「ギター弾きの恋」

世界で2番目のギター弾きは口のきけないおんなの子に恋をしました。

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エメットのギターを初めて聴いた時のハッティの顔が。もう。

彼女は人を分析することができず、ただ感じるだけの人なのだと思う。 そして、その感じたものを信じていける人なのだとも思う。

一方エメットは、アーティストの定義を並べたがるバカな口を持ち、遊び好きで、 ステージに立つ時は、泥酔しているか、遅刻するか、すっぽかすかの3つに1つ。

ダメ男ーといいたい皆さんのお気持ちはよくわかる。

でも実際の彼は、小心で、自分のすきなこと(汽車をみる、ネズミを銃で撃つ)をすきな人に わかってほしい、共有したいと思うような、「僕のことわかって」と常に訴えている 人だったんじゃないのか、と。

だから彼はギターを弾く。彼にはギターでしか伝えることができないから。

そのギターの音色をわかっていたのはハッティだけだったのに。

ブランチも一緒に汽車を見たりネズミを撃ったりしてたけど、ありゃあただ知りたかっただけで。 「どうしてネズミを撃つのか」「どうして汽車がすきなのか」


…バカバカバカ!(取り乱し中)

失って初めて気付くなんて美しい話だけれど私はまっぴら御免だわ、と結論。