1.書き方に関する問題

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(正)(許)(△)(誤)のしるしの基準

(正)

規範的、標準的、一般的な形   国語表記の本則

(許)

現代仮名遣い・送り仮名の付け方など、国語表記の許容

(△)

やや一般的でない形  やや適切でない形  

(誤)

表記・用法上の間違い

 

(ゆ)

(363)(正)有終(ゆうしゅう)の美(び) (誤)優秀の美

(誤)その人気選手は、現役最後の試合でホームランを打ち、優秀の美を飾って引退した。

(コメント:「有終の美」は、「物事を最後までやり通し、りっぱな成績をあげること。物事の最後をりっぱに成し遂げること」を意味し、一般に「有終の美を飾る」「有終の美を成(な)す」の形で使われる。この「有終」を冒頭例のように「優秀」と書いては誤りである。)

 

(364)(正)勇名(ゆうめい)を馳(は)せる (誤)有名を馳せる

(誤)世界に有名をはせたボクサーも年には勝てず、十回目の試合でついにチャンピオンベルトを失った。

(コメント:「勇名」は、「勇敢な人であるという名声。勇ましくて強いという評判」を意味し、そのような評判を広く行き渡らせることを「勇名をはせる」という。(「勇名をとどろかす」ともいう。)一方、「有名」は、既に名が知れ渡っているさまを指す語であるから、「有名をはせる」とは言わない。なお、「勇名をはせる」は皮肉(ひにく)な意味をこめて使われる場合もある。例、「社長や重役も出席している会議のさなか、彼は高鼾(たかいびき)をかきだし、一躍社内で勇名をはせた」。「馳」は常用漢字でない。)

 

(365)(正)行き帰り (誤)行帰り

(誤)通勤の行帰りに要する時間はどのくらいですか。

(コメント:送り仮名の付け方について。「送り仮名の付け方」では、許容として、「書き抜く」「申し込む」などには「書抜く」「申込む」という省略を認めている。しかし、動詞と動詞とが結び付いてできた複合名詞で、前後の語が並列・対立等の関係にあるものは、送り仮名を省かないことになっている。したがって、「行き帰り」を「行帰り」とはしない。同様に、「伸び縮み」「乗り降り」なども「伸縮み」「乗降り」とはしない。)