古今和歌集 巻第十二 

恋歌二

作品563

寛平御時后宮歌合の歌  紀 友則

笹の葉に置く霜よりもひとり寝る
わが衣手ぞさえまさりける


訳>
笹の葉に冷たい霜がおかれる季節が訪れた。だが、ひとり寝する
私の袖といったら、霜にもまして冷えこんでいるではないか。

作成:(真紀 友則)2003.06.23/23:13