□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ [2002/06/10]            【子 育 て 羅 針 盤】                               (第88号) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  相手が自分のことをなんといっているかを誰もが知るようになったら,世界 には友などいなくなるだろう。                      ・・・・・ブレーズ・パスカル  子どもが自分のことをなんと思っているかを誰もが知るようになっても,世 界に親がいなくなることはない。                      ・・・・・H.モリのクマさん ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★ママの?★       『ママはなぜリングを薬指にはめるのでしょう?』                               (第23号) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ママは左手の薬指にリングをはめています。いつ見ても指にあるので,外し たことがないのでしょう。もしかしたら,抜けなくなっているのかもしれませ ん。いつからあんなものをはめていたのかな?  結婚指輪は左手の薬指と決まっています。古代ローマの人々はこの指の神経 が心臓につながっていると思っていました。心臓はハートであり,愛情の宿る ところですから,リングの場所に相応しいと考えられてきたのです。  因みに,薬を扱うときにこの指を使えば,毒物があるときには心臓に伝わっ て分かるはずとも考えられて,薬指という名になりました。実際,薬指は他の 指のように自由には動かせず,ものに触る機会が少ない分,清潔です。薬指を 使おうとすると,親指を人差し指と中指が押さえ込む形になり,ものをつかむ のに使う汚れた指が隔離されます。あまり使われないから,リングをしていて も邪魔になることが少ないということです。  お隣の大きいお姉ちゃんは違う指にきれいな指輪をしてお出かけしていたし, 指輪も前の時とは違っていたみたい。女の人って分からないことをするからパ パに聞いたら,ママに聞けって・・・? ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★パパ12章★         『パパの背に 負われて帰る 夏祭り』                              《第7-11講》 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ■はじめに  頭では分かっていても,気持ちや行動は別の道に向かうものです。子どもに は優しく接してやった方がいい,それは分かっているのですが,口は厳しい言 葉を発しています。端から見ていると,子どもに対して何もそんなにムキにな らなくてもと思いますし,当人も後からそう思っているはずです。  それでいいのだとクマさんは思っています。いつもニコニコと優しく接する ことのできるママは,満点ママです。でも,優しく接した方がいいという程度 のものであり,優しく接していないと子どもは必ずダメになるというものでも ありません。大事なことは偏らないことなのです。  子育ての情報では,優しく接するように勧められています。それはママが厳 しく接する方に偏っているから,優しくする方に少し軌道を修正して欲しいか らです。言い過ぎたかなと,ママがブレーキをかけてくれさえすれば,それで 十分です。もしママが優しい方に偏っていたら,子育ての情報はもっと厳しく 接した方がいいという内容に変わるはずです。  軟らかい食べ物に偏っているから,噛みごたえのあるものを食べさせなさい と言われます。だからといって,硬いものばかり食べさせてはやりすぎですよ ね。過保護になっているから子どもの自主性を重んじなさいと言われて,放任 してしまっては何もなりません。どっちかはっきりできれば話は簡単ですが, どちらでもない,両方が必要だから話は込み入ります。  こんな風に言葉で説明しても,そんなことは先刻ご承知のことですと言われ そうです。人間はプログラム通りに動くものではありません。それが苦労の種 ですが,知恵を獲得した人間ですから,軌道修正はできるはずです。ムキにな って反省し,それを忘れてまた繰り返す,そのうちにそれなりのバランス点に 落ち着いていくでしょう。子育て情報に対して満点ママではない方がいいとい うことだけは,知っておいてください。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  【質問7-11:あなたの家庭では,パパの背中に学んでいますか?】      ・・・・・「背中に学ぶ」という意味について,説明が必要ですね ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○どうすればその気になれるのでしょうか?     好きなことがしたいと言いながら,自分の好きなことが見つかってい    ません。世間があれがいいと言えばちょっとはかじってみますが,大し    て面白みもありません。すぐに飽きてしまいます。何をやっても中途半    端,それが癖になって,どうせすぐにやめてしまう自分を見限っていき    ます。     好きな人がいても,どうすれば実らせることができるのか考えること    なく,傍をうろつき回るから,気味悪がられて,逆効果です。一緒にい    て楽しい人が好きなんて,漏れ聞くものだから,妙にふざけて回って,    バカみたいと歯牙にもかけられません。     好きなものが食べたいと言いながら,自分では料理もできないので,    どこかでおごってもらうことだけを考えます。おじさまの懐を当てにす    ることでとりあえずはしのごうという浅知恵を出します。そんなつもり    ではなかったという言い訳は懐にしまい込んでいるようですが・・・。     お手軽にいいものを手に入れたいと願っても,そうは問屋が卸しませ    ん。苦労して手に入れたものが,いいものになるからです。金さえ出せ    ば手に入るものは,それだけのことです。いくらしたか,ということで    価値づけられるに過ぎず,いいものとはならないからです。     順序が違っています。人は好きなことだから始めるのではありません。    何もなしにひょんなことから始めてみて,しばらくつきあってみて,少    しできるようになって,壁に突き当たって,それを越えられたときに,    やっと好きになるのです。そこから先が,好きなことをするという段階    になります。前段階を通り越さなければ,好きな段階には至らないので    す。最初から好きになれるという幻想を抱いている限り,いい結果は得    られません。         ・・・その気とはじっとこらえた後に湧いてくるものです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○背中にオンブ?     前にダッコされるのは抱いてくれる人にすっかり身を任せる行為です。    幼い子どもはじっとダッコされているでしょうが,少し大きくなると嫌    がります。でもオンブはかなり大きくなるまで,せがみます。背中に負    ぶさるのは,結構不安定であり,オンブされる方からもしがみつくこと    が必要になります。その自分からしがみつけることが,子どもにはうれ    しいのです。     パパの肩車も子どもには楽しいものです。高いところから見下ろす視    野は,新鮮な感動を呼び込んでくれるからです。オンブされて肩越しに    見る景色は,パパが見ているのと同じ風景です。パパの目線が高いこと    を実感し,パパの大きさを心に刻んでいきます。     すがっているパパの背中が自分のサイズから見れば大きいと思い,頼    りがいのあることの秘密を覗いた気になります。大きくなることは頼ら    れる存在になることなのだと学びます。パパがゆっくりしようとすると,    めざとく見つけて,背中にまつわりついてきます。ただオンブされてど    こがおもしろいのかと思いますが,子どもはそこに自分の未来を直感し    ているのです。     子どもの遊びは,決して無駄な物はありません。そこからきちんと育    ちに必要な養分を吸い上げています。面白がることは十分に与えてやっ    た方がいいでしょう。大人は意味があるかどうかを知りたがり,意味が    見えないと切り捨てようとします。子どものしたがることは,幼い間は    本能的ですから,意味の裏付けは必要ありません。育ちに必要だからし    たがると思っていればいいのです。     パパと同じ風景をメモリーすることで,大人になることの感じをつか    みます。育ったらこうなるという数枚の絵を手に入れておくと,育ちへ    の道が楽しみになります。知らない土地に出かける前に,目的地の写真    を数枚眺めておくと,楽しみが倍加しますし,なにより不安がなくなり    ます。大人になったらというカタログを映像で見ていることになるので    す。      ・・・子どもにとって,パパの背中は未来へのタイムマシンです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○背中をにらむ?     友だちのような親子関係がいいと思われている風です。押さえつける    のはよくないという発想からでしょう。特に,パパは平日がご無沙汰を    していますので,その埋め合わせの積もりでしょう。それはいいのです    が,ご機嫌取りになるとちょっと困ります。子どもに合わせてしまうと    ころが気になるのです。子どもからすれば,何でも分かり合えると感じ    る仲になります。分かり合えないよりはいいのですが,程度があります。     子どもと一緒になってはしゃいで,ママに叱られているパパ,ほほえ    ましい風景です。それがすべてであれは,子どもの育ちにはよくありま    せん。随所に大人である姿を織り込むようにします。子どもじゃないと    いう部分をきちんと見せつけるのです。子どもはパパのマネをしたがり    ます。子どもに無理なことであれば,してはいけないとはっきり注意し    ます。けじめをつけるのです。     パパはしているが,自分にはしてはいけないこと,してもできないこ    とがある,その違いを与えてやります。子どもが親とは違う自分に直面    しないと,自分を見つけられなくなるからです。酒やタバコからの回避,    高いところ,深いところ,電気周りなど,子どもの危険を防ぐという意    味合いもありますが,そのほかに,自分を知ることが育ちには必要だか    らです。     人の感覚は本質的に違いに対してのみ反応します。気付くのは違いに    直面したとき,思った通りにものごとが運ばないときです。例えば,気    候では暑いとか寒いなどと言います。ちょうどよい時を表す言葉はあり    ません。背が高いとか低いとか,大きいとか小さいとか,重いとか軽い    とか,優しいとか厳しいとか,良いとか悪いとか,自分が持っている当    たり前の状態から外れたときに,人はオヤッと気付きます。それが育ち    の学びの入り口になります。     子どもに違いを感じさせることで,子どもという自覚,気づきを与え    てやるのが親の務めです。大人が暮らし易いようにできている家庭や社    会ですから,子どもには不自由です。それが理不尽であると思うはずで    す。思い通りにできない不満を解消するには,誰かを恨むことが手軽な    やり方です。パパのせいだと,パパは恨まれる羽目になるかもしれませ    ん。パパの背中をにらみつけることでしょう。パパは毅然としていれば    いいのです。にらんだ後は,我に返って考えるはずです。それが子ども    を大きくします。   ・・・子どもの幼い価値観を壊してやらねば,大きく再構築できません。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  〇背中の曇り?     「パパ,お仕事がんばってね」。パパの背中はその声に毎日押されて    お仕事に向かいます。家から数十メートル離れた辺りで背中の温もりは    忘れられて,いつもの通勤に紛れてしまうかもしれません。そのつかの    間の温もりを愛おしんで,ポケットに写真を忍ばせているパパもいるで    しょう。     「パパはお仕事がんばっているから,ママもがんばらなくっちゃ。○    ○ちゃんもがんばってね」。そんな朝を毎日迎えられたらいいですね。    幼い子どもはパパとママががんばっていると思っています。それでいい    のです。     ところで,大人ががんばっていると思うのは,10歳前後までの子ど    もです。それ以降は,「大人はずるい,自分勝手,いい加減」と思うよ    うになっていきます。中学生になるにつれて,どんどんと割合が増えて    いきます。パパとママの背中に見ていたがんばりが必ずしも普遍的な大    人の実像ではなかったことに気付いてしまいます。     パパとママは違う,子どもはそう思いたいことでしょう。大好きなパ    パやママが自分勝手であるはずがないし,もしそうだったとしたら悲し    くなりますからね。その願いをパパとママはしっかりと心に留めておい    てください。願いは不安とセットです。もしかしたらパパとママは普通    の大人と同じではないのか,そんな不安な気持ちで親の背中を見ている    と,幼い頃に抱いていたパパの背中の輝きが曇りがちになってきます。    いつまでも格好良くあって欲しい,パパとママの子はそう祈っています。     10歳ごろからの子どもに対して,パパは何を気配りしておけばいい    のでしょうか? 理想を求めるのが青年の目なので,大人はそれほど心    配しなくてもいいでしょう。育ちのワンステップということです。しか    し,だからといって何もしないでいいということではありません。やる    べきことはちゃんとあります。それは大人の真面目な世界をちゃんと見    せてやることです     かつての青年は,大人の矛盾に対して憤りを感じ,反発し,世直しな    どという大それた気概を持っていました。いまどきの青年は「大人もし    ている」という先例に倣うことを学んでいるようです? 若者らしい覇    気が失われてきたのは,一つには青年期の子育てが手抜きをされたため    なのです。大人の代表としてのパパが青年期を迎えた子どもの前に堂々    とした姿を見せてこなかったという意味で,子育ての放任をしてきたの    です。    ・・・明日の自分であるパパに,子どもは大きな期待を寄せています。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○背中に見える?     話は全く方向違いですが,子どもたちの理数科離れが深刻になってい    ます。理数科といえば,頭が痛くなるママも多いことと推察します。理    数系の学部に入学してくる女性が少ないからです。古い見方ですが,女    性は直感に優れているので,論理的な学科目に興味が湧かないというこ    となのかもしれません。この推察は一面的であるという反論もできます。    女性は数字に細かいという一面が,家計を預かる主婦には共通している    からです。どっちですか?     一事が万事,という言葉があります。数字でいえば,0か1かという    単純なディジタル思考です。単純というのはコンピュータでも理解する    という意味です。識者?のコメントには,「だから日本人は・・・」と    いう言い方が多用されています。それを聞くと,あなたは1億2千万人    のうち,何人の日本人をご存じなのかと思ってしまいます。それは冗談    にしても,通常は一個人が知りうる人は数百人でしかないでしょう。半    端な量的感覚が気になります。     世情について見聞する豊富な手段が身近にあることから,見えている    世界が広大になりました。伝え聞くのと違ってリアルに届けられるため    に,そこここで起こる不始末を自分の世界のことと身近に感じてしまい    ます。日本中で見れば毎日のように大人の不行状が起こっている,だか    ら,大人はすべてそうなのだと思うようになります。識者が「日本人は    ・・」と言っているのと同じに,子どもたちも「大人は汚い・・」と大    鉈を振り下ろします。そんな大人観のままでは困るのです。     報道される世界は特殊であることを意識しておくことが,情報を受け    取る側の心構えです。全く無縁というわけではありませんが,基本的に    暮らしの場とはかけ離れたものです。自分にとって大事な情報を選び取    る能力を身につけねばなりません。ところで,宝くじに当たることを期    待していながら,車に衝突されることは願い下げですね。でも確率から    言えば,宝くじに当たる前に車に衝突される方が起こりやすいのです。    暮らしの場で何に気をつければいいのかは明らかですね。     子どもに正しい大人観を伝えるのはパパの役割です。全体から部分を    おしなべて推し量るのではなくて,部分をしっかりと積み上げていくの    が堅実な暮らしの考え方です。パパは社会に生きていますが,ごく一部    の社会です。実感的な手の届く世界です。そこで大事なことは,パパの    仲間を大事にするということです。家庭でパパとママが仲違いをすると,    子どもの家庭観が壊れていくのと同じように,パパの仕事に関する愚痴    ばかり聞かされていると,子どもは大人社会に幻滅します。     パパの生きている職場という社会はいいものだ,報道されているよう    な不始末とは無縁であり,張り合いのある仕事ができるというメッセー    ジを,子どもにしっかりと伝えることです。世の中は捨てたものじゃな    い,それが子どもの未来を明るくします。パパの背中から本物の社会が    のぞいて見えるようにしてください。   ・・・パパの周りの人,そこから真っ当な大人のイメージが広がります。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○背中に感じる?     「時代遅れの男になりたい」。そんな歌詞を歌っていた男性歌手が病    に倒れて若くして去っていきました。日々の暮らしの中で無理している    自分を,その歌に慰められていたファンも多かったことでしょう。哀愁    という言葉は,やはりパパに似合う言葉のようです。     嫌なこと,辛いことをぐっと飲み込める懐の深さを家族に期待され,    それに健気に応えようとする辛さがあります。何で俺だけが,そんな弱    音に負けてしまうこともあります。強がってはみたものの,後悔のほぞ    をかむこともあります。何もかも嫌になって,何もかも捨ててしまった    らすっきりするだろうなという誘惑もあります。小利口で要領のいい奴    がのさばって,バカ正直者が割を食う世間です。正直や正義や友情が生    きているのは,マンガの世界だけのような気になります。     厭世的になればなるほど,世の中がそう思えてくるものです。この連    鎖を断ち切るためには,素直に自分の目で周りを見回すことです。そこ    には地味に生きながら,日々をそれなりに楽しもうとする平凡な小市民    があふれています。人は違いを感じるものだと書いておきましたが,平    凡だからこそ,小さな面白みで十分楽しめます。普段が無味であるから,    薄味で事足ります。健康な生活とはそういうものです。     世の中,面白可笑しく暮らそうとしても,違っていないと感じない感    覚は,より過激な刺激を求め続けて決して満足することはできません。    それが悦楽に歯止めが効かなくなる理由なのです。苦労についても同じ    です。自分の暮らしは苦労ばっかり,そんな目で見ているから,苦労し    か見えなくなります。かつてはその目をくらますために,ハレの行事,    お祭りなどが地域の暮らしに組み込まれていました。現在のように,有    料化されたイベントには興奮はあっても癒しはありません。それが辛い    ところです。     「曲がりなりにもここまでやってきた」という反省の弁があるように,    生きることは曲がるものです。明けない夜は無いという言葉も,揺れる    気持ちへの応援歌です。今日のパパの背中は張り切っている,今日のパ    パの背中は力がない,今日のパパの背中は? 家族はあなたを気遣って    います。          ・・・パパの振り見て,子どもは人生を学んでいきます。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  《パパの背中に学ぶとは,大人への憧れです。》 ※子どもの頃は大人ってすごいなと見上げているものですが,自分がその年齢 になると,子どもの頃思っていた大人にはほど遠いことにがっくりします。い つまでも子どものままであるという実感があります。こんなはずでは無かった と思いながら,仕方ないかなと思い直したりします。  ところで,大人ってどんな人を言うのでしょうか? 誰かと話していると, 「自分より大人だな〜」と感じることがあります。逆もあります。一つは物事 を考える際の視野の広さです。すそ野の広さと言ってもいいでしょう。オンブ されたパパの背中が広いと感じたのは,正しかったのです。  【質問7-11:あなたの家庭では,パパの背中に学んでいますか?】    ●答は?・・・もちろん,「イエス」ですよね!? □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ★編集後記★  お届けした「子育て羅針盤」第88号は,いかがでしたか?  パソコン前の椅子がちょっとぐらつくなと思って足元を見ると,黒いネジが 一本転がっていました。ひっくり返して確かめると,2本のネジが緩んでいま す。ドライバーを出してきて締め直して,一件落着です。小さなネジですが, 椅子一つの機能を左右します。  ボタンの掛け違いがあると事態はちぐはぐになりますが,気が付いたときに 掛け直せば,修復は簡単です。子育てのように一度の組み上げで済んでしまう ことは,育て直しができません。17歳で育ちの曲がりが見つかっても,それ は17年前からやり直さねばならないと言われます。実際はそれほどまではな いでしょうが,5分で直るというものではありません。ネジのゆるみは早めに 見つけるようにしないと,外れたネジまでも見失います。人の育ちのネジは仕 立て下ろしですから,他のネジで間に合わせることはできません。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ※ご案内※  ●モリのクマさんのホームページは ・・・「徒然窓」=      http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/   です。「子育て羅針盤」の「バックナンバー」,〜「掲示板」,     週刊「今週のコラム」,「子育ち12章(Ver.1,2,3,4,5,6)」,     「子育て心温計」などの受賞論文,養育アンケート調査結果,     社会教育・ボランティア組織活動の指導者用テキスト〜    などを掲載しています。 ・・・是非訪ねてみて下さい。・・・  ●大小問わずPTAや家庭教育学級などでの《講演》のご依頼も承ります。   関心をお持ちの方は,メールで気軽にお問い合わせ下さい。   プロフィールをお知りになりたい方は上記のHPを参照してください。   なお,クマさんの本拠地は福岡市近郊です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆予告☆  次号では,  【質問7-12:あなたの家庭では,パパの熱情が語られていますか?】 について考えます。どうぞお楽しみに! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban] ○発行期日:2000年09月25日より,毎週月曜日正午 〇発行責任:モリのクマさん(詳細はHP「徒然窓」〜プロフィールに) ○著者連絡: mori-bear@mvd.biglobe.ne.jp  〇転載許可:必ず事前に,モリのクマさんまでメールのご一報を下さい。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 〇配信の協力を頂いている発行支援システム  ◆インターネットの本屋さん『まぐまぐ』= http://www.mag2.com/    登録・解除= http://rap.tegami.com/mag2/m/0000046251.htm  ◆メルマ***『melma!』= http://www.melma.com/    登録・解除= http://www.melma.com/mag/37/m00019737/  ◆読者と発行者を結ぶ架け橋『Pubzine』= http://www.pubzine.com/    登録・解除= http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9104  ◆無料メルマガ発行サービス『メルマガ天国』= http://melten.com/    登録・解除= http://melten.com/m/2166.html  ※解除される方は,登録された配信先の解除手続きをして下さい。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○