□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ [2002/06/17]            【子 育 て 羅 針 盤】                               (第89号) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  優しい言葉で説得できない人は,いかつい言葉でもできない。                          ・・・・・チェーホフ  優しい言葉で説得できない親は,いかつい言葉でもできない。                      ・・・・・H.モリのクマさん ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★ママの?★        『ママはなぜミカンの筋を取るのでしょう?』                               (第24号) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  幼い頃に,ママがミカンを剥いてくれるときは,薄い甘皮や白い筋をきれい に取り除いてくれていました。いま,自分で食べるときは面倒だし早く食べた いので,表皮を剥いたらそのままかぶりついています。食べたらいけないのか な?  ミカンと言えばビタミンCですが,甘皮や筋には果汁に比べて二倍以上も含 まれています。さらに,コレステロールを抑えてくれるペクチンは,果汁の数 倍以上も含まれています。  細い筋には毛細血管を丈夫にしてくれるビタミンPがいっぱいあって,これ は果肉には全く含まれていません。  お上品な食べ方は大事な栄養を捨てることになるようです。乱暴にパクパク と食べた方が身体にいいみたいです。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★パパ12章★         『パパ一人 いそいそ出かけ 何してる?』                              《第7-12講》 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ■はじめに  年輩者の口から「いまどきの若い親はなっていない!」という嘆きともお叱 りともつかない言葉が語られます。そんなダメな親に育てたのはあなた達では ないのですか,そう切り返してひんしゅくを買っています。自分のことは棚に 上げて人を虚仮下ろすことで溜飲を下げる,そんな生き方をしているから育て た子どもが親になれないで苦労しています。  赤ちゃんが泣きやまないので暴行を加えたという母親が後を絶ちません。母 親失格という烙印をあっさりと押されていきます。それでは,今の女の子たち がはたしてどれほど将来母親になるための育てられ方をしているでしょうか? 女として自立するという格好いい育てられ方に,母親というテーマは欠落して いるように感じています。  結論を言えば,母親になることを全く想定されていないままに育てられてき た若い女性に,母親能力を求めても無理なのではないでしょうか? ある日突 然母親になってしまって,こんなことは予定してなかった,どうしていいか皆 目見当が付かない,そういう状況におかれた若い母親の苦悩を,育てた親は分 かってあげようとしているのでしょうか? 母親能力は本能的に湧いてくるも のではありません。  子どもは幼いときに母親の愛情を受けて育てられます。しかし,幼いから覚 えていません。大きくなってから母親にしてもらったことは覚えています。そ こに記憶の空白があります。はじめて赤ちゃんを産んだママは,自分が赤ちゃ んであったときに母親にしてもらったことは思い出せません。どうしてよいの か分からないのが当然です。  きょうだいが多いときには,お姉ちゃんとして妹や弟の面倒を見る機会があ り,赤ちゃんの扱い方を経験し,赤ちゃんとはどんなに手の掛かる存在なのか を思い知ります。このときに母親としての基礎訓練を受けることになるのです。 少子化の中,あるいはご近所づきあいのない環境では,子どもの時に赤ちゃん と接する機会がありません。自分が赤ちゃんを産むまで一度も赤ちゃんという 存在を抱きしめた経験がなかったということもあり得ます。  赤ちゃんを含めた子どもたちの異世代交流は,親としての心構えを教える最 も大事な学びの場なのです。早く復活しないと,今育っている女の子たちが母 親になったときの悲劇は今以上に拡散することでしょう。自分の娘さんが将来 あなたの孫に苦しめられることを考えてあげてください。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  【質問7-12:あなたの家庭では,パパの熱情が語られていますか?】      ・・・・・「熱情を語る」という意味について,説明が必要ですね ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○どうすればその気になれるのでしょうか?     その気になればできるのに・・・。そんな励ましというか嘆きという    か,声を掛けたり掛けられたりします。ママは子どもに対して何か不満    を感じているとき,自分を慰めるように呟くこともあります。その気と    いうのはこちらの思い通りにはならないようです。     気持ちはもともと前に向かうもののはずです。生きること自体が前向    きなものだからです。ただ,その気を問題にする場合は,どちらかと言    えば,やらなければならないと言われるものごとへの前向きさです。パ    パは仕事,役目であり,子どもは勉強でありお手伝いなどです。したく    ないことにその気になれと願う方が無理でしょう。     その気と言えば,ちょっぴり色っぽくイメージすると誘惑という手だ    てが思い浮かびます。その気にさせるということです。営業で言えば,    勧誘です。遊びたいときは誘います。誘い水というのもあります。これ    らはいずれも,他人をその気にさせるケースです。その気にさせられる    のは要注意です。     自らその気になるには,自分を誘惑しなければなりません。スポーツ    の世界でみられるイメージトレーニングなどはその良い例です。良いイ    メージを描いて,それに近づこうという気になるのです。子どもは得意    です。スーパーヒーローのマネをしているときは,まさにその気になっ    ています。大人はいくらその気になっても無理なことは分かっているの    で,そんなバカなマネはできません。     無邪気にその気になれない大人は,どうすればいいのでしょう。現実    の苦労の多い暮らしに追い立てられていると,良いイメージを描いてい    る暇がありません。でも,暇は見つける気になれば見つかります。暇を    見つけるという,その気になることから始めます。テレビを消してぼん    やりする暇ができたら,今の自分に自然に目が向きます。明日の自分は?    と考えるとき,例えば「このままではいけない」という何かを求める気    になるはずです。そこに入り口があります。        ・・・その気とは自分を見つめたときに溢れてくるものです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○チームプレイ?     子どもたちはバーチャルな遊び,画面上で展開されるシミュレーショ    ンゲームに熱中します。パパの世代ものめり込んでいるかもしれません    ね。遊びは大人も子どもも夢中になるものです。それはいいのですが,    内容について偏食傾向が見られるのが気になります。     一言でいえば,作られた遊びに偏っていないかという心配です。ひと    頃,タマゴッチという変わった趣向のゲームが爆発的に流行りあっけな    く消えていきました。ゲームクリアという明確なゴールが見えないとい    う点に,熱情が水を差されたのでしょう。暇つぶしの遊びにはアガリと    いう目標が必須です。点数を競う,時間を争う,そういった単純さが求    められます。     子どもは遊びの天才だと言われていました。今の大方の遊び方には,    それが見られません。管理された遊びだからです。車のハンドルに遊び    があることはご存じでしょう。遊びとは余裕であり,管理の脇にある非    管理なものです。遊び手が勝手に扱える部分が大事です。勝手にできる    とは,工夫することができることです。その工夫にこそ,天才が現れる    のです。     自分なりにカスタマイズできる,好みに変えられることから始まって,    改良できる発展性が備わっていれば,面白くなっていきます。そこに目    をつけたオモチャやゲームもありますが,やはり限界があります。スポ    ーツなどのチームプレイでは,相手がいてこちらの思い通りには動いて    くれませんし,味方がいてカバーしてくれ,選択肢が多様な上に変化も    します。自分の思いを出すだけではなく,相手の思いを読み込む楽しさ    があります。     人の振り見て我が振り直せと言われますが,人の思いを読もうとする    とき,自分の思いと重ね,同じであったり,違っていたりを経験します。    そのプロセスを通して,自分が見えてくるようになります。自分よがり    の子どもが多くなってきた背景には,一人遊びへの偏食があります。ま    た,人づきあいが上手でないのは,人は必ずしも自分と同じ思いを持っ    ているわけではないという単純なことを遊びから経験していないからで    す。     人は自分とは違うものだ,そのことを納得していないと,自分が人と    違うことを恐れるようになります。同じでないといけない,そう思いこ    んだら辛くなります。みんながしているから,その重い枷がのびのびし    た育ちを締め付けるようになります。家族でチームプレイに興じてみま    せんか?       ・・・生きた人間を見つめる遊びが,自分を知る上で大切です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○秘めた熱情?     取り組んでいることに対して,ある程度の目途がつけられる場合に熱    情が表に溢れてきます。どうにもならないという場合には,あきらめる    か,がんばるか,その狭間で気持ちが揺れ動くので,くすぶる状態にな    ります。     このくすぶりのままじっと待ち続けると,あるときにパッと火がつく    ことがあります。秘められた熱情とは,その我慢のことです。結果を急    がないことが大事ですが,そのためには途中のプロセスを楽しむゆとり    が肝要です。あきらめるのは辛抱できないことですが,それはああでも    ない,こうでもないという試行錯誤を楽しもうとしないからです。     考えるのが面倒だという育ちをしたら,おそらく何も手に入らないで    しょう。一枚の券に大金がついてくるといった一攫千金を狙うばかりに    なります。地道に積み上げることがバカらしいという感覚では,熱情の    深い喜びは味わえないはずです。一つの夢として限定した上で宝くじに    賭けるくらいは,お楽しみでいいでしょう。一か八か,そこには試行錯    誤という自らが関与できる余地がないという点で,危ないのです。     子どもが勉強を面白くないと感じるのは,組み上げる楽しみが見えな    いからです。もつれた糸を前にして,どこから手をつけていいか分から    ない,その思いにとらわれていると,解く楽しみに手が届きません。分    からなければ手であっちこっちでたらめに引っ張ってみればいいのです。    ただし,あくまで試しですからちょっとだけです。余計にもつれそうな    ら止めて別のところを引っ張ってみます。そうこうするうちに,きっと    うまくいきます。     大事なことは,もつれた糸は必ず解けるということです。学校の勉強    も必ず解けます。解けると分かっているから,挑戦しがいがあるのです。    もしも,解けるかどうかが分からなければ,無駄かもしれないというブ    レーキが掛かるようになります。子どもの育ちに設定されている作られ    た課題は,答えの正誤もさることながら,解くプロセス,やってみてう    まくいかなければやり方を工夫するといった試行錯誤が身につくことを    目的としています。     パパが何かうまく事が運ばないとき,今度はこうしてみようとか,そ    うかあれが間違っていたとか,子どもにどうしたらいいと思うか尋ねて    みたりとか,試行錯誤している姿を見せてやれれば,子どもは勉強が好    きになるかも・・・?    ・・・なんとかなるはずだという信念が,気持ちを燃え上がらせます。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  〇熱情の余韻?     中高生の姿を見ていると,立ち振る舞いが洗練されていません。何か    しらふてくされているといった雰囲気を感じます。持っていた鞄を何の    気配りもなく地べたにズダーと放り出し,ズデーと座り込んで,おもむ    ろに小さな手鏡を取りだして髪の乱れを確認している男の子がいます。    おしゃれというのは雰囲気であることに気付いていません。自分の顔だ    けいじっていればいいという風です。     それが今風であり,おじさんがとやかく言う筋合いはないでしょう。    おそらく子どもたちは,見ず知らずのおじさんにどう思われようと知っ    たことではない,そう思っているはずです。世間の大人は,そんな人目    を憚らない雰囲気をまき散らして無頓着なところに,子どもたちの幼稚    な社会性を感じて心配しています。ただ,若者が大人になるサナギ時代    であるとみてやれば,それほど気にすることはありません。昔から見ら    れた若者の一時期の行動パターンに過ぎないからです。     気にしたいことは,ふてくされているという印象です。何かに打ち込    んでいるから周りが見えなくなっているというのであれば,安心して見    守ってやれます。しかし,ふてくされているように見える原因が打ち込    むものを持てないでいるせいであるなら,心配なのです。若者の熱情が    感じられないからです。何もしたいことがない,ふてくされているしか    ない,手持ちぶさたの手は自分の髪を触っているしかない,そうである    なら,可哀想なのです。     上品な例えではありませんが,飼い殺しにされているブロイラー状態    です。ただ生かされているという感じです。熱情とは自分から取り組も    うという積極性ですから,そこに生きるというイメージが見えてくるも    のです。生かされていると無意識に感じてしまうと,どうせ俺なんか!    という捨て鉢な気持ちになり,とことん世間に甘えてやれ,という態度    しか取れなくなります。     男の子たちをそんな状況に追いやったのは,最も身近にいて熱情のお    裾分けをしてこなかったパパなのです。たとえ仕事への熱情に溢れてい    ても,家庭に帰るとのんびりとくつろいでいる,そんな姿しか子どもに    見せてやらなかったツケを子どもが引き継いでしまっています。くつろ    ぐとは生かされている状態であることに気が付いていません。家庭に仕    事を持ち込むことがタブー視されていますが,熱情の余韻は毎日のおみ    やげとして持って帰って欲しいのです。     ・・・目の前に小さな課題を置く姿勢が,育ちへの歩みを促します。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○楽しもう?     したいことがない,見つけられない,そんなはずはないのです。いろ    んな体験をしなくなった理由は,育ちの環境が破壊されたことも一つで    すが,子どもたちが体験を面白がらなくなったことも一因です。自分で    体験を拾おうとしていないのです。したことがないことは拒否します。    したくないのです。     面白いこと,格好いいこと,目立つこと,そんな基準で見ているから,    たくさんのことを見過ごします。きつそうだ,地味だ,つまらなそうだ,    そんな見てくれにこだわることがいいことだと思いこんでいます。勢い,    テレビでやっていることに追従します。例えば,大食い競争に夢中にな    るといった脇道に迷い込みます。     大人も勘違いしています。子どもたちは本などには興味は向かないだ    ろう,そう思っていたら,読み聞かせをしてやると,引き込まれる子ど    もの姿にびっくりします。大人も子どもも,早とちりから抜け出す必要    があります。はじめから面白いことを求めるのは邪道だと気がついて欲    しいのです。     目立たないことに関わるのを拒否し,結果として閉じこもって,無関    心を決め込んでいたら熱情などは持てません。もっと素直に周りにある    ものを受け入れたらいいのです。大人の話を聞いたり,大人がやってい    ることを見たりして,自分もちょっとやってみる,ありのままを自分で    味わうのです。やってみたら結構楽しいじゃない,そんな発見をいくつ    かさせてやれば,子どもはそのほかのことにも関心を持つようになりま    す。やってみなくては面白さは分からないのです。     楽しいことは自分で見つけなければ長続きしません。もちろん子ども    は移り気ですから,飽きることもたくさんあります。しかし,それまで    はそこそこに楽しさを見つけていたはずです。そんな中から,自分に合    った楽しみを見つけたらいいのです。見つけるためには,してみること    が絶対に必要だということです。     年に似合わず若いと感じる人が周りにいらっしゃるでしょう。逆に年    の割には老けて見える方もおられます。その違いは,常に何か新しいこ    とに関心を持っているかどうかです。気が若いというのは,関心と表裏    一体です。子どもが妙に落ち着いて老成した感じになったら,育ちを停    止しているおそれがあります。PTAの役員をして張り切っている人を    見て,「あの人好きね!」と揶揄するようになったらかなり老け込んで    いるはずです。    ・・・楽しいこと,面白いことは自分でやってみて見つけるものです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○中ぱっぱ?     ご飯の炊き方について,「始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋    取るな」と火加減が教えられてきました。今は炊飯器が勝手に美味しい    ご飯を炊き出してくれます。暮らしのそこここにはめ込まれていた数々    の知恵が,電化製品の中に隠れています。学びの場であった家庭生活が    スッカラカンになっています。     子どもはちょっとやってみてすぐに結果が出ないと放り出してしまい    ます。根気強く取り組めないのです。それを責めるのは子どもには可哀    想です。無理もないからです。最後までやり遂げたという日常的な経験    が少ないために,しばらく我慢すればやがて効果が出てくるという全体    像が分かっていないからです。     かつての家庭では,親が帰ってくるまでの間,ご飯を炊いておくのが    子どもの役割でした。始めちょろちょろ中ぱっぱ,じっと我慢してやが    て一気に燃え上がらせる,その火加減の変遷を付きっきりで見ていまし    た。タイミングを外すと炊き上がりに現れます。そんな経験がベースに    なって,無意識のうちに他のことに取り組む際にも応用されていきまし    た。     このように面倒な作業経験は今の家庭では不可能でしょう。細切れの    お手伝いしかできません。ご飯を炊くといっても,スイッチポンで済ん    でしまいます。やりあげる作業はありません。どうすればいいのでしょ    うか? 土曜の休みにパパやママの家庭での仕事のどれかを丸ごと代わ    ってやらせてみることもできるでしょう。地域で一週間ほどの宿泊通学    という生活体験の機会を設定している所もありますが,積極的に挑戦し    てみてください。     仕上げないと困るようなことを任せて,ちょっぴり追い詰めて,温か    く見守ってやるのです。たとえできが悪くても,それは不問にして,や    り遂げたことを認めてやるようにしてください。それは親にしかできな    いことだからです。子育てにも始めちょろちょろ中ぱっぱという熱情の    燃え上がりが必要なのです。      ・・・暗いトンネルを抜けないと,輝く喜びには行き着きません。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  《パパの熱情を語るとは,大人への憧れの誘いです。》 ※子どもは宝探しの冒険が好きです。でも,今の子どもにどんな宝が見えてい るでしょう。何の不自由もない暮らしに宝物は隅っこに押しやられています。 「シンデレラになりたい!」,「シンデレラになったらどうするの?」,「好 きなことだけをして暮らすの!」,「好きなことってどんなこと?」,「・・ ・?」。  好きなことが分かっていない,だからダメだなんて言うつもりはありません。 分からなくていいんです。子どもに答えを求める方がおかしいからです。花屋 さんになる,運転手さん,保母さん,パイロット,・・・,ママ?,といった 無邪気な夢を時期に応じて持っていればいいのです。子どもは世の中のことが 分かってはいません。ごく一部の表面しか知りません。  宝は普通はどこか誰も知らないところに隠されているものです。探そうとし なければ見つかりません。でも,宝の在処を示す古い地図がなければ,探しよ うもありません。親の生きている姿,それが子どもにとっては宝の地図なので す。親が宝を見つけたときに踏み分けた細い道筋を,子どもにそっと手渡して やってください。こんなに素敵な宝があるはずだと見せつけながら・・・。  【質問7-12:あなたの家庭では,パパの熱情が語られていますか?】    ●答は?・・・もちろん,「イエス」ですよね!? □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ★編集後記★  お届けした「子育て羅針盤」第89号は,いかがでしたか?  子育ち12章の第7版はパパへの期待をテーマに書いてきました。親として せめてこれくらいはして欲しい,これくらいだったらできるのでは,という思 いを語ってきました。子育てを幾分はパパにも担ってもらわないと,ママが大 変です。また親らしいことを少しでもできたら,気持ちが軽くなるのではとい う老婆心もありました。子育てをママが独り占めにしないで少しはパパにもお 裾分けしてください。そうお願いして,次号でパパへのメッセージは終わるこ とにします。  「子育て羅針盤」は3ヶ月ごとに版を改めてきました。次の第8版は2年目 の締めくくりの版にあたります。総復習の意味で,これまでにお伝えしてきた ことのエッセンスをまとめておきたいと考えています。どうぞご期待ください。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ※ご案内※  ●モリのクマさんのホームページは ・・・「徒然窓」=      http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/   です。「子育て羅針盤」の「バックナンバー」,〜「掲示板」,     週刊「今週のコラム」,「子育ち12章(Ver.1,2,3,4,5,6)」,     「子育て心温計」などの受賞論文,養育アンケート調査結果,     社会教育・ボランティア組織活動の指導者用テキスト〜    などを掲載しています。 ・・・是非訪ねてみて下さい。・・・  ●大小問わずPTAや家庭教育学級などでの《講演》のご依頼も承ります。   関心をお持ちの方は,メールで気軽にお問い合わせ下さい。   プロフィールをお知りになりたい方は上記のHPを参照してください。   なお,クマさんの本拠地は福岡市近郊です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆予告☆  次号では,  【質問7-13:あなたの家庭では,パパの出番が決まっていますか?】 について考えます。どうぞお楽しみに! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban] ○発行期日:2000年09月25日より,毎週月曜日正午 〇発行責任:モリのクマさん(詳細はHP「徒然窓」〜プロフィールに) ○著者連絡: mori-bear@mvd.biglobe.ne.jp  〇転載許可:必ず事前に,モリのクマさんまでメールのご一報を下さい。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 〇配信の協力を頂いている発行支援システム  ◆インターネットの本屋さん『まぐまぐ』= http://www.mag2.com/    登録・解除= http://rap.tegami.com/mag2/m/0000046251.htm  ◆メルマ***『melma!』= http://www.melma.com/    登録・解除= http://www.melma.com/mag/37/m00019737/  ◆読者と発行者を結ぶ架け橋『Pubzine』= http://www.pubzine.com/    登録・解除= http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9104  ◆無料メルマガ発行サービス『メルマガ天国』= http://melten.com/    登録・解除= http://melten.com/m/2166.html  ※解除される方は,登録された配信先の解除手続きをして下さい。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○