1.書き方に関する問題
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(正)(許)(△)(誤)のしるしの基準
| (正) |
規範的、標準的、一般的な形 国語表記の本則 |
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(許) |
現代仮名遣い・送り仮名の付け方など、国語表記の許容 |
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(△) |
やや一般的でない形 やや適切でない形 |
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(誤) |
表記・用法上の間違い |
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(つ)
(255) (正)追伸(ついしん) /(△)追申(△) 追申 御出席の可否を三月五日までに同封のはがきでお知らせください。(コメント:手紙で、本文を書き終えた後で文句を書き加える場合、その冒頭に書く語を指す「ついしん」は、「追伸」(「追」は「あとから補う」、「伸」は「述べる。言う」意)とも「追申」(「あとから加えて申す」の意)とも書く。かつては「追申」が一般的であったが、現在では「追伸」のほうが優勢である。なお、「追啓 (ついけい)」「追陳(ついちん)」「追白(ついはく)」「二伸(にしん)」などが用いられることもある。)
(256) (正)月極(つきぎ)め /(正)月決め(正) 自宅を改築するので、月決めで駐車場を借りることにした。(コメント:「一か月ごとの約束、あるいは計算で契約すること」の意の「つきぎめ」は、ほとんどの国語辞典に「月極め」とある。しかし、常用漢字表の「極」には「キョク・ゴク、きわめる・きわまる・きわみ」とあり、「きめる」の訓は載っていない。したがって、公用文の表記は「月ぎめ」である。一方、「月決め」という表記もかなり広く使われており、新聞でも「月決め」を採用している。なお、「月極(決)駐車場」「月極(決)購読」などと、「め」を省くこともある。)
(257) (正)次のとおり /(正)次の通り(正) 次の通り内容の一部を修正します。(コメント:「とおり」は、「通りに出る」「人通り」「声の通りが悪い」「二通りの書類」などの場合は漢字表記が一般的であるが、「…は次のとおりである」「従来どおり」「通知どおり実施した」などの場合は仮名で書かれることが多い。しかし、後者の場合、「次の通り」と漢字を使ってもなんら誤りではない。)
(258) (正)つくづく /(誤)つくずく(誤) この年になって、つくずく自分のふがいなさを感じます。(コメント:仮名遣いについて。二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」は「ぢ」「づ」を用いて書くというのが現代仮名遣いの決まりである。したがって、発音は「ツクズク」でも、表記は「つくづく」である。この語は「尽く尽く」から成る副詞で、「念を入れてするようす。身に染みて感じるさま」を表す。)
(259) (正)つづく(続く) /(誤)つずく(誤) 今年の夏は記録的な猛暑の日がつずいて(続いて)いる。(コメント:仮名遣いについて。同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」は「ぢ」「づ」を用いて書くというのが現代仮名遣いの決まりである。したがって、「つづく」が正しい。「つづみ(鼓)」「つづら(葛籠)」「つづめる(約める)」「つづる(綴る)」なども同様である。)
(260) (正)謹(つつし)んで /(誤)慎んで(誤) 御主人様御逝去と承り、慎んでお悔やみ申し上げます。(コメント:「謹んで」は、あいさつ文などで使う改まった言い方で、相手に礼を尽くし、恭 (うやうや)しく行動するさまを表す。例、「謹んで哀悼の意を表します」。「慎」は、「言動を慎む」「酒を慎んで健康に留意する」などと使われる字である。)
(261) (正)つば迫(ぜ)り合い /(誤)つば競り合い(誤) 至る所の選挙区で、現職の候補者と新人の候補者とが激しいつば競り合いを演じていた。(コメント:「つば(鍔)迫り合い」は、「(打ち合わせた刀を互いのつばで受け止めたまま、つばとつばとを押し合うようにして激しく争うさまから)互角に激しく争うこと。真剣に競い合いをすること」を意味する。(「迫り合い」は「互いに押し合って詰め寄る」意。)国語辞典では「鍔迫り合い」だけを示すものが圧倒的に多いが、「鍔迫り合い・鍔競り合い」と両表記を併記するものも何種か見られる。それによれば、冒頭例も全くの誤りとは言えないことになる。なお、「鍔」は常用漢字でない。また、常用漢字表の「迫」には「ハク、せまる」とあり、訓「せる」は示されていない。)
(262) (正)つまずく(躓く) /(許)つまづく(許) 年寄りは、ちょっとした物にもつまづいて転び、大怪我(おおけが)をすることがある。(コメント:仮名遣いについて。「ツマズク」は、「つめ(爪)+つく(突く)」の変化した語で、本来の表記は「つまづく」である。しかし、現代語の意識では一般に二語に分解しにくいものとして、「つまずく」を本則、「つまづく」を許容の表記とする。)
(263) (正)積(つ)もる /(許)積る(許) 冬の新潟では、雪が屋根まで積ることも珍しくない。(コメント:送り仮名の付け方について。「積もる」は本則、「積る」は許容による表記である。本則は「積む」の送り仮名を踏まえたもの。許容は活用語尾だけを送ったもの。)
(264) (正)…づらい /(誤)…ずらい(誤) 親友に、貸した金を早く返してくれとはどうも言いずらい。(コメント:仮名遣いについて。「イイズライ」は、「言う」の連用形に「つら(辛)い(=…するのが困難である。…しにくい)」が付いたもので、「言いづらい」が正しい表記である。)
(265) (正)つれづれ /(誤)つれずれ(誤) 窓ガラスをとおして見える赤い柿(かき)の実と小鳥らの姿が、私の病中のつれずれを慰めてくれた。(コメント:仮名遣いについて。二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」は「ぢ」「づ」を用いて書くというのが現代仮名遣いの決まりである。したがって、「私の病中のつれづれ」が正しい表記である。「つれづれ(徒然)」は、「変化のない環境の中で感じる退屈。手持ちぶさた」を意味する。)
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