古今和歌集 巻第三

夏歌

作品154

寛平御時后宮歌合の歌  紀 友則

夜やくらき道やまどへる郭公
わが宿をしもすぎかてに鳴く

訳>
夜暗すぎるからだろうか。
それとも道に迷ったからなのだろうか。
あのほととぎすが、たしかに私の家の空の上を
行き過ぎかねて鳴いているのは。

作成:(真紀 友則)2001.05.05/18:53