平成16年第3回船橋市議会定例会会議録(第4号・3)

14時37分開議

副議長(斎藤忠) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第1の一般質問を継続します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 始めさせていただきます。中村実でございます。(「わかってる」と呼ぶ者あり)はい、ありがとうございます。

 議案質疑におけます議論と重複する内容に関しましては、要望または割愛といたしますのでご了解をお願いいたします。

 まずは、教育現場における、いわゆるところの情報教育に関しまして質問いたします。

 学校における機器の整備の状況や、LAN整備を初めとした環境の整備の推移を知るにつけ、関係当局のこれまでの尽力に敬意を表するものであります。しかしながら、現実問題といたしまして、教える側に立つ側、すなわち先生方の態勢がどのようになっているかということに、心配を感じる機会も少なからずでありました。そもそも先生方の資質といったものは、すべての面におきまして厳しく問われるべきものでありますから、教員免許の更新制などによりまして、適切にふるいをかけることには大賛成であります。

 今回は、情報教育といった、その力量が目に見えてわかってしまうことについての問題提起でありますが、情報教育よりも、もっともっと大切な分野が学校にはあって、そして子供たちのために日夜働く先生方の中には、パソコンのパの字も知らない先生方が少なくもない事実といったことを、私が認識をしていないわけではないことは、申し添えておきたいと思います。

 総合教育センターにおきましては、1年を通じ先生方向けの研修が実施をされていますが、夏季研修期間中には、いつもにも増して先生方の往来を多く目にすることがありました。

 文部科学省の「学校内における情報教育の実態などに関する調査」の結果にもあらわれているとおり、県内3万6310人の対象の先生方のうち、操作できる方が約94%で、授業ができる方が66%、その66%の方も、小学校で74.8%、中学校で53.8%、高校で68.1%とまちまちでもあります。該当しない先生方が教員として失格というと、そうではないでしょうし、「できる」と回答した先生が「できない」と回答した先生よりもすぐれているかと申しますと、これまた個別の問題でもあります。

 私など思いますには、有効な資源は有効に活用し、子供たちへの指導に持てる資源を最大限に投入していただきたいということなのであります。限られた時間とエネルギーを情報化によって有意義に費やしていただきたいものでありますが、それ以上に大切なことは、やはりギャップを埋めることなのではないかとも思います。子供たちが日々触れておりますWEB上での出来事も、事件のニュースで知っても、ぴんとこないじゃ困ると思うのであります。

 子供たちが普段何して遊んでいるのだろう、どのように過ごしているのかを知るために、先生方がゲームセンターを偵察しに行ったりもされておられます。WEB上で、このような過ごし方をしているのだなと現状認識をするに当たっても、やはりチャットのチャの字もわからない先生じゃ困ると思うのであります。

 そこで、今回は先生方の研修につきまして質問をするものであります。

 まず、夏季研修期間中の情報化推進の研修はどのようであったのか、お聞かせ願います。また、参加した先生方の反応はどのようなものであったのか、ご説明をお願いいたします。

 続きまして、周辺環境に関しましてお尋ねをいたします。

 LANの整備についてでありますが、小学校においては、LANの活用に関して次なる段階への展開の時期と認識をするものではありますが、中学校ではまだまだ有効活用の段階に至っていると言えるかどうか、これは定かではございません。今後の整備をどのように進めていく考えであるのか、お尋ねをいたします。

 また、域内通信網、いわゆるところのイントラネットでありますが、どのように活用されているか、お答えをいただきたいと思います。

 また、域内、そのイントラネットの域の中に限る、域内に限ることの意味は理解をするものではありますが、域外の方に対しても有益な情報に関しましては、公開しても差し障りがない内容に関しましての条件はもちろん当然でありますが、インターネットへの展開といったものも、考えていくべきではないかと思います。今後の展開の方向性につきましてご回答をお願いいたします。

 続きまして、学校飼育動物に関しましてお尋ねをいたします。

 学校で子供たちが出会う動物、やはり動物といったものはもう1人の先生方であり、そしてもう1人の友達であると思います。生命の連続、すなわち命の営みと対面することによりまして、子供たちは多くを学ぶものであります。健やかなるときもあれば、病めるときもあり、語りかけている子供たちや、じっと祈っていたりする子供たちを目にするにつけまして、多くの諭しがありますようにと祈るばかりであります。教育的な効果といったものが、一朝一夕にあらわれることはあり得ませんが、計り知れない効果を期待するものであります。

 私は、この問題に関しまして、多面的にとらえながら提起をしていこうと考えております。今回は、その序論といたしまして、学校飼育動物の状況を、まずはお聞かせをいただきたいと思います。

 動物の飼育に関しましては、専門家である獣医師の指導を仰ぐこと、そして治療をお願いするものでありまして、獣医師会との連携が行われているものであります。

 本市のこの施策が果たしている役割といったものは、とても重要なのものであると私思います。実際に近隣市の参考事例となってもおりまして、さらなる期待も寄せられております。しかしながら、実際問題、契約内容の数字を見るにつけまして、獣医師の方々のご厚意に依存していることも容易に察するところであります。獣医師の方々も、本事業の意義を理解してくださり、ご協力くださっているところとは思いますが、やはりご多用、ご多忙の中、その任に当たっていただいている以上、果たして今の状況でよいのであろうか、心配するものであります。

 金額の多寡、多い少ないにかかわらず、市民の方からお預かりした税金の費用対効果を補足することが私の仕事でありますが、同時に資源配分の適正化の実現も重要な責務であると考えます。

 積極的な行政改革によりまして、節約して捻出し得た財源を求められる施策へと展開することで、顧客満足は達成されるものでもあります。教育費全体を眺め回してみましても、民間委託の余地がまだまだあることは、新たに捻出し得る財源を子供たちにまだまだ展開し得る余地があるとも言えましょう。厳しい財政状況だからこそ精査が必要ではありますが、学校飼育動物の飼育に関する相談及び診療に関する本事業にこそ、教育的効果を永続的に実現する意味でも、資源が適正に配分されるべきと考えます。教育委員会としてのお考えはいかなるものか、お聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、下水道事業に関しまして質問をさせていただきます。

 下水道の多面的な役割につきましては、既に議案質疑でも議論がなされておりますが、私たちの下水道だからこそ、私たち自身にも責任と義務が伴っているのであります。下水道展示──下水道の展示会ですね──で、管を埋め尽くすような油の塊を、アブラカターブラなる悪役キャラクターが演じてはおりました。しかしながら、悪いのは下水道に油を流し込む利用者であります。

 私自身、日常的に気をつけていることではありますが、みんなの下水道がみんなのために機能を発揮できるように、広報宣伝することも大切なことであると思います。私も見学いたしまして、感じましたことをつれづれなるままに、私のホームページに記載をしていたのでありますが、同じく見学をされていた方からメールをちょうだいいたしました。中山貯留幹線工事についてであります。

 本郷町から二子町にかけての工事は大規模であります。道路の交通といったものに関しましても、近隣の多くの方のご協力をいただきまして、工事が進められております。

 下水道といいますと、土管を地中に埋めてという認識の方も多くおられますが、その役割とは何か。私自身、聞かれて思うようには答えることができなかったり、答えに窮してしまうことが少なくありません。中山貯留幹線に関しましては、事業の意義を認識するからこそ、そしてまた動向を捕捉しておりましたし、聞かれたときにきちんと説明できるようにと心がけておりましたので、内容を承知してはおりました。

 大雨の日はマンション前が水浸しで、外に出られないようなご不自由をおかけしたり、土のうを常備いただくようなことがなくなるように、進捗状況のチェックにももちろん余念はありません。来庁されてぶらり立ち寄られた下水道展で、道路を通行どめにして行われている工事が何の目的かということを初めて知ったと、メールでお聞かせいただいたのでありました。

 工事の目的が目的だから協力するのは当然だけど、わかっている方がどれだけおられるというのか、広報の仕方が悪いのではないかとご指摘いただいたのでありました。工事の期間をお尋ねになる方は多くても、工事の目的にまでは、なかなかご関心が薄い方もおられるかと思います。地域の方にとっても、公共の福祉全体にとっても、意義がある事業でありながら伝わっていない現実があるかと思います。

 事前説明等々、熱心にされていることはもちろん知るところであります。しかしながら、その事前の説明や文書といったものが、がちがちに固いといいましょうか、要は、そういうことなんですねと、さらっと理解をしていただけるような内容までも、懇切丁寧と言ってしまえば、それはそう言えるのかもしれませんが、やはり懇切丁寧というか、事細かに技術的なことも解説をしてくれています。これはこれで、もちろん大事なことではあります。しかしながら、広範なご協力をいただく工事であればあるほど、工事の目的と将来的に期待される効果といったものを、わかりやすく説明することが求められるかと思います。

 下水道整備及び保守管理に関しては、多くの市民の方のご協力をいただきます。しかしながら、工事の目的と意義がきちんと伝わっていれば、大抵の方はご協力くださるのに、伝わっているのか否か、心配になることもなきにしもあらずであります。情報発信のあり方によっては、思わぬ受け取られ方になるやもしれません。今後の広報に関しまして、どのようにお考えなのか、ご見解をお聞かせいただきたいと思います。

 以上で1問終わります。

[学校教育部長登壇]

学校教育部長(坂口和治) 学校における情報教育についてのご質問にお答えいたします。

 教育センターでは、毎年夏季休業中を中心に、情報教育の推進を目指し、教員の情報活用能力、指導力向上のための研修講座を開催いたしております。

 本年度も昨年度の反省と教職員のニーズを踏まえ、コンピュータミュージック研修講座、デジタルカメラ活用講座などを初め25講座を開設し、660名の職員が受講いたしました。

 これらの研修は希望研修であり、みずから進んで参加した受講者であるので、ほとんどの受講者が意欲的で熱心に取り組んでおりました。そして受講者は、各学校で研修の成果をもとに、情報教育の推進に努めております。

 次に、校内LANの整備状況ですが、小学校では平成12年度から始まり、15年度に55校が完了いたしました。中学校は本年度と17年度で27校が完了する予定でございます。

 次に、域内通信網の活用の実情についてですが、小中養護学校と教育委員会だけが利用できるネットワークである「ふなっこネット」を運用しています。ここでは、教育委員会と学校間で電子メールや電子掲示板を活用して、通知文を出したり、報告書を提出したりしております。また、ネットワークの中だけに限定した児童生徒の学習活動や、教職員の教育活動に役立つ電子情報を提供いたしております。

 それから、今後のインターネットの運用ですが、外部に公開可能な情報につきましては、イントラネットからインターネットへの移行を検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[管理部長登壇]

管理部長(松本泰彦) 学校飼育動物について所管事項についてご答弁申し上げます。

 学校におけます飼育動物についてでございますけれども、平成16年1月の調査では、全小中学校で何らかの動物を飼育しております。その主な動物は、ウサギ、鶏、チャボあるいはアヒル、コイ、金魚等でございます。それら飼育動物の飼育に関する相談や診療につきましては、平成14年度より京葉獣医師会と船橋市立小学校飼育動物診療及び飼育環境等指導に関する業務の委託契約を締結しております。

 学校からの飼育に関する相談や、学校へ出向いての訪問指導を獣医師にお願いしているところでございます。その委託料についてでございますけれども、教育的効果を永続的に実現する意味から見ても、検討の余地があるのではないかというお話でございますが、この委託契約は、平成14年度から始まったばかりでございまして、今後は委託内容や委託料、治療費の適正化につきましては、委託先であります京葉獣医師会とも協議をしながら、また近隣市でも始めておりますので、それらの状況も参考にして、配慮が必要であれば検討してみたい、このように考えてございます。

 以上でございます。

[下水道部長登壇]

下水道部長(宮永稔) 下水道に関するご質問にお答えいたします。

 本市の下水道事業を啓発するためのキャラクター、アブラカターブラに象徴されますように、油による下水道管の閉塞は、道路冠水や家庭や店舗などの排水不良等、生活環境の悪化の原因となり、それはご質問者ご指摘のように、個々の家庭におけるてんぷら油等の排出、または飲食店から排出される油等が原因となっております。

 また、下水道工事の目的は、公衆衛生の向上、浸水被害の防除、公共用水域の水質保全を図るためのものでございますが、その工事は大規模な工事であることから、長期間にわたり交通規制を行うなど、ご不便をおかけしていることも実態でございます。

 このようなことから下水道へ油を流さないことなど、下水道の機能保持にかかわる周知、また下水道工事の目的、必要性の周知を図るため、下水道工事実施前の工事説明会や、毎年9月10日の下水道の日の前後、本年8月23日から27日までの間に実施している本市の下水道展、またホームページや広報等を通じてPR活動を行っているところでございます。

 しかしながら、下水道管の清掃作業や下水道工事に対して、私どもの方にも問い合わせや苦情が寄せられているのも事実でございます。

 したがいまして、ご質問者ご指摘のように、市民の皆様1人1人に下水道に関する目的など、少しでも多くのよりわかりやすい情報を発信することは、下水道の役割の達成や工事中におきますご不便等についてのご理解、ご協力を得る上で、重要かつ有益なことでありますので、今後ともPRの内容につきましては、市民の方によりわかりやすくするなどの、例えばイラストやキャラクターの活用などを図っていくというようなことなどの工夫を行い、工事現場などにおきましても、その状況に応じ、設置が可能であれば可能な範囲でPR看板を設置するなど、下水道全般にかかわる積極的な情報提供活動を推進してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 ご答弁ありがとうございました。

 続きまして、サバイバル日本語講座に関しましてお尋ねをいたします。

 我が国に暮らす外国人の子供たちに対しての国語習得を支援するための講座でありますが、先月、葛飾小学校で行われました講座の様子をかいま見まして、生き生きとした様子の子供たちが、いつでも生き生きしていてほしいと痛感をしたものでありました。

 縁ありて船橋市に住まいを定め、我が国の公立小学校での教育を選択した親御さんと子供たちが、望ましい環境において、我が国と船橋を知ってくれることを願ってやまないものであります。

 我が国の学校で学ぶに際しても、学校に通うことが楽しくあってほしいと願いますし、越えなければならない障壁も、あくまでも我が国の学校であり、船橋の学校であるからこそ、まずは自己の責任で越えるべきは乗り越えてほしいものであります。

 一方で、親御さんの都合や意向で来日したものの、子供の意向がどれだけ酌まれているかとなりますと、疑問の例が多々あります。言葉の問題で直面する壁は外国人共通の悩みであり、言葉の問題が原因で学校になじめない子供も少なくはありません。この問題は、子供たちを受け入れる学校の側でも、これまでにない対応が求められる事態と言えるかと思います。

 先日、子供さんをいわゆる日本人学校ではなく、ご家庭の方針として、現地の公立の普通の学校に通わせた方のお話を聞く機会がありました。日本人学校にはいい面が多くありますが、現地の学校には別のいい面が多くあったとのことでありました。通われた子供さんも、その国とのかけ橋になる仕事に生きがいを感じている姿をごらんになって、選択してよかったとのことでもありました。

 市内からも、いわゆるところのインターナショナルスクールに子供さんを通わせている外国人の方はおられます。それぞれのご家庭の方針ですので、ご判断にお任せすることが第1かと思いますが、学校で外国人の子供を見かけることが決して珍しくなくなっている現状におきまして、縁ありて我が国の船橋の学校を選択した子供たちには、選んでよかったと思っていただきたいですし、また、すばらしい友達や地域に恵まれてほしいものであります。

 言葉の面での支援があれば、楽しい学校生活が送れるのであれば、やはり教育行政として果たすべきことはあるのではないかと思います。

 そこでお尋ねをいたしますが、市内の学校に通っている外国人の児童生徒数と国語指導──ここでは日本語指導と言われていますが──国語指導を要する児童生徒数をお聞かせいただくと同時に、支援の体制がどのようになっているのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、西船橋出張所に関してであります。議案質疑と重複をいたしておりますので、要望のみといたします。

 出張所機能への期待もさることでありますが、地域におけるさまざまな拠点としての役割にも期待するところであります。西船橋地域では、市予算が生かされて西船橋駅が改修されて、間もなく3カ月となります。駅をご利用の方にとっての利便性はもちろんのこと、年配の方にとっても、駅を挟んでの南北の往来が容易となったわけでありました。市長を先頭に、歴代の企画部長、そして総合交通計画課の方々が、粘り強く今日まで交渉に交渉を重ねてこられた経緯を知るものといたしましても、まずは敬意を表するものであります。

 先月4日に葛飾公民館で開催されました葛飾地区市政懇談会におきましても、出席者の方々は口々に感謝の念を込めて敬意を表しておられました。北口階段改修を議会において提起してきた西船発の市議も駆けつけておりましたが、それぞれが感無量であったのではないかと察するものでありました。

 船橋市の交通バリアフリー政策は、先番議員の質問にもありましたとおり、今後、新京成の習志野駅、北習志野駅と展開されていくかと思いますが、その成果が1日も早く実現されますことを念ずるものでもあります。西船橋地域、とりわけ南口周辺で最近ふえておられますが、お子さんを頼って、または親御さんを呼び寄せてという方がふえている傾向があります。ある程度お年を召してから人間関係を築くということは、ご本人の努力にもかかわらずなかなか容易ではありません。

 私もサークル活動をご紹介申し上げたりしたこともありましたが、まずはきっかけなのだなと思うことが多くあります。西船橋出張所には、2階部分の機能のみならず、1階、3階の機能に関しましても、熱い期待が寄せられております。だからこそ、地域の特性に応じて利用される方々の意向が的確に反映されるように、これからが出発なのでありますから、心していただきたいのであります。

 備品に関しましても、これまでの前例を踏襲していたらよい時代ではありません。費用対効果を考える上でも、プロジェクターであるとか、予算の使い方は頭の使い方でもあります。建物も顔をのぞかせるようになってまいりまして、完成が待ち遠しくもあります。セットバックも行われまして、歩道が広くなることへの期待もあります。ぜひとも利用される方々の期待に的確にこたえ得る施設の実現を強く要望するものであります。

 続きまして、情報公開でありますが、この問題は余りにもすそ野が広くありまして、この問題だけで60分を費やしても足りない可能性すらあります。まとまらないまま終えてしまうのも不本意でありますので、この問題に関しましてはよく整理をさせていただいた上で、次回以降の提起とさせていただきます。

 続きまして、自治体努力についてでありますが、今回はフェイス駐車場に関しましてお尋ねをいたします。

 先日、あるシュークリーム屋さんでのことですが、いつも行列ができているお店で、私もいつものように順番を待っておりました。私の後ろに奥様風の若い女性が並んでいたのですが、しばらくして連れの女性の方が合流してきたのでありました。そこでの会話が何とはなしに聞こえてきたものですから、ちょっとおもしろそうなもので、私も聞き耳を立てていたんですが、「車をどこにとめてきたの」、要はそういう会話だったわけですね。

 どうも、その先に降りた女性がいち早く行列に並びまして、もう1人の方は車をどこかにとめに行かれていたご様子でありました。どこそこにとめてきたと、そのドライバーの方がおっしゃっておられました。そこの駐車場というのは、私も時折とめる場所でありますが。そこで、先にいち早く列についていた女性の方が、「フェイスの下にとめればいいのに」、「駐車場料金ただになるのに」と、これはもう、怒っているかのように、その相手の方におっしゃっておられたんですね。その言われた側の方の方も、「そんなの知らないわよ、知ってるんだったら早く言ってちょうだいよ」と、こちらの方もお互いかりかりしておられたんですが。やはり、賢い消費者といったものはどちらかといいますと、言わずもがなかと思います。

 お2人でおやつを買って、お茶でもすれば2時間はたちどころに無料になります。そしてこのお値打ち感こそが、どこの駐車場にとめるかの判断の重要な基準ともなってまいります。そしてまた路上駐車の減少にもつながっていくのであります。

 また、全く別のところではあるんですが、ある向かい合った駐車場があります。一方の駐車場の方は、周辺の相場から照らしてみれば、大体そんなもんかなというお値段の駐車場であります。もう一方の駐車場といったものは、その料金の大体8掛けのお値段であります。設備の面でもほぼ同じ駐車場でありながら、後者はいつも満車であります。顧客の心理をつかんだ側が制する現実といったものをいつも目にするわけでありまして、採算面でも、これまた私、言わずもがなであるかと思います。

 フェイスの地下駐車場、周辺では新参者であるからこそ、より一層奮励努力をしなければならなかったのに、お役所仕事と言われても仕方がない面が確かに見受けられておりました。看板を設置して、その存在を知らせ、車の流れを誘導することで利用者はふえたかと思います。最初からそれをやらない、または動きが遅いということは、ベター・ザン・ネバーということで、今回はとやかくは申しません。

 その後、いよいよ8月1日──8月1日というのは、30分200円から160円に値下げをした日なんですが──その後、いよいよ8月1日を迎えたのでありました。

 お盆のちょうど前ぐらいだったかと思います。新しく設置された信号の周辺の車の流れを、私もぼーっと見ていたのでありますが、やはり続々と車の流れといったものが左折をしていくのでありますね。その左折をしていく人がどこへ行くのかというと、大体限られていると思うんですが、空港までの大きな荷物を持った方を送っていくような車も、改札前につけようとして左折する車も見受けられたのでありますが、やはりフェイスの駐車場に流れ込む車が続々でありました。成果は見た目にもはっきりとあらわれておりまして、やればできるということを私も実感をしたものでありました。

 そこで数字をお尋ねするものであります。料金値下げに連動する形で、利用者がふえていると実感いたしますし、見聞きするものでもありますが、値下げ前の7月の1カ月間と、値下げ後の8月1カ月間の利用の台数、及びその増加の割合をお聞かせいただきたいと思います。

 以上で2問を終わります。

[学校教育部長登壇]

学校教育部長(坂口和治) サバイバル日本語についてのご質問にお答えいたします。

 平成16年9月1日現在、市内の学校に在籍する外国人児童生徒数は242名でございます。そのうち、日本語指導を要する児童生徒数は68名でございます。これらの児童生徒につきましては、学校の要請に応じて日本語指導員3名、国際化推進コーディネーター5名、国際親善ボランティア14名が、日本語指導や学校生活への適応の指導を進めております。

 指導の際、必要となっている言葉は中国語、英語、スペイン語、ポルトガル語、インドネシア語、タガログ語、韓国語、ロシア語でございます。これらの言葉により、あいさつや会話など、日常生活に必要な日本語と教科で使用しております基本用語を身につけられるよう、指導を進めているところでございます。

 今後も、支援体制の充実に努めてまいりたいと思います。

 以上でございます。

[建設局長登壇]

建設局長(足達正明) フェイスの地下駐車場の利用状況に関するご質問にお答えいたします。

 本駐車場の利用料金につきましては、ご指摘のとおり、本年8月1日から普通駐車料金30分200円を160円に、11枚つづりの回数券を2,000円から1,600円に改定したところでございます。

 改定前後の利用状況でございますが、時間貸しの利用した台数が、7月が6,914台から、8月7,506台に592台の増、率で8.6%の増加となっております。これを1日当たりの利用台数で申し上げますと、7月は定期利用者を含めて1日平均264台、8月は同じく1日平均282台となります。

[中村実議員登壇]

中村実議員 ご答弁ありがとうございました。

 やはり、経営努力といったものは、民間企業も自治体も同じく取り組むべき課題であります。お預かりした税金を用いてである以上、民間企業のさらに上を行く経営努力といったものを今後求めるものであります。

 行政改革の基本といったものは、固定費の削減であり予算の自由度を高めることにあるかと思います。だからこそ、今後、職員の数を少なくすること、議員の数を少なくすることが、税金を負担してくださる方々に対して、果たさなければならない責務であります。

 今回、駐車場に着目して問題提起を行いましたが、個人的にも重宝させていただいております駐車場空き情報システムが、25万円にて構築されたことは、私はこれは大変に画期的なことであるかと思います。時代の要請に見合うということももちろんそうでありますが、やはり財源が限られているからこそ、頭を使う節約を行うを、私は実践した例であるということであると思います。

 使われなくなったサーバーを用いての、言うなれば廃物利用といったものは、資源の有効な活用でもありますし、また関係者の方々が趣旨を理解し、協力を惜しまなかったことも大きかったかと思います。これだけのシステム構築を──これをよくこういうシステムをつくってくださいと言えば、それ相当の対価を支払えばこういうシステムをつくってくれる会社は確かにあります。しかしながら、これだけのシステム構築を委託したならば、初期でまず100万円単位の費用が、そしてまたランニングコストとしても年間100万円単位の費用は発生し続けるものであるかと思います。専門の業者に丸投げしない分、開発担当者には大変な負担がかかったことは、容易に推察ができるものであります。これだけのものをつくるのは並みではありません。

 もちろん、これは比較をするつもりもありませんし、比較にもならないんですが、私も自分でホームページというものをつくった際、私はこういうものは自分自身でつくるのが主義でもありますし、そしてまた人に頼む余裕といったものもありませんから、つたないホームページではありますが、それなりにさまざまな物の本を手繰り寄せて、これは首っ引きとなりながらつくったものでもありました。

 これを例えば、私のホームページ程度のものであっても、その手の業者の手にゆだねている方もおられますが、どの程度の費用がかかるかは、およそ見当がつくものであります。私のホームページなどは、およそ、全く比較にもならない、あれだけのシステムを築き上げるまでのご努力たるや、まさに頭が下がる思いでありますが、金がなければ汗をかく姿勢、まさに私たちの納税者感覚に合致する自治体努力であります。

 また、このシステムは、駐車場空き情報を表示する表示板、これは億単位いたします。この表示板を携帯電話という手のひらに持ち歩いているに同じであるということも申し添えなければなりません。

 空き情報をリアルタイムで把握し、そしてフェイス駐車場等への誘導を実現し、あわせて交通渋滞の解消と円滑な道路交通の確保が期待されるものでもあります。

 また、駐車場に関しましては、やはり周辺の大型店との提携の拡大に期待するものであります。特に、土曜、日曜の各百貨店の各駐車場の混雑は尋常ではありません。分散を図ることが急務であるかと思います。北口駐車場の好評ぶりを、南口の側におきましても展開をしていくためにもこそ、周辺の大規模店舗との提携の実現を強く要望するものでもあります。

 顧客満足を達成する、その向こう側には親方日の丸の駐車場でも、やるときはやるんだという姿勢が、この姿勢を納税者の方に対して結果で示す責任があるわけであります。やはり、これはやればできるということ、私自身も今回目の当たりにした思いであります。そしてまた、やらなければいけないということを強く要望させていただきまして、私の質問、これにて終わります。ありがとうございました。

最初の頁へ