古今和歌集 巻第十四 

恋歌四

作品715

寛平御時后宮歌合の歌  とものり

蝉の声きけばかなしな夏衣
うすくや人のならむと思へば


訳>
蝉の声を聞くのはかなしいものだなあ。
今は真夏であってもいつかは秋になり、
夏衣が薄く感じられるように、
あの人の熱い心もつめたくなりはしまいかと思われるのだから。

作成:(紀 友則)1999.08.04/00:01
更新:(真紀 友則)2000.03.12/01:45

心のつぶやきFILE No.0136@古今和歌集より

更新:(真紀 友則)2000.05.28/14:01