平成17年第1回船橋市議会定例会会議録(第6号・3)

14時48分開議

副議長(斎藤忠) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第1の質疑を継続します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 片道制というのもなるほどこういう感じで進んでいくのかというのが、順番の後の方だとわかってなるほどと思うんですが、(発言する者あり)はい、失礼いたしました。何分やはり順番が後になりますと、皆さん先番議員の方がいろいろな議論をされてしまうものですから、何か悲しいなという思いをいたしながら議案質疑の方をさせていただきます。

 まず、動物愛護行政に関しましてお尋ねをいたします。

 私も各地の動物愛護施策の拠点を訪ね歩くことが多くありまして、学ぶところが多くございます。本市の保健所におきましても、やはり動物愛護の専門家がその力量を関係諸団体とともに発揮をして今日に至っていることを知るものであります。

 これまでも動物愛護行政の重要性を私も提起をしてまいりました。中核市への移行に際しまして、本市におきましてもやはり拠点の構築に向けまして議論が展開されてまいりました。

 動物愛護センターは19年度の開設を視野に入れ、潮見町地先に整備を行う計画でありますが、動物愛護の理念の啓発の役割を期待するものであります。

 そこでお尋ねをいたします。

 17年度、明年度に地質調査及び設計を行うとのことでありますが、動物愛護センターの設計、そして建設を行っていくに当たりまして、期するところを改めましてお聞かせをいただきたいと思います。

 続きまして、路上喫煙及びポイ捨て防止事業に関しましてお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。

 路上喫煙及びポイ捨て防止条例が施行されまして、その後の関係者の並々ならぬ努力の成果もありまして、路上喫煙も少なくなり、吸い殻も目に見えて少なくなったかと思います。いわゆる歩きたばこの危険性、そして煙やたばこの投げ捨てが及ぼす周囲の方々への迷惑といったものが、これまでのまま看過されてはならないとの多くの市民の方からの要請、そして何よりも時代の要請にこたえたこの条例といったものは、まさに条例制定の必要性、すなわち機運の高まりによって定められたものでありました。多くの市民の方の求めに応じました的確な市政の実現を期して、定められるべくして定められた本条例も、来月からはいよいよ第2段階へと移行してまいります。

 そこで、これまでを考察すべきと考えましてお尋ねするものであります。

 重点地域におきましての違反者数も目に見える形で少なくなってまいりました。これは行政の方々、そして啓発をされている方々の尽力の成果でありますが、これまでの違反者への対応につきまして、具体的にお聞かせをいただければと思います。そして、本条例の期するところの目的も一歩一歩達成されつつあります。施行の前後での効果の測定も試みておられるかとは思いますが、どのように把握をされているのか、お聞かせいただきたいと思います。

 そしてまた、今後の対応に関しましては、過料処分がなされることもあるかと思います。市民の方からのご意見として、路上喫煙に関しどのような意見が寄せられているかもお聞かせいただければと思います。

 これがその実際の現場におきましてどれだけやりにくい大変なお仕事かということを、私なども朝と夜間の駅頭におきまして目の当たりにしてきたところでありました。昨日の先番議員との議論の間におきましても、なるほどと思わされたものでもありました。私などは、街頭におきまして、刑法230条に触れない範囲で、もちろん限定していますが、数え切れないほどちくりとやらせていただいたこともありました。そういった場面になりますと、やはりけんかになることも多くあります。後味も決していいものではないんですが、やはり児童生徒や女性が迷惑をこうむっている場面といったものは私にも看過ができません。それゆえ関係者の方々には、今後もさらなるご苦心をおかけするのではと思われますが、今後の展開の方向性をどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。

 続きまして、放課後ルームに関してでありますが、関係各位の方々の広範なご尽力によりまして、一層の拡充が行われますことに改めて感謝申し上げるものであります。一例としての法典西小学校の放課後ルームの学校内への移転に関しましては、公設公営で開始されるまでのそれまでの道のり、そして関係された方々の奔走といったものを、今日までの時々刻々詳細に知る者といたしましても敬意を表するものであります。

 また、ご自分の在職中に何が何でもの気概を持って打開に奔走された方もおられたのではないかと、私などは想像するものでもあります。特に夜間、あの道のりを歩かせたくないの一念でのご尽力と篤い志、この場合の篤いというは、竹冠に馬と書く方の篤いですが、その篤志の方々に敬意を表するものでもあります。

 やはり先番議員の指摘の中でも重複しますので、今回はまさにこれまでのいきさつを知るに及んでの私の感謝の表意とさせていただければと思います。

 続きまして、人にやさしい駅づくりにつきましてお尋ねをいたします。

 鉄道とバスのあるべき連結につきましては、昨日の先番議員との議論といったものの中で、関係各部署におかれてはしっかりと認識をしていただきまして事に当たっていただくことを強く要望するものであります。

そして、鉄道駅バリアフリーに関しましてお尋ねをいたします。

 京成西船駅、東武鉄道における展開に関しましてお尋ねいたします。

 京成西船駅は、ご記憶の方も多いとは思いますが、かつては葛飾駅と呼ばれておりました。私などでさえも周辺の環境の変化を実感するものでありますから、隔世の感を覚えておられる先輩方もおられるのではないかと思います。東武鉄道に関しましては、あの独特なただずまいが私は何とも好きでありまして、柏方面への用事がありますと、やはり東武に乗れるなと思いまして、喜んで東武電車に乗り込むわけでもあります。本市の鉄道網を支えております路線でもありますが、昨年6月の西船橋駅北口階段のエレベーター・エスカレーター設置、そして武蔵野線ホームへのエレベーター設置により解消されたバリアといったものははかり知れないものであります。そして、習志野駅のエレベーターとスロープは所期の目的を達成しつつあり、好評を博していることは周知のとおりであります。

 本市の人にやさしい駅づくりは、かくのごとく展開されてきたわけでありますが、今後のさらなる努力を念じてやまないものでもあります。今後、旧葛飾駅であるところの京成西船駅、そして東武船橋駅へと要請にこたえる形で展開されていくかと思いますが、その概略及び基本的な考え方につきましてお聞かせいただければと思います。

 続きまして、公民館に関しましてお尋ねをいたします。

 これは、ちょうど先番議員との議論の中でもありましたが、公民館の使用料の減免についてであります。現状におきましては、先番議員への答弁と同じ答弁以上といったものは期待ができないのかなと思いまして、今回は要望のみとさせていただきます。やはり市政で最も重きを置かれるべき考え方の1つが公平性であると思います。そして、受益者負担こそが費用負担の考え方としてあるべき姿と思います。定期的に利益を受ける方々が特定であればあるほど、利益を受ける機会すらないほかの不特定の方に負担を強いるということは、私たちの納税者感覚が許さないわけでもあります。

 私もその縁がありまして、公民館でのサークル活動のお役といったものを務める機会もありました。私は、やはり自分の考え方といったものを多くの方に申し上げながら、さまざまなお考え方につきましてお話を伺わせていただきました。その中でサークルの多くといったものは、その集まられている方々皆さんが持ち寄った会費で運営されていまして、1回の会合ごとの1人当たりの負担額の推計といったものも大体わかるようなものでもあります。

 しかしながら、減免によって無料であることが当たり前であると思われている方も多くおられました。減免によって、使用料の減免というそういう根拠があって初めて無料であるということはご存じないままに、公民館はそういうものだと思っていた方も多くおられたことも、私も若干驚いたことではありました。また、この減免のために私たち56万8000市民の税金が使われている事実を申し上げますと、大方の方は理解してくださいます。そしてまた、その減免の制度、社会教育団体に対して利用料の減免、無料、料金をとらないという、使用料はいただかないという考え方ですが、その減免の制度をご存じでない方の中には、結果として恩恵に甘んじていたとは知らなかった。今後は自分たちのためのほかの方に負担してもらうのは忍びない。また、なぜこのような制度を放置してきたのか、行政の甘い体質を即刻改めさせるべきだとの厳しいおしかりをいただいたものでもありました。

 やはり、私たちの納税者感覚に合致した公平な行政の運営が求められるかと思います。多くの市民の方々、そしてサイレントマジョリティーの方々の意向を的確に把握しながら、公平性の確保を強く要望するものであります。

 続きまして、学校教育に関してであります。今回、食育の問題につきまして問題提起をさせていただこうと思っていたんですが、先番議員とのやりとりの中で、非常に私も勉強させていただきましたし、もう十二分な議論が尽くされていますので、今回は若干私の申し上げたいことを二言、三言申し上げさせていただこうかと思います。

 私も毎年恒例なんですけれども、船橋市学校給食展という会合が、ことしはきららホールで行われたんですが、ここにきまして、食育の大切さの講演、お話を伺ったり、また、あなたの朝食の栄養摂取状況というものを栄養士の先生方がチェックをしてくださるんですね。私も自分の日常的な食生活に関しまして、こういうふうな形になっていますと。

 それで、ことしは特におもしろかったのが、いろいろな食べ物を、とても栄養士の先生方ご尽力されまして、パネルで選びやすく、小さな子供たちやお母さま方も皆さんとても楽しそうにこの摂取状況のこれに参加されていたんですが、要は自分の食生活といったものは、結局特に外食が多い方の場合ですと、自己管理といったものはなかなかできない場面もありますから、だからこそこういう先生方のお知恵をおかりして、正していくべきは正していかなければいけないのかなと私も毎年のように思い知らされるのでありますが、ただ、ことしの私の診断の結果というものが、これは受け付け番号68番ですけれども、なかなかいいんじゃないかという評価もいただきました。私もほっとしたものでありますが、ただ、その朝食の前の晩に、たまたま27日ということで、私、7のつく日というのがちょっと特異な食生活をする傾向があるものですから、そのことを話しましたら大変なおしかりをいただいてしまったんですが、大変よろしいんじゃないかという評価もいただきました。

 やはり親御さんにしましても、ご家庭のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄さん、お姉さんたちに子供さんの側からやっぱり発信をしていくということがあると思います。その役割を果たしておられるのが、今後まあその地教行法ですか、そういうなかなか私にとってはお役所の論理だなと思いますけれども、そういった法律とかがきちんと何とかなれば、栄養教育という形で先生方もさらにご活躍の幅が広がっていくのかと思います。ぜひ私はこの学校給食展、議場におられる皆様におかれましても、ぜひ診断を受けに行っていただくことをお勧めするものでもあります。

 そしてまた、やはり学校給食会、学校栄養士会の先生方と一緒になって私たちも食育という問題、とても大事な問題であります。ぜひ今後大いに議論をしていきたいテーマであると思います。

 続きまして、教科書採択の問題と移らせていただきます。

 教科書採択に関しましては、私もこれまでずっと申し上げてきたようで申し上げ足りない部分、いっぱいあります。もちろん自虐史観などがまかり通っているだとか、そういう内容面に関しての言いたいことはもうこれは数限りなくありますけれども、やはりここは議会というところでありますから、そういった議論はまた別のところという形にさせていただいて、やはり手続という面で私もこれまで議論させていただいてまいりました。

 それで、その繰り返しになってもいけませんので簡潔にお尋ねいたしますが、いわゆるところの採択地区があります。その採択地区におきまして、いわゆるところの採択協議会におきます調査研究報告書の作成に当たりましては、学習指導要領といったものをどのように位置付けておられるか、簡潔にお聞かせをいただきたいと思います。

 また、これは大変大きなテーマになってしまいますけれども、採択に当たりましては、学習指導要領をどのように位置付けているのかお聞かせをいただければと思います。

 続きまして、図書事務職員に関しましてお尋ねをさせていただきます。

 やはり図書事務員に期待される役割といったものは、私も昨年の第1回定例会で申し述べたとおりでありますが、今回の臨時職員の活用を前提とすることは、私たちの納税者感覚に照らしまして納得のいくものでありますが、時代の要請にこたえるものであるとも言えます。現在、正規の職員が10名、臨時職員が6名でありますが、今後39名の図書館事務員を任用していくこととなると思いますが、まかり間違っても焚書を行うような職員の採用を避けるべく、選考におきましては常識的な人間性、人格、識見、そして本に対する愛情、良心の自由を大切にできる方、税金で営まれていることを認識できる方、そして言うまでもありませんが、政治的な動きなどなど、子供たち、そして市民の方から疑念を抱かれない方の任用を求めるものであります。

 そこでお尋ねいたしますが、選考に当たって期するところはどのあたりにあるのかお聞かせをいただきたいと思います。

 図書館資源共有ネットワーク、これも構築、ずっと先生方されてこられたのを私も存じ上げております。その図書館資源共有ネットワークの充実にも資するところが大きいと、今回図書事務員の方の働きといったものが期待されていると思います。そしてまた、図書物流システムの目的の達成にも、やはり新たに今度この17年度から働いてくださる臨時職員の方々の役割に期待をするものでもあります。

 続きまして、ジェンダーフリー教育に関しましてお尋ねをいたします。

 これは、私、実は幾つか項目で質問させていただこうと思っておりました。ところが、平成13年9月28日に千葉県教育委員会教育長が、あて先は各市町村教育委員会教育長とありますけれども、要は学校におけるジェンダーフリー教育の推進及びジェンダーにかかわる環境の見直しについて、これも文書はまず1面が、各県立高等学校長様、各県立盲聾養学校長様とあって、それの内容がそのまま各市町村教育委員会教育長あてということになっているみたいなんですが、要は積極的にジェンダーフリー教育を推進する、学校生活をジェンダーフリーな環境に整える、ジェンダーフリーに関する研修を実施し、教職員、生徒等の意識の改革を図ることとあります。

 今の時代、県があって市がある、そういった構造が上意下達の構造というふうには私は余り思いたくはないんですが、しかしながら、県からこういう通知が、県の教育長から出されている。そしてまた、16年4月14日には教指第70号、教育委員会教育振興部指導課長さんから出された文書なんですが、これもやはり男女平等に関する教育の推進について、それに関しての考え方についてかくかくしかじかだというような文書も出されているんですが、こういったものがある以上、やはり市の教育委員会の方にお尋ねをしても、私はそれをお答えするわけにはいきませんと、そういうふうになってしまうのかなと私は想像をいたしました。だからこそ、幾つかの質問といったものに関しまして、私の意見として若干申し上げたいと思います。

 やはりジェンダーフリー教育といったもの、これは何をもってジェンダーフリーととらえるかというのは、それぞれ考え方があると思うんです。学校現場におけます生理的な区別といったものも男女の差別ととらえる方もおられれば、そうじゃない方もおられるかと思います。ランドセルの色を男子は黒、女子は赤と分けるといったことが差別とお考えになる方ももちろんおられると思います。また、そんなことはちゃんちゃらおかしいとお考えになる方もおられるわけであります。

 また、男子を君づけで呼ぶこと、男女問わず「さん」で呼ばなければいけないと。君づけで呼ぶことが差別というふうにお考えの方もおられれば、そうではない方もおられます。そしたまた、男女をさんづけすることによりまして、男女共同参画が達成されたとお思いになる方もおられれば、その程度のことで参画なんていうものはあり得ないとお考えになる方、それぞれさまざまご意見はあるかと思います。

 また、発育の段階といったものを問うことなしに、体育の授業を一緒に行うことや騎馬戦といったものまでも男女混合で行うことが、男女共同参画がそれで実現できましたとお考えになるような方もおられれば、やはり男女の生理的な特性といったものを無視するようなことはおかしいんじゃないかとお考えになるような方もたくさんおられるわけですね。そのどちらの判断に依拠すべきかということは、やはり教育委員会当局といたしましても、社会通念上妥当な常識、理念にのっとって行われるべきなのかと思います。

 私も、今申し上げました項目に関しまして、かくかくいろんな、およそ信じがたいようなことに対しても、これをもって男女の差別は解消された、そういうふうにお考えになる方もおられるんですが、それをどういうふうにお考えになりますかと私もお尋ねをしてみようかと思いました。でも、やはりこういう通知があるということ、その重みといったものは、私どもは常にこれを受け入れざるを得ないのかなと大変暗たんたる思いでいたわけでもございます。

 すみません、若干意見で愚痴めいてしまいましたが、ちょっとこのままじゃとまらなくなってしまいそうなので、これで1問を終わります。

[健康部長登壇]

健康部長(加藤健) 動物愛護についてのご質問にお答え申し上げます。

 中核市は、動物の愛護及び管理に関する法律により、犬及び猫を引き取り、また所有者が判明しない負傷した動物を収容しなければならないとされております。本市は、その施設の設置に当たり動物の収容という性格のみではなく、人と動物とのよりよい関係づくりを進め、動物愛護の気風を推進しながら、人と動物が共生できるまちづくりの実現を目指すために、動物愛護センターを動物愛護行政の拠点施設として建設するものでございます。

 したがいまして、施設といたしましては、広く動物愛護思想の普及啓発を実施していく上で、市民みずからが動物愛護について学習できる動物愛護図書コーナーや犬の正しい飼い方教室を開催できるスペース、負傷動物の治療室などを設置するほか、引き取りや捕獲した犬猫を新しい飼い主へ譲渡する事業や動物ふれあい教室などを充実させていきたいと考えております。

 今後とも動物愛護行政につきましてご理解をいただけますようお願いを申し上げます。

[環境部長登壇]

環境部長(三橋勝吾) 路上喫煙及びポイ捨て防止条例の施行前後の効果の比較と市民意向を踏まえての今後の施策の方向性に関しましてご答弁申し上げます。

 平成16年10月に全面改正を行い施行いたしました路上喫煙及びポイ捨て防止条例につきましては、施行後間もなく半年を経過するところでございますが、次第にその効果があらわれ始めているように受けとめております。このことは平成16年11月に開催した第39回船橋市生活展におけるアンケート調査でも、約45%の方から条例の施行前よりも歩きたばこやポイ捨てが減ったとのご指摘をいただいていることからも裏づけられるものと思っております。

 その傾向を見ますと、重点区域に指定されている船橋駅周辺部では、条例施行当初の16年10月期に1時間当たりの勧告件数が18件でしたが、17年2月現在では13件となり、徐々にではありますが、減少していく様子が見られています。しかし、時間帯別に比較しますと、午前7時から午前9時の朝の通勤通学時間帯では、1時間当たりの勧告件数が平均で11件であったのに対しまして、帰宅者の多くなる午後5時から午後7時の夜間帯では20件にも上っており、夜間の時間帯で違反者数が多くなることが判明しております。

 これらの傾向を踏まえまして、過料処分を開始する4月以降は、夜間の時間帯の違反者が減少できるようパトロール体制を強化する予定としております。

 その一方で、市民要望として重点区域以外の場所での対策が不十分とのご指摘を11%いただいており、全市にわたり禁煙対策を進めてほしいとの声も多く寄せられています。このような背景からも、対策が必要と考えられる西船橋や津田沼などの主要各駅周辺部でもパトロールを行ってまいりたいと考えております。

 また、条例違反者への取り締まりだけではなく、市民や地域がみずから行う清掃美化活動との連携もさせていただいております。その具体的なケースとして、長年にわたり船橋駅前通り付近で清掃活動をされておられますアイラブふなばしというボランティア団体の取り組みに、ごみの回収などについてご支援させていただいており、市のパトロールと連携しながら、定期的に活動が行われております。

 今後におきましても、市民との協働による清掃美化活動を一層推進していきたいと考えておりまして、例えば市の職員と各地区の530推進委員と連携した定期的な美化清掃が全市域で展開されるよう方策の検討を進めているところでございます。

 以上申し上げましたように、まちの美化推進には、市民、事業所などによる日常的な取り組みの定着と状況に応じた市の適切なアプローチが欠かせないものと認識しているところでございます。こうしたかかわり合いが、路上喫煙のみならず、街の美化、または地域防犯やまちづくりなどにも反映されるものと受けとめておりますので、このようなことを踏まえつつ、相乗効果を意識しながら施策を検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[企画部長登壇]

企画部長(平川道雄) 鉄道駅のバリアフリーについて、並びに京成西船駅、東武鉄道における今後の展開についてお答えを申し上げます。

 鉄道駅のバリアフリーに関して、船橋市では平成10年度から鉄道事業者が実施する駅施設の移動円滑化事業に対し、鉄道駅エレベーター等の整備事業補助金を交付することによりまして、鉄道事業者とともに、高齢者や障害者等の移動の利便性及び安全性の向上の促進を図り、人にやさしい駅づくりを推進しております。こうしたことにより、鉄道事業者が単独で設置した駅舎、駅施設を含めますと、市内35駅のうち改札の内外両方で移動円滑化された駅施設が15駅、改札内のみの整備5駅を含めますと、全20駅で移動円滑化が実現されております。

 平成17年度の鉄道駅エレベーター等整備事業費補助事業といたしましては、京成西船駅、旧京成葛飾駅でございますが、ここに上り下りの両ホームにエレベーターを各1基、計2基の設置、改札口周辺の段差解消のためのスロープの設置並びに多機能トイレの新設が予定されており、この事業に対して補助すべく予算をお願いしているところでございます。

 なお、西船橋周辺地区は、船橋移動円滑化基本構想における重点整備地区の位置付けにはございませんが、JR、東京メトロ、東葉高速の3路線が西船橋駅に集約されており、さらに京成西船駅を含めますと1日の乗降客数は55万人を超え、近傍には公共施設として葛飾公民館、西図書館、西船橋出張所などがあることから、重点整備地区に準じる地区として駅施設の整備を進めてまいりました。

 今回の京成西船駅のバリアフリー化事業が完了いたしますと、基本構想に基づいて整備を進めてまいりました西船橋駅周辺地区にかかる鉄道駅舎のバリアフリー化には、西船橋駅南口のエレベーター設置を残して一区切りがつくことになります。

 また、東武船橋駅につきましては、1階通路から2階コンコースにつながる階段部の南側、JRの改札側でございますけれども、壁面沿いに新たにエレベーターを1基、また2階コンコースからホーム階に連絡するエレベーターを1基、計2基設置し、垂直方向の移動を確保するという事業が計画されており、この事業に対して補助すべく予算措置をお願いをしているものでございます。

 今後の駅施設のバリアフリー化につきましては、厳しい財政状況下ではございますが、平成13年度に公表いたしました船橋市移動円滑化基本構想に基づきながら、また議会等でのご意見等も参考にさせていただきながら事業を展開し、急速に進展する高齢化社会に対応してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

[学校教育部長登壇]

学校教育部長(坂口和治) 学校教育にかかる中学校教科書採択についてのご質問にお答えいたします。

 中学校の教育課程の基準は、学校教育法施行規則第54条の2によりまして、文部科学大臣が公示する中学校学習指導要領によるものとされております。また、教科書の検定とは、教科書発行者により著作、編集された図書について、文部科学大臣が教科書として適切か否かを審査し、これに合格したものを教科書として使用することを認めるものでございます。

 したがいまして、検定済みの教科書は学習指導要領に示す目標及び内容等に準拠して作成されております。このことから、採択地区協議会における調査研究報告書や教育委員会の権限において行う教科書の採択も学習指導要領の目標及び内容等が遵守されております。

 以上でございます。

[管理部長登壇]

管理部長(松本泰彦) 学校教育についてのうち、図書事務職員の配置についてにご答弁申し上げます。

 図書事務職員の選考に当たって期するところはどこにあるのかというご質問でございます。このたびの図書事務職員の選考に当たりましては、履歴書のほかに「私の好きなこの1冊」というテーマで作文を提出していただくこととしております。これにより、知的素養や本に対する考え方などを把握をいたします。

 またその後、面接を通しまして態度や意欲、人柄など細心の注意を払いながら評価し、適任者の採用に努めてまいります。

 臨時職員といいましても、教育現場にふさわしい人材を複数の試験官の目で厳しく選考させていただこうと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 続きまして、男女共同参画に関しましてお尋ねをいたします。

 まず、女性センターにおきましてのコピーの使用料の実費徴収の関係であります。女性センターでコピーをしようとする場合は、こういう紙があるんですね。複写機・印刷機使用報告書というのがありまして、このとおりあるんですが、こちらに何枚使いましたか、いろいろかなり細かくあるんですね。1枚幾ら幾ら、合計使用枚数何枚、複写機使用枚数何枚。リソグラフの印刷機を使う場合は、印刷機、原稿が何枚で、これがちなみに原稿が1枚40円なんですね。その印刷枚数が何枚で、印刷枚数割る50(小数点以下切り捨て)掛ける10円で、印刷機の利用者数何人と書く項目があります。

 私もこの間コピーをさせていただきまして、こういう非常に仰々しい領収書をいただくわけなんですね。普通のスーパーとかセブンイレブンとかでお買い物したときのレシートのみならず、記入されているところを私も拝見したんですが、こういう領収書の束みたいなのを持ってこられて、こうやって書いて、これすごいんですよ。判こを調定番号、年度04、課のコード何と何とかで、これをばあっと判こをずっと押していくわけですから、領収書自体をつくられるにも大変なお手間がかかるんじゃないかなと思います。

 女性センターの方が、コピーをされる方に対しての応対に物すごく手間がとられてしまうと思うんですね。やっぱり女性センターの方、それは忙しいと私も伺っておりますので、そういった方にこれを持っていってコピーしたいんですけれどもと言うのがすごく忍びなかったんですね、私も。何かお忙しいそうなんですけれども、ちょっといいですかということで。その上さらに領収書も大変な手間をかけて書いていただいちゃいますので、(予定時間終了5分前の合図)それであれば、よく図書館なんかとかコンビニなんかのコピーなんかで、コピー機の隣の10円とか入れて、こういう縦長の箱みたいのが置いてあるんですよ。そういうので入れて、どんどん入れていって、利用者の方がとられたコピーと職員の方がとったコピーといったものを区別すれば別に何てことはないわけなんですね。

 私なんかもいろいろな方から伺うんですが、あの人払ってないよと、ああいうのっていいのかしらねというふうなお話を随分伺いました。その中で、その方が故意であるか過失であるかわからないけれども、そういう人もいるんですかということで私受けとめていたんですが、ただこのコピー機自体の利用料といったものは、通常よくリース会社とかにお支払いするわけなんですね。ですから、仮に故意であるか過失であるかわかりませんけれども、そういうふうな話によるところによる料金の未納状態といったものは、最終的にそのリース会社に対する支払いにおいては、職員の方がとったコピーというふうな換算となってしまうのかなと思います。

 そのあたりが、峻別が難しいといいましょうか、別に私は何てことはない、別にあの機械を置けばいいことなんじゃないかなというふうに思います。そうすれば、払っている人、払ってない人といったものが区別はできることはありませんし、やはりどなたにも納得をしているものなのかなと思いますし、またはですね、やはり大方の方、皆さん善意の方でいらっしゃいますから、たまたまそのコピーの申告、これを書くのを、例えば15枚コピーをとったんだけれども10枚分しか書くのを忘れちゃいましたと、そういう方もいらっしゃるのかもしれません。そういう方なんかですと、やっぱり50円支払いそびれちゃったわなんて後でご心配されたりするのも、そういったご心配もなくなりますので、私は改めた方が、新たなやり方もいいんじゃないかなと思います。このあたりいかがお考えかお聞かせいただきたいと思います。

 それと、ちょっと時間がなくなっちゃいまして、(「2回目の分もそうした方がいいんじゃない」と呼ぶ者あり)時間がなくなっちゃったものですから、慌てさせていただきますが、女性センターの今後の選書につきまして、女性センターの奥に行くと本がいっぱいあるんです。そこの本の選んでいくというのは、市民の方からリクエストをいただく場合と、女性センターの職員の方がご判断されて購入することがあるそうです。その女性センターの選書といったものはどのように選書をされておられるのかということをお聞かせいただきたいと思います。

 その本の中に、いろいろな本があるんです。これはリクエストリストをばっと見ていくと、ジェンダーだとかジェンダーフリーだとか、本当に好きだなと私もつくづく思わされちゃうんですけれども、こういった本の中で、ぱっと目がとまったのが、昨年の12月21日、ちょうど知事選挙から3カ月を切った時期ですね。この平成16年12月21日納品の本の中に、書名が「堂本暁子のDV施策最前線」、堂本暁子著とあるんですね。どういう本をお買い求めになるかというのは、有益な本はどんどん求めていただくべきだと思うんですが、この本の購入されたいきさつをお聞かせいただきたいと思います。また、市民の方のリクエストによる購入であったのか、女性センター職員の方の意向であったのかお聞かせいただきたいと思います。

 それで、走っていきますが、職員の方を対象とした男女共同参画研修会においては、男女共同参画に対してさまざまな見方がある以上、男女共同参画社会のとらえ方を異にする多面的な研修もあってよいと思うが、いかがでしょうか。講師を選ぶ判断材料の中には、多面的なとらえ方の講師も含んでいると認識してよろしいでしょうか。

 これですね、もう1問あるんですけれども、とても1問じゃ、10分かかっちゃう話なので、これは次回以降とさせていただきます。

 以上です。

[企画部長登壇]

企画部長(平川道雄) 男女共同参画につきまして幾つかご質問をいただきましたので、お答えを申し上げます。

 まず、議員ご提案のコピー代金の収納の件につきましては、確実に料金収納できるものというふうに考えられますが、公務での使用との問題、さらには釣り銭の管理等の問題があると思われます。しかしながら、今後は事前に時間、利用者、使用枚数のご申告をいただき、事後に確認することにより一層確実な料金収納に努めてまいりたいと考えます。貴重なご意見をありがとうございます。(「そんなことやらなくていいよ」と呼ぶ者あり)

 それから、女性センターの図書は各分野ごとに分けて整理をいたしております。今後の購入も分野のバランスを考えながら購入してまいるものでございますけれども、時代の要請やその時々の話題性などを考慮し、重点的に購入している分野もございます。今後とも、図書コーナーの選書に当たりましては、社会背景や市民ニーズ等を考慮するとともに、図書の内容等も十分吟味しながら選書し、限られた予算の中で図書コーナーの充実を図ってまいりたいというふうに考えております。

 次に、本市においてもDVが年々増加傾向にあり、被害者救済に努力をいたしているところでありますが、DVの悲惨さや深刻な実情を考えたとき、1人でも被害者を少なくしたいというのが私どもの願うところでございます。DVの実態とDVをなくすためにどうしたらよいのかという理解を広めたいという思いを込めて、市として購入をいたしておるものでございます。

 職員研修につきましては、男女共同参画社会の実現に向けて、行政と市民との接点である市職員が自覚をし、意識の向上を図ることを目的といたしまして、毎年外部から講師をお呼びして、講演会を実施いたしております。講演の講師選定等につきましては、国及び他自治体の情報誌、男女共同参画全国都市会議や日本女性会議など多方面にわたる情報を参考にし、本市で実施しようとする研修内容等にふさわしいと思われる方を多面的に何名か候補として挙げ、講師と市側の日程や会場の確保、講師料といった諸条件が一致する方を最終的にお願いをいたしているところでございます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇。(「時間ないぞ」と呼ぶ者あり)]

副議長(斎藤忠) 残り9秒しかございませんので。

中村実議員 それではですね、堂本暁子著の「堂本暁子のDV施策最前線」は女性センターの職員さんの判断で購入されたという認識でよろしいんでしょうか。(予定時間終了の合図)それだけお聞かせください。

[企画部長登壇]

企画部長(平川道雄) 3問目にお答えをいたします。

 女性センターの図書の購入は、先ほど申し上げた選書の考え方によって行われてきております。1人の職員が決定いたすものではなく、市として選書し、購入しているものでございます。

 以上でございます。

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