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思い立って、母と信州に一泊旅行に出発です。
長野新幹線で朝8時過ぎに上田駅に到着。
次の予定には少し早いし、
せっかく上田まで来てるので、
上田駅からタクシーで上田城跡へ行ってみます。
真田幸村の父・真田昌幸が築城した城で、
NHKの『BS熱中夜話』という番組で
お城マニアたちの「好きな城ナンバー1」に
選ばれたそうです。

明治維新後に上田城は廃城となり
多く建物が破却や民間に払い下げられ
現存しているいるものは僅かです。

真田神社も敷地内にあります。
城を構築した真田父子を主神で
知恵の神様として崇められているそうです。

それでも好きな城ナンバー1に選ばれる理由が
私には分かりませんでした・・・・。

 



それとも、これでしょうか・・・?
真田幸村の顔出しパネル。
(母が顔を出しています)

母は真田幸村から顔を出しましたが、
この顔出しパネルはものすごく横に長くて、
真田十勇士が一斉に顔を出せる長さです。

その点では日本一なのは確かかも。。



上田駅から、「しなの鉄道」で田中駅、
田中駅からは、タクシーで20分ほどの
ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリーへ向かいます。



エッセイストで画家の玉村豊男さんが
45歳の時、この地に移り住み、
草を刈り、石を広い、農地を開墾し、
野菜、自家用の葡萄を作り始められ、
いよいよ、最終的には
2003年にカフェ、ショップ、ガーデンを併設した
ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリーを
作られました。

コスモスの花の向こう側に見えている白い建物が、
ワインを作っているワイナリーで、
カフェ、ショップもここにあります。

玉村豊男さんの著書、
田園の快楽―ヴィラデストの12ヵ月」を読んで
自然に囲まれた生活や、
彼の素敵な
キッチンにも憧れました。

ワイナリー建設までを綴った本、
「花摘む人 ヴィラデスト・ワイナリーができるまで」も
田舎暮らしができる人 できない人」も
図書館で借りて読んで、
イメージを膨らませていたので
実際にこの地に立ってみると、
なんか不思議な気分。

すごいな。

 


ガーデンは手入れの行き届いていて
コスモスの他、この季節の花や草花が
それはそれは見事に咲いていて、ほんとに素敵。
このガーデンを見るだけでも
訪れる価値がありますね。




高いガーデンからの
景色も素敵。

 


ガーデンの近くには、ブドウ畑も広がっています。
近くまで行ってみましょう。

この葡萄は、何の品種なんだろう・・・。
葡萄を見ただけで品種が分かるほど
知識があるわけではないので、、
近くで草を刈っていた若い男性従業員の方に
お聞きしてみることにしました。
「お仕事中にすみません、こちらの品種はなんですか?」
草刈の手を休めてくださって、
「今の時期は特にすることが無いから、
仕事を探して草刈してただけから大丈夫ですよ」と
畑を案内してくださいました。
これはピノ・ノワールですって。

写真では分かりにくいのですが、
葉には青い液が吹き付けたような痕がついています。
「これは、ボルドー液ですか?」
正解でした。
ボルドー液はベト病の予防のために散布される
硫酸銅と石灰の混合物ですが、
初めて実物に散布された痕を見ました。
ワインに詳しくない人にはこの青い色を見て、
「すごい農薬まみれ〜」と思われちゃうそうで。
有機栽培の認定を受けてるんですけどね・・・
と、おっしゃってました。
もともとはボルドー大学のミヤルデ教授が、
毒々しい青色にブドウを着色して、
ぶどうの盗難を防ぐために使われたものです。

白い葡萄はソーヴィニヨン・ブラン。
来週くらいから品種を見て少しずつ
収穫が始められるかなーって感じのようです。

実際にぶどうを作られている人から聞く話は
本で得られる数倍の密度で脳に刻まれる感覚。



カフェの方に向かう途中、玉村さんとバッタリ。
「おはようございまーす」と
気さくに挨拶してくださり、なんだか嬉しくなる。

ワイナリーの方は、土日しか見学できないので
カフェの中からガラス越しにだけ見せていただきました。
残〜念〜。

ワインの販売コーナーは小さくて
試飲のコーナーが無いので、
食事の時に頂いてみることにします。
テイスティングで一杯400円です。
(グラスでは800円です)

ヴィニュロンズリザーブ2007の
白はシャルドネ、赤はメルローを。
シャルドネは果実味と酸味のバランスに比べ
少し樽香が強いように感じましたが、美味しいです。
母はりんごジュースを。
とっても美味しいと唸ってました。

テーブルには、ガーデンで咲いてた花が
無造作な雰囲気で活けられています。
がっちりと計算されたような花より
こういう自然な感じが好き。

ランチは「信州豚の無添加自家製ソーセージ」
母は「やわらか蒸し鶏のタイカレーソース」
太めのソーセージ、すご〜く美味しい。
野菜もたっぷりです。
パンも3種類、たまねぎのパンが特に美味しかった。
母のお皿は、写真を取り忘れました。

 





 

玉村さんがカフェにお見えになって、
買われた商品にサインをされていました。
それを見ていた母が「私も買ってくるっ!」と
コーヒーが来る前に財布だけ持って
いそいそと雑貨ショップへ行きましたが
たくさん買ってレジに向かった時には、
玉村さんは居なくなってしまったそうで。
母が残念がったのは言うまでもありません。

しばらくゆっくりとコーヒーを楽しんだ後は、
お店の方にタクシーを呼んでもらい
田中駅、しなの鉄道で上田駅、
上田駅から新幹線で長野へ。

 


長野の定宿のメトロポリタンにチェックインして
少し涼しくなった頃、善光寺へお参りに行きました。

月がでています。


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