古今和歌集 巻第十二 

恋歌二

作品561

寛平御時后宮歌合の歌  紀 友則

よひの間もはかなく見ゆる夏虫に
まどひまされる恋もするかな


訳>
燈火に惑わされて飛んでくる夏虫は、宵のうちにでも命がはかなくなりそうだ。
そういう私も、恋のために虫以上に迷っているのだが。

作成:(真紀 友則)2003.06.23/23:09