おぅ、ちょいと俺の話を聞いてくれねえか?
そう、あの頃は、俺も今よりは若かった。冒険者としては、油ののりきった時期だったな。
剣を取っては大陸一、誉高きザールブルグの騎士団にだってひけは取らねえと信じてた。ヴィラント山の火竜にだって、いっぺんくらいは出会ってみてえと思ってたくらいだからな。
で、俺はザールブルグで一旗上げようと、故郷を離れたってわけだ。
ある時、俺は峠を越えようとしていた。
土地の連中が、『アーベントの丘』とか呼んでた場所だ。
この峠を越えて南東に下れば、カスターニェ街道にぶち当たる。そこからまっすぐ東へ向かえば、目的地のザールブルグだ。
ところが、峠道の途中には、魔物が巣食ってやがったんだ。
でかいトカゲに角を生やして、コウモリの羽をつけたような格好をしてる。でっかいくちばしと鋭い爪を持ってて、まともにくらったら腕の一本ももげちまうんじゃないかと思ったね。
後で聞いたんだが、アポステルとかいう名前らしいな、あの魔物は。
え、それでどうしたかって?
そりゃあ、戦ったさ。俺は、どんな相手にでも背中は見せねえ。
ところが、相手は一匹や二匹じゃない。群れをなして襲いかかって来やがった。おまけに、そいつらの吐く息ときたら、甘酸っぱい香りがして、吸い込むとふらふらっと気が遠くなっちまう代物でな。
最初の二匹を切り倒したところまでは覚えているんだが・・・。
そのあとは、気がついたら、傷だらけになって崖下の繁みの中に引っかかってた。
こうなったら仕方がねえ。出直すことにして、ふもとの村に戻ったよ。
まあ、あのあたりの村はどこもそうだが、そこもしけた村だった。
村に1軒しかない酒場に立ち寄って、亭主に魔物相手の冒険談をひとくさり、してやった。
「・・・でな、なんとかあの峠を越えてえんだが、うまい知恵はないもんかね」
亭主に聞いたが、この亭主もさえねえ野郎で、
「そりゃ、運を天にまかせるしかないですよ。魔物に見つからなきゃ無事に通れるし、見つかったらおしまいですな」
なんてことを言いやがる。
俺も途方にくれて、なにかいい考えが浮かばねえもんかと、酒場の中を見まわしたんだが・・・。
「それにしても、きたねえ店だな。テーブルクロスも汚れてるし、窓にゃクモの巣だ。ちっとは掃除でもしたらどうだい」
「悪いね、だんな。実は女房の親父さんが病気になっちまってね。女房がずっと実家に帰っちまってるもんだから、いろいろと行き届かないんですよ」
亭主は酒のお代わりを注ぎながら、ため息をついた。ため息をつきたいのは、こっちだってのによ。
その時だ。背中の方から、落ち着き払った声がしたんだ。
「ふふふふふ。困っているようね・・・。おかみさんが帰って来るまでの間、毎日、酒場をピカピカにする道具があるんだけど・・・。銀貨200枚でどうかしら、ふふふふ」
俺はびっくりして振り向いた。
それが、女の声だったからってわけじゃない。
俺だって、一流の冒険者だから、人の気配には敏感なんだ。誰かが近づきゃ、足を忍ばせて来たところで、すぐそれとわかる。ところが、その女は、何の気配もなく、いきなり俺の後ろに立ってやがったのさ。
俺も長く旅をしていたが、あんな奇天烈な格好をした女に会ったのは、初めてだ。
錬金術師・・・って言うのか? 妙に裾の長い服に、真っ黒なマントを羽織って、腕組みをして突っ立ってた。
口元は笑ってるんだが、なんとなく、背筋が寒くなるような笑いでよ、ガキの頃、おとぎ話で聞かされた、子供を取って食う魔女みたいな感じだった。
いちばん気味が悪かったのは、その目だ。右と左と、瞳の色が違うんだよ。
ま、たしかに、広い世界にゃ左右の目の色が違う連中ばかりが住んでる土地もあるんだろうが、その時は、さすがの俺もぞっとしたね。
年も、よくわからねえ。俺よりは、かなり若いんじゃないかという気はしたけどな・・・。
その女は、俺を無視してカウンターにつかつかと歩み寄ると、亭主の顔をじっと見て、言った。
「ふふふふ、どうかしら。さっき言った道具、要るの、要らないの?」
この女、ひょっとして、新手の押し売りなのか?
「あれなんか、吹き込むのにちょうどいいんだけどね、ふふふふ」
女は、隅の壁に立てかけてあったホウキを意味ありげに見た。何のことやら、俺にはさっぱりわからねえ。
亭主は、口をあんぐり開けてその女を見ていたが、やっと我に返ったようだった。そして、振り絞るような声で、
「あんた、最近このあたりで噂になってる魔法使いだな! なんだか知らないが、タワシやはたきに邪悪な魔法をかけて、人をだましては金をまきあげてるらしいじゃないか。あんたから買う物なぞない! 悪いが、帰ってくれ!・・・そして、すぐにこの村から出て行ってくれ!」
亭主は、声は勇ましいが、間違いなくこの女を怖がってた。しゃべりながら、俺の方をちらちら見ている。いざとなったら、俺に助太刀を頼むつもりだったんだろう。
女はじっと亭主をにらみつけていたが、ふっと肩をすくめると口の中で小さくつぶやいた。
「まだまだこのあたりでは、錬金術は理解されていないようね。ふふふふふ」
そして、今度は俺の方を振り向いたんだ。
「ところで、あなた・・・」
「お、おう! 何でぃ!」
俺は半身になって身構えた。絶対に、たぶらかされねえぞ・・・。
「さっき、峠の魔物の話をしていたわね」
「おう! それがどうかしたか!」
「ふふふ、わたしもこれから峠を越えて、ザールブルグに向かおうとしていたのだけれど、あなたが話していた魔物というのは、ちょっとやっかいね。ふふふふ」
そして、女はあの気味の悪い瞳で、俺の目をじっと見た。
「どうかしら。わたしに魔物を始末する良い考えがあるのだけれど、協力してくれる気はない? ふふふふふ」
どうも、この「ふふふふふ」という笑いを聞く度に、背中がぞっとするんだが、魔物をやっつける手があるという話には、心が動いた。なんたって、あの峠を越えない限り、俺の偉大なる夢を実現することはできないんだからな。
「よ、よぉし、わかったぜ。どんな作戦なのか、その話だけでも聞かせてもらおうじゃねえか」
「ふふふふ、それじゃ、外へ出ましょう。ここのご主人、さっきから心臓が止まりそうな顔をしているものね、ふふふふふ」
ああ、いいかげん、その笑い方はやめてくれ!
「さあ、聞かせてくれ、その、魔物をやっつける作戦ってやつをよ」
外に出ると、俺は意気込んで尋ねた。
だが、女は相変わらず、意味ありげに腕を組んでいるだけだ。
「ふふふふ、最初から、説明する気はないわ。説明しても、あなたには理解できないでしょうからね。ふふふふふ」
「な、なんだとぉ!! おめえ、俺のことをばかにしてるのか!」
「ふふふ、あまり怒鳴ると、血圧が上がるわよ。さあ、無事に峠を越えたいのだったら、黙ってわたしの言う通りにしなさい。村の武器屋へ行って、抱えられる限りの剣を買ってくるのよ」
女は、銀貨の入った皮袋を放ってよこした。
俺は、どうしようか、一瞬迷った。これじゃ、まるで、この女の使いっ走りじゃねえか・・・。
だが、この女に、得体の知れねえなにかの力があるのは、俺にもわかった。魔物をやっつける策があるっていうのも、決してハッタリじゃなさそうだ。ここは、とりあえず黙って従っておこう。なに、そのうち思い知らせてやるさ。
そして、俺はその村の武器屋を探した。
だが、ただの田舎の村に、武器を専門で扱ってる店など、あるはずがない。
走り回ったあげく、村外れに鍛冶屋を見つけた。
ここは、鋤や鍬といった農具を作ったり修理したりしている店だが、剣の類も申し訳程度には置いてあった。
鍛冶屋の主人は、頭がつるつるにはげ上がった、人の良さそうな男だった。
ありったけの剣をくれと頼むと、最初は目を丸くしていたが、俺の姿に親近感を抱いたのか、つやつやした脳天をピシャピシャ叩きながら、10本ほどの剣をひもで縛ると、かごに入れて背負えるようにしてくれた。
剣の重さにふらふらしながら村外れの広場に行くと、あの女は木でできたベンチの上に、見たこともないような道具や薬びんを、所せましと並べていた。
「ふふふふふ、これから、ちょっとした錬金術をするのよ。今夜一晩はかかるから、あなたはどこかで勝手に寝ているといいわ。ふふふ」
「わかったよ、もう勝手にしろ。出発は明日の朝だな」
俺は、買ってきた剣の束をかごごとベンチの脇に置くと、宿を探しに行こうとした。
女が呼び止める。
「ちょっと・・・。あなたの剣も、置いて行く? 一緒に吹き込んであげてもいいのよ。ふふふふふ」
「俺の剣を!? じょ、冗談じゃねえ! この剣はな、ガキの頃から使ってきた、大事な大事な剣なんでぃ! 刃こぼれしたり、折れたりする度に、自分で鍛え上げてきたんだ。言ってみりゃあ、俺の子供みたいなもんさ。いいか、どんな妖しい術を使うのか知らんが、この剣にゃ、指一本触れさせねえぞ!!」
俺は、自分の剣を抱えるようにして、その場を去った。
そして、とある農家と話をつけて、そこの馬草小屋に泊めてもらえるようにすると、そのまま酒をかっくらって、ぐっすりと寝ちまった。
翌朝、例の広場へ行くと、錬金術師の女は、もう旅支度を整えて待っていた。
さも当然、というように、剣の束を入れたかごを、俺にかつがせる。
だが、不思議なことに、昨日の時ほど重たく感じない。まあ、ぐっすり寝たせいで、元気が出たからだろう。
相変わらず、剣はひもで束ねてあったが、今日のひもは違う。
あの鍛冶屋の主人が縛ってくれた麻ひもじゃなく、ミミズがのたくったような文字が隙間なく書いてある、幅の広い帯みたいなひもだ。
「なんだい、こりゃあ?」
そのひもに触ろうとすると、鋭い声で女がとめた。
「待ちなさい! それに触ってはだめ!」
これじゃ、まるで先生に怒られている幼稚園児だ。
ふくれっ面で女を見たが、相変わらず、気味の悪い笑みを浮かべているだけだ。
「ふふふふふ。それは『封印のナワ』よ。書いてあるのは、呪縛のルーン文字・・・。ほどくのは、まだ先よ。ふふふふ」
何のことやら、さっぱりわからねえ。
そんなこんなで、俺は黙って剣の入ったかごを背負い、女と一緒に峠道へと向かった。
「このへんだぜ・・・。この前は、このあたりで、魔物の群れと出会ったんだ」
俺は、女にささやいた。
もう少しで峠の頂上へさしかかるあたりだ。道は狭くなり、人の背丈ほどの大岩が、道の左右にごろごろ転がっている。魔物どもは、こういった岩の陰にひそんで、旅人が通りかかるのを待ってるのに違いない。
「面倒ね。おびき寄せた方が早いわ。ふふふふふ」
「何だって!?」
俺は叫んだが、女はマントの下から赤黒い土の塊のようなものを取り出すと、行く手に向かって放り投げた。
「ちょっとした爆弾よ。ふふふ」
その言葉が終わらないうちに、塊が落ちたあたりで鈍い爆発音が響き、土煙が舞い上がった。
それにつられたんだろうな。
あっちの岩陰から、こっちの崖の上から、そして峠の向こうから・・・。
出てくるわ、出てくるわ、黒やら茶色やら緑色やらをしたアポステルの群れが、一斉に飛び出して来やがった。
この前の時より、数は多い。
「おい!! どうすんだよ! こんなに呼び寄せちまって!」
それでも、俺は愛剣を抜き放った。
生きて帰れるかどうかわからねえが、少しでも地獄の道連れにしてやる。女のことなんか、構っちゃいられねえ。
当の女は、俺がかごごと放り出した剣の束にひざまずき、目を閉じてなにやらつぶやいている。
俺は魔物の方に注意を戻した。
魔物の群れは、容赦なく包囲の輪を狭めてきた。今にも、一斉に襲い掛かってくるだろう。
目の端の方で、なにかがぼうっと光るのが見えた。
振り向くと、剣を束ねて縛りつけていた、あの幅広のナワが、蛇のようにするするとほどけるところだった。光っているのは、一本一本の剣だ。
マントをひるがえし、女が立ち上がる。なにやら陽炎のようなオーラに包まれているように見えた。
女錬金術師は、両腕を大きく広げると、目をかっと見開き、気合いをこめて叫んだ。
「さあ、封印は解けた! 『生きてる剣』よ、遠慮は要らない、殺っておしまい!!!」
次の瞬間。
俺は、自分の目が信じられなかった。
でも、それは現実に起こったんだ。そうでなければ、俺たちは魔物の群れにズタズタに切り裂かれていたはずだからな。
妖しく光る、一束の剣が、ばらばらに宙に浮くと、それぞれが自分で目標を決めたかのように、魔物の一匹一匹に向かって突進していく。
それから後は、夢でもみているような感じだった。
もちろん、俺に向かってくる魔物もいたから、自分の身は守らなけりゃいけなかったけどな。
え、女を守ってやらなかったのかって?
そんな必要は、これっぽっちもなかったよ。
あの女ときたら、炎やら雷やら、身のまわりに次々と呼び出して、近づく魔物を追い払っていた。
そして、自由自在に飛び回る剣の群れは、次々と魔物を切り捨てていった。
戦いは、1時間とかからず、ケリがついちまった。
戦う相手がいなくなると、宙を飛んでいた剣は、ぱたりと地面に落ち、そのまま動かなくなった。でも、気味が悪くて、俺はとても触る気にはなれなかったよ。
戦いが終わると、女錬金術師はほっと軽いため息をつき、肩の力を抜いた。
「ふふふふふ。ざっとこんなところかしら・・・。でも、『生きてる剣』がこの程度の時間で力尽きるようでは、わたしもまだまだかしらね、ふふふふふ」
「い・・・いったいぜんたい、何がどうなったんだい? 教えてくれよ、このままじゃ、毎晩夢に見てうなされそうだ!」
女は、しばらく無言のまま、腕組みをして俺を見ていたが、やがて口を開いた。
「ま、いいでしょう。理解できるかどうかはわからないけれど、説明してあげるわ。ふふふふ、今のはね、わたしが編み出した、『無生物に生命を吹き込む秘術』を使ったのよ。通常は、日用雑貨に吹き込むことが多いのだけれどね。たとえば、ホウキに生命を吹き込んで、勝手に部屋の掃除をさせるとか・・・。けっこう便利なものなのよ。ふふふふ、でも、おかげで、わたしも『邪悪な魔女』だなんて評判が立ってしまったけれど。ふふふふ」
俺は、ぽかんと口を開けて、聞き入っていた。ふと、思い付いて、尋ねる。
「よくわからねえが、剣に命を持たせて、操ったってえわけだろ? そんなことが戦争に使われでもしたら、たいへんじゃねえか」
女はわずかに目を伏せて、続けた。
「たしかに、その懸念はあるわ。だから、魔法学院であるアカデミーでも、武器に対して生命を吹き込むことは禁止されているのよ。今回は、非常手段として、やむをえず使ったわけだけれど・・・。ふふふ、でも、この術を制御するには、強い魔力が必要なのよ。もし、制御しきれなくて暴走してしまったらどうなるか・・・あなたにもわかるでしょう。ふふふふ」
俺にもわかった。いきなり空から現われた無人の剣が、旅人に襲いかかるのを想像してぞっとした。
「この秘術を使えるだけの魔力を持った錬金術師は、アカデミーでもわたしを含めてふたり・・・いや、3人かしらね。ふふふ」
口をつぐむと、女は悠然と峠道を下りはじめた。
俺はあわてて追いかける。
「お、おい、ちょっと待てよ。あんたもザールブルグに行くって言ってたよな。道中は物騒だぜ。盗賊や、狼が出るしよ」
女は、歩く速度を落とすこともしないで、冷ややかに振り向いた。
俺は熱意をこめて続ける。
「だからよ、ザールブルグまで、この俺を、護衛に雇わねえか? この際だ、料金はサービスしとくぜ。な、いいだろ!?」
この女を味方にして、一緒にいれば、ここから先、どんな敵が出て来ようが心配はねえ。だが、男で冒険者のこの俺が、守ってくれとは口が裂けても言えねえ。だから、表向きはこっちが守ってやることにしようってえ寸法だ。くーっ、俺はなんて頭がいいんだろうねえ!
女は冷ややかに言った。
「ふふふふ。一緒に来るのは構わないけれど、あなたの剣の腕は、ザールブルグに行ったら、中の下といったところね。ふふふふ」
「な、何だと! いいか、俺ぁ、ザールブルグへ行って王室騎士隊に入り、聖騎士になる男なんだぞ!」
「ふふふふ、まあ、わたしの知ったことではないわ。騎士になるより、ザールブルグで武器屋でも開いた方が似合ってると思うんだけど。ふふふふ。それに・・・」
俺の頭を見て、言った。
「ハゲの聖騎士というのは、さまにならないと思うけど。ふふふ」
「くううっ!! お、俺のいちばん気にしていることを!!! 余計なお世話だ、この、この・・・」
文句を言いかけて、俺はまだ相手の名前を知らないことに気付いた。
「あ、あんた、名前は何ていうんだ?」
ちらりと流し目をくれ、女は言った。
「ふふふふふ。あなたに教えても仕方ないけれど。・・・わたしはヘルミーナ。永遠のライバルがザールブルグのアカデミーにいることがわかったので、決着をつけに行くところよ。ふふふふふ」
さ、俺の昔話はここまでだ! あとは商売だ。
うちにゃ、リンゴをむくナイフから竜をぶった切る剣まで、いろんな武器が揃ってるぜ。
ま、ゆっくり見てってくれよ!
<おわり>
<付録>
−<生きてる剣・レシピ>− | ||
剣(どんなのでも可) | 1.0 | |
祝福のワイン | 5.0 | |
グラビ結晶 | 5.0 | |
中和剤(緑) | 1.0 | |
やっとこ・乳鉢を使用 |
−<封印のナワ・レシピ>− | ||
生きてるナワ | 1.5 | |
時の石版 | 2.0 | |
中和剤(緑) | 1.0 | |
乳鉢を使用 |
<○にのあとがき>
『ふかしぎダンジョン』の10000HIT記念のリクエスト小説のお題として、網海月さんからいただいたのが、「ヘルミーナ×武器屋の親父」というテーマでした。
(実はテーマは三択で、後のふたつは「ノル×親父」「イングリド×隊長」でした)
で、悩んだ末(それにしては早かった)、書いたのがこの作品です。
育毛剤ネタとか、のど自慢ネタなどは、誰でも考え付くと思いましたので、なにかユニークなやつを、と考え、こういう話にしました。
一応、時代設定を解説しますと・・・。
・親父32歳、ヘルミーナ24歳 です。
・親父はまだ現役の冒険者(ただし世間知らずの田舎者)で、王都ザールブルグへ行って聖騎士になることを(いい歳して)夢見ています。
・ヘルミーナは、数年前に再びケントニス・アカデミーから姿を消し、極秘の修行を終えて、イングリドと再戦すべくザールブルグへ向かっていたところです。
今回は、ヘルミーナ黒魔術が全開!!で、書いてて気持ち良かった(おい)。