●副議長(斎藤忠) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第1の一般質問を継続します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

●中村実議員 始めさせていただきます。

 それでは、今回もいろいろやりたいこといっぱいあったんですが、絞らせていただきました。

 まず、児童ホームに関しましてお尋ねをさせていただきます。

 市内全域に19館ある児童ホームでは、やはり遊びの先生や遊びのお兄さんやお姉さんがいまして、
一緒に運動や工作、ゲームをしながら、子供たちの友達づくりを手伝ってくれております。
さまざまな教室やクラブもありますし、お祭りや映画会などが開催されていて、児童の健全育成が行われてもおります。
保育士の資格を持つ職員の方々が各館に配置をされているということも、
子供たちにとって安心して遊べる身近な遊び場である上で、親御さんにとっても安心できるものであります。

 本の読み聞かせやリズム体操などの親子でも参加できる教室や子育ての講座や相談も実施をされていて、
子育て応援の役割も果たしているものであります。

 実際、私も児童ホームの楽しさを実感しているものでありますが、あくまでも対象が17歳まででありますので、
利用される方の迷惑にはなってはならないので、おとなしくはいたしております。(笑声)

 今後も、より一層親しまれる児童ホームであるために、利用者──この場合の利用者というのは、
潜在的に利用を希望しながらもできないでいる方々も含む利用者の方々のご意見が反映される児童ホーム、
特定の子供たちのためではなくて、すべての子供たちが伸び伸びと遊べる施設の実現に向けて、
さらなるご尽力を期待するものであります。

 そこでお尋ねをいたします。

 前原児童ホームの新装開館の際は、驚くほどの子供たち、そして保護者の方々が押し寄せておりました。
期待がどれだけのものであったかということを、私自身、目の当たりにしたわけでありましたが、
当日に至るまでの関係者の方々の努力といったものは、察するに余りあるものでありますが、
生き生きと楽しそうな子供たちと、その子供たちの笑顔こそが我が喜びの職員の方々の光景に、
児童ホームの果たす役割ぞここにあり、を私も実感したものでありました。

 つい先日も、学校帰りの子供たちがうれしそうに入っていく姿を見かけたものでありました。
利用の状況を知りたいところであります。

 新たに開館してから、昨年の9月に開館しましてから今日に至るまで、あっという間でもありましたが、
新たに開館してからの利用状況といったものをお聞かせをいただければと思います。

 また、その利用されている方の反応もぜひお聞かせをいただきたいと思いますので、
よろしくお願い申し上げます。

 引き続きまして、学校教育に関しましてお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。

 「ふなばしの教育」、私も一気読了をいたしました。
これまでに問題提起を続けてまいりましたコミュニティースクール、中等教育学校、
そしてまた、いわゆるところの中高一貫教育、掲げられておりました。
それらの文面、そしてまたその行間を読み取りながらも、これまでのやりとりとを総合しながら、
私なりに構想を描いているものであります。

 どのように読むかによって、見方によってとらえ方はさまざまかとは思いますが、
今回、特に注目をしてやまなかった推進目標が9つ目にあります。
「魅力ある市立高校を目指します」の「中高一貫教育の推進」でありました。
公立の中高一貫となりますと、中学と高校のそれぞれの形を残す併設型や、
三重県の飯南町立の3つの中学校と、県立飯南高校とで連携しながら行われている連携型があります。
そしてまた、中高一体として実現しながら、3年ずつ前期後期と区分する中等教育学校とに分類されるかと思います。
三重の併設型では、面接とレポートが課されますが、中学相当の学年から高校相当の学年に進学の際は、
ほぼ無試験で、無選抜で進学する方式であります。

 これは済みません、ちょっと間違えました。中学に入る際、いわゆる高校の段階に入る際、
それぞれに三重の場合ですと、中学の場合ですね、
三重の併設型では面接とレポートが高校段階に行くときには課されます。

 そして、この実例を調査するべく、文教委員会におきましても、
これは区分でいいますと併設型となりますが、岡山市立の岡山後楽館中学・高校を訪ねまして、
実情を伺い、そして船橋での場合を想定しながら意見の交換を行いました。
高等学校は午前部、午後部、夜間部の昼夜開講型3部制定時制課程の単位制総合学科を
設置しているということも大変興味深かったものでありました。
また、学校外の施設を利用した授業形態たる指定キャンパス活動も、
次回はぜひ現場で拝見したいものでありましたが、実際に校舎内外での生徒さんの様子を見学し、
そしてまた、たわいもない言葉を交わす中で、なるほどなるほどと思わされたものでもありました。

 一方、先輩議員からも聞いてはおりましたが、五ヶ瀬中等教育学校に関しましては、方向性として、
希望する生徒または保護者に期待にこたえる必要性はそれそれで大切とは思いながらも、
私などの思い描く中高一貫教育とはちょっと違うのかもしれないという気もいたしております。

 今回の私も一般質問をさせていただくに当たりまして、改めて先輩議員からも当時の様子、
詳細に聞き取り調査を行ってきましたが、それでやはり今日考えますに、それぞれの体系、
そしてそれぞれの学校の運営に関しましては、教育委員会当局、
そしてまた教育長を初めとした5人の教育委員さんも注目をされているのではないかと察するものであります。

 そこでお尋ねをいたしますが、教育委員会として、
中高一貫教育に期待するものはどのあたりにあるかお聞かせをいただきたいと思います。
また、私自身は断固として推進をすべきと考えてはおりますが、
しかしながら、やみくもに突っ走るのではなく、
船橋の事情に応じた中高一貫教育といったものを焦らずにじっくりとつくり上げていただきたいものでありますが、
今後の課題として、どのような姿勢で取り組んでいかれるのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 以上で1問を終わります。

[子育て支援部長登壇]

●子育て支援部長(飯島和男) 前原児童ホームに関するご質問にお答えいたします。

 前原児童ホームは、昨年夏に建て替えが完了いたしまして、
一般利用型の児童館として9月20日にオープンいたしました。
オープン式典には、市議会関係者を初め地元の皆さんにお祝いをしていただき、
式典に続くオープン祭りには、雨の中にもかかわらず、2,000人を超える子供たちにおいでいただきました。
平成15年度の利用者数は6カ月間で約5万1000人の利用をいただき、
平均で1日約300人の来館をお迎えしております。

 利用者の内訳でございますが、一般来館者の約半数が乳幼児の親子、約4割が小学生となっております。

 利用者の声でございますが、多くの方々からこのような施設を待っていたという声をいただき、
おおむね好評をいただいておりますが、
乳幼児親子の利用が中心となる午前中に事業をふやしてもらいたいという声もお聞きしております。
午前中は、団体利用もあることから、事業をふやすことは難しい面もございますが、
団体利用者側とも調整を図りながら、利用者の声を反映してまいりたいと考えております。

少子化による児童数の減少が叫ばれる中、
市内の児童ホームの平成15年度の利用者数は前原児童ホームの利用者数を含めて、
前年と比較いたしますと、約10万人の利用者の増加を見ております。
昨今の子供が巻き込まれる事件が増加する中、
公園や路上では、安心して子供たちを遊ばせられないという保護者の不安も背景に、
地域の児童ホームは子供の居場所として、今後ますますその役割が重要となってまいります。

 また、乳幼児を子育て中の母親や中高生などの来館者もふえてきており、
今後地域の子育て支援の中核としての役割を担っていくように、運営の充実を図ってまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[学校教育部長登壇]

●学校教育部長(坂口和治) 「ふなばしの教育」の策定に関する中高一貫教育のご質問にお答えいたします。

 国で進めている中高一貫教育は、中学校と高等学校の6年間を通して、
ゆとりの中で生徒1人1人の個性をより重視した教育を行うことがねらいである、そのように理解しております。

 本市においても、将来計画検討協議会から将来の魅力ある学校づくりの1つとして答申をいただいているところでございます。

 また、本市では、小学校、中学校、県立高校並びに市立高校の中で、
学校種を超えた授業公開や授業交流などを実施しており、
今後さらに充実発展させようと検討しているところでございます。

 現在のところ、さまざまな課題もありますので、答申で述べているように、
長期の施策として検討し、努力してまいりたいと考えております。

 以上でございます。


[中村実議員登壇]

●中村実議員 ご答弁ありがとうございました。

 続きまして、2問とさせていただきます。

 今回、私、救急車の適正利用という問題を今回一般質問という形で提起をさせていただこうと準備をいたしておりました。
これは、正直を申しますと、とても私の今現在の手には負えない問題提起であるということを、
私自身思い知らされた思いであります。

 それと申しますのは、救急車1台という車を取り巻く場面で、もちろんさまざまあります。
道路交通法の問題から始まって、救急隊員の方々の労務管理から始まって、
または私たち119番をかける側の意識の問題、さまざまにあります。
この問題は余りにも、本当に深いテーマであります。
そしてまた、今現在でまだ勉強が足りておりませんので、
自分自身でしっかりこの問題を提起をさせていただけるように勉強した上で、
改めてさせていただきたいと思いますので、次回以降とさせていただきます。

 続きまして、公共交通政策に関しましてお尋ねをいたします。

 先日、いつごろでしたでしょうか、首都高速の9号線の千鳥町の出口から、
これまではいつもあそこの下に下がる、大渋滞する交差点と重なっていたがために、
慢性的な、構造的な渋滞といったものがずっと発生し続けておりました。
それが、今そのバイパスと言うんでしょうか、その上を飛び越えていくような形で、
あの渋滞する交差点との交差がないような形で行いましたところ、ほぼ渋滞の解消をいたしております。
やはり人間の知恵といったものでできる部分が多くあると思います。

 そういった中で、湾岸道路、国道357号線東関東自動車道、京葉道路の沿線、
京葉道路から船橋・我孫子線が延びてくるわけありますが、
あの地点に船橋インターチェンジがあったならばという、この経済的な波及効果しかりでありますが、
これはやはり環境問題という意味でも、道路の中での円滑な車の交通を確保するということが
どれだけ環境問題にもプラスであるかというものを考えるものであります。

 今後、市の公共交通政策の中におきましても、
船橋インター実現に向けまして提起をしていただきたいと思うものであります。

 そしてまた、関連をいたしまして、船橋ナンバープレートの実現に向けましてお尋ねをしたいと思います。

 新聞報道を拝見いたしまして、企画部長のコメントを私も読みまして、大変意を強くしたものでありました。
もちろんですが、習志野ナンバーという地名、この習志野という地名は大変由緒があります。
「よんどころがない篠原に習え」、明治天皇のおっしゃった言葉であります。
大変やんごとなき由緒のある習志野の名前ではありますが、
しかしながら、船橋ナンバープレート、私も56万5000人の1人として、あったらいいなと常々思うものでもありました。

 しかしながら、これまでのさまざまな国土交通、これはまさに運輸省のころからの話みたいですが、
審議会等でのさまざまな議論もなされてきたところでありますが、
しかしながら、クリアすべき要点といったものは幾つかに絞られております。

 その中で、具体的にこの船橋ナンバーを実現するに向けまして、
クリアしていかなければいけない条件とは何であるのかお聞かせをいただきたいと思います。
そしてまた、非常に多くの方がやはりあの新聞の記事をごらんになっていまして、
船橋ナンバーは本当にできるんですかと、皆さん期待を込めて話題に上っております。
その船橋ナンバー実現に向けました意思といったものが明確であり、
そしてまた強固なものであるのか否か、確認をさせていただきたいと思います。

 引き続きまして、いよいよ今月の20日日曜日に供用開始が迫ってまいりました
JR西船橋駅の北口階段につきまして、質問させていただきます。

 これまでの来し方を思い起こしておりますが、JR西船橋駅がどなたにも安全で、
安心な利用しやすい駅へと進化してきた、1こま1こまが浮かんでまいります。
市長を先頭に、総合交通計画課の方々のこれまでの遠大な取り組みは知られざる話でもありましたが、
私はこれまでの動きを注視しつつ、西船橋からお送りをいただいた市議会議員といたしましても、
全面的に支援を行ってきたものでありますが、
私の基本姿勢に、私たちの納税者感覚に合致した納得のできる資源配分の実現があります。

 私たちが個人ではなし得ない公共の福祉を実現するために、
私たちはお互いに税金を負担し、みんなの暮らしのための還元を期するのであります。

 今日に至るまでの間、私たちがお互いに出し合った税金3億3800万円が、
西船橋駅をよくするために生かされつつあります。
まさに資源配分適正化でありまして、西船橋駅をよくするために私たちのとるべきアクションは何でありましたでしょうか。
予算としての確実な実現でありました。

 これまでの間、藤代市政の歩みそのものに西船橋駅改良は進んでまいりました。
既に設置されているエレベーターやエスカレーターも好評いただきながら今日に至っております。
利用されている方の中で、これまでの議会における問題提起、
そして市当局の奮励努力を知る方がどれだけおられるかはわかりません。
人知れず公共の福祉が一歩一歩実現されてきた歴史を私自身振り返るものでありますが、
私などでもうかがい知り得た苦難のイバラ道を知るものであります。

 市としての働きかけの相手方は、かつての営団地下鉄、現在の東京メトロであり、
そしてJRであったわけであります。
船橋市のみならず、さまざまな自治体におきまして駅を中心としたまちづくりが行われ、
私も各先進事例を調査研究してまいりました。

 改札口の中と外、この大きな落差はその後にも大きな影を落としているのであります。
そしてまた、いわゆる自由通路に関しましても、その線引きといったものでけんけんごうごう、
ランニングコストも見越した激しい激論を交わされた例を耳にするものであります。
設置費用もさることながら、維持費は大きく発生をし続けてまいります。
自治体がかぶるのはいかがなものかと公共の福祉の観点で、
そして対経済主体として疑問に思われてならない例が多い中で、
今回の極めて画期的な事例を目の当たりにいたし、
改めて行政当局が全身全霊で取り組んだ折衝に心より敬意を表するものであります。

 都市側、すなわち自治体と鉄道事業者のこれまでの相関関係を打破し、
鉄道側が整備主体として、自治体側が支援する形で決着するという望まれる関係を構築したことは、
全国的にも初めての事例であります。全国初の今回の事例に多くの自治体も熱く注目をしております。
私も問い合わせのメールに応対したりと、うれしく、ありがたいものでもあります。

 整備が完了いたしましても、維持は続いてまいります。メンテナンスの観点でも、
とことん折衝を行われたことも知るものであります。
これまで時間がかかっても着実な歩みを遂げてこられましたこれまでの歴史を振り返って、
さまざまな場面が去来をしているものと思いますが、
これまでを振り返っての心境を率直な思いとしてお聞かせをいただければと思います。

 以上で2問を終わります。

[市長登壇]

●市長(藤代孝七) 中村議員のご質問にお答えいたします。

 JR西船橋駅北口の階段の全面改修が完了し、間もなく供用される運びとなったわけでありますが、
これにつきましては、私自身、市長に就任してから何とかしたいと考えておりましたし、
市政ポストなどでも何とかしてほしいという要望が強くあった件でもありますので、本当によかったと思っております。

 ご質問にもございましたように、鉄道事業者側が整備主体となって、市が補助するという形でこの事業を行うことができ、
また、今後のメンテナンスもJRの負担になったことにつきましては、
私も改修について、JR千葉支社長に直接お会いしてお願いをいたしましたけれども、
やはり担当職員が粘り強く折衝したこと、そして市議会を初めいろいろな方々のご協力によるものと感謝申し上げる次第であります。

 これまでも西船橋駅だけでなく、市内各駅のエレベーターやエスカレーターの設置等、
バリアフリー化について取り組んでまいりましたが、
高齢者や障害のある方にも利用しやすい駅を整備することは、
市民生活充実のためにも大切であると思いますので、財源の確保等、厳しい面がございますけれども、
今後も前向きに取り組んでまいりたいと考えております。

 前後は担当部長がお話しします。

[企画部長登壇]

●企画部長(平川道雄) 南北ルートの地名細分化、いわゆるご当地ナンバーについての市の考え方についてお答えを申し上げます。

 現在、ナンバープレートの地域名は、検査登録業務を担当しております運輸支局や自動車検査登録事務所を示しております。
近年、地域振興のために新たな自動車検査登録事務所を新設をせずに、
新しい地域名表示の創設などの弾力化の要請がありますことから、国土交通省におきましては、
地域名表示細分化にかかわる取り扱いについての考え方を整理案としてまとめ、
この5月末日まで意見募集をいたしておったところでございます。

 この整理案では、対象となり得る地域の基準を3点設けておりました。

 1点目は、地域特性や同一の経済圏の一定のまとまりのある地域、いわゆる単独の市町村ではなく、
複数の自治体の集まりである広く認知されている地域であること、
2点目は、当該地域の自動車登録台数が最低10万台を超えていること、
3点目は、都道府県内の地域区分上、車両保有台数や人口など、
極端なアンバランスを生じることのような地域であることというふうになっております。

 このうち、本市にとりましては、第1点目の単独の市町村ではなく、
複数の自治体の集まりの地域という基準が、
本市単独による船橋ナンバーの将来の実現に向けてのハードルというふうに考えております。

 そこで、本市では中核市であり、それ自体一定のまとまりのある地域であるということから、
単独市であっても認めていただけるよう、
地域基準の例外規定を設けてほしいというようなことを国土交通省に対して意見を提出したところでございます。

 国土交通省では、一般からの意見を聞くなどして、この制度を2006年以降に実施する見通しとのことでございます。
船橋ナンバーの実現に向けましては、市内自動車ユーザーの意見の取りまとめや、
議会の支持を受けた上で、市民の総意として県に要望をするということになろうかと考えます。
導入の手続として必要ということでございますので、今後は国の動向を見据えながら、
これら一連の作業を確実に進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。


[中村実議員登壇]

●中村実議員 ご答弁をいただきまして、ありがとうございました。
これから船橋がもっともっとよくなっていく、本当にうれしい限りでございます。

 続きまして、男女共同参画に関しましてお尋ねをいたします。

 私も、生涯学習部長があちらにおかけになっておられまして、
私もこの問題と関しますと、つい先日までは福祉サービス部長の方を見てしまったり、
今も生涯学習部長の方につい熱い視線を浴びせてしまうんですが、
本日は、企画部長に対しましてお尋ねをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。

 私たちの極めて健全な感覚、すなわち市民感覚に合致した正常な男女共同参画を推進していただかなければなりません。
サイレントマジョリティーの方々、市民感覚と私たちの納税者感覚に合致した内容のものであれば、
国で法律があるとかどうのこうのではなくて、私たちの市民感覚の実現として大いに賛同するものであります。

 ところが、私たちの極めて身近なところから全国各地に至るまで、
およそ市民感覚からかけ離れた基本法の理念に反するとも思われる施策が、
男女共同参画の名のもとに、公の名のもとに、
多額の公金を費やして展開されていることを危惧するものなのであります。
個人の思想信条は自由ですし、男女共同参画をどのようにとらえるかはさまざまでありましょう。
ですから、個人の領域で多種多様な企画をご自分の懐から負担なさるのであれば、大いに結構でございます。
しかしながら、なぜ公の名のもとに行おうとするのか、私たちの貴重な血税をもって行おうとするのか、
理解に苦しむものであります。

 いわゆる市民運動といったものを長年されていた方で、
今は、何かそこの内部でごたごたがあって運動を離れてしまった方らしいんですが、
その方にいろんなお話を伺っていた中で、こういう指摘をいただきました。
市民運動というものに対しての言及なんですが、外野から揺らす効果の乏しさを思い知らされた。
市民運動は、外野から揺らす時代ではなく、体制内に入り込むことに作戦を変更した。
作戦の例としては、イベントを行う際には、行政機関の後援や協賛を取りつけ、
できるならば共催──共催というのは共済組合の共済ではなくては、
これはともに催すの方の共催ですが──できるならば共催としたり、
企画段階からかかわり、ほかの発言者を抑えて事実上牛耳るやり方が効果的だそうであります。
行政との連携といったものを強く印象づけるとのことでありました。

 また、行政とタイアップしているということを後援、
協賛を取りつけたの名目でポスター等を公共施設等に張ったり、
チラシを配布させ、市民に広報宣伝し、既成事実をつくり上げ、
予算化に持っていければなおのこと進めやすいとのことでありました。

 また、行政からの事業委託や補助金の獲得には、
受け皿としてのイベントや団体づくりなどの仕掛けの役割は欠かせなく、
条件を外堀から埋めて、書類の様式は整え、当該部署への精通している人がいればなお効果的であり、
活動資金のためにも予算から引っ張り出すことが先決である──だそうであります。

 私もなるほどなと思ったんでありましたが、さらにその延長線といいましょうか、
その先には、条例として自分たちの意見を公の名のもとに、公金を用いて強制しようとしたり、
施策の展開の中で実現する、牛耳る、乗っ取るなんて手法が出てきたりすることもあるのかなと思ったりもしたものでありました。

 いずれにいたしましても、手法も行動様式、そして見た目もうまくしたものだなとつくづく思わされたものでありました。

 だからこそ、私たちの市民感覚、そして納税者感覚をないがしろにするような動きに対しては、
行政当局として十二分にご注意されますことを切に祈るものであります。

 そこでお尋ねしたいのでありますが、私たち56万5000人市民の普通な市民感覚に合った男女共同参画とは、
どのようなものと認識をしているのでありましょうか。
大方の市民の方に受け入れていただける男女共同参画、このためになら、
税金を負担してもいいのではと思っていただけるような男女共同参画とはどのようなものであるとお考えか、
お聞かせをいただきたいと思います。

 かくあるべき、男女共同参画かくあるべしと思う、
その男女共同参画の理念といったものは人それぞれでありまして、みんな違ってそれはいいからこそ、
押しつけがましいのは私は嫌で嫌でならないのでありますが、さまざまな見方をする方々、
とりわけ自分とは全く意見が異なるような方々との意見交換といったものも大変有益だなと私思います。
世の中、やっぱりいろんな方がいまして、自称フェミニズム信奉者、
これはあくまでもご本人がそういうふうにおっしゃっているんですから、
何ともあれなんですけれども、自称あくまでもご本人が私はフェミニズムを信奉しているとおっしゃるような方や、
わざわざうちは事実婚なんですと言って歩いて、
それでその事実婚ですと聞いた側が、「あらまあそれは進んでいらっしゃいますこと」と言われて、
そういうことを人に言われて喜んでいるような方々や、またはジェンダーフリーですね。
ジェンダー、ジェンダー、ジェンダーフリーとよく聞きますが、ジェンダーフリーの講座を受けて、
「きょうからもう主人と呼んではいけないの」、こういうことを真顔でおっしゃるような方々もおられまして、
多種多様であるなと私思います。

 それはそれで、まあそうなんだろうなという感じで私など聞き流してしまってはいるんですが、
これですね、話をさらに深めていくとなかなかおもしろいこともありました。
私などからすると、はてなといいますか、うーんという感じになっちゃうような方々の多くというのが、
いろいろお話をしてみますと、とても気の毒な生い立ちや家庭環境だったという例が多くありました。
気の毒というのは、別に経済的に厳しい環境だったとか、健康がすぐれないとか、そういう意味では全くなくて、
こういう親──お父さんですね、大方。
こういう親に育てられたらこうなってしまうのも仕方がないなと、そういう場面が、よく私も耳にいたしました。

 その家庭環境を伺ってみるんです。何となく話の中でそういうテーマになっていて、
いやうちはこうでしたね、あなたはどうでしたかなんて意見交換をしてますと、
見事なまでに、妻には暴力は振るうに始まって、
ろくでもない父親や周囲の人たちが周りにいてしまっている場合の方が多くて、
反面教師として見ながら成長してしまったのかなという方が多いような気がいたしました。

 まるで男性への恨みの原点としてとらえてしまうような気の毒な──人間、
親は選べませんから、本当に気の毒な方なのかなと思ったりもしております。
また、ご自分が成人になって結婚されても、結婚する前と後では、
よく釣った何とか何とかってありますけれども、結婚相手がどうにもこうにも頭が古くて旧態依然、
酒癖が悪くて暴力は振るうは、お金は入れないなどなど、そういう夫であれば嫌になっちゃうのは普通であります、
至極当然であります。

 しかしながら、男性一般がそうかといいますと、とんでもないわけでございます。
ご自分の原体験や日常体験といったものは、それはそれでわからんのではありません。
見方はそれだけじゃないのではと私申し上げますし、
ご自分の被害者意識といったようなものをほかの方にまで当てはめられてしまいますと、困ってしまうものでもあります。

 なかなか意見交換をやっていく中で、なかなか私の言い分といったものを聞いてくださらない方も多くいらっしゃいます。
なかなか聞く耳を持ってくれない方も、話をしてすっきりしたのでありましょうか、
それとも、よくぞ聞いてくれましたと、そういう思いがあったのでありましょうか、
その後の対話の中では、私の見方にも聞く耳を持ってくれたりするものですから、
これもまたおもしろいものだなと思ったりもしています。

 だからこそ、コミュニケーションの欠如や多面的ではない偏った
資料の収集や情報の提供がもたらす害といったものも多くあるんだなとつくづく思います。

 市の男女共同参画に対しても、さまざま意見があると聞いております。
私がかねがね提起をしてまいりました女性センターの名称に関しましても、
さまざまなご意見があったというふうに聞いております。

 「女性センター」という名称は、男女共同参画というコンセプトにそぐわない、
男性軽視のイメージがあるとか、女性向けでも「女性」とつかない方が入りやすい気がします。
困っている人用な気がします。

 また、「女性センターでは、男女共同参画の実現を目指している建物とは思いませんでした。
女性の社会的地位向上を願ってつけられたのでしょうか。
それなら適当な時期に(平等な時期に)」──この括弧書きでの平等に近づいたときというこのニュアンスというのは、
ちょっと今言葉ではうまく伝えられないと思うんですが、
大変な別の意味が込められているというふうに私、文面を見て拝見したんですが
──「それなら適当な時期に名称を変えてほしいです。変えた場合の名称は男女共同参画センター」。

 私は、そもそも国語という観点からしましても、
センター、センターと何にでもセンターをつければいいというこのお役所的な発想というのは、
私、今の時代いかがなものかなと思うんですが、
そういう国語の問題としてのセンターという言葉がいかがなものかなというのはこの際さておきまして、
ほかの方も「女性センターのイメージは、女性のためだけの施設に感じます。
男性はすべてシャットアウトのイメージで、みずから弱い立場の考えをアピールしているようなイメージです」。
また、「男女平等社会を目指すのに、かえって「女性・・・」にこだわった名称にしている。
女性問題は女性だけが担うべき問題ではなく、必ず男性の理解がなければ解決できないと考えるから」。
「わざわざ女性とするところが差別的な問題をはらんでいるうちに感じられる。
男性と名がついているのがないのは、何もつけてないと男性が主体なのかと思えるからです」。

 また、「今の時代に名称がマッチしていない」。
まさにそうでありますが、また、「ありがち・・・というか、いかにも、な感じがちょっと」といったご意見があるとも聞いております。
どのご意見も至極ごもっともでありまして、これまで女性センターという名称を平然と看過するどころか、
声高に叫んでいた方々の感覚が推して知るべしであるなと、物語っているなと思うのは、
私だけではないのかなとそんな気もいたしております。

 行政の施策に必要とされる第一は、市民感覚を大切にすることであります。
今後、私たちサイレントマジョリティーの意見を反映するためには、まずは把握が必要となりますが、
私たち市民の市民意識をどのように把握をしていくべきとお考えか、お聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、図書館につきましてお尋ねをいたします。

 私も、昨年そしてまた一昨年9月議会に平和図書の問題を提起をいたしてまいりました。
去年、おととしとやっていますから、重複を避ける形で、簡潔に4点のみお尋ねをさせていただきます。

 そもそも平和とは何をもって平和と認識をされているのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 そしてまた、2点目は、平和図書の選定の基準とはいかなるものであるのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 そして、3点目は、選定基準の中のキーワードと称してよろしいのかわかりませんが、
天皇があると聞いておりますが、平和図書の選定基準になぜ天皇なのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 また、最後にですが、昨年度の展示会には私もつぶさに連日時間をずらしましてお邪魔をいたしました。
どのようなお考えで選定し、陳列し、情報提供を行っているかに熱い注目を寄せていたからでありました。
夏休みでありましたので、総合的学習やいわゆるところの平和学習なるもののためでありましょうか、
児童生徒の利用が多く見受けられておりました。

 並べられていた平和図書、いわゆる平和図書を例として挙げてまいりますと、こういう書物がありました。
題名を若干列挙させていただきますと、「戦死やあわれ」、これは戦死ですね、
戦争で亡くなる戦死やあわれ、戦争で亡くなることや、
これは本当にお気の毒でございますというそういう意味と解釈するのかよくわかりませんが、
「戦死やあわれ」という本、もう1冊が「中国山西省における日本軍の毒ガス戦」、「沖縄の戦場に生きた人たち」、
「沖縄女工哀史」、「反テロ戦争の犠牲者たち」、「原爆被爆者問題」、「原爆を許すまじ」、
「核世代に生きる私たち−広島・長崎から50年」、「社会主義の理念と平和」「平和のための学力を」、
これは副題として「「子供の権利条約」と平和教育」とあります。
そしてまた「軍隊慰安婦」、「長崎市長の言葉」、岩波ブックレットで、長崎市長さんは、
以前、天皇に戦争責任があるか否かの問題で議論が起きたその発言をなさった方ですが、
その長崎市長さんの著作であります「長崎市長の言葉」。
そしてあと、「象徴天皇制への道」といった書籍がありました。
平和図書の選定基準に合致する書籍といったものを焚書被害がございました。
焚書被害に遭われた多くの著者の方々もたくさん出版をされてはおられます。
しかしながら、どこを探してみても、焚書被害に遭われた著者の方々の著作といったものは見当たりませんでした。

 職員の方々それぞれ個人的にはさまざまなお考えがおありかと思いますし、
書店でさまざまな本をお買い求めになったり、お友達に勧めることもあると思います。
ご自分の平和という考え方、ご自分の平和の信念に基づいてお勧めになったりする分には、
むちゃくちゃ偏っていようが、何をしようが個人の自由でございます。
しかしながら、公の名のもとで、図書館の仕事に従事する際には、
思想良心の自由や読書の自由を大切に考えてくれていると信ずるものであります。

 救われるかどうかも私わかりませんが、私たちの知る権利と精神的な自由をどのように思っておられるのかな。
私たち市民は、本に関して、それはそれは大変に造詣の深い司書の方から示された、
差し出された内容以上のことは求めてはいけないのかしら、
すべて従わなくてはいけないのかしらと思ってしまうものでもございます。

 そういった思いがなきにしもあらずでありましたが、
そこでお尋ねいたしますが、昨年の展示の際、市高の生徒さんも手にとって一生懸命読んでいた書籍に、
「君が代は微風にのって」、この場合のそよかぜは微風と書きますが、
「君が代は微風にのって」という書籍がありました。

 この書籍を一例といたしまして、どのような根拠で平和図書展示として展示をなされたのか、
お聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、祝日開館実施の成果につきましてお尋ねをいたします。

 先日の連休から開始された祝日開館ではありましたが、
これまでの提起を、私も提言を行ってきた者といたしましても、じっくりと注視をしてまいりました。
お役所仕事だし、そして行政の仕事だからこそサービスの感覚を展開していくべきであると、
常日ごろ提起してまいりましたが、これまでの取り組みには、私も敬意を表するものであります。

 私も連日、図書館に参りまして様子をうかがっておりました。
祝日開館のことをご存じの上で、楽しみに来られていた方も大きくおられました。
よく玄関の入り口のところにカウンターを取りつけて、来館者数をカウントしているような図書館もありますが、
船橋市の図書館の場合は、貸し出し冊数をもって、これ目安とせざるを得ませんが、
今回の祝日開館による利用の状況につきましてお聞かせをいただきたいと思います。
そして、利用されていた方々からの反響もあったかと思います。
実績として、今回きちんとした実績として、ご期待にこたえた今回の事例に関しまして、
利用者の方々の反響にあらわれていたかと思います。どのような反響があったかお聞かせをいただきたいと思います。

 以上で終わります。

[企画部長登壇]

●企画部長(平川道雄) 私から、男女共同参画についてのご質問にお答えを申し上げます。

 男女共同社会の形成とは、「男女が、社会の対等な構成員として、
自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、
もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、
かつ、共に責任を担うべき社会を形成すること」として、男女共同社会基本法にうたわれておるところでございます。

 次に、男女の人権の尊重としては、男女の個人としての尊厳が重んじられること、
男女が性別による差別的取り扱いを受けないこと、男女が個人として能力を発揮する機会が確保されること、
その他男女の人権が尊重されることを旨として行わなければならないというふうにされております。
したがいまして、家庭、地域、職場等、あらゆる場において男女の人権が尊重され、
かつ社会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力ある社会を実現することというふうに考えております。

 次に、市民の意識の把握についてのご質問でございますけれども、
男女共同参画に対する市民の方々の意識を把握するために、
昨年度から住民基本台帳から無作為に抽出をし、性別、年齢、地域を考慮した男女共同参画モニター制度を発足し、
市民の方々の意識を把握するとともに、あわせて、男女共同参画社会の実現に向けての啓発事業というふうにいたしております。
また、アンケートの回答をいただく際、モニターの方々より意見を求めておりますが、
総合的にはモニターに参加をして、男女共同参画を考える会ができてよかったという好意的な意見が多くあり、
今後につきましても、男女共同参画モニター制度を毎年度特定数を実施していくことにより、
多くの方々の意識を把握できるものというふうに考えております。

 以上でございます。

[生涯学習部長登壇]

●生涯学習部長(安達美代子) 図書館についてお答えいたします。

 初めに、平和図書展示についてでございますが、
本市では、世界の恒久平和と核兵器の廃絶を目指した平和都市宣言を行っております。
図書館でも、この平和都市宣言の趣旨に沿いまして、
毎年8月の資料展示は、市内4図書館におきまして各館で所蔵しております蔵書の中から、
平和に関する図書を例示的に展示しまして、市民の方々に提供しております。

 ご質問の平和とは何かということでございますが、さまざまなお考えがあろうかと思いますが、
私は、争い事がなく、市民が心身ともに安心して、普通に日常生活が送れるような状態をいうのではないかと思います。

 次に、平和図書の選定基準とのことでございますが、
4図書館の申し合わせで、平成6年に平和図書の収集範囲として取り決めております。
この収集範囲の申し合わせは、大分年月も経過しておりますことから、
現在、4図書館の職員で構成しております合同資料委員会で、
この中身の取り扱い等を検討しておりますので、ご理解いただきたいと思います。

 次に、昨年度の展示で、「君が代は微風にのって」が展示された根拠とのご質問でございますが、
この図書は、主題が外交や国際問題、戦争や平和問題などを包括する日本十進分類法の分類番号319であることや、
副題に「今は平和ですか、瞳をこらしてもう1度問い直す本」として、
平和の語意が含まれていることなどから、平和関連図書として展示棚に置いたものでございます。

 次に、本年度から実施いたしました祝日開館の5月の連休中の利用状況についてのご質問でございますが、
4月29日から5月5日までのいわゆるゴールデンウィーク期間、
7日間で1万2179人の利用者の方々に3万8137冊の図書の貸し出しをいたしております。
祝日開館実施後の初めての連休といたしましては、まずまずの成果が得られたのではないかと考えております。

 今後は、さらに祝日開館の周知に努め、一層の図書館利用の拡大を図ってまいりたいと考えております。

 次に、市民の方から直接の反響についてでございますが、
来館されましたお客様から、カウンターで祝日開館は大変ありがたいという声を
かけていただくこともあったとの報告を受けてございます。

 以上でございます。


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