古今和歌集 巻第十二 
恋歌二
作品564
寛平御時后宮歌合の歌  紀 友則
わが宿の 菊の垣根に 置く霜の
消えかへりてぞ 恋しかりける
訳>
わが家の庭に生い茂った菊におかれた霜は今にも消えそうである。
私は心も消え入らんばかりにあの人が恋しく思われる。