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「保護者会で成功した例・失敗した例」というテーマで、女教師ツーウェイ第8号の原稿を書かせていただきました。それを紹介します。なお、参観のしおり・懇談のしおりについては、HPより参観会懇談会実践記録のページをご覧いただけたらと思います
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保護者会で成功した例・失敗した例
出席率アップを目指そう! そのポイント3つ
静岡県 小学校 松尾 清恵
私の学級は、保護者会(懇談会)出席率が常時八十パーセントを越えるようになった。
年間数回の機会しかない保護者会。
まずは一人でも多くの方に出席してもらえるような努力が必要だ。そのためには、授業と同じように意図的に計画を立てて準備を進めていかなくてはならない。
ポイント1 向山先生の著書をまず熟読 ――周到な準備と宣伝をーー
特に第一回めの保護者会が重要である。このときの出席率が一年を左右すると言っても過言ではない。
まず出席した保護者に「なるほど、そうなんだ。」と納得してもらえるような内容を用意しておくことだ。その強い味方は、法則化シリーズと
「保護者会が成功する話題小辞典」
「向山洋一全集12家庭教育の指針」
「心を育てる家庭学習法」
といった向山先生の著書の数々だ。
その中から学年に合った話を必ず資料として用意しておく。
どの学年でも好評だったのは
・ 成長曲線(百の仮説)
・ 人生時計(法則化シリーズより)
・ ていねいさ
の話だった。この3つは,特に年度当初の保護者会に効果的である。保護者に「長い目で子供を見守る」ことと「丁寧にやっているかという視点で子供を見ることの大切さ」の2点がストレートにわかりやすく伝わるからだ。それぞれの話題は、板書をしながら具体的に語るとよい。
こうした周到な準備をしておくと同時に、4月当初から学級通信で予告をする。日時はもちろん、授業内容と保護者会の内容についてもなるべく早めに知らせる。一度だけでなく一週間前、三日前、前日と3回くらい繰り返す。ややしつこいようだが、世は宣伝時代。こちらの熱意を伝えたいものだ。
ポイント2 インパクトのある授業―関連した話題の用意を
授業参観の後に保護者会が実施される場合が多い。まず何を置いても魅力ある授業をすることが大前提である。リズムとテンポのある楽しい授業の工夫に全力を注ぐ。「授業参観用授業小事典」や「楽しい授業参観のアイデア36例」などの本からヒントを得るのもよいだろう。
その授業と直結した内容の話を保護者会で取り上げる。子供たちの実態に合った、タイムリーな内容を用意するとよい。以下好評だった例を挙げる。
@ 一学期は向山型算数
向山型算数の授業を行い、子供たちのノートを実際に見ていただく。ミニ定規を使うこと、筆算のときには指2本分あけることなど、指示したことをきちんと行うことにより、どの子のノートも美しくなっていくことを実感してもらう。テストを実施していればその平均点の高さに驚かれ、より納得されるはずだ。
A 2学期はいじめ克服の授業
クラスにも慣れ、交友関係で気になることが出てくるころである。道徳または学活の授業で「いじめ」のことを取り上げる。
前述した向山先生の著書の中にある「ヘビの脳」の話を中心にした授業を行った。いじめられたときに最もダメージを受けるのが生命の根幹であるヘビの脳だということに、保護者も子供以上に衝撃を受けるようだ。
保護者会では、TOSS道徳「いじめに負けない子を育てる」のシリーズを活用し、いじめは我慢させてはいけないことをよく説明する。授業直後の話ということもあり、たいへん説得力があった。
B 3学期は中学情報を
卒業間近の6年生を担任していたら、ぜひとも中学校の実情を知らせたい。私は中学校勤務の経験があったので、保護者会用に中学校の通知表や調査書などの実物資料を用意した。これらは近隣の中学校に問い合わせれば入手可能である。
何と言っても中学校進学を控えて学習についての関心は高い。「向山式中学生の家庭学習法」や「向山式勉強のコツがよくわかる本」などを参考にして、中学での学習の仕方についてのポイントをアドバイスしたことが特に好評だった。
また最近は生徒指導が難しくなっている。中学校での生徒指導の実態から考えて、小学生時代の親との会話の大切さや、食についての重要性は強調しておくべきだと思う。この点についても、前述の「家庭教育の指針」「心を育てる家庭学習法」などの中に数多く記述されている。それを参考にしてぜひ話題にしたい。
ポイント3 しおりの活用とアフターケア――より信頼感を高めるためにー
当日の授業前、教室後ろに「授業参観のしおり」「保護者会(学級懇談)のしおり」を用意する。以下のようなものだ。(育休直後の例)
これだけでも、「今度の先生、今までとちょっと違うわ。」という印象を持っていただける。
そのしおりの最後に、感想を書いてもらう用紙をつけておく。もちろん学級通信でも呼びかける。
翌日以降、寄せていただいた感想には必ず返事を書く。承諾を得られれば学級通信で紹介する。それによって欠席した保護者にも「次回は出てみようかしら。」という気持ちを持ってもらえることが多い。また保護者がどんな情報を欲しがっているのかを知るのにとても効果がある。
「出席してよかった」という声がたくさん聞かれ、出席率もよりアップした保護者会になるよう、今後も工夫していきたいと思う。