さて。何を隠そう、私は大のホラー嫌いだ。いやなの。あのじりじり迫ってくる感じ
とか血とか内臓とか。だからほんの少しだけ不安だった。あぁ、夜眠れなくなったら
どうしよう…、と、半ば本気で考えていた(笑)。そうだ、これはティム・バートンなんだ。
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を作った彼が内蔵をだすわけない。と自分に言い
聞かせた。でも拷問道具好きだし…とわけのわからないことを考えもした。
結果はというと。怖くなかった。予想通りかしら。ヴィジュアルはティム・バートン全開!
って感じで。ハロウィンのかぼちゃ、亡霊、魔女、拷問道具(やっぱり…)。
ちなみに拷問道具にかけられたのはリサ・マリーでした。一番血が大量に出てたのも
彼女だったと思われます。恋人なのにねぇ…。
ホラー映画の怖さよりも私はこの映画におとぎ話の不気味さを感じた。「青ひげ」みたいな感じ。
う~ん。でも首をすっぱんすっぱん切っていくのは不気味というより小気味よかった(笑)。
首なし騎士がちょーかっこよかった。アクションがね。さすがダース・モール。
首なし騎士は三人の俳優が演じたらしい。首あり騎士がクリストファー・ウォーケン。
で首なし騎士がダースモール役者。で、馬に乗った首なし騎士が、あ~、誰だか
忘れました。とにかくダースモール役者の剣の降り回し方が邪悪でかっこよくてね~。
忘れちゃならないジョニー・デップは情けなくて(もちろん)かっこよかった。演技力と顔。
天はニ物を与えたらしい。どこかの顔だけの俳優とは違うんだな。今更言うなって感じだけど。
クリスティーナ・リッチは、可憐で可愛らしかった。この人も映画が変わるたびに
イメージが変わっていくんだからびっくり。
しかし、ちょっと気になることがあった。なんかジョニー・デップのキャラが明るくないか?
このキャラってトラウマ持ってて暗いはずなのに映画だと妙に飄々としてる上にマヌケだぞ。
でも好き。情けなさがかなり好き。
ティム・バートンの映画っていったら理解されない者のとか悲しみとか辛さとか、そんな
ものが訴えてこないっけ?「シザー・ハンズ」だってさぁ。悲しかったよ、あれ。
「バットマンリターンズ」だって悲しいと大評判だったし(←観てない)。
今回は恋に落ちてトラウマもあっさり解消。あれれれれ?幸せモード入ってるよぉ。
絶対リサ・マリーの影響だ、と思いますが。確かに人形っぽくて理想通りなんだけどさぁ。
あ、書き忘れてた。ちょっとシュールでお気に入りの場面がありました。ううう、
書きたいけど、 やめておこう。ヒントは「アンパンマン」。 さて、わかるでしょうか?