トンネルを抜けると...

 新潟に初めて行ったのは長女がお腹に入っている時の11月下旬の連休中だった。関越自動車道の上越トンネルが完成して半年か1年経った頃だったと思う。
 関越道の長いトンネルを抜けると、本当に雪国だった。群馬県側は雪が降っていないのに新潟県側の越後湯沢は現在進行形の銀世界だった。
 越後湯沢で折り返して谷川岳の一ノ倉沢の下まで行ったら、壮観な雪景色だった。谷川岳はよく遭難する人がいる有名な山だが、私の大学の先輩にも卒業間際の春に遭難した人がいたという。
 2回目に新潟にいったのはそれから数年後、今から10年ぐらい前だ。前の前の職場の同僚たちとの学年職員旅行で行った。新潟に本格的に足を踏み入れたのはその時が初めてだ。その時は新発田の付近の豪農の館に行った。人を何人も使っていた大きな大きな農家だ。あとは白鳥の湖に行ったことぐらいしか憶えていない。
 新潟から帰る日の昼頃、電車に乗ろうとしたら、同僚の一人(女性)が切符を紛失してパニックになった。旅行の幹事が旅行会社の添乗員並に事を処理して事なきを得た。凄いなと思った。もしかすると、その人は教員よりも添乗員の方が向いているのかもしれないと思った。

                                                                 (2002年2月4日記述、2月11日デジタル化))

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