英雄（ＨＥＲＯ）

★監督★チャン・イーモウ
★キャスト★ジェット・リー/トニー・レオン/マギー・チャン/チャン・ツィイー/ドニー・イェン

★ストーリー★
紀元前200年、7つの国が覇権を争う戦国時代の中国。
天下統一を目前にした秦王は各国が放つ刺客から命を守るため、百歩以内には誰も近づけようとしなかった。そこへ最強の刺客である残剣、飛雪、長空の3人を抹殺したという男・無名が謁見を許された。
無名は彼らを討ち取った経緯を語る。槍の達人・長空とは雨の中で一騎打ち、恋人同士の残剣と飛雪とは嫉妬を利用して相討ちにしたと話し、秦王に30歩、20歩、そして10歩まで近づく。しかし残剣と飛雪を知る秦王は話の偽りに気づき、無名を問い詰める。すると無名はこれまでの話に隠された一つの真実を語りだす。実は飛雪も残剣も自分が殺したと。
だが、まだ本当の真実は隠されていた…。

とにかく映像がとてもキレイな映画です。ワダエミのシーン毎にテーマカラーのように赤、青、白、緑と登場人物の衣装が変わるのですが、たとえば同じ赤でも人によって微妙に違えてあり、その人物のなりの赤を表しているように感じました。ワダエミ、アカデミー賞、もしかしたら取るんじゃない？
中国四川省の九賽溝という湖面が鏡のようになった上で戦うシーンは、心奪われるほどの美しさです。
実際にこの映像を撮るのは大変だったそうで、湖面が鏡のようになるのは、一日のうとたった2時間だけなので、このシーンだけで20日間もかかっているのだそうです。
これだけでも見る価値あり。と私は思うよ。
ならば映像美だけなのか？と言えばそうではない。ちゃんとストーリーもしっかりしていて、アクションもお見事。なのになのに、最後だけがアッサリしちゃってて物足りないような気分になりました。
映画というよりも、個人的な体質なのだと思うけど、金属がキンキンと鳴る音（例えばアルミ箔にフォークのキーって音とか）に弱い私は、剣で戦うシーンはずっと鳥肌たっちゃって、おぉ〜っと、震えてました。

(すごいぞ、空飛ぶ人種、中国人)