新作京劇
「那咤」
副タイトル「Nezha Conquers the Dragon King」
中国録像電影製作/1982年/100分
/編劇=方辰・王昌言/導演=陳方千/撮影=聶晶/主演=裴艶玲・張峯山・王湘雲
/※神保町の内山書店にて(確か)¥10,000で購入
那咤の誕生から、竜王退治までの有名なエピソードを描いた、実写ビデオ。京劇の役者さん達が演じています。主役の裴艶玲は京劇界でかなり有名な方です。 音声は中国語、字幕も中国語ですが、原作と内容は同じなので、意味はわかると思います。
※これは日本のビデオデッキで見れます。
カラー長編アニメーション
「わんぱくナージャの竜王退治」
上海美術映画/1979年/63分/監督=王樹忱・厳定憲・徐景達
'80カンヌ国際映画祭正式出品
那咤の誕生から、竜王退治までの有名なエピソードを描いた、カラー長編アニメーションです。私はこれをきっかけに那咤フリークになったので、那咤ファンは絶対見てほしいです!。私は、かなり幼い頃、NHKで放送されたのを見て、二度目は数年前の中国映画祭で上映された際、字幕のものを見ました。その時のタイトルは「ナーザの大暴れ」。ここで紹介している「わんぱくナージャの竜王退治」はそれと同じものですが、日本語吹き替え版で、地域で教育のための無料上映会などをする際に、地域の図書館が貸出してくれる16ミリフィルムです。私は、「ナーザの大暴れ」を見た後、どうしても日本語吹き替え版も見たくなり、ついに(16ミリ上映の資格をとって)自主上映会を開き、東京都立日比谷図書館で貸し出てもらいました。その時図書館から資料として御借りした「わんぱくナージャの竜王退治」のチラシを載せたので、参考にして下さい。また、安能努氏訳「封神演義」などと比較すると、物語がかなり美化され、勧善懲悪ものになっています。
※これは中国版ビデオのパッケージ。PAL方式なので日本のビデオデッキでは見れません。
●「わんぱくナージャの竜王退治」チラシ●
「チラシ表面」
海が割れ、四頭の竜王が天を駆ける!さあ!わんぱくナージャの大あばれ!
蓮の花から生まれた不思議な子ナージャが悪い竜王と対決!冒険いっぱいの超大作!!
カラー長編アニメーション
わんぱくナージャの竜王退治
>共和教育映画社提供作品
上映時間60分
上海美術映画製作
「チラシ裏面」
カラー長編アニメーション
わんぱくナージャの竜王退治
共和教育映画社特別配給作品
上映時間60分
¥600,000
わんぱくナージャが海の竜王を退治する大スペクタル・アニメーション
<解説>
中国に古くから伝わる蓮の実から生まれたスーパーチャイルド、ナージャを主人公にした、大冒険アニメーションの名作です。上海美術映画製作の非常に高度な技術を集結させた作品で、カンヌ映画祭でも絶賛されました。
少年ナージャが仙人の弟子になり、超能力を身につけ、雨乞いの供物に子どもたちを要求する悪い竜王と闘って退治する、というお話しです。勇気、知恵、愛、そして冒険。誰もが感動する十年に一度のアニメーション映画の傑作といえます。
<物語>
むかし、むかし、中国の陳塘関(ちんとうかん)でのお話しです。
西の守りをかためる万里の長城に対して、東の海岸をかためるのが陳塘関でした。そこは山と海にかこまれた美しい都です。そこを指揮する将軍・李靖の夫人がみごもって3年、やっとの事で子どもが生まれます。しかし生まれてきたのは、人間の子ではなく蓮のツボミでした。李靖は剣を抜き、きりつけると、中から光とともに小さな男の子が出て来ました。あまりの小ささに李靖はがっかりしますが、お祝いにおとずれた仙人は、この子供の能力を見ぬき、ふつうの男の子の大きさに成長させます。
時のたつのは早いもので、ナージャと名づけられた男の子は7つになりました。その年は、大変ひどい旱ばつで苗は枯れ、人々は海底の竜王に食物をそなえて雨乞いをしますが、悪い竜は子どもをよこせと迫ります。人々が拒否すると、竜王は一匹の竜を海辺に行かせ、子どもをされおうとしますが、ナージャが竜を退治します。怒った竜王は、みずから出てきますが、ナージャにこらしめられます。竜王は西海、南海、北海の竜王たちを呼び、ナージャとその父李靖を襲います。ナージャは再び竜王たちを追いかえします。ナージャがいる限り、もっともっと暴れ回ると竜王は叫びます。竜王があばれ出すとこの国の人々が苦しむだけだと、ナージャは国の平和と安泰を願い剣を首にあて自害します。喜び回る竜王たち。
しかし一羽の鶴が、ナージャを山深い仙人の住む所へ運びます。ナージャを生き返らせ、火の槍と、風火輪を与え、竜王の所へ向かわせます。四匹の悪竜とナージャの最後の対決です。氷攻め、火攻めで苦戦するナージャですが、三面六臂に変身し竜王を退治します。
陳塘関にやっと平和が訪れました。
(共和教育映画社/連絡先略)
以上