1.書き方に関する問題
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(正)(許)(△)(誤)のしるしの基準
| (正) |
規範的、標準的、一般的な形 国語表記の本則 |
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(許) |
現代仮名遣い・送り仮名の付け方など、国語表記の許容 |
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(△) |
やや一般的でない形 やや適切でない形 |
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(誤) |
表記・用法上の間違い |
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(う)
(38) 受付 / 受け付け (誤) 診察券は受け付けにお出しください。(コメント:送り仮名の付け方について。この場合は「受付」が正しい。「うけつけの半ばで入場券は売り切れた」のような場合は、「受け付け」(または「受付け」)が多い。)
(39) (正)有卦(うけ)に入(い)る /(誤)受けに入る(誤) 出す作品が続けざまにベストセラーとなり、作家はすっかり受けに入った。(コメント:「有卦に入 (い)った」が正しい(「卦」は常用漢字表にない字)。「有卦に入(はい)った」とは読まない。「有卦」は、「陰陽道(おんようどう)で、する事なす事みなよい方へ向かう縁起のよい年回り」を意味する。なお、「観客にうけのよい芝居(しばい)」の「うけ(=評判)」は「受け」が正しい。)
(40) (正)後(うし)ろ姿(すがた) /(誤)後姿(誤) 後姿を見て女房だと思い、「おい」と声をかけたら、振り返った女性は別人だった。(コメント:送り仮名の付け方について。「後ろ姿」と「ろ」を送るのが正しい。「辺り」「勢い」「幾ら」「傍ら」「幸い」「幸せ」「互い」「便り」「半ば」「情け」「斜め」「独り」「自 (みずか)ら」「災い」なども、最後の仮名一字を送る。)
(41) (正)うそぶ(嘯)く /(誤)嘘ぶく(誤) 彼はその時現場にいて、すべてを見ていたはずなのに、「僕は何も知らないよ」と嘘ぶいている。(コメント:「うそぶ(嘯)いている」が正しい。「うそ(嘘)をつく」の「嘘」ではない。「うそぶく」は、「平然として言う。とぼけて知らないふりをする。大きなことを言う」の意。「嘯」「嘘」はともに常用漢字でない。)
(42) (正)打ち合わせ会(打ち合せ会・打合せ会) /(誤)打合会(誤) 販売戦略についての打合会は、三時から第三会議室で行います。(コメント:送り仮名の付け方について。「打ち合わせ会」が本則、「打ち合せ会」「打合せ会」が許容。法令では許容の「打合せ会」を使用。「送り仮名の付け方」に基づくと「打合会」は誤り。なお、場合によって送り仮名をすべて省くことのできる語には、「売上」「取扱」「乗換」「引換」「申込」などがある。)
(43) (正)有頂天(うちょうてん) /(誤)有頂点(誤) その子は、百点満点をとった答案用紙を有頂点になって家族のみんなに見せて回った。(コメント:「有頂天」が正しい。この語は、仏教で目指す最高の精神領域である「非想非非想処天 (ひそうひひそうじょてん)」を指し、これは「有(う)(=存在)の頂天」であるということから生じた表記。一般には「喜びの絶頂にいて無我夢中になること。大得意」の意で使われる。「興奮はその頂点に達した」などの「頂点」と混同し、「有頂点」と書き誤る人が多い。)
(44) (正)生まれる /(許)生れる(許) 天才音楽家モーツァルトは、1756年1月27日オーストリアのザルツブルグで生れた。(コメント:送り仮名の付け方について。「うま・れる」は、「生む」との関連で、活用語尾の前の音節から送る「生まれる」が本則、活用語尾だけを送る「生れる」が許容。)
(45) (正)うらぶれた様子 /(誤)裏ぶれた様子(誤) 大きなことを言って郷里を出て行った彼であったが、五年後、裏ぶれた様子で舞い戻ってきた。(コメント:「うらぶれた様子」と「うら」を仮名で書くのが正しい。「うらぶれる(=心のよりどころをなくして、しょんぼりする。落ちぶれて、惨 (みじ)めなありさまになる)」の「うら」は、「うら悲しい」「うら寂しい」などの「うら」と同様に「心」を意味し、「裏返す」「裏切る」などの「裏」ではない。)
(46) (正)浮(うわ)つく /(誤)浮わつく(誤) 満たされ過ぎた生活は、どうやら浮わついた風潮を招くようだ。(コメント:送り仮名の付け方について。「浮ついた風潮」と「わ」を送らないのが正しい。この語は元来「上付く」であり、「浮 (うく)」という漢字とは関係がない。「浮つく(=気持ちがうきうきして落ち着かなくなる。軽薄な感じがする)」は意味を踏まえての当て字である。なお、「うわき」も「浮わ気」でなく、「浮気」が正しい。) |