このページは私の知識レベルに応じたトレーディングカード用語解説集です。
Nomo Cards Garallyでくだらない解説文を書いていますが、しばしばカードに興味のない人にはなんのこっちゃという言葉が出てきます。そのフォローのつもりで作ったページです。
もし誤りなどがありましたらどうぞ指摘してください。
解説の中に用語集で解説した用語が含まれている場合はその用語の後ろに★印を付してあります。
【あ】
インサートカード:
数パック★に一枚、ボックス★に数枚といった割合で封入されているカード。一口にインサートカード★といっても、細かく分ければパラレルカード★や企画モノ★、オートカード★やメモラビリアカード★などもインサートカード★の一種である。
オッズ:
たとえば10パックに1枚の割合で出現することを1:10という。
このカードは1:10のインサートカード★だ、という風に使う。"出る確率"ということだから、競馬で使うオッズとあまり考え方は違わない。カードコレクティングのギャンブルな一面を垣間見る用語である。
オートカード(Autograph Card):
選手のサインが施されたカード。これには普通のカードにファンが個人的にサインしてもらったカードとカード会社がサインをもらい、インサートカード★
の一種として封入するものとがある。
トレーディングカードの世界では一般的に後者のみが収集・交換の対象となる。
【か】
企画モノ:
言葉自体は一般的なものなので、用語とはいえないかもしれないが、インサートカード★などでホームラン打者ばかりを集めたものやデザインに凝ったものなど、カード会社独自のデザインで企画されたものを言う。
メモラビリア系カードが出るまでは、各社ともこの企画モノカードの出来不出来をしっかりと考えていたように考えられる。なんとなれば、いいデザイン、コンセプトのカードは当然コレクターに人気となり、持っている人にとっても眺めて楽しいカードになるからである。
個人的に言えば、最近はうならされるようなカードは皆無に等しい。
グレーディング:
カードの状態をCentering(印刷が前後上下にずれてないか)、Corners(カードの角がつぶれていないか)、Edges(カードのへりがめくれていないか)、Surface(カードの表面に傷はないか)などの観点から、カードの保存状態を鑑定し、点数を付したケースに入れるサービス。はまる人ははまるが、どーでもいいひとにはどうでもいいというサービスだが、最高の評価を与えられると、市場での値段ははねあがる(とされている)。
ケースは信頼性が高いので、興味がなくても、大切なカードはグレーディングするという人も少なくない。
もっとも権威があるとされているのは米PSA社。
ケース:
ボックスが数個から数十個まとまって大きなダンボール等に入っている。これをケースといい、通常メーカーからはこの状態で出荷される。剛毅なコレクターはお気に入りのブランドをこのケース単位で買うこともある。真似をしたいがそんなお金は普通ない。
【さ】
サブセット(サブセットカード):
オッズ★はレギュラーカード★と同じで、レギュラーカードと通しナンバーでラインナップされているが、レギュラーとは違うデザインまたは特定のテーマなどで作られたカード。説明してもなんのこっちゃ★というカードである。
自引き:
パック★から自分で引くこと。"引く"という言葉自体にもう"くじ"的要素満載の業界用語である。
ちなみに反対語は"シングル買い"★。
ジャージカード:
メモラビリアカード★の一種。選手が公式戦で着用したジャージを小さくきって貼り付けるか挟み込むかしたカード。
ショートプリント(SP):
レギュラーカード★にラインアップされながら、印刷数を少なめにしてオッズ★を高くしたカード。ルーキーカード★が注目され始め、インサート★という形ではルーキーカードとみなされないために、レギュラーカードとしてのレア性を求めて生み出されたからくり。その後ルーキーカードのみならず、スター選手のレギュラーカードにもこの仕組みが利用され始めた。
シングル買い:
自分のほしいカードをパックから自引き★するというのはめったにないこと。どうしてもほしいときは個人やカードショップで販売しているものを買うことになる。これをシングル買いという。絶対に1枚づつ買わなきゃこういわないとかそんな厳密な言葉ではない。
日本のショップではいまでもアホみたいな値段でシングルカードが売られていることが多く、そのことによってカードコレクターの趣味を辞めていった人もけして少なくはないはずである。
【た】
【な】
ナンバリング:
このカードは全部で何枚しかありませんよ、しかもそのうちの何番ですよ、と親切にカードに箔押しまたは印刷してることを言う。書き方はいろいろあって「123/500」とか「123
of 500」とかいろんな書き方がある。
何番目ですよ、と書かないでこのカードは200枚限定ですよという意味で「1 of
200」とただ印刷してある場合もある。10,000枚限定のカードなどもあって、何が限定やねん、と突っ込むとみもふたもなくなるようなものもある。
なんのこっちゃ:
これは私がつぶやくだけで、プライベートなカード用語である。おそらくカードを集めだすとこう突っ込む機会が少なからずあるはずにちがいないだろうかもしれない・・・。
【は】
パック:
ベースボールカードは普通、5枚から10枚程度が一袋に入ったパックで販売されている。(<ボックス<ケース)
ボックス:
パック数パックから20から30パックでひとつの箱に入れられて、販売されていることもある。(>パック、<ケース)
ハットカード:
別に驚くカードではない(くだらない(^_^;))。
メモラビリアカード★の一種。選手が公式戦で使用した帽子を小さく切って、貼り付けるか挟み込むかしたカード。
バットカード:
メモラビリアカード★の一種。選手が公式戦で使用したバットを小さくチップ状にして貼り付けるか挟み込むかしたカード。
パラレル(パラレルカード):
レギュラーカード★と構図的にはほとんどいっしょであるが、箔を押したり、文字色を変えたりして少しバリエーションをつけたカード。
【ま】
メモラビリアカード:
メモラビリア(選手のバット、グローブ、ジャージなど)がカードにはさみこまれるか、貼り付けられるなどしたカードで、個人的にこんなことをする人はいないので、一般的にカード会社がインサートカードとして封入するものをさす。
Upper Deck社が3年程前にBabe Ruthのバットを切り刻んでカードに挟み込むという考えられないことをやって以来、トレーディングカード業界はこれ一色になったといっても過言ではない。このときバットを挟み込んだ上にRuthのサイン(たしかMoney
Orderのサイン)を貼り付けたものを1枚だけインサート。12歳かそこらの少年が引いて大騒ぎになった。買う人が買えばン百万円というしろものである。
さて、今インサートされているものの中には"ボールカード"なるものもあって、その選手が投げたか打ったかしたボールなんか?という基本的な疑問を抑えきれないものもないことはない。
もっと強烈なのは、選手名をカードに施しながら、ホームベースや取り壊された球場の壁なんぞを挟み込んだものまであって、その選手とのかかわりがよくわからなくなっているものもある。
カード自体のデザインが優れているかといえば、おおむねひどいものではある。ジャージやらバットやらにおんぶにだっこ状態のカードである。
まぁ、売れればなんでもありなのである。
オートカード★も広義のメモラビリアカードである。
【や】
【ら】
ルーキーカード(RCカード):
何をルーキーカードと呼ぶかは実はあまりはっきりしない。いろいろあたってみたところでとりあえず定義してみると、
さすがに1.の条件をはずしてRC★というひとはめったにいないが、後の項目は該当しようがしまいが、ほとんど関係ない。
Beckett社★がRCの定義をつけてプライスリストを公表しているが、基本的にディーラーは何も気にしていない。
まぁ、カード業界というかカードコレクティングとはことほと左様にいいかげんなものである。
しかしながら「その選手のカードであれば若い時代のカードがほしい」といったファン心理を考慮すれば、こんな定義づけ自体がそもそも無意味という意味で健全なことなのかもしれない。
レギュラーカード:
カードセットの中でもっとも基本となるセットのカード。(⇔インサートカード★)
【わ】
【アルファベット】
Beckett社:
月刊でベースボールのほかバスケットやアイスホッケー、アメリカンフットボールのトレーディングカードのプライスリストを発行している。ここが高いといえばそのカードは高いという今流行りの言葉で言えば"価値創造企業"(違うか?!)。日本でも専門ショップへ行けば500円程度で買うことができる。近年、グレーディング★事業もはじめた。
Hobby:
アメリカでのトレーディングカードの流通は、おもちゃ屋さんやスポーツグッズショップなどとトレーディングカード専門店に大きく分けられる。同じカードのブランドでもそれぞれのチャンネルにあわせて、違ったインサートやインサートオッズなどを設けて販売している。
Hobbyとは趣味としてカードを集めている人たち向けで、一般的にインサートの種類も多く、またオッズも高いものがあったりする。Retailは一般に街角のタバコやさんやおもちゃ屋さんなどで売られるためにHobby版とは別にパックされたもの。レギュラーは変わらないが、インサートの数や1パックあたりのカード数などが少なくなることが多い。まれにRetailのみのインサートが設定されている場合もある。一般的にRetail版よりHobby版は値段が高いことが多い。
RC:
ルーキーカード★のこと。RC自体がrookie cardの略だからよく見かける”RCカード"という表記は実は変である。