□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ [2002/03/11]            【子 育 て 羅 針 盤】                               (第75号) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  人生はうしろ向きになってはじめて理解できる。  しかし,生きるには前向きでなければならない。                         ・・・・・キルケゴール  子育てはうしろ向きになってはじめて理解できる。  しかし,育てるには前向きでなければならない。                      ・・・・・H.モリのクマさん ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★ママの?★        『ママはなぜ誓文祓いが好きなのでしょう?』                               (第10号) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  毎朝食事前に,新聞を取ってくるのが役目です。パパは新聞を読んでいます。 ママはチラシを横目で見ながら,みんなを急きたてています。パパがもうちょ っと早く起きてくれたらママもご機嫌なのにと,いつも思っています。  ときどき,チラシの中に「誓文祓い」という大きな字が躍っていることがあ ります。ママはそのチラシを別にして,あとのものは片づけてしまいます。ど うしてなのか,不思議です。  京都の遊女が客に甘い言葉を囁きますが,それは商売のためです。真に受け る方が悪いと言えば悪いのですが,騙している遊女もいくらかの後ろめたさが 残ります。その嘘の罪悪感を恵比寿さんの祀られる神社などで祓うのが,誓文 祓いの始まりでした。  商売上も多少の嘘は避けられず,善良な商人たちが誓文祓いをするようにな りました。もしかしたら,ママもパパや私たちに嘘の誓文を出しているのかも しれません。見てはいけないものを見てしまったのかなあ? ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★子育ち12問★           『明日ありと 思う心の 明と暗』                              《第6-10講》 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ■はじめに  ある本を読んでいたら,しりとり遊びのできない子どもの話が出ていました。 友だち同士でしりとり遊びをしていると,一人だけ詰まってしまう子どもがい たそうです。それなりのワケがありました。  いろんな物の呼び名を思い出せば,子どもにとっては遊びながら言葉の復習 ができます。ところで,件の子どもですが,ママからいつも丁寧な言葉遣いを しつけられていました。お箸,お茶碗,お芋,おうどん,お人形,お靴,お醤 油,お味噌,お家,おせんべい,お座布団,お友達・・・。この子どもにとっ ては,「お」で始まる言葉はたくさんあるのですが,その分他の音で始まる言 葉が少なくなるという次第です。  因みに,ママは「おみおつけ」という言葉をご存じでしょう。これは漢字で 書けば,「御御御付け」となるそうです。付けに丁寧語が積み重なってしまっ たのです。話し言葉では,音がひとかたまりになりますから,「おつけ」, 「おはし」で一語と思いこんでしまいます。丁寧語のくっつきの「お」が取り 外し自由であることは,幼い子どもにはちょっと理解困難かもしれません。  言葉はもう一人の子どもの糧であるとお話ししておきました。言葉を手に入 れて自由に使いこなせるとき,思考回路が作動します。カーッとしたときには 口がうまく言葉をはき出せなくなります。思考回路が混乱しているからです。 言葉はコミュニケーションの道具ですが,それ以上に自分でものごとを考える 道具でもあるのです。  「おみおつけ」談義の続きですが,「おみそ汁」との使い分けをご存じです か? それは,この言葉のあとに続く動詞で分かります。「おみおつけを食べ る」,「おみそ汁を飲む」となります。前者は具が入っているので食べる,後 者は汁ですから飲むのです。こうして,言葉はどの言葉と相性よくつながるか によって,物事の実態を明確に表していくことができます。言葉は「文章」で 覚えなければ曖昧になります。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  【質問6-10:あなたのお子さんは,質問をしていますか?:第2部】      ・・・・・「質問をする」という意味について,説明が必要ですね ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○なぜ人とおつき合いをするのでしょうか?     「聞くはいっときの恥」と言われます。このような言葉がある背景に    は,人には知らないことを気軽に尋ねない性分があるという洞察があり    ます。知らないことを恥と思ってきたようです。気軽に尋ねたりしたら,    「あの人は○○も知らないのよ」と侮蔑の目を招きかねないという恐れ    もあります。     ついつい知ったかぶりをすると,あとが大変です。ぼろを出さないよ    うに話を合わせていくのに大汗をかきます。結局は,感じ取られてしま    って,それこそ恥の上塗りをしてしまいます。それだけならまだしも,    その無知に付け込まれて,いいようにあしらわれることも起こりえます。     「いっときの」という限定に大事な意味があります。ある期間にわた    ってつきあいをする間柄であれば,知らないことをなるべくオープンに    した方が得です。そのときはちょっぴり恥ずかしいでしょう。でも,本    当は相手も正確には分かっていないことの方が大部分です。知ったかぶ    りの底の浅さは大方の常識ですよね。分かっているはずの人も尋ねる人    と五十歩百歩なのです。大して恥ずかしがる必要はありません。     実は,「知らないから教えて」と言ってくる人は,怖い人です。いざ    教えてあげようとしたときに,こちらの知っていることが曖昧であるこ    とを思い知らされるからです。人に教えるほど知っていない,つまり自    分はいい加減に知ったかぶりをしていたことに気づかされてしまいます。    それを認めたくないから,知らないといって尋ねてくる人が怖いから,    相手を貶めようとする弱さが出てしまいます。     知らないと言える人は,着実に知っていることを増やしていきます。    曖昧にしたまま知っているつもりでいる方が,物事を考えるという面で    は昼寝をしていることになります。実力とは何となく知っている状態で    はなくて,知っていることと知らないことの区分けができる人です。     人はそれなりに本当に知っていると言えるものを持っています。つき    あう相手にそれを見つけて,教えて貰えばいいでしょう。人は自分が知    っていることを尋ねられたら,うれしくなって得々と話してくれるもの    です。近くの親OBに子育てについてお聞きになってごらんなさい。き    っと,ニコニコと話してくれることでしょう。身近に知恵を持っている    人がたくさんいるのです。つきあいをしない方が損ですよ。      ・・・つきあうことで自分の無知な部分が埋まっていくからです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○今?     「昨日? そんな昔のことは忘れた。明日? そんな先のことは分か    らない」。昔の映画で,気障な男の台詞がありました。男には子ども心    があるそうですが,この台詞はそっくりそのまま,子どもに似つかわし    いものです。     大人になると一年があっという間に過ぎていきますが,子ども時代は    もっと長く感じていたと思いませんか。子どもは今日を精一杯生きてい    るからです。大人になれば,明日のこと,一週間先のこと,一ヶ月先の    ことを念頭に置いて,今日の日を使っています。子どもは今日,幼けれ    ば「今しか」考えていません。     悪いことをしたらその場で叱るようにアドバイスされます。後で叱っ    ても,子どもにはそんな昔の自分のことなど覚えていないので,効き目    が無いからです。蛇足ですが,何かをしようとして失敗したとき,即座    に注意するのは間違っています。それは悪いことではないからです。そ    の使い分けには十分注意しておいてください。     子どもが何かを欲しがるとき,ママが「あとで」と言うと,「今じゃ    ないとイヤ」と逆らうはずです。欲しいのは今であって,あとではない    のです。子どもにはあとはありません。あとの自分は全く予測の外にあ    ります。今泣いたカラスがもう笑った,子どもの変わり身の早さに大人    は苦笑しますが,子どもにすれば今しかないのですから当たり前のこと    なのです。     子どもには,この前とか,これから先といった過去と未来の概念は生    来備わっているものではありません。育っていくものなのです。すなわ    ち,子どもの質問の中で,遅れて登場してくるのが「いつ」という質問    です。        ・・・子どもの時計は,今現在の時刻で停止しているのです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  〇節目?     子ども時代には頻繁に通過儀礼が用意されています。お七夜,初節句,    七五三,入園・卒園,入学・卒業,誕生日,成人式と祝い事があります。    昔は地域での祝い事もありました。大人になれば,何もありません。厄    年と葬式が待っているだけです。     子どもは,昨日,今日,明日という日常生活時間を手がかりに,○年    生になったという意識を足がかりとして,時間の流れに自分を位置づけ    られるようになっていきます。大人には「成人○年生」という節目がな    いので,漫然と日々を送っていくだけになります。     子どもの育ちに合わせて節目が用意されているのは,時間の概念を子    どもに染みこませるための方便なのです。確かにそれぞれの節目はおめ    でたいことであり祝う気持ちは自然なものです。それが同時に,子ども    の時間教育にもなっているから昔から何処でも続けられてきたのです。     年中行事も一役買っています。「もういくつ寝るとお正月」という童    謡がありますが,この先に楽しみが見えるとき,時間の刻みが自然に意    識されるようになります。ただし,子どもにとっての最も実感的な時間    の刻みは「寝て起きる」という再生の繰り返しになっています。何月何    日などといった抽象的なものではありません。     暮らしの場では,連休前や夏休みになると,きまってママは「○○に    連れて行って」とせがまれます。「今度ね」,「今度っていつ?」,    「今度は今度なの」,「今度の日曜日?」,「パパに聞きなさい」。楽    しい日曜日が待ち遠しくなる,この節目が一週間という時間意識につな    がっていきます。     ・・・楽しみを待てるとき,未来時間に向けて時計が動き出します。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○いつ?     「もっと遊んでいたい!」。子どもの決まり文句です。「もう,いい    加減にしなさい」。ママのいつもの台詞です。子どもの生活指導で「リ    ズム」という言葉が出てきます。「規則正しい生活習慣」とも言われま    す。どうして,規則正しいことが推奨されるのでしょうか?     規則正しい方がいいに決まっている,というのではしつけに今ひとつ    熱意が込められません。子どもにとっては教育という面で大事なことな    のです。規則正しさとは,一つ一つのことをきちんとやり終えていくこ    とです。起きたら洗面,排泄,食事,歯磨き・・・。勉強,遊びはいっ    たんうち切ることで,毎日のリズムができあがっていきます。また,リ    ズムという言葉には,繰り返しという意味が隠されています。一回だけ    のものにはリズムはありません。     この繰り返しが大切なことです。「もっと,遊んでいたい」,「また,    明日遊ぼうね」。リズムとは,いったん終わり,またあとで繰り返す,    その連続です。繰り返すというのは,これっきりではない,明日がある,    あさってがある,来月もある,来年もある,またいつか機会がある,と    いうように確実に次につながっている期待感を産み出します。言い換え    ると,規則正しさは時間の流れを意識させることなのです。     寝ることによって今日の時間が停止されますが,目覚めたら今日と同    じ時間が繰り返しやってきます。今日やりかけた遊びは,明日続きを楽    しめます。この日常の時間体験が,物事の順序,前後関係を組み立てる    力になり,因果関係を洞察する力になり,こうしたらこうなるという論    理的思考を可能にします。規則正しい生活をしていないと,論理的に考    える力は育ちません。行き当たりばったり状態のままに立ち往生するし    かありません。     子どもが「いつ」という質問をするようになれば,時間の流れという    下地ができてきたことになります。おそらく,「いつ」の質問は当初は,    何か楽しいことの予約をするような特別の場合にしか出てこないでしょ    う。それでも,子どもにとってはとても大切な質問であり,それがいつ    も意識されるようになれば,質問の育ちは最終段階を迎えられるように    なります。     「走っちゃダメ」と注意しなければならないのは,子どもが「走った    らこけて怪我をするかもしれない」と先を読むことをしていないからで    す。こうしたらこうなるということを考えるためには,今の行動が先の    結果につながるという時間意識が常に稼働していなければなりません。    子どもには最初からその基盤が備わっているわけではなくて,徐々に身    に付いていくものです。秒針のように,自分の行動をコチコチと刻む習    慣を持たせてやってください。           ・・・規則正しい生活からしか思考能力は育ちません。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○どうすれば?     ママはいつも先のことが気になります。「このままでいいのかしら?」。    子どもについても,来年のことから将来のことまで,ず〜っと心配です。    だから今日の子どもの姿が頼りなげに見えてしまいます。一方で,子ど    もは今日のことで頭がいっぱいで,先のことは深くは考えられません。    ママにはそれがまた腹が立つという繰り返しになります。足して2で割    ったらちょうどいいのですが。     子どもに明日意識が芽生えてくると,心配という種も芽生えます。心    配は明日を考えるから出てくるものです。明日を考えなければ,心配な    どすることはありません。明日の自分を考えるようになったとき,「ど    うしよう?」という疑問は心配系ですが,「どうすれば?」という疑問    は解決系です。消極的な思考と積極的な思考の分かれ道になります。性    格もあるでしょうが,発問の形が道の選択を左右します。     最後の質問は,「どうすれば?」,つまり「HOW TO」になります。子    どもにとっては最も困難な課題になり,育ちそのものを掛けて解決して    いきます。育ちという面については,次号で触れることにしておきます。    ここで知っておいて頂きたいことは,今の子どもにはこの質問をする力    が欠けているということです。子どものせいというより,「どうすれば?」    という質問を教えられていないと言った方が正確でしょう。     「先生がね,明日○○を持ってくるように言ってたよ」。ママは早速    調達です。夜遅く子どもが思いだしたら大変です。「もっと早く言わな    いと,どうしようもないでしょ」。自分が要りようなものは自分で「ど    うすれば?」と考えさせられるチャンスを逃しています。ママが勝手に    取り上げているのです。子どもには無理な場合もありますが,一度は子    どもに考えさせて,その後に手助けをすればいいでしょう。     自分の今の状況を把握して,明日の自分を思い描き,その違いが何か    を見つけて,自分ができることをしようとしさえすれば,どうすればい    いかが見えてくるはずです。今自分はお腹が空いていて,もうすぐお昼    になるので何か食べたい。そこで手近に何か食べるものはないかを探し    て,あるものをレンジでチンすればいいと解決していきます。そんな自    分で考えてやってみた生活体験をたくさんしていると,「どうすれば?」    と考えるパターンが自然に身に付きます。     ・・・前向きな発想とは自らの手で生活した豊かな体験の結晶です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○質問は?     家庭教育学級などでは,講演が終わった後,質問の時間を設けてある    ケースが多いようです。これまでの経験では,質問があったケースは稀    です。そのために,ちょっとしたネタを披露するように準備しています。    クマさんの話が質問を呼び込めるようなものではなかったという反省も    ありますが,一方で,質問をする立場になってみると,自分の恥という    か,不都合な点を暴露することにもなるので,みんなの前では憚られま    す。そのせいでしょうか,講演が終わって会場を出ると,具体的な質問    をしてこられる方が多いようです。     さて,子どもの勉強の場面では,「何か質問は?」と問いかけても,    「何を質問していいか分からない」という返事が返ってくることがあり    ます。そうなると,正にお手上げ状態に陥ります。「何処が分からない    か分からない」というのも状況は同じです。では,その状況とはどうい    うことなのかを見ておかなければ,対処のしようがありませんね。     質問は自分と相手の考えていることがかなり重なっていて,一部に違    いが見えたときに姿を現します。学習活動は,「ソウソウ」,「アレッ?」,    「ナルホド」というステップを踏んで知識の階段を上ることです。「ア    レッ」と感じることが疑問であり,質問になります。つまり,段差が見    える必要があるのです。マジックはこうなるだろうという思いが裏切ら    れて,「アレッ」と感じさせられるから面白いのです。     どうしてその段差,違いが見えないのでしょう。それは,「ソウソウ」    と言える理解をきちんと踏んでいないからです。自分がすでに知ってい    ることを元にして,そこからは思いもしない展開があったとき,アレッ    と思います。すべてが全く新しいものであれば,チンプンカンプンです    から,アレッとは感じようがありません。教える側の責任です。専門用    語が飛び出す契約書やマニュアルは,何処が分からないか分かりません    よね。     もちろん,種明かしがあって「ナルホド」と進むことができたら,疑    問は消えてしまいます。納得できないときに,疑問が質問に転化します。    分からないという場合も同じことです。ナルホドという納得は,一段上    の「ソウソウ」という理解であることに気付いてください。手品の種も    「ナ〜ンダ,そんなことだったのか」というごく当たり前のことですよ    ね。本を読んでいて分からない言葉が出てきたら辞書を引く,「ナルホ    ド」,その言葉は次ぎに出会ったときには「ソウソウ」と分かる言葉に    変わります。     理科や数学の力が落ちてきたと言われています。論理を積み重ねる訓    練,「アレッ」と思うことが少ない生活をしているからです。友だちと    の話では,意見を戦わせることを避けています。違いに直面して,それ    をどう乗り越えていくか,お互いに「ナルホド,ソウカ」という所に上    る楽しみを失っています。価値観の多様化という言葉によって,未熟な    価値観までが正当な立場を主張しているようです。質問しあって,お互    いに高め合うことをしないと,理数科だけではなくて,やがて直に人と    しての力も落ちていきます。       ・・・空腹感ならぬ空頭感が,食欲ならぬ知識欲をわかせます。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  《質問をするとは,知力の階段を見つけて上ろうとする楽しみです。》 ※「パパはすごい,何でも知っている!」,幼い子どもはそう思います。「パ パはすごい,何でもできる!」,子どもはそう思います。「パパはすごい,い つも何かに挑戦している!」,大きな子どもは思います。「オヤジは偉い,分 からないことがあればすぐ人に質問できるから」,成人した子どもにそう思わ れたいものです。  ママも子育てに疑問を持ったら,質問してくださいね。はじめての子育てで あれば,知らなくて当たり前なのですから,何の躊躇も無用です。「そんなこ とも知らないの」,そう思う方が無知ならぬ無恥なのです。  「悩むママ 負けるなクマさん ここにあり」なんて・・・。  【質問6-10:あなたのお子さんは,質問をしていますか?:第2部】    ●答は?・・・もちろん,「イエス」ですよね!? □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ★編集後記★  お届けした「子育て羅針盤」第75号は,いかがでしたか?  前号と続きで,知力に焦点を当ててみました。本当はもっと説明を必要とす る内容ですが,長くなるのを抑えたために,かなり隙間ができているかもしれ ません。今後の号で折に触れて,補足していくつもりです。  本棚に「上手なほめ方・叱り方」というタイトルの本があります。この「子 育て羅針盤」には,「上手な」という形容詞は無用です。ごく普通の子育てを 応援しようとしています。普通のママにできる普通の子育て,それがクマさん の願いです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ※ご案内※  ●モリのクマさんのホームページ・・・「徒然窓」=      http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/   には,「子育て羅針盤」の「バックナンバー」,〜「掲示板」,      週刊「今週のコラム」,「子育ち12章(Ver.1,2,3,4,5)」,     「子育て心温計」などの受賞論文,養育アンケート調査結果,      社会教育・ボランティア組織活動の指導者用テキスト〜    を掲載しています。 ・・・是非訪ねてみて下さい。・・・  ●大小問わずPTAや家庭教育学級などでの《講演》のご依頼も承ります。   関心をお持ちの方は,メールで気軽にお問い合わせ下さい。   プロフィールをお知りになりたい方は上記のHPを参照してください。   なお,クマさんの本拠地は福岡市近郊です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆予告☆  次号では,  【質問6-11:あなたのお子さんは,冒険をしていますか?】 について考えます。どうぞお楽しみに! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban] ○発行期日:2000年09月25日より,毎週月曜日正午 〇発行責任:モリのクマさん(詳細はHP「徒然窓」〜プロフィールに) ○著者連絡: mori-bear@mvd.biglobe.ne.jp  〇転載許可:必ず事前に,モリのクマさんまでメールのご一報を下さい。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 〇配信の協力を頂いている発行支援システム  ◆インターネットの本屋さん『まぐまぐ』= http://www.mag2.com/    登録・解除= http://rap.tegami.com/mag2/m/0000046251.htm  ◆メルマ***『melma!』= http://www.melma.com/    登録・解除= http://www.melma.com/mag/37/m00019737/  ◆読者と発行者を結ぶ架け橋『Pubzine』= http://www.pubzine.com/    登録・解除= http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9104  ◆無料メルマガ発行サービス『メルマガ天国』= http://melten.com/    登録・解除= http://melten.com/m/2166.html  ※解除される方は,登録された配信先の解除手続きをして下さい。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○