよりにたぐへてぞ
鶯さそふふしるべにはやる


訳>
暖かな春風を手紙とし、あたり一面に漂う梅の花の香りをそれに添えてやって、
まだ姿をみせない鶯を誘い出す案内として送ろうよ

作成:(真紀 友則)2000.05.28/14:08