古今和歌集 巻第十二 

恋歌二

作品594

題しらず  とものり

東路の佐夜の中山なかなかに
なにしか人を思ひそめけむ


訳>
東国に行く人がきっと通るのは佐夜の中山である。
なかといえば、そうだ、なまじっか、なんだってあの人に思いをかけて、
こうも悩んでいるのであろう。

作成:(真紀 友則)