Archmage and Braves

〜 LANGRISSER 10th Anniversary 〜




ラングリッサー10周年。
ラングリッサー伝説完結から約三年。
もし、Xの後に続く物語があるとしたら・・・・



ラングリッサーその後
ラングリッサー外伝?


ラングリッサーの歴史は戦いの歴史です。
T〜Xの他にも、ゲームにもなるであろう歴史の点が存在します。
まず、作品間から取り上げてみると・・・

1.V〜T
約千年もの空白期。
バルディアにラングリッサーが渡るまで、多くの混乱があったことでしょう。
というより間が開きすぎて、何があったとしても不思議ではありません。
2.T〜U
カルザスが確立しました。
そしてレイガルド。帝王ベルンハルトによる戦いの日々がこの時期のクライマックス。
パウル・ボーゼルが本格的活動を開始する直前であり、裏舞台では魔族が策謀を巡らせているはずです。
3.U〜W
一方エルサリアを離れ、イェレス大陸。
レーゲンブルク連邦王国が大陸のほとんどを占め、東には半島にカコンシス王国を残すのみ。
一般兵出身のギザロフが将軍にまでなっていることからして、大きな戦乱が長く続いていたのは間違いありません。
エルウィンの旅立った地がイェレスであると考えれば、レーゲンブルクに彼が関わっている可能性も・・・
4.U〜X
光と闇の攻防が最も安定している時期です。
魔族が身を潜めている間にカルザスは大陸を統一し、帝国となりました。
さすがに武力制圧は考えにくいので、Uの戦いで疲弊した各地勢力を併呑していったと思われます。
この他、Vのはるか昔・・
人間・クリムゾニア・クリムゾンランダー・魔族が入り乱れた、『大戦』も歴史的転換期でしょう。


と、ここまで書き出しましたが、いくつかには大きな問題があります。
それは・・・この間ラングリッサーはVからUとWからXにしか存在しないということです。

ががーん。
個人的にはギザロフがまだ若い頃の時代が面白そうだと思ったんですけど・・・
肝心のラングリッサーが無いんじゃ・・・
ジェシカさ〜ん・・・
邪神が・・・



・・・さて。気を取り直しましょう。
ここまでは過去でした。今度は未来に目を向けます。(こちらが本題)

Xより後のことはWとXのエピローグから推測するしかありません。
そこからもし、『Y』に繋がることがあれば・・という予想(或いは希望)を書きます。
筆者は『お約束』が好きな質です。「それはちょっと違うんじゃ・・」という点も多々あると思いますが・・

設定は誰もが考えるXの二百年後です。
クリムゾが還ってくる時、地上では何が起きているのでしょうか・・・



ラングリッサーその後
ラングリッサーY
RESURRECTION OF LEGEND



世界状況

カルザス

民主主義国家となったカルザス。
その新しい政治の形態が機能するようになるまでには長い時間を要しましたが、数十年を経てようやく体制が整いました。
しかし時が経つに連れ、民衆を代表して政治を行う「議員」は限られた一部の人の間によって務められる傾向が目立ってきました。
実質的世襲、義務よりも権利、国益よりも自分たちの権益を優先する姿勢に民の不満は高まり・・
ついに、中央政府から遠ざけられていた有力者や政治犯たちが反乱を起こします。
彼らが旗印に担いだのは・・旧カルザス帝国の血を引く少女でした。
そしてここに、南の『カルザス共和国』と北の『新生カルザス帝国』が並んだのです。


レーゲンブルク

レーゲンブルク連邦王国はギザロフの反乱・三領地の内乱が尾を引き、国の力を弱めてしまいました。
そのため、かつて征服した地の反乱や恭順を誓った国家の背反など動乱を招いてしまいます。
同盟国カコンシスとカルザス、移住クリムゾニアの力により鎮圧できましたが、自力では防衛できないことを曝け出す結果ともなりました。
あれから二百年。敵対国は様子をうかがい、領主たちの中には独立心を抱いている者もいるようです。
王宮や同盟国に変事があれば、それらに付け入る隙を与えてしまうでしょう。


カコンシス

カルザスとの同盟によりエルサリアとの貿易が活発化し、女王の元でかつてない好景気へ。
貿易国家として(時折、愚王がいたにせよ)大いに栄えます。
現在は、有能な施政者として、力ある魔術師としても高名な王の元、黄金時代とも呼ぶべき繁栄を享受しています。
最近は弱兵と有名なカコンシス兵が増強されてきました。名目は海賊対策ですが、それにしては大規模です。
隣接する地域に敵対勢力の無いこの地に、それほどの軍備は必要無いはずですが・・・


クリムゾニア

クリムゾニアとクリムゾランダーの溝はまだ深いものがあります。
寿命の長い彼らにとり、二百年ではまだ溝を埋めるには十分ではありませんでした。
現在は、間も無くクリムゾと共に帰還するであろうクリムゾニアの王を迎える準備を進めています。
これを勢力融和の機会と捉える者もいれば、クリムゾニアが主導権を握る好機とみて暗躍する者もおり、不穏な空気が漂っています。


魔族

Xでの戦いにより主だった者を失ってしまったために衰亡の一途を辿り、大陸の辺境にごく少数のみ存在。
が最近、指導者となるだけの力を持つ者が現れ、活動が活発化してきているとの噂もあります。



人物

主人公

赤い髪が印象的な17歳。やや熱い性格?
レーゲンブルク連邦地方領主の息子。士官学校を卒業し、久し振りに家へ帰ってきた。
何かの大事件(反乱容疑とか)があって父を殺され、領地を幼馴染みや親友と共に逃げ出さねばならなくなる。
羽をあしらった銀のティアラが代々伝わっている。


ヒロイン(幼馴染み)

主人公の幼馴染み。明るく素直な性格。
主人公は首都の士官学校へ何年も行っていたので、会うのは数年ぶり。
クラスはヒーラー(神官戦士)系。ヘソ出しはしてない。


ヒロイン(銀髪)

謎の武装集団に襲われている所を助ける。
カルザス共和国の若き代表の一人であり、使節としてイェレスに来ていた。
長い銀髪で、冷静沈着な性格。やっぱり飛兵系。


ヒロイン(年上)

出自が謎めいている、20代半ばほどに見える女性。
たまにピンチの主人公を助けに現れたりする。異種族の血が混ざっている。
自分のしていることに疑問を感じたりもしているような節も見られる。戦士系。


ライバル

カルザス共和国の将軍。主人公よりやや年上。クラスは騎兵。
生真面目なため、腐敗官僚をとても嫌っているが、国を裏切ることもできず戦っている。
家宝として奇妙な片刃剣が・・・


親友

主人公と士官学校で同級生。民間出身。
お調子者だが、能力はそれなりにある。魔法が得意。
一人称はおいら(笑)


カルザス共和国の首長

ダメ人間。金と数の力でカルザスを操っているような人物。
政治腐敗の中心。


カルザス帝国の女帝

まだ若い少女。ヒロイン候補4番。
銀髪ヒロインと瓜二つの顔立ち。実は双子の姉。
かなりわがままな性格で、行動的。感情に任せて動くので、周囲を困らせることもしばしば。


カルザス帝国の大臣

共和国で権力闘争に敗れた者や、これを機会に何かを企む者たち。
腐敗したカルザス共和国打倒を叫んでいるが、共和国で支配者側にまわれなかったことを恨んでいるだけ。
女帝を祭り上げ、勢力拡大を狙う。


カルザス帝国の宮廷魔術師

ローブを深く被った謎の人物。強力な魔法を操り、カルザスの分裂を手助けした。
あんまり謎ではないとも言う。


カコンシスの王

賢政を布き、国民の人気は高い。マジックユーザーとしても高いレベルにある。(たぶんシェルファニールとリッキーの子孫なので)
が突然、人が変わったように王国の軍備増強を始める。
本当は野心家だったのか、それとも誰かに操られているのか・・・


ヴィラージュ

クリムゾニアの指導者の一人。
かつてクリムゾランダーの指導者だったため、クリムゾから降りてきた者には反発を買っている。
クリムゾ出身者や地上人との交渉に頭を悩ませている。


ブレンダ

レインフォルスの帰還を心待ちにしており、彼が帰ってくればクリムゾニア内の対立も解決することを期待している。
クリムゾニアは人間の肉体的絶頂期である二十代後半あたりで加齢がほぼ止まると考えられるので、Xよりほんの少し年をとっている。


ランディウス

筆者は、ランディウスはクリムゾンランダーそのもの。もしくは混血(クリムゾの方の血が濃い)と考えています。
クリムゾンランダーだとすればWから十歳ほど年をとった姿になるでしょう。
個人的にはもう少し年をとらせ、四十歳前後のナイスミドルを期待。
WではCのアンジェリナエンディングに進んだはずです。しかし彼女は普通の人間なので、二百年も生きられません。


リスティル

ということで、二百年経ってみるとリスティルがヒロインになっている説。
はじめは死別したアンジェリナに義理を立てていたランディウスも、リスティルの長年のアタックに落ちてしまったと。


ジェシカ

カルザスをはじめ多くの国に宮廷魔術師として誘われるも、それを固辞。
アルハザードを封印した秘密神殿で祈りを捧げています。
マクレーンは相手にしないでしょう。彼には残念ながら。
こんな設定であれば出番があるかも・・・

転生の時を迎えてしまったジェシカ。この隙を狙い魔の手が迫る。ピンチ!
しかし、そこには彼が居た。
彼女を守るためクリムゾに頼み込み、更なる機械化によって延命したマクレーンが・・ってやりすぎですか(笑)



内容

RPGにおいて、『予想外の出来事(頼まれ事・襲撃・借金)により、やむなく何か(協力・逃亡・金稼ぎ)をすることになる』のと
『何か(仇・さらわれた人・宝物)を追いかける』のは基本です。
これに『何か(夢・野望・愛)のために動く』を加えれば、キャラクターのほとんどの動向が表せます。

主人公は故郷を追われ、身の安全と名誉の回復、そして真相の究明のため転戦していくうち、大きな時代の流れに気付く・・・
イェレスでは各勢力で不穏な動きがあり、エルサリアでは分裂状態。
魔族も動いています。クリムゾも帰ってきます。
考えていくと、想像力が膨らみすぎてとてもまとめられません・・・


ラングリッサーとアルハザード。Xではこれらが最終的にどうなったのかは示されませんでした。
しかし、おそらくラングリッサーは全ての力を失ってしまっているでしょう。
アルハザードは一時的に力を弱めたものの、クリムゾの接近に伴って力を増加。
ラングリッサーが無いために水晶化して天に保管することもできず、地上のどこかでジェシカが封印しているはずです。
となれば、これはもう突然の襲撃によって奪われるしかないでしょう。

テーマは当然『復活』。
となるとラングリッサーが帰ってこなければいけません。復活というより新生でしょうか。
元になる剣はクリムゾニアとの関係からどうにかなるとして・・・問題は鍛え方です。
正確に言えば、誰が犠牲者になるか。光輝の末裔で誰か適当な人は・・・・・シグマ?
筆者には良い案が思いつかなかったので、燃える設定があれば教えてください。


最終決戦の候補地はクリムゾ。
Yでは伝説が帰ってきたのですから、二百年を経て帰ってきた月がラストに相応しいと思われます。
ラスボスは読者の皆様のご想像にお任せします。



システム

Xと同じく、同時にPCになるのは最大六人がちょうど良いと思います。
これ以上多くなると部隊の把握が面倒ですし、プレイヤーそれぞれの個性が無くなってしまいそうな気がします。
後述のようなリアルタイムになると、これでも忙しくなってしまうかもしれません。
かと言って少ないと戦術的な面白みが無くなりますし、キャラクター関係が寂しい事になってしまいます。


戦闘システムはVとXの融合を考えてみました。Vの要素が強い?

・ ターンは時間の目安程度。部隊は敵味方関係なくリアルタイムで動く。(もちろん、時間を止めて対応を考えることもできる)
・ 移動は指揮官と傭兵部隊が一緒のV方式。ほぼ同じ。
目的地を決めて移動。随時それを変更できる。敵に遭遇した場合の反応や移動形態(陣形)や態勢(警戒・標準・猛進など)の設定。
・ 戦闘そのものはVの簡易戦闘に近いが、損害は個々の傭兵ごと。
自部隊と敵の方向や陣形により被害を受けやすい部隊が異なる。(縦列で先頭から接敵した場合、先頭にしていた隊の損害が大きい)
強敵も複数部隊で相手の陣形の苦手な方向から攻撃すれば楽とか・・
・ リアルタイムのため、魔法は発動待ちができる。
効果を弱めにしてMP消費を増やせば早く発動できるなど、効果・射程・詠唱時間・MP消費の機に応じた変化。
・ 判断力は行動の対応の早さを左右。良ければ、移動から攻撃・攻撃から防御などの切り替えや陣形の変更が早い。
・ 高低差による威力と長射程武器の射程の変化や、魔法効果の違いなど地形による差を増やし、戦術性を増す。

・・・これだと、プレイヤーの把握すべき事が多くて忙しそうですね。
その他要望としては『マップの拡大縮小機能』や『簡単な戦況一覧(部隊ステータス・移動目的地などを表示)』が欲しいところです。



長々と書いてしまいました。
妄想に妄想、お約束にお約束を重ねてこんな設定を。読んでくださった方、ならびにアイディアを頂いた高天さんに感謝です。
ちらりとでも「自分もこんな設定は燃(萌)えるよな〜」と思って頂ければ、筆者の狂喜するところであります。
こんな文を読んでもらえるかどうかが一番の問題ではありますが。

なにはともあれ・・・

Congratulations!! LANGRISSER 10th Anniversary!!