古今和歌集 巻第八

離別歌

作品405

道にあへりける人の、車にものを言ひつきて
別れける所にてよめる              とものり

下の帯の道はかたがた別るとも
ゆきめぐりても逢わむとぞ思う

訳>
私とあなたは右と左に別れてゆきますが、
それは帯の両端がひとたび別れるのと同様に、
どこかを行き巡ってまた逢えるものと思っていますよ

作成:(真紀 友則)2001.07.03/17:57