高雄
「三鳳宮・信者の儀式」




'95.3.13撮影
所在地:高雄市三民區河北二路134號(高雄駅から徒歩15分)

 台北から深夜バスで明朝高雄に辿り着き、早朝6:30頃「三鳳宮」に着くと、けたたましい音楽と、爆竹の嵐。極彩色が広場に溢れ、どこもかしこも人人人...。 三鳳宮の前は、見た事もない儀式の最中でした。台湾版神降ろしの「タンキー」が、刀で背中を切り付ける流血の荒行をしながら、神を迎える準備をする。その中を数々の神像を抱えた信者、神輿が練り歩き、最後にあらゆる神々が降臨し(きぐるみの神々の登場)、那咤が舞う。「遠方の中壇元帥(那咤)の進香団(信者組織)が参拝に来ているんだ...」と、本の中でしか知らない知識が頭の中でぐるぐるし、目の前で展開される光景を、その場の熱気と高揚に飲まれないように、目で追うだけで精一杯でした。ただ、ミーハーな気持ちで、那咤の追っ掛けをしてきた私は、「ああ、本当に彼は信仰の対象だったんだ...」という、稲妻が落ちた様な物凄いカルチャーショックに襲われ、真剣な気持ちで彼に手を合わせている人々が世にいる事を忘れずに、以後(ミーハー)旅行を続けようと心に誓ったのでした。以下はその時撮影した写真を儀式の流れ順に掲載します。ただ、爆竹の煙りがけっこう凄かったので、没写真が多く、現像後に泣きました。神聖な儀式を撮るなって事でしょうか...。



<PHOTO>


見物人



三鳳宮の石段より見降ろす1



タンキー(台湾版霊媒師)1
刀で体を傷つける荒行をして、神降ろしをしている



神輿1



三鳳宮の石段より見降ろす2



三鳳宮の石段より見降ろす3



神輿2



タンキー(台湾版霊媒師)2
神降ろし中



神輿と五營神旗



那咤(儀式出待ちで待機中)1
やはりこれもひどい顔...



神輿2



タンキー(台湾版霊媒師)3
神降ろし中



那咤(儀式出待ちで待機中)2



那咤登場



神々登場



二郎神
ファンよ泣けっ!!



二郎神のどアップ!

どど〜んっ!!





嵐(儀式)の最中



嵐が去って...
一時間程の儀式が終わると、一斉にバスも信者も退去して、残されたのは、私達と、ゴミ位...。
白昼夢の様な一時でした。一息ついてから、三鳳宮前でくつろいでいる御老人に、今の儀式は何なのかと訪ねると、
「時折信者達が来て、勝手に騒いでいくんだ...。」と教えてくれました。
皆さん!、早朝の三鳳宮は要チェックです!。




以上

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