古今和歌集 巻第十三 

恋歌三

作品668

題しらず  とものり

わが恋を忍びかねてはあしひきの
山橘の色にいでぬべし


訳>
私は恋心をおし隠すことができなくなった以上、
山橘の赤い実がひどく目につくように、
その心がきっと顔色に出てしまうだろう。

作成:(真紀 友則)