アンサンブル・ギオーネ
北越戯譜・
・・・・!?・
<南河内町北越戯譜プロジェクト>
「子供たちと一緒にやったらどう?」
今回のコンサート第2ステージ『北越戯譜』は、新潟県中部に伝わるわらべうた、あそびうた、盆踊りなどを、実際にステージ上でまりつきやお手玉、羽根つき、踊りを繰り広げながら歌いつづる、シアターピース(合唱劇)形式の作品です
アンサンブル・ギオーネ コンサート2003に向け、『北越戯譜』をとりあげることは決っていました。けれど“子供の格好でやるの? ちょっと恥ずかしいなぁ”“大人がやったら変な感じにならないかな”と、団員の中にはすこーしの戸惑いもあったのです。
そんな中、松下 耕先生は、こう言ってわたしたちの背中を押してくれました。
「町の子供たちと一緒にやったら、楽しいんじゃないかな。大人も子供も一緒にね」
“あ、団員だけでやるより、素敵な歌が生まれそう・・・”“音楽で子供たちと交流できるなんて、私たちのほうが幸せ者かも・・・”“ちょっと大変かもしれないけれど、やってみようか!”
こうして、このプロジェクトはスタートしたのです。
参加者を募れ!
子供も一緒にと決めたものの、さてどうやって子供を集めたらいいのか?
団員の子供は既に高校生以上がほとんどで、一緒にまりつき、という感じにはなりそうにない・・・。やはり、ここは役場、学校教育課にお願いし、町内の小中学校を通じて募集するしかない!
ありがたいことに、学校教育課の上野さんは、ギオーネの練習会場である公民館東分館の前館長で、ギオーネのことをよく知って下さっている方です。そこで、「この『北越戯譜』は子供の遊びや歌をもとにした作品なので、お子さん達が一緒に歌ってくださることで、きっといきいきとした舞台になると思う」「現代っ子に昔の楽しい遊びを知ってもらう機会にできたら」「町の子供たちと一緒にステージを持つことで、地域に根ざした音楽を作っていきたい」とお話したところ、快く了承してくださり、町内小中学校の校長先生に働きかけてくださいました。また、団員自らも各校へ出向き、校長先生にお話ししたところ、町内全校で募集をさせていただけることになったのです。
さっそく、各小中学校全児童生徒に配布するチラシを作成、6月初めに配布、6月末には説明会を行うなどして、募集を行いました。また、子供だけではなく、大人の方の一般参加も町の広報紙を通じて募集。町の施設にも募集ポスターを貼りました。
参加してくれる子、いるかなぁ・・・・・ええっ!そんなに!
募集はしたものの、果たしてどの位の子供が参加してくれるのか、全く見当がつきませんでした。締め切りを前に、参加者が少なかったらどうしよう、いや、全然いなかったら・・・なんてことまで思いました。
ところが、締め切ってみたところ、なんと20人を越える参加者。親子で参加してくださる方もいらっしゃいました。その後も参加者は増え、現在子供25人、大人3人になっています。
懐かしくて・・・・・新しい
7月から始まった練習は、歌だけではなく、まりつき(今の子供にとっては、まり = ボール は蹴るものでつくものではないのですね。つくだけでなかなか大変でした)にお手玉(お豆を入れて手作りしました。高度な技に実は大人も悪戦苦闘)、時には折り紙で紙風船を折ったりと、大人には懐かしく、子供は初めて出会う昔の遊びの新鮮さを楽しみながら進んでいます。
また、それぞれの歌のもつ背景を知ろうと、本(古本屋廻り!)やインターネットで調べるほか、町内の一部の子供会で今も行われている伝統行事「十日夜(とっかんや)〜子供たちがグループで地域の各戸をまわり、庭先でわら鉄砲で地面にたたきながらもぐら退治の歌を歌いご褒美を貰う、日本版ハロウィンともいえる行事〜」を見に行ったりもしました。
かつて、生活のなかに寄り添うようにあった歌たち、大人が何気なく子供たちに伝えてきた遊びの風景を感じていただけたら、と、団員もプロジェクト参加者もはりきっております。
遠い日の忘れ物を見つけにいらっしゃいませんか?
(2003年 町田 真理子 記)