平成16年第1回船橋市議会定例会会議録(第2号・2)

 

議長(早川文雄) 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 維新の会の中村実でございます。今回、質問項目の順番を変更いたしまして、5番目の図書館につきましてを7番目といたしまして、6番目の教育委員会についてを5番目、7番目の男女共同参画についてを6番目といたします。それでは、よろしくお願いいたします。

 まずは、放課後ルームに関して質問をいたします。

 6つの放課後ルームの増設が16年度予算にしっかりと盛り込まれていることは時代の要請に対応するものであり、高く評価をするものであります。厳しい台所事情とは言いながらも、資源配分のあり方を我々納税者の感覚に合致させることは可能であるということを実感するものでもあります。

 時代の要請に的確にこたえる政策を充実させるためには、目的と実態の乖離が著しい施策やその施策のために税金を負担するのは納得できない施策を根本的に見直しをしなければいけないのであります。

 私たちの納税者感覚に照らしまして、どうにもこうにも納得ができなかった母子等家庭児童養育手当を適正なものとすることで2億1000万円もの予算を他の施策に生かすことも可能になるものであります。

 今回、6つの放課後ルームの定員増は295名に達するものでありながら、前年度比の整備費予算は建設工事費用も含めて7500万円の増額にとどまっております。この是非を問うたならば、その答えは言わずもがなであります。

 また、すべての放課後ルームにおきまして終了時間が7時まで延長されることと学校が休みの日の開始時間を8時に早めることも時代の要請にこたえるものでありまして、高く評価されるものであります。

 今回、定員の増加の割合が最も多い葛飾小学校放課後ルームに関しましては、今後通学路の改善に向けても期待がされるところでありますが、地域の要請にこたえるべく要望を行ってきたものではあります。予算を編成する間におきまして、費用のやりくりがいかに困難であったかは認識するものであります。

 一方、今後の増設の概要がどのようなものとなるのか気がかりな保護者の方々もおられます。そこでお尋ねをいたします。施設整備の内容がどのようなものとなっているのかお聞かせを願います。

 続きまして、財政健全化プランについて質問をいたします。

 この答申を私も初めて目にした際、一気呵成に読了いたしました。しかしながら、これでは我々納税者の納得は得られないだろうと甚だ期待外れの感を私も強くいたしておりました。それと申しますのは、とっくのとうにすべて実現しておかなければいけないことばかりが列挙されていたからであります。

 私たちが負担した税金のこれまでの使われ方に猛省が促されているわけですが、私たち納税者の感覚からすれば余りにも甘い、そして遅きに失した内容であることは事実であっても、これまでの問題を看過するよりは一歩前進ではないかとも思います。

 そこでお尋ねいたしますが、私たちが納得して税金を負担できる船橋を実現する上では、完全な履行が最低の条件となると思いますが、今後の推進に向けどのような気構えであるかをお聞かせ願います。

 続きまして、外部監査制度についてでありますが、今回は監査結果報告書のそのものが間に合わず、内容を隅から隅までじっくりと精査することができないため、次回以降の質問といたします。

 なお、この概要を私も事細かに、つまびらかに隅から隅まで精読をさせていただきましたが、この内容であれば私でも十二分にも書ける内容であるということを申し添えなければなりません。

 税金の行方が汗水流して働き納税する方々にとって納得のできるものであるかを精査し、行政を監視することが私の務めであります。しかしながら、旧態依然な密室行政のままに、開かれた市民参加型の行政に逆行する場面に私も多く遭遇するものであります。

 私も行政の甘えは絶対に許さずに資料を詳細に分析し、行政監視を行ってはまいりました。来年度は引き続き、いかなる障害にもめげずに、さらにとことん資料に当たり、密室行政を打ち破ってまいります。1円単位での税金の使われ方を監視し続けることを改めて誓うものであります。削減し得る出費が削減されないままに現状維持されるようなことはあってはならないと思います。

 だからこそ私も監視活動を続けてきたわけでありますが、今回ある課の通信運搬費を調べてみたのでありますが、16年度予算で7300万円を超えております。内訳は切手代が382万7400円、そして後納郵便料は6955万7600円とあります。放課後ルーム6施設を増設する費用に匹敵する金額であります。

 ちなみに、後納でまとめて出す時間的余裕がない場合、どうしてもあしたまでにつけてほしい、そういう事情もある場合もあります。後でまとめて出す時間的余裕がない場合に切手は用いられると当該課の方からは伺いました。それはそれであることであると思います。

 私自身、市役所から郵便物を受け取る機会があります。──済みません。ちょっと忘れてきちゃいましたが……そのほとんどの郵便物の内容といったものは、メールで知らせていただければ十二分な内容ばかりであります。紙の資源の節約という意味で、そして郵送料の削減という意味で、私は今後はメールでお願いしたいところであります。定期的な郵送物であれば一層であります。郵送料の節約分は出費の削減とすべきでありますし、利用者の方々に還元すべきとも考えます。

 ちなみに、自席に置いてきちゃいましたけれども、いわゆる一番よくある形の郵便物であるんですが、このサイズといったものは市内でこの市役所から何千通発送されるかわかりません。後納郵便の搬出作業をよく見かけますが、今回その封筒にもご丁寧にも後納郵便と既に印刷段階で判が押されているんですが、その上に80円切手がわざわざ張ってある。後納郵便の次の段取りでは間に合わないと思えないような内容の通信物であります。

 こういう1つ1つのことから税金のむだ遣いを正していかなければなりません。そして、正していくことで山ともなっていくものであります。先ほど一例として申し上げた課のみならず、もとのデータをコピーアンドペーストしてお知らせをする仕組みは構築することは容易でありますし、仕事量も格段に減ることは明らかであります。

 議会事務局から、私どももさまざまな通知をいただきます。議会事務局からの郵便物といったものは、私はほとんど庁内で受け取っておりますが、そのたびごとに、その1回1回手渡しをしていただくごとに、またポストに入れていただくことによりまして郵送料の出費といったものを削減できたと私なりにうれしく思ったりもいたします。

 また、議会ではWEBサイト上の連絡事項を掲載することで郵送費の削減にもなっているのではないかと思います。費やされていた紙資源と郵送料は遠からずなくなるものとなりましょう。現状のままで進んでいくことは楽であり、改めようとする作業は面倒ではありますが、その向こうには市民満足への一歩があることを心がける必要があると思います。

 話を元に戻しますが、できることならば外部監査人と同じ条件で行政の中身を精査し、報告書をまとめてみたいと願ってやまないものでもあります。私もどの監査人よりも徹底した精査を行う自信もありますが、まずは外部監査人の目線と私の目線との比較を行ってみたくてならないものであります。

 以上、今回は要望のみとさせていただきます。

 1問を終わります。(傍聴席から「そうだ」と呼び、拍手する者あり)

[子育て支援部長登壇]

子育て支援部長(飯島和男) 放課後ルームに関するご質問にお答えいたします。

 今回、児童数の多い6カ所の放課後ルームで増設工事を行い、定員を拡大し待機児童の解消を図るため、9424万4000円の予算を計上させていただきました。

 増設の方法でありますが、葛飾、小栗原、飯山満の3施設につきましては現行施設とは別に、学校敷地内に鉄骨づくりの施設を新たに設置いたします。

 また、塚田につきましては現行施設を増設いたします。八木が谷につきましては現行施設に隣接する余裕教室を改修し、専用施設として使用いたします。

 次に、法典につきましては児童が増加している学校でもありまして余裕教室がないこと、また校庭内に施設を設置することも検討いたしましたが、条件面が整わないこともありましたので、教育委員会の協力も得て、低学年の図書室に改修を加え、放課後、暫定的に使用させていただくことにより定員を拡大いたします。

 なお、各施設の仕様につきましては、従来からの施設を前提に建築担当課に設計依頼をしておりますが、既に保護者からの要望もいただいておりますので、取り入れられる要望については仕様に反映しているところであります。

 以上でございます。

[企画部長登壇]

企画部長(平川道雄) 財政健全化プランについてご質問をいただきましたけれども、お答え申し上げます。

 ご承知のとおり長引く景気の低迷による税収の落ち込みや少子・高齢化などの要因による社会保障に要する費用が増大をしており、市の財政状況は大変厳しいものというふうになってございます。このような中、安定的に市民サービスを提供するためには、将来にわたり持続可能な健全財政を確立する必要があり、そのため財政健全化プランを策定したものでございます。

 行財政改革は避けて通れるものではなく、健全化プランに掲げた事項を実行することはもちろん、今後も徹底した事務事業の見直しを行い、実効性ある改革を進めてまいりますので、議員の皆様方、それから市民の皆様方のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。

 以上でございます。

[中村実登壇。傍聴席から「頑張れ」と呼ぶ者あり]

議長(早川文雄) ご静粛にお願いいたします。

中村実議員 引き続き2問とさせていただきます。

 先ほど、ちょっと席に忘れちゃったんですけれども、(封筒を示す)この封筒のというのは1、2を争う発送数だと思います。これは全然急ぎのものでもなくて、きょう発送していただいて、あしたつけていただいても十二分に間に合うような内容でありますから、こういう積み重ねといったものをしっかりやっていかなければいけないと思います。別に郵便局をもうからせてなんぼのものでもないと思います。

 続きまして、2問を始めさせていただきます。学校教育につきましてご質問いたします。

 文科省による学校図書館資源共有型モデル地域事業も15年度で終わりまして、16年度は市の事業となるものでありますが、生きる力をはぐくむ学校図書館、感動と発見のある学校図書館の果たす役割は一層大きなものとなっております。図書館資源共有ネットワークの改善も先日行われ、効果に期待するものでありますが、この事業は考えながら走り、効果を確かめながら試行錯誤を長期にわたって繰り広げていくものと思います。

 この目的を達成する上で克服すべき項目は多岐にわたりますが、その多くを占めているのが人的、費用的な問題であります。今回は一例として、本の物流につきましてお尋ねをいたします。

 一連の流れの中で、人的資源による効果も子供たちにとって最大でなければなりません。本を求める子供たちに最適な環境を提供するために日々努力をされている図書館事務の方を初めとする教職員の方々のご努力は、私もよく知るところのものであります。

 私も当初、司書教諭の配置と学校司書の矛盾を感じてはおりましたが、司書教諭の役割分担の議論の方向性がまとまるにつれまして、望ましい連携のあり方はどのようなものかと模索をしているものでもあります。蔵書が子供たちの手に渡るまでに司書教諭の手がどうにもこうにも回らない場面においては、学校司書の果たす役割は大きいと思います。

 一方、司書資格の有無を問わず、子供たちが図書館を楽しく思ってくれるためならば喜んでお伝いをしたい。もちろんお金など1円も要りませんとおっしゃるような方々も決して少なくない事実があります。このような方々の働きといったものは、子供たちに偉大な効果をもたらしてくれるに違いないと思うのでございます。

 そしてまた、同時に非常勤職員の有効活用は欠かせないとも考えてまいりました。先日発表されました地域再生推進プログラムにパート地方公務員の考え方が打ち出されていました。厳しい財政状況のさなか、正規の職員の人件費負担増を私たち納税者は許さないものであります。しかしながら、人件費に大きな開きがある非常勤職員の果たしている役割は費用対効果として余りあるものではないかと思います。

 プログラムが実施されることも追い風となって、いきいき学校図書館が各地にてふえていくことを期待するものでありますが、現段階の市の施策として本の流通、物流を滑らかにするなどのやりとりの流れをより一層考えていくべきであると考えますが、どのようにお考えがお尋ねをいたします。

 続きまして、教育委員会についてお尋ねをいたします。今回は1点、教育委員会議事録についてお尋ねをいたします。

 教育委員会議を傍聴し続けてきた私は、常々教育委員会議というのはこういうものではないのではないのではないかと常日ごろ考え続けてまいりました。

 先日、文教委員会で犬山市の教育委員会の現状を勉強に伺いました。お話の中で、教育委員会議の様子を教えられまして、私は心の底からうらやましくてならないものでありました。

 船橋の委員さんが一家言をもってけんけんごうごうの議論ができる方なのか、そうでないのかは、私にはわかりません。私の前でお見せになっている姿は仮のものであって、見えないところでは驚き桃の木を連発しておられるのかもしれません。教育委員会制度の必要性やいかにを自問自答することもしばしばであります。

 ある県で、日教組の委員長をされていた方がこのようにおっしゃっておられます。ちょっと引用させていただきますが、「教育委員会制度を廃止せよ」とあります。

 教育委員会が独立した行政委員会として存続したことが日教組の最大の温床になって、その中でやりたい放題がまかり通ってきた。

 教育委員は「顔のない名誉職」といわれ、教育事務について19項目もの権限を持っているのに、それに見合う責任は何もない。教育委員会の決定が問題になってクビになった教育委員なんて聞いたことがありません。

 ですから、教育委員は事務当局に自分の任期中にあまり現場との間で軋轢を生じないようにうまくやってくれと言う。事務局はわかりましたということで、日教組が嫌がることは絶対にしない。つまり、県段階、市町村段階での教育委員会事務当局と組合との癒着です。それを教育委員が追認する。実に都合のいい構造が出来ているわけです。

 ただ、最近は「新しい歴史教科書」の採択を巡って、この教科書をどう考えるのかという判断を迫られました。教育委員にとって初めてといってよいくらいの試練だったのですが、こういう構造のなかでは新たな結論などはできなくて、結局は従来どおりでいいという教育委員会が圧倒的に多かった。

 むろん、日教組が政治的中立をきっちり守り、偏向教育もやらないというならまだいいんですが、実際は、選挙の時に子供に選挙ビラを配ったり、偏向した授業もしてきた。しかも、政治的中立をおかしても、罰則がないからやりたい放題。それに対して行政が何かクレームをつけると「不当な支配」だという。そう言いながら、実はその「不当な支配」を日教組自らが行ってきたというのが実態なのです。

 だから、教育委員会はない方がいいというのが私の主張なのです。

 ここを少し置きまして──

教育委員会というワンクッションをおくのではなく、選挙で選ばれた人、つまり知事や市町村長が直接教育政策にタッチすれば良いのです。国民はその結果を見て、選挙に反映させればいい。日教組は「民主教育」というけれども、この方がよほど民主的です。

 私も実におっしゃるとおりだなとうなずきながら読んでおりました。私はいわゆるところの親米か反米かと言えば、私は親米であると思います。

 しかしながら、世の中随分変わりまして、時代の要請も時々刻々と変化を遂げている今の世の中で、占領政策としてあらわれた制度の疲労云々が議論されないというのは、私は不自然であると思われてなりません。中教審の今後の動きも実に気になるものではありますが、最も身近な我が船橋市の教育委員会の会議録を見ても、どの委員が責任を持ってどのような発言を行っているかがさっぱりわからないという異常事態であることの認識がどれだけされているか、お寒い限りであります。

 教育委員さんがパフォーマンス合戦をするということはあり得ないことであると思います。まずはネット上での会議録の中に委員の氏名を明記することを求めるが、いかがお考えかご所見を伺いたいと思います。

 続きまして、男女共同参画につきましてお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。

 男女共同参画に関する用語解説なるものがありまして、その解説は市が発行しておりますさまざまな文書においてもこの解説といったものがよりどころであるかどうかわかりませんが、ほとんど一字一句に近いほど符合しているわけであります。

 前回の議会におきまして、先輩議員が「議会の議論は、道理と事実に基づいて行わなければいけないと思います」とおっしゃっておられます。これは議会のみならず、市役所全体で言えることであります。やはり事実というものは1つしかないと私は考えるものであります。

 この解説の中に「ジェンダー」という言葉が出てまいります。このジェンダーの意味はというと、これを用語解説をひもときますと、「男は仕事」「女は家庭」などといった社会的・文化的につくられた性差のことで、考え方や行動、生き方を性別によって制約し、画一化するように作用することとあります。

 このジェンダーのスペリングといったものはGENDERだと思うのですが、辞書を引いてみたところ、「性」や「性差」といった心もとない記述しかございません。

 そこで、私も市川市の男女平等基本条例という条例があります。この条例の第1章総則(定義)という項目がありましたので、こちらの方にお知恵をおかし願いました。すると、「ジェンダー 生物学的な性差とは別に、男女の役割を固定的に捉える社会的、文化的又は経済的に培われてきた性差をいう」とあります。内閣府の男女共同参画局が男女共同参画キーワード45として解説している内容というのは「社会的・文化的に形成された性別を「ジェンダー」と表現します」とありまして、市川市の条例の解説と同義といえるものではないかと思います。

 この問題は、英語の先生でもおられます教育次長にお尋ねすれば正確なお答えをいただけるのではないかと思いますが、ことの性質上、やはり企画部長にお答えをいただきます。

 なぜこのような解説が登場したかのは不明です。書いた方が英語の意味がわからなかったのか、他意があったのか、これは知るよしもありません。しかしながら、誤った解説といったものが放置をされてしまう現実といったものは、私はいかがなものかと思います。ジェンダーの解説は事実と申しましょうか、言葉の意味を事実でなくとらえているように思いますが、お考えをお聞かせください。

 そしてまた、女性センターに関しましてお尋ねします。簡潔に箇条書きで質問いたします。

 女性センターにある暗室は、男女共同参画の理念とどのように結びつくのかお聞かせを願います。

 これは財政健全化プランにあるからではありませんが、暗室の使用料が無料であるということはどうにもこうにもこれは合点がまいりません。受益者負担の観点からも、あしたからでも料金を科すべきと思いますが、どのようにお考えになっているのかお聞かせをください。

 そしてまた、これも私もかねてからも問題提起をさせていただいておりますが、女性センターという名称では男女共同参画社会の実現に向けた片翼飛行となってしまっていると私は思われてなりません。どのように考えておられるのか、見解をお聞かせ願います。

 以上で2問を終わります。

[学校教育部長登壇]

学校教育部長(坂口和治) 学校教育につきまして、学校図書館に関するご質問にお答えいたします。

 児童・生徒が心豊かで生きる力を身につけていくために読書活動は大変重要なことであると考え、各学校においても図書館活用について積極的に取り組んでいるところでございます。

 図書物流につきましては、現在、小学校21校、中学校3校、公共図書館4館、市立船橋高等学校の間で実施しております。

 教育委員会といたしましては、これにより児童・生徒の読書活動が豊かになり、個々に応じた多様な学習活動を設定することもできるようになるなど、大変有意義であると考えております。市内全校の図書物流参加につきましては、議員ご指摘のような解決すべき課題がございますが、今後とも関係機関との連携を図りながら、図書物流の拡大に向けて努力を続けてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[管理部長登壇]

管理部長(松本泰彦) 教育委員会についてのご質問にご答弁いたします。

 船橋市教育委員会のホームページに教育委員会会議録における発言委員名を掲載すべきではないかということでございます。

 ホームページ上の会議録につきましては、ご指摘のとおり、現在発言委員の委員名は掲載をされておりません。しかしながら、市民等からの開示請求によりまして、会議録の公開を求められた場合につきましては、発言委員名もあわせて公開しているのが現状でございます。

 他市の状況を見ますと、千葉、浦安、流山、松戸、市原市においてホームページ上に会議録を掲載しております。そのうち、松戸、市原市の2市につきましては発言委員名を公開しておりました。そのほかの近隣市におきましては、ホームページ上には会議録自体を掲載いたしておりません。これは教育委員会会議が合議制の執行機関であり、各委員の率直で自由闊達な意見交換及び意思決定の中立性が損なわれないようにとの配慮によるものと考えております。

 本市につきましても、このような配慮も十分考慮し、発言委員名をホームページ上に公開することについては今後検討してまいりたい、このように考えております。

 以上でございます。

[企画部長登壇]

企画部長(平川道雄) 男女共同参画についての幾つかのご質問にお答えを申し上げます。

 まず、男女共同参画計画(fプラン)におけます用語の説明を引用されてのご質問でございますけれども、ジェンダーという言葉につきましては、広辞苑では生物学的な性別を示すセックスに対して社会的、文化的に形成される性別というふうに解されております。今後、市において言葉を使用いたしますときにはよく精査をし、十分考慮してまいりたいというふうに考えております。

 次に、女性センターにございます暗室についてでございますけれども、開設当初、暗室の場所は印刷室として使用しておりましたけれども、部屋が狭く、印刷機の音が大きく使用勝手が悪いため、印刷機の場所を変更し、それに伴い部屋があいたことにより市民の方の利便性と女性センターの設置目的の1つであります写真技術の向上を図り、就業機会の拡大と社会参加の促進を図ることを目的に設置をいたしたものでございます。

 暗室の使用料の徴収につきましては、財政健全化プランによって受益者負担の適正化から、女性センター使用料につきましては平成18年度より徴収の方向で今後検討することとなってございます。暗室の使用料につきましても、あわせて検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 女性センターの名称につきましてでございますけれども、女性センターは平成6年6月にオープンいたしまして、本年6月で満10年となります。その間、女性の社会的地位の向上及び男女共同参画の促進を図るため各種講座の開催、相談、情報の提供等を行ってまいりましたが、昨年9月、第8期男女共同参画推進委員会より女性センターにどのような機能を持たせるのか、運営主体はどうするのか抜本的に見直しを行い、その上で女性センター機能にふさわしい名称を検討すべきだとのご提言をいただきました。そこで、現在引き続き第9期男女共同参画推進委員会の方々に検討をいただいているところでございます。

 一方、それに先駆けまして、本年10周年を記念事業といたしまして、男性にも利用しやすいよう愛称募集を企画しているところでございますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 我が市の男女共同参画政策におきましても、今後推進本部が立ち上がったり、そしてまた10周年を機会としてさまざまな今までのあり方といったものを検討する機会が出てくるかと思います。

 やはり私たち多くの市民に納得をしてもらえる男女共同参画、男女共同参画という考え方自体は、これは正しいものであります。やらなければいけないことであります。だからこそ、しっかりと心してよろしくお願いいたします。

 続きまして、3問目でございます。図書館につきましてお尋ねをいたします。

 これまでの間、この議場におきましては、私も生涯学習部長とは船橋の図書館をどうしたら生き生きした図書館にすることができるかのを一対一のガチンコ対決もありの議論を続けてまいりました。こちらはこちらで真剣勝負でありましたので、いかあろうとも厳しくただすべきは厳しく、ともに歩むべきはともに歩んでまいりました。就任早々から今日まで場外乱闘を含めた私の問題提起のおつき合いをいただきました。まずは厚く御礼を申し上げるものであります。(「場外持ち出しだろう、それは」と呼ぶ者あり)

 気を取り直して始めさせていただきます。今後も船橋の図書館をよくするために、私はこれまで以上の問題提起を行ってまいりますが、今日までの間の真摯な取り組みの一端をかいま見たものといたしまして、本日は1点のみお尋ねをいたします。

 役所用語であるところの「前向きに検討いたしますイコール前向きには検討されない」、(「そうだ」と呼ぶ者あり)このセリフをこの議場でも耳にするにつけ、微妙なニュアンスの違いを聞き取れるようにもなってまいりました。図書館をよくしたい、だれでも口先だけならば幾らでも言えるものでありますが、すべては結果でしか判断できないことも事実であります。

 意識改革という永遠のテーマをロングランにしてしまっては本末転倒であります。そしてまた、文字どおりのかけ声倒れになってしまうわけであります。だからこそ、私も部長が先頭を切って取り組んでこられた図書館改革プロジェクトに注目をし続けてまいりました。上意下達ではなくて、各員のやる気を引き出し、自覚を促すべく進んでいったということも後になって私も知るに及びました。

 議論の一端はネット上での予約システムや16年度予算として形となってあらわれつつありますが、利用者の方々からの声こそが最も雄弁に図書館改革を語っているのではないかと思われます。

 図書館をよくしたいという思いを持って、没頭して私も歳月をこれまで送ってまいりました。正常化への期待を込めて、悪い点をこれまで議論を続けてまいりました。やり過ぎであるとか無茶苦茶であるとか、随分とこれまでも言われました。それはそれで私の使命を達していく上での通過点と思いまして気にもとめずに歩んでまいりましたが、甚だ不愉快に思うこともなきにしもあらずでありました。

 職員の方の中にも外にも、あの野郎は職員の敵だなどと言っている人が少なくないと耳にすることもままありました。誤解をしている向きに対して誤解を解こうとは思いませんでしたし、勝手に言っていやがれと私など思っておりました。

 私たち56万市民のためにまじめに働く職員は多数であります。しかしながら、その働きに泥を塗るような職員がこれまでにもいたわけであります。私はそのような職員に対しては、怒り心頭に達する思いでありました。誤解をしている向きに対して、今私が言いたいことは、まじめに働いている職員は我が同志であると認識をしているということであります。(傍聴席から「そのとおり」と呼ぶ者あり)

 真摯にこつこつと取り組む職員の方の存在を私が知らないとでも思っているのかと逆上したくさえなるのであります。現状をきちんと認識する目は言われなくても備えているということを私は声を大にして言いたいのであります。

 話を戻しますが、図書館に年がら年じゅう、丸1日近く通っているような方と先日お話をしておりました。職員に対する苦情は、以前は傍らで耳にしながら、本当にそうだよ、何とかしろよといったような、そういう内容が多かったそうです。

 ところが、ここしばらくはその手の苦情を耳にすることがめっきり減って、たまに苦情が聞こえてくると、それはあんたの方が悪いんじゃないのと、その手の苦情が多いとのことであります。いわゆるところの「お役所仕事であってはいけない」のかけ声はかけ声で終わってしまってはいけないのであります。

 私も1日に1回は図書館に通うことを努めております。(傍聴席から発言する者あり)本が好きだからということはもちろんですが、行政監視の対象として、そして市民サービス機関としての機能のチェックであります。私も苦情が聞こえてくると、聞き耳を立ててみたものでありました。確かに職員の側に非があるような苦情といったものはほとんど聞こえなくなっていたこと、これは私自身感ずるものでありました。

 その逆に、カウンターの周辺でどうしたらいいのかなと、私はこういう目的があるんだけれども、一体どこへ行って、だれに聞けばいいのかなといった感じの方がよく見かけられます。そういうときに、積極的にカウンターの中から、それこそ「MAY I HELP YOU」の感覚で、そういう姿勢が打ち出されてきたのであります。

 私も驚いたものではありますが、ある図書館と申しましても4館あるうちの1館で、その図書館、ちなみに私が一番よく行く図書館でありますが、利用者の方々が口をそろえておっしゃいます。「あの館長さんは、ほんとよく働くね」と。そして、私が「あの人ね、実は館長さんなんですよ」と、そっとささやきますとびっくりされる方も多いものですから、私はおもしろがってついささやいてしまうのでありますが、すべての図書館においてその真摯な働きが人に知られる場合と、人知れず埋もれてしまっている場合があります。私は足しげく通うからこそ気がついた図書館の変化をきっと多くの方は何気ない瞬間にこれからもお感じになるのかと思います。

 この人たちと一緒になって図書館をもっとよくしたいと思えるように、職員の方々の意識が変わりつつあることを実感いたしております。思想信条は私の対極にあるような方であろうがなかろうが、図書館をよくしようとする同志に対して、思想の右だとか左だとか、そんなことがどうでもいいことにさえ思うことがあります。目に見えるこれだけの変化をもたらすには、部長以下の関係者がこれまで積み上げてきた並々ならぬ努力があったことを知るものでもあります。

 そこで最後にお尋ねをいたします。これまでのやりとりの中でわかったようでいてわからない、あえて耳にはできなかった図書館いかにあるべきか、ご所見を凝縮してお聞かせをお願いいたしまして質問を終わりといたします。ありがとうございました。

議長(早川文雄) 傍聴者に申し上げます。議事について発言したり、可否を表明したり、拍手をしたり、その他騒ぐことは禁止されておりますので、静粛に傍聴されるようお願いを申し上げます。もしこれ以上、いろんなことがあれば退場を命じますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(石井英一) 図書館はいかにあるべきかとのことでございますが、ここでは3年間図書館行政にかかわってきた中での私なりの考えを述べさせていただきます。

 まず1つ目が、職員の皆様に自身と誇りを持って仕事に当たってもらいたいということです。そして、そのための環境づくりが大切だと思っております。

 2つ目が図書資料の充実です。図書館資料には図書資料だけでなく郷土資料、行政資料、AV等の視聴覚資料と幅広くありますが、私は何を置いてもまず図書資料を充実させることが第一だと考えております。

 また、本市には貴重な財産ともいうべき浮世絵や書誌学資料等が西図書館にあります。他市の図書館にはない特徴ですので大切にし、活用していきたいと思っております。

 そして3つ目が、だれでもが公平に図書館サービスが受けられる体制づくりだと考えております。1月から始めましたインターネットによる予約サービス、4月から実施する予定の4図書館の祝日開館、そして中央図書館の平日7時までの夜間開館の実施もその1つと考えております。今後は来館困難者への宅配サービス等の対応等も検討する必要があると考えております。

 図書館の役割やサービス内容については、図書館法や平成13年8月の公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準等によって示されておりますので、それらを基本に図書館サービスの充実に努めることが重要であると思います。

 私は市民の皆様、利用者の皆様あっての図書館と常々考えており、いつまでも市民に愛される図書館こそが理想の図書館であると考えております。今後ともよりよい図書館となりますよう、ご支援のほどよろしくお願いいたしますとともに、4月からは私も一市民として見守ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(笑声)

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議会運営委員長(小石洋) 暫時休憩願います。

議長(早川文雄) ここで会議を休憩いたします。

14時30分休憩

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