“恋はするものじゃなくて、落ちるものだ…”
“私に何かしなきゃとか、してはいけないとか、そういう事を感じることはないのよ…”
“手をつないでくれない男はつまらないわ…”
“食事して剥げた口紅はすぐ塗りなおせるけど、キスし剥げた口紅はなかなか塗りなおせないのよ…”
“もう別の駅では降りられないの…”
・・・と、まぁ、いろいろと上あごが痒くなるような囁きのセリフが延々と続きます。
どうキレイに描いたところで、所詮は不倫の話でしょ、本質は絶対にもっとドロドロしたものな筈なのに、キレイな映像ばっかり追いかけてるので、なんかどっち付かずになってしまって純愛を描きたかったのか、女の不倫願望を描きたかったのボヤケテしまった感がある。
黒木さんと岡田さんカップルは、ハイソな雰囲気の場所や設定が多く、女性が憧れそうな感じのカップルに仕上げてあり、年下の美しい男が健気に愛してくれる関係。岡田くんの一途な演技はなかなか良かったけど、黒木さんのディオールだかなんだか知らないけど、高級そうだけどなんか「いい女風」がミエミエな格好といい、セリフまわしといい(クシャ髪も)、あちこち痒くなってしまいましたよ、私は。
それに対して寺島さんと松本さんのカップルは、軽い気持ちで年上の女と付き合ってる男と、最初はそれに戸惑いながらも、寂しかった主婦が若い男に嵌ってしまいどんどん壊れていく女の設定だ。こっちの方が断然リアルな感じ。演技も寺島さんには存在感がある。
黒木さんも寺島さんもバストトップも見せていないけど、岡田くんはオシリもペローンと出して全裸シャワーシーンで頑張っています。やっぱり女をターゲットの映画なんだな。でも私はダメでしたけど・・・。
岡田くんの全裸、つるりとキレイすぎて、色っぽくないんですけど・・・私的にはね。
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