古今和歌集 巻第三

夏歌

作品142

音羽山を越えける時に
郭公の鳴くを聞きてよめる  紀 友則

音羽山けさこえくれば郭公
こずゑはるかに今ぞ鳴くなる


訳>
旅に出て、音羽山を今朝越えたとこが、ちょうどその時、
ほととぎすの梢はるかに鳴くのが聞こえて、
私を旅に出た気分にしてくれた。

作成:(真紀 友則)2001.05.05/18:35