[重言のいろいろ] コラム
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<ま・や・ら・わ行>
(ま)
(例)母は 毎日曜日ごとに教会に行きます。⇒母は日曜日ごとに…。母は毎日曜日教会に行きます。(例)息子に会社を任せるのは まだ時期尚早だ。⇒…まだ早い(まだ早すぎる)。息子に会社を任せるのは時期尚早だ。(「尚早」の「尚」は、「なお。まだ」の意。)(例)両国間には まだ未解決の問題が山積している。⇒…まだ解決していない問題が…。両国間には未解決の問題が…。(「未解決」は、漢文では「未(いま)だ解決せず」と読む。「(レポートは)まだ未提出だ」「(日取りは)まだ未定だ」なども同種。)(例)わが社は今年の四月で創立 満十周年を迎える。⇒…創立十周年を迎える。(み) (例)大雨で川の 水が増水した。⇒大雨で川が増水した。大雨で川の水かさが増した。(例)夕方、庭に 水を放水する。⇒…庭に水をまく。…庭に放水する。(む) (例) 昔の旧街道を、カメラをぶら下げて散策する。⇒旧街道を…。(も) (例)彼は もう一度再婚するつもりらしい。⇒彼はもう一度結婚するつもりらしい。彼は再婚するつもりらしい。(例)その処置については、君の出した案が 最も最適だ(最もベストだ)。⇒…君の出した案が最適だ(ベストだ)。…君の出した案が最もよい(最も適している)。(例)彼は寝食を忘れて 専ら研究の完成に専念した。⇒…専ら研究の完成に努めた。彼は寝食を忘れて研究の完成に専念した。(「(会社の経理を)専ら専門にしている」も同種。)(や) (例)先頭と二位との間には 約50メートルぐらい(ほど)の差がついた。⇒…約50メートルの差がついた。先頭と二位との間には50メートルぐらい(ほど)の差がついた。(よ) (例)一行は 予期しない不測の事態に直面した。⇒一行は予期しない事態に直面した。一行は不測の事態に直面した。(例)正月、家でごろごろしていたら 余分の贅肉がついてしまった。⇒…余分の肉がついてしまった。…ごろごろしていたら贅肉がついてしまった。(「贅肉」は、余分な肉のこと。「贅」は「むだ。余計なもの」の意。)(例)わが子の能力を実際 より以上に見る。⇒わが子の能力を実際以上に見る。わが子の能力を実際より高く見る。(例)こちらの品のほうが よりベターだ。⇒こちらの品のほうが比較的よい。こちらの品のほうがベターだ。(「ベター<英語 better>」は、よりよいさま、比較的よいさま。)(り) (例)落雷による山火事が 燎原を焼く火のように何日も続いた。⇒…山火事が燎原の火のように何日も続いた。(「燎原」は「火が激しい勢いで野原を焼く」意。)(る) (例) 留守を守っている者ですが、御用件はなんでしょう。⇒留守を預かっているものですが…。(れ) (例) 連日暑い日が続き、いささかまいっています。⇒連日の暑さ(猛暑)で、いささかまいっています。(わ) (例)彼は才能に恵まれていたが、 若くして夭折した。⇒…若くして亡くなった。彼は才能に恵まれていたが、夭折した。(「夭折」は、若死にのこと。「夭」は「わかい」の意。)(例)彼女は二人の言い争いを わきで傍観していた。⇒…わきで見ていた。彼女は二人の言い争いを傍観していた。 |