平成17年第2回船橋市議会定例会会議録(第8号・4)

[中村実議員登壇]

中村実議員 いろいろ言いたいことはあるんですけれども、まずは始めさせていただきます。

 まずは、西船橋駅の利便向上に関しましてお尋ねをいたします。昨年6月、そして11月と、いわゆるところの駅舎内バリアフリーが、これまでの多大なる労苦の成果といたしまして私たちの目の前にあらわれ、今日を迎えるものであります。お年を召された方であるとか、お体に障害をお持ちの方やご家族、そして多くの方々から直接お褒めの言葉をいただくとともに、やはり市民の皆様の要請に的確にこたえる行政の責務の重要性を実感しております。

 もちろんですが、克服すべき課題は、いまだ厳然とあることは確かであります。駅舎内のバリアフリー化は、利便性の向上の大きな成果としてあらわれておりまして、昨年6月20日のJR西船橋駅北口階段の改修が大きな節目でありましたが、あの日を迎えるまでの間、それまでの間のJRとの壮絶な折衝の一部を漏れ伝え聞く者といたしましては、総合交通計画課の担当者、そして藤代市長の尽力に敬意を表するものであります。

 西船北口のエスカレーターの上り口の左手や、エレベーターの押しボタンわきに張ってあるステッカーを多くの方がごらんになり、これまでの尽力をお褒めくださると同時に、これまでのいきさつをお尋ねになります。お喜びをいただける瞬間のための公共の福祉の実現のために、今後も行政と一体となりましての問題提起を改めて誓うとともに、政策課題の実現に邁進する決意であります。

 思い起こせば、交渉も緊迫していた状況におきまして、事態の打開を図るべく、藤代市長がJR千葉支社に乗り込んで談判したことも、今となっては懐かしく思われるのかもしれませんが、うかがい知れない道のりがあったことは容易に察することができます。現時点では、何よりも西船橋駅舎改修の成果を例といたしまして、市内でも展開される交通バリアフリー事業ではありますが、すべてはご利用される方のためが唯一の目的であります。

 そこで、お尋ねいたしますが、市の補助金の目的が最大限に達成されて期間も経過し、寄せられるご意見の内容も集約されつつあるかと思いますが、これまでにどのようなご意見をいただいたか、お聞かせいただきたいと思います。

 続きまして、保育に関してでありますが、議案質疑の内容と多分に重複してしまっておりますので、要望のみといたします。

 都市計画道路3・4・何号線でしたか、ちょっと忘れてしまったんですが、要は海神4丁目のピーターパンの近くの周辺は、私も大変なじみが深い地域であります。設置予定地のすぐ近所の同級生宅にお邪魔をした際にも随分、分園の話題が出ました。やはり友人のお母さんも、かわいい子供たちの声が聞こえてくるのをとても楽しみにされていましたし、また、車の運転にはこれまで以上に気をつけないといけませんねとお話をされていました。

 やはり利用される子育て世代の方々の要請に十二分にこたえる立地もさることながら、子育て世代の要請に迅速に、そして的確に対応するために、お役所仕事を脱して社会福祉法人と連携する手法は、実績を重ねて好評を博している現実があります。

 海神を中心とした行田、山手、北本町を初めとした地域の方々の期待に十二分にこたえるべく、年度が云々ではないサービスの開始を要望するものであります。

 続きまして、自衛官募集業務につきましてお尋ねをいたします。

 私も同業他市というのはやはり気になるものでありまして、本市と比較しながら庁内を見学して歩くのが私の常でもあります。先日ある市の役所にお邪魔をいたしました。市内を初めとしたした周辺に特に自衛隊の施設はない市であります。その際、市役所に入りますと、正面の受付の方がいらっしゃるいわゆる玄関ロビーの近くに、自衛官募集の印刷物が並んでいました。その印刷物を私もぱらぱらと拝見させていただいたんですが、自衛隊の方々の国内外を問わない活動が紹介されておりまして、ふだん自衛隊とはなかなか縁が少ない方であっても、自衛隊の役割を知るきっかけとなるような内容でありました。

 このところよく議論が出ていますが、大所高所というようなお話もありますけれども、委任事務の中で本来重きを置かれなければならない自衛官募集業務が、優先順位がこれではいけないんではないかと私はこれまで考えておりました。国の防衛という最大の福祉というべき任務に対しての認識の欠落といったものは、占領政策と戦後の教育によるものと私は思います。それであれば、もちろん別の機会で克服すべきというのが私の持論でもあります。あるべき条件の整備に向けまして、真摯に考えるべき時代が到来しているかと思います。

 船橋市役所に目を転じてみますと、それはそれはお寒い限りでございます。本市の場合は、日常的にも災害に備えての意味でも、また防災訓練におきましても、自衛隊の方々に大変お世話になっている現実があります。もちろん自衛隊という大変な組織です。自衛隊の役割に対して、船橋市としてお手伝いを申し上げる場面といったものがどれだけあるのか。これは私なりに、私も自分で考えてみました。ところが、どうにもこうにも浮かんではきません。強いて言うならばでありますが、いわゆるところの募集業務なのかなと思い至ったところでもあります。だからこそ、せめて船橋市としては、お世話になった万分の1だけでも恩返しをすべきというのが、人の道ではないのかと私は思うわけであります。

 そこで、お尋ねをいたします。自衛官募集事務は通年募集を行っている方が対象の場合と、今月21日でしたでしょうか、今月周辺が応募の締め切りとなる方が対象の場合とありますが、通年と申しますか、常時、募集関連の印刷物をロビー等の窓口等で来庁者の多くの方の目に触れる形とすべきと考えますが、いかがお考えか、回答いただきたいと思います。

 続きまして、図書事務職員に関しましてお尋ねをするところでありましたが、やはり先番議員の的確な質疑と重複してしまいますので、要望のみといたします。

 4月20日に小学校55校に配置が完了いたしまして、最初の夏休みを迎えようとしております。私も学校にお邪魔をいたしまして、図書事務職員の方々や先生方にお話を伺い、また、子供たちとたわいもない話を重ねながら効果の確認を行っております。(「夜中まではだめだよ。」と呼ぶ者あり)もちろん時間内でちゃんと帰っておりますが。

 当然ですが、結果は一朝一夕であらわれるものではないということは私も重々承知はいたしております。学校現場におきましては、やはり結果の平等はあり得ないと思います。しかしながら、あくまでも機会は均等であるべきと私は思います。子供たちからもいろいろな話を私も聞かせてもらいました。10分休みに図書館へ行きたいと思うのだけれども、遊びの方が大事だから私は行かなかった。今は先生がいつでも気軽に話を聞いてくれるし、図書館がきれいになった、楽しくなった、といったさまざまな話を聞かせてくれます。

 図書事務職員の方々が愛情を込めて温かく子供たちに接している姿に、私のような者でさえも、心がとても穏やかになってまいります。それこそ司書資格云々よりも、何よりも必要なことは子供たちへの愛情であり、本の楽しさを子供たちに伝えようとする情熱なのではないかと、私は思い知らされております。

 もちろんですが、学校には焚書を行うような図書事務さんは1人もおりません。親御さんからの信頼にも十分にこたえている図書事務職員の方々を教育委員会として全力で支援することで、子供たちが本に親しもうとする意欲、思いに対しまして、こたえていただくことを強く要望するものであります。よろしくお願いいたします。

 続きまして、教科書採択に関してでありますが、何分、採択期間真っ最中でもありまして、質問をいたしましてもお答えしかねるとの返答とならざるを得ないことは十二分に存じ上げております。

 これまで私が6年間にわたりまして提起をしてまいりました教科書採択問題に関しまして、これまでの議事録を幾度となくひもといていただけたのではないかなと私は信じておりますが、今回の教科書採択に際しまして、葛南教育事務所におきましての教科書展示会におきまして、意見として私も全身全霊を込めて、字数に制限はありましたが、全身全霊を込めて私が申し述べた内容をここで改めて申し上げまして、すべてに優先する最重要課題としての教科書採択に際しまして、心していただきたいことを一言のみ申し上げたいと思います。

 純粋で多感な子供たちが大きく影響を受け、そして感化されることを十二分に考慮いただき、子供たちの目に触れて安心な教科書を採択いただきたいと思います。(「うそを教えるのならだめだよな」と呼ぶ者あり)採択に携わる方々の責任はどれだけ重大なことであるかを改めて心してくださいますよう、お願いを申し上げます。

 以上で1問を終わります。

[企画部長登壇]

企画部長(三橋勝吾) 所管についてお答え申し上げます。

 JR西船橋駅のバリアフリー化事業について、完成後、市民からどのような反響があるかというご質問についてお答え申し上げます。

 JR西船橋駅につきましては、平成15年、16年度の2カ年にわたり補助金を交付し、北口階段部や各ホームにエレベーター、エスカレーターを設置することにより、バリアフリー化を推進してまいりました。複数年にわたる大規模な駅改修工事も昨年11月に武蔵野線ホームのエレベーターが供用開始されたことにより、今回計画された工事はすべて完了いたしました。これにより、垂直移動が困難な高齢者や身体に障害をお持ちの方々にとっても、優しい駅施設として生まれ変わったわけでございます。

 バリアフリー化事業に着手する以前の西船橋駅は急勾配で長い北口階段や暗く階段の多い駅構造等に対しての苦情とともに、早急なバリアフリー化や駅舎の改修を望む声が多く寄せられておりました。しかし、当事業完了後は、地元で開催された市政懇談会でも出席者から感謝のお言葉などをいただいており、当駅をご利用になっている方々からの苦情も激減していることから、おおむねご満足いただいているものと認識をしております。

 また、平素から駅利用者の声を直接耳にしているJR側に伺いましたところ、駅施設全体が明るくなり、施設全体のレイアウトにも工夫が凝らされていて、乗り換えがスムーズにできるようになった、あるいは利便性が向上され、歩行に障害のある方々も安全に移動できる駅施設となったというような好意的な声が多く寄せられているとのことでございます。

 以上でございます。

[市長公室長登壇]

市長公室長(川崎秀夫) 自衛官募集業務についてご答弁いたします。

 自衛官募集事務につきましては、募集窓口である自衛隊千葉地方連絡部から自衛官募集案内情報の提供を受け、広報ふなばしへ年数回掲載したり、募集案内書関連リーフレットなど、防災課の窓口に備え、希望する市民に供するなど行っております。

 リーフレットなど、備えつけ窓口を広げたらとのことでございますが、予算の関係で作成部数に限りがあるとのことでございます。今後、リーフレットを作成しております自衛隊千葉地方連絡部や千葉県で増刷が可能となれば、備えつけ場所について関係課と協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどお願いしたいと思います。

[中村実議員登壇]

中村実議員 続いて、第2問を始めさせていただきます。

 教科書に関してなんですが、中学校の歴史の教科書と公民の教科書、とかくいろいろ議論がかしましいところでもあるんですが、教科書といったものを実際にお手にとってごらんになったことがある方がどれだけいらっしゃるのかなというのは、私も大変疑問に思えてなりません。

 政治的な宣伝じゃないかというふうな、そんなふうにおっしゃっていた方もいらっしゃるんですが、私も中学校の歴史と公民の教科書を全部細かく一通り目を通してまいりました。単元ごとにいろいろ学習指導要領にのっとって取り上げなければいけない範疇といったものがあるわけですね。その中で比べていきますと、私自身が中学生時分に手にしていた教科書といったものが、随分中身が変わってしまっているんだなという実感をいたしました。実際に中学生や小学生の子供たち、多感な時期を教科書といったもの──まじめな子ほど影響を受けちゃうと思うんです。ある程度空気の読める子であれば、何か言っているなと、ぴんとくる子なんかもいるんでしょうけれども、まじめな子であればあるほど、いろんな意味での感化を受けてしまうわけであります。とても大事な仕事であるかなと思っております。

 その中で、各教科書で触れているテーマの中に、男女共同参画の問題がありました。いろんな教科書を私も見てきたんですけれども、男女共同参画社会の課題といたしまして言及している教科書がありました。この文書がずっと書いてあって、私も全くそのとおりだなと思ったんですが、1999(平成11年)──これは私は元号が先で括弧書きで西暦と書くべきと考える人間ですが、その「1999(平成11年)6月、男女共同参画社会の実現を目指して、男女共同参画社会基本法が制定施行された」長いので少し飛ばしていきますが、「男女の地位に関してはまだまだ平等と思われていない部分も多い。この原因の主要な1つが歴史的、文化的に形成されてきた性のあり方や性的な役割分担意識(ジェンダー)であると言われている。急激に進む少子・高齢化社会に対応するためにも、女性の労働力が注目されてきている。そのため、男女共同参画の必要性は強く意識されており、多くの自治体ではこれを進めるための条例や制度を整備しつつある。しかし一方で、これらの条例に対して、性差と男女差別を混同し、男らしさ、女らしさという日本の伝統的な価値観まで否定している。女性の社会進出を強調する余り、とにかく働くべきだという考えを押しつけ、子育てなどで社会に貢献している専業主婦の役割を軽視しているといった反対の声も上がっている。例えば2002(平成14年)埼玉県では高校生活を一方の性に限るのは、人格形成や共同参画社会づくりの観点から問題があるとして、県内にある男女別学の公立高校16校を共学にする方向で対応を進めてきた。これに対し、別学高校の生徒や保護者からは、選択肢の1つとして別学も尊重すべきだ。異性がいない穴を埋めようとすることで視野が広がるなどとして、27万人もの共学反対の署名が集まったのはその1つである。また、山口県の宇部市では男らしさ、女らしさを一方的に否定することなく、男女の特性を認め合う愛情豊かな子育てに触れた条例を制定し、全国の注目を集めた。さらに同条例は専業主婦を否定することなく、家庭を支えている主婦を男女が互いに協力し、支援するよう配慮に努めるとしている。男性あるいは女性というだけで不合理な差別を受けたり、偏見を持たれたりすることは無論あってはならない。しかし、その考えだけで社会の風習や古来から伝わる伝統をすべて否定したり、性別を尊重しようとする個人の生き方を否定してはならないだろう」、そのようにあります。

 私なんかがふだん考えていることと、まさに意を同じくしたわけでもあります。個々人の考え方というのは、それぞれいろいろあると思うんです。およそ信じがたいような性的なモラルといったものが性の解放であり、それが男女共同参画というふうに考える方もおられるわけでありますし、男女は区別なく着替えも全部一緒にしなければいけない、それが実現できてこそ、初めて男女共同参画だ、そのようにお考えになる方ももちろんそれぞれいらっしゃるわけです。これはいろんなお考えの方がいらっしゃいますから、それは信じられないという方もいらっしゃると思うんですけれども、それはそれで私は構わないと思うんです。それはあくまでも私の領域の中に置きまして、ご自分のご家族の中でお互いにみんなで集まって着替えようとか、そういうふうになさるんであれば、別にそれはそれでそれぞれのご家庭の方針であったり、個々人の考え方でありますから自由なんでしょうけれども、それを公の名において、公の私たちの貴重な税金を用いて展開しようというのは、私はどうなのかなと(「どこにそんなのがあるんですか」と呼ぶ者あり)信じがたいということを考えてしまうわけでもあります。

 男女共同参画につきまして、質問いたします。

 先番議員の学問的考察の後の質問となってしまいまして大変やりにくくはありますが、今回は私たちの足元で起きている現実に関しまして、問題提起をいたします。簡潔に項目ごとの質問といたします。

 女性センターの図書リクエストというのが、5月15日に締め切られまして2カ月になろうとしております。私もこういった本がやっぱり皆さんでお手にとれる状態であるといいんじゃないかなと思いまして、時々、思いついたときに本をメモしているんですね。そうしましたら、もう40冊とかになっちゃったんですよ。40冊もリクエストするわけにもいきませんから、3冊に絞りましてリクエストもいたしました。その女性センターの本棚を拝見していますと、いろんな範疇があるわけでありまして、その中で、この本なら、十分その範疇に合致するだろうなと思った本の中に、森田健作さんの著作「家庭力」という本があります。こちらの結果というのがいつ出るのかなというのを私も首を長くして待っているところであります。

 職員を対象といたしました男女共同参画の研修がございます。この研修に関しまして質問させていただきます。

 職員研修所で行われました今年度第1回の研修の際に、歌手のさだまさし氏の関白宣言が取り上げられたと聞いておりますが、どのような内容であったのか、お聞かせいただきたいと思います。

 また、今年度、また第2回目等もあるかと思いますが、講師はどなたにお願いをする予定であるのか、お聞かせください。

 また、第1回、第2回と講師を選定した基準はどこにあるのか、回答を求めます。

 そして、その講師の選定に関しまして、引き続き質問いたします。

 多様な考え方を尊重した上で、男女共同参画を推進する担当部署として、ジェンダーフリーはいかがなものかととらえる方々の存在や論調等の情報といったものは十二分に集めた上で認識をしているのではないかと私は思います。多様なとらえ方と尊重されるべき方には打診さえすることないというのは、やはり意見が分かれる内容に関しまして、多様なとらえ方をすべきとの市民の方々の声に沿うものとは思えません。なぜそのような研修を行うのか、回答を求めます。

 また、公金を使ってのそのような研修で、市民の方々の理解を得られると考えているのか、見解を回答ください。

 続きまして、公金の支出に関しまして質問いたします。

 行政が担っております責務を果たしていく上で、お役所的な発想から脱却し、市民の方の貴重な知恵を分けていただき、ご参加をいただく形での分業を推進する、市民の皆様との協働の重要性が一層認識をされております。これまでの行政では認識し得ないような柔軟な発想や、豊富な人生経験による着眼点などが、これまでにも政策の中で生かされてもまいりました。しがない多くの市民の方との連携に支えられての今後に一層期待するものであります。

 個々人の立場で、またはNPOを初めとした集まりをつくられて、活発に活動されている方々のお話を私もよく伺います。実際のお年を伺いまして驚いてしまうような方も多くいらっしゃるわけでありますが、どなたもとても前向きに、社会のため、地域のために力を尽くしておられて、私などは頭が下がる思いであります。

 もちろんですが、対価や報酬を受け取ろうという発想をするような方にお目にかかる機会はありません。いわゆる市民との協働を支えてくださっている方々の多くは、そのようなことは考えたことさえもない方がほとんどであるということを、私は経験上認識をしております。

 話は変わりますが、NPO、それも繰り返し多額の公金が支出をされた期間に議員が理事を務めるという、にわかには信じがたい事実が判明をいたしました。反響の大きさに私も大変驚きましたが、市民活動をされている方々からは、みんながみんなそのようなことをやっているのではないということを認識してほしいといったご意見や、そんなことが許されていいのかとのご指摘を多くいただきました。ご意見に対しまして、私自身は、市民活動に尽力されている方々のお姿を常々私もかいま見ております。ある程度の現状認識をして、わかっているつもりでありますと返事を差し上げてもおります。

 なんか皆さん、しーんとなられちゃって、大変やりにくいんですが。

 また、当然なご指摘に対しましては、今後お時間をいただくことにはなりますが、議員の責務として事実関係の調査を行うことで、どなたにもご理解と納得をいただける市民のみなさまとの協働の実現のための一歩を踏み出す旨、返事を差し上げております。

 話を変えまして、公民館事業及び文化ホール事業における公金の支出に(発言する者あり)やはり議会というところは静ひつな議論というものが大事なのかなと、大先輩のご指摘をいただきましたので、いささかトーンを落として進めさせていただきます。

 特定非営利法人、いわゆるNPOですが、公民館事業とNPOとのかかわりは多くの広報物、そして不特定多数の閲覧に供せられるべき当該NPOのホームページ上からも知るところであります。

 NPO法人まちアート・夢虫は、市民活動サポートセンターに専用のファイルも設置されていたりと、行政にとっての認識、そして何よりも市民の皆様への周知度が大変高いのではないかと察するものではありますが、(「あなたも会員よ」と呼ぶ者あり)こちらのNPOの理事を務めていたある議員が、次のようなことを声明文として主張しています。

 長くなりますので、中略を挟んで紹介いたしますと、

「以下の件と思われます(私の理事在任中、これ以外に金銭を伴った市との関係はありません)平成15年度船橋市海神公民館の子供まつり事業に同NPO法人は講師依頼を受け、運営に協力。事業資金(13万円)は、代表者口座に振り込まれました。」中略を挟みまして「同様に講師依頼としての協力が他に3件(2〜3万)ありました。ちなみに、理事は降任しています。(2004年5月)」

 とあります。

 平成16年5月に理事を退任した理由は、明記されていませんのでわかりませんが、理事在任期間は15年度までと1カ月ほどかと思われます。事実関係といたしまして質問いたしますが、公民館事業として、平成15年度以前にNPO法人まちアート・夢虫に支出した公金の件数は何件あったのか、回答を求めます。

 続きまして、文化ホールに関しまして質問をいたします。

 いわゆるワークショップというのでしょうか、舞台芸術研修会を開催するに当たりまして、現職の中学校教員及びNPO法人まちアート・夢虫の関与はあったのか、回答を求めます。また、過去4年間、講師に支出された公金は幾らになるのか、回答を求めます。

 以上です。

[企画部長登壇]

企画部長(三橋勝吾) 男女共同参画についてお答え申し上げます。

 まず、女性センターにおける図書リクエストの関係でございますが、女性センターの図書購入はセンター内図書コーナーの蔵書状況、その時々の社会的背景や市民ニーズ等を考慮し、職員が必要と認めて購入する場合と、利用者からのリクエストによる場合がございます。

 購入する図書は年3回に分け、期限を設けて取りまとめ、予算の範囲内であること、重複購入でないことや、分野に偏りがないことなどを勘案し、決定しております。

 5月15日締め切りのリクエスト図書につきましては、一部を購入対象といたしました。このほか市が購入する必要があるとした図書もありますので、これと合わせて購入を決定しております。その後、書店に発注し、現在納品待ちの状況でございます。発注した図書はカバーをかけるなどの手を加えるため、納品までに1カ月以上要しております。以上のようなことから、購入した図書を新着図書として女性センターで配架するのは7月中旬ごろとなりますので、よろしくお願いを申し上げます。

 次に、職員研修会の内容についてのお尋ねでございますが、職員向けの男女共同参画研修会は男女共同参画社会の実現に向け、行政と市民の接点となる市職員が自覚し、意識の向上を図ることが重要であるとのことから、毎年外部の講師をお呼びし、研修会を行っております。

 今年度第1回目の職員向け男女共同参画研修会につきましては、講師からは男女共同参画社会基本法とその理念について事例を交えての話がございました。その中でご質問のさだまさしさんの関白宣言及び関白失脚につきましては、出席者全員にその歌詞を配り、1人1人がその歌詞を見ながら歌を聞き、そこで自分なりの考えから、この部分の歌詞は共感するとか、違和感を感じるとかなどの意見を講師が出席者から伺い、人それぞれのとらえ方の違いや時代によって考え方などが違うことを体験させるなどの内容でございました。

 次に、次回の職員研修会の講師についてのお尋ねでございますが、今年度は多くの職員に男女共同参画の必要性を理解してもらうために2回実施することといたしました。第1回目は川村学園女子大学助教授の内海崎貴子氏をお呼びして、去る6月9日に実施いたしました。第2回目は群馬パース学園短期大学教授の内藤和美氏からドメスチック・バイオレンスについてお話をいただく予定で準備を進めておるところでございます。

 次に、2人の講師選定の理由と男女共同参画についてはさまざまな考え方があるが、ジェンダーフリーがいかがなものかととらえて選定しているのかといった趣旨のお尋ねにお答え申し上げます。

 ジェンダーフリーの用語についてはいろいろと議論が交わされており、各方面で誤解や混乱が生じていることは先番議員の答弁でも述べたとおりでございます。このため、本市の職員に対する男女共同参画研修の講師の選定につきましては、国・県及び他の自治体等の情報紙、男女共同参画全国都市会議などから幅広く情報を収集し、自治体等での講演会の講師としての実績の多い方の中から、本市の研修内容等にふさわしいと思われる方を何名か候補として揚げ、市が予定している日時や講師料などの諸条件と合致した方を講師として最終的にお願いをしておるところでございます。

 このような選定方法から今年度は内海崎氏と内藤氏にお願いすることとしたものでございます。私どもといたしましては、男女共同参画社会基本法にのっとり、男女共同参画社会の推進にご理解いただいている方を選定しておるところでございます。ご理解をお願いしたいと存じます。

 市民の方々の理解を得られるのかということでございますが、今後とも市民の皆様に男女共同参画社会の実現に一層のご理解をいただけるよう努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

 以上でございます。

[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(安達美代子) 公民館及び市民文化ホール事業の公金の支出についてお答えいたします。

 公民館事業としてNPO法人まちアート・夢虫に支出した報償費の件数は平成14年度に3件、平成15年度に4件となっております。

 次に、文化ホールについてですが、文化ホールは地域の文化・芸術振興の担い手として、地域と一体となり、独自の文化を醸成する役割がありますことから、地域の文化・芸術活動に対する一助として舞台技術の理解と向上を深めていただく事業として、舞台技術研修会を実施してまいりました。

 15年度においては中学校の演劇活動にも技術の向上となるよう、中学校演劇部の生徒及び顧問の先生方を対象に舞台美術のワークショップを開催いたしました。その際、中学校の先生の協力やまちアート・夢虫の企画協力がございました。

 次に、過去4年間、この事業の講師への報償費の支払いについてのお尋ねでございますが、平成13年度から15年度はそれぞれ8万円、16年度は10万円をそれぞれ講師の方々に報償費を支払っております。

 以上でございます。

中村実議員 了解しました。

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議会運営委員長(安藤信宏) 暫時休憩願います。

副議長(倍田賢司) ここで、会議を休憩します。

16時03分休憩

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