3.言い方に関する問題
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(正)(許)(△)(誤)のしるしの基準
| (正) |
規範的、標準的、一般的な形 国語表記の本則 |
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(許) |
現代仮名遣い・送り仮名の付け方など、国語表記の許容 |
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(△) |
やや一般的でない形 やや適切でない形 |
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(誤) |
表記・用法上の間違い |
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(け)
(132) (正)けが(怪我)(を)した /(誤)けがを負(お)った(誤) 彼は階段で足を滑(すべ)らせて転倒し、けがを負った。(コメント:「けが(怪我)(を)した」が適切。冒頭例の「けがを負った」は、「けが」が「傷 (きず)を負うこと」であるから、くどい表現であり、適切とは言えない。なお、「怪」の「け」は、常用漢字音訓表欄にはない読み。)
(133) (正)けっ(決)して /(△)けして(△) これだけの品物ですから、お値段はけして高くございません。(コメント:「けっして」が標準的。しかし、「けして」も誤りとは言えないほど(特に話し言葉では)広く使われている。なお、漢字表記「決して」は「けっして」と読むのが正しい。)
(134) (正)研究所長 /(△)研究所所長(△) あの先生は長年国立国語研究所所長の任に就(つ)かれていた。(コメント:正式の職名としては「研究所長」であり、「研究所所長」と「所」を繰り返して使わない。それは辞令面で「長をおく」となっているからである。「東京国立博物館長」「東京大学長」「東京都立上野高等学校長」「文化庁文化部国語課長」「上野駅長」「上野署長」なども同様。なお、「国語審議会会長」「経済団体連合会会長」などの場合は、「会長をおく」という規則に基づいているから、「会」が繰り返されることになる。なお、冒頭例の「研究所所長」の場合、「研究所々長」と「々」を使うのは適当でない。)
(135) (正)喧々囂々(けんけんごうごう) /(△)喧々諤々(けんけんがくがく)(△) 今後の社の経営方針については、今日もまた喧々諤々として結論を得なかった。(コメント:「喧々囂々」は「たくさんの人が(ああでもないこうでもないと)口やかましく騒ぐさま」、「侃々諤々 (かんかんがくがく)」は「大いに議論をたたかわせるさま。遠慮なく言うこと」を意味する。「喧々諤々」はこの二語の混同によって生じた、本来は間違った言い方である。しかし、現在では、冒頭例のように「さまざまな意見が出て、容易におさまりがつかず、騒がしいさま」の意で使われることもある。なお、「喧」「囂」「諤」「侃」は常用漢字でない。)
(136) (正)けんもほろろに /(誤)けんもほろほろに(誤) 友達に「十万円ほど貸してくれないか」と言ったら、けんもほろほろに断(ことわ)られてしまった。(コメント:「けんもほろろに」が正しい。意味は、「人の頼みを冷たくはねつけて、取り付く島もないさま」をいう。「けん」(「けんつくを食わす。つっけんどん」などの「けん」に掛けた語)と「ほろろ」は雉 (きじ)の鳴き声の擬声語という。「ほろほろちょう」という鳥はいるが、「けんもほろほろに」とは言わない。)
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