1.書き方に関する問題
(正)(許)(△)(誤)のしるしの基準
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(正) |
規範的、標準的、一般的な形 国語表記の本則 |
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(許) |
現代仮名遣い・送り仮名の付け方など、国語表記の許容 |
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(△) |
やや一般的でない形 やや適切でない形 |
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(誤) |
表記・用法上の間違い |
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(も) (359)(正)申し込み /(許)申込み/(許)申込 (許)夏の社内ハワイ旅行の申込みは五月二十日で締め切ります。 (コメント:送り仮名について。「送り仮名の付け方」によれば、「申し込み」が本則、「申込み・申込」が許容の表記ということになる。「文部省用字用語例」および「文部省公用文送り仮名用例集」には、「申し込む」「申込み」「申込書」とある。名詞「もうしこみ」については、教科書や新聞などでは「申し込み」、公用文では「申込み」を用いている。動詞「もうしこむ」については、ともに「申し込む」としている。「申込書」「申込所」「申込先」「申込用紙」などの語については、公用文では送り仮名を付けず、教科書・新聞などでも同様に送り仮名を付けない。)
(360)(正)基(もと)づく /(誤)基ずく (誤)これは事実に基ずいて書かれた小説である。 (コメント:「基づく」は一語の動詞であるが、「基+つく」(連濁によって「もとづく」)と二語に分解できる。このような語の仮名遣いは、もとの語の表記によって書く。「基ずく」は誤りとなる。)
(361)(正)元(もと)の木阿弥(もくあみ)
/(誤)元の黙阿弥 (誤)治療と摂生のかいがあって、肝臓の機能もだいぶ回復したが、また前のように酒を飲む生活を続けると、すぐ元の黙阿弥になってしまうぞ。 (コメント:「元の木阿弥」は、「(苦労したかいがあって)いったんよくなったものが、再びもとのよくない状態に戻ってしまうこと」をいう。この言葉の語源として、次のような話がある。戦国時代、大和(やまと)筒井(つつい)城主の順昭(じゅんしょう)が病死した時、継嗣(けいし)の順慶(じゅんけい)がまだ幼かったので、順昭の遺言どおりに死を隠した。そして、順昭とそっくりの声を出す木阿弥という男を薄暗い寝所に寝かせて外来者を欺(あざむ)いた。順慶が成人し順昭の喪が公表されると、木阿弥は用済みとなりもとの身分に戻った。(別の説として、ほかの話もある。)「黙阿弥」は、幕末・明治期の代表的な歌舞伎(かぶき)脚本作者の「河竹(かわたけ)黙阿弥」を指すことの多い名前であるが、「元のもくあみ」を「元の黙阿弥」とは書かない。なお、「阿」も「弥」も常用漢字でない。追記―平成22年11月告示の新しい「常用漢字表」には「弥 や」が追加された。ただし、「み」の読みは示されていない。)
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