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すべては愛のために beuond borders

 

★監督★
マーティン・キャンベル
★キャスト★
アンジェリーナ・ジョリー/クライヴ・オーウェン/テリー・ポロ/ライナス・ローチ他

★ストーリー★
裕福なイギリス人と結婚し、何不自由のない生活を送っていた美しい人妻サラ(アンジェリーナ・ジョリー)はある日、義父の慈善活動の功績を讃える盛大なパーティに参加する。華やかな出席者が集う至福の時間。 しかし和やかなムードは、痩せ細った一人の少年を引き連れて突如乱入してきた一人の青年医師ニック(クライヴ・オーウェン)によって一転する。荒々しく壇上にあがったニックに冷ややかな視線を浴びせる参加者たち。 それを軽蔑の眼差しで見つめ返すニックは“世界には今、この瞬間も死んでいく子供たちがいる”と語り始める。そしてエチオピアでは飢えと病気が原因で毎日40人以上が命を落としていくという悲惨な現実を必死に訴えかける。 やがて駆けつけた警察に連行されていく二人を見つめながらも、サラの脳裏にはいつまでもその悲痛な叫びが焼きついていた。
翌朝、少年が死亡したことを伝える衝撃的なニュースに強いショックを受けたサラは、私財を投げ打って援助物資を集めはじめる。そして単身遥かなる地、エチオピアへと向かう決意をするのであった。しかしそんなサラを待ち受けていたのは、ささやかな善意などでは到底太刀打ちできない悲惨な現実であった…。

Miwaの感想

エチオピアでの悲惨な現実を目にして、サラの中で何かが生まれる。青年医師ニックへの愛。それって「つり橋の法則」じゃないかと思うけど・・・。援助を続けるにはお金がいる、そのためにニックは信念に反して武器の密売に加担もする。ひとりでも助けたいと活動しているニックの傍らでは、彼が運んだ武器で人が殺されている。餓えと病気との戦い、そして何より自分の中の矛盾と戦い苦しむ。そりゃそーだ、せいぜい矛盾と戦えって感じ。
この医者は何がしたいのか?ホントに人を助けたいのか?援助している自分を続けたいだけなのか?こういう強い信念は、ある意味「援助活動している自分」に呪われてるように見えて、もっと悲惨なとこ悲惨なところへと傾倒していく姿は、共感するどころか嫌悪感すらを感じた。でも、この映画は良いとか悪いとかという観点からは描いていない。こういうふうに難民キャンプは大変ですよ・・・・って感じ。
それにメインはラブストーリーらしいし。運命的に出会った男と女の身をこがすような激しい愛、国境を越える愛を描いた感動巨編ってことになってるわけ。。でも、それも中途半端で、どっちつかずなの。「一度だけ抱かれた男に命を捧げる。たとえ道に背いた愛だとしても・・・」何かね、この寒いサブタイトルは・・・(-_-;)世間知らずの奥様が、支援を求めるハンサム医師のニックの言葉で救援活動に目覚め、愛と信念のために、家族や子供たちを放り出して愛する男に突っ走った、自分勝手な女の話というふうに取れなくもない。私って、ひねくれ者?

10年に及ぶラブストーリーっていうのがメインストーリーだけど、難民キャンプのシーンなども当然出てくるわけで、飢餓状態にある子を撮影に使って、ずいぶんひどいことするなぁ・・・と思ったけど、後から知ったんだけど、映画の中で出てくる飢餓状態にある子供たちの映像は、普通の体格の子で撮影し、後からCG処理したのだそうです。健康体の子達をサイズダウンさせて見せているだけなんだよって、そう知っても、ほんとかよぉ?と信じがたいほど、リアルな映像でした。(試写会にて)

評価

(主役のオーウェンは、次のボンド役候補なんだってさ)

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