古今和歌集 巻第六

冬歌

作品337

雪降りけるを見てよめる  紀 友則

雪降れば木ごとに花ぞ咲きにける
いづれを梅とわきて折らまし

訳>
雪が降ったので、木毎に花が真っ白に咲いた。
「木毎」といえば「梅」のことになるが、
さて庭に下りて花を折るとすれば、この積雪の中から、
どれを花だと区別して折ればいいのかしら。

作成:(真紀 友則)2001.05.05/19:45