古今和歌集 巻第十二 

恋歌二

作品564

寛平御時后宮歌合の歌  紀 友則

わが宿の菊の垣根に置く霜の
消えかへりてぞ恋しかりける


訳>
わが家の庭に生い茂った菊におかれた霜は今にも消えそうである。
私は心も消え入らんばかりにあの人が恋しく思われる。

作成:(真紀 友則)2003.06.23/23:19