土橋悦子(船橋市西図書館焚書事件実行犯)本人が自著「ぬい針だんなとまち針おくさん」を選書に関与?
●中村実 いろんな意味でご期待をいただいている模様でございまして、どこまでご期待におこたえできるかは定かではございませんが、よろしくお願いいたします。
まず、第1問目で通告を申し上げました郵送料の関係なんですが、こちらは今回の質問のボリュームにかんがみまして、またさらにいま一度調べておきたいことがある関係で次回以降とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
続いて、学校教育に関してでありますが、学校図書館に関しましても、これがまた、いましばらく内容を深めてからと申しましょうか、夏休み明けでいま一度学校の方に伺って確認しておきたいことがある関係で、12月にご期待をいただければと思います。
市立船橋高校についてもお尋ねをするところであったんですが、こちらもいろいろやはり奥が深いと申しましょうか、やはり私自身の認識がまだ足りない部分というものが本当にあるんだなと実感いたしました。今回はあくまでも要望のみとさせていただきます。
というのは、先日、とあるお菓子屋さんでお店の方に声をかけられたんですね。パソコンをいつも開いて市立船橋高校の吹奏楽部で検索をしていたところ、私のホームページに偶然たどり着かれて、自来、時々、目を通しておられるそうでした。吹奏楽部のOGの方だったんですが、駅頭で見かける実物の方がホームページの写真よりもがっちりしていますねなんて言われて、ちょっと私もどきっとしちゃったりはしたんですけれども、音楽の話なんかもしばししておりました。ちょうどそのお話をした翌週に幕張メッセでマーチングコンテストがあるのでぜひ応援しに行ってあげてくださいと、私、見学を進められました。
以前、大変これは名にし負う、法田中のマーチングを見学させていただいたことは私もあります。市立高校の吹奏楽部とダンス部の方々の活躍をかいま見る機会は私もこれまでもありましたが、確かにマーチングを見学する機会といったものは逃したままに、当日に至っておりました。
当日、会場に駆けつけたんですが、時既におそしで、総勢106名に上る方々のすばらしい勇姿を見逃してしまいました。そのプログラム、机にちょっと置いてきちゃったんですが、プログラムを見ますと、私の大好きな曲なんですが、「マスカレード」というすばらしい曲があるんですけれども、こちらの曲も曲目に含まれていまして、残念無念の思いもひとしおでございました。
厳重なる審査の間、審査員の方々が皆さん集まられてけんけんごうごうやっておられたんですが、その厳重なる審査の間、ブルースピリットの名のとおり、それはもう青くすがすがしい制服に身を包んだ生徒さんたちが発表を待つ姿もとても凛々しく立派でありました。そして、いよいよ発表となったわけでありまして、市立船橋高校は見事金賞を受賞しまして、東日本大会に出場することとなりました。その出場を果たし得なかったほかの学校の方の分も実力の遺憾なき発揮を祈るものであります。
その翌日、たしか25日だったと思うんですが、とあるパン屋さんのアルバイトの方とばったりお話ししていたんですが、お話をしているうちに、その方はこちらのマーチングのコンテストの常連でもあります名門中の名門のマーチングバンドの一員でいらっしゃったことがわかりました。もちろん昨日も幕張にいらしていたとのことで、市立船橋高校の演技を高く評価しておられました。
私も市議会にいる最大の目的の1つが文教委員を務めることにあります。2年間、私も別の委員を務めましたけれども、ことしで3期目、5年目となります。しかしながら、市立船橋高校の活躍といったものを人様から教えられる、現状認識の甘さに我が身を恥じ入る思いでありました。運動系部活動の名は全国にとどろき、そして今回の高校総体でもその実力と血のにじむ努力の成果を遺憾なく発揮してくれました。先番議員が求められる部活動への取り組みを提起しておられましたが、求められる部活動、特に文化系の部活動への積極的な取り組みを強く要望するものであります。
そして、今後、市立船橋高校の骨格そのものも時代の要請に合った枠組みへの転換も求められていくかと思います。その際には、新たな学科の編制も求められましょうが、柔軟かつ大胆に見きわめられますことを要望いたします。
続きまして、図書館司書による焚書に関しまして質問をいたします。
図書館司書が新しい歴史教科書をつくる会やその賛同者及びその著者に対する否定的評価と反感から独断で廃棄し、著作者の人格的利益を侵害することをどのように認識しているのか、見解を求めます。
また、焚書に関しましては次のような意見が公に発表もされています。「問題なのは館長を初めとした管理職の文化レベルの低さです」、「うわさによると、館長は司書資格なかったってことじゃないですか」、「そりゃあ、館としての管理体制のまずさと繁忙期が重なればアクシデントだって起きようものですよ」、「世界的に通用する作者の才能が埋もれていることは世界的な損失です」、「船橋市の教育委員会に文化がわかる人間がいたらこんなことには……」、「つくる会関係者のファシズム的な発想や自由主義史観的な発想の悪影響を事前にストップすることが司書の使命です。今回は全国の自治体の仲間が連携し、つくる会の教科書の採択を事実上、完全排除することができました。このことも全国の心ある司書の文化的啓蒙があったからできたことです。全国の図書館で異常なまでに点数が膨張したつくる会関係者の書籍を適切に除籍する必要がきっとあるはずです。市民の文化レベル向上のためにも私たちが頑張らなければなりません」、「つくる会の書籍点数の偏重を事務的に整理したことを右派の市議が攻撃に悪用しただけ。図書館の人間であれば合理性をだれもが認めている」、こういった意見をどのように受けとめられているか見解を求めます。
続きまして、行政訴訟についてでありますが、現在、高裁への差し戻し審の審理中であることを承知の上で、切り口をややひねりまして問題提起をしようと考えましたが、お決まりの答弁の域を出ないであろうことを察しまして、次回に向けまして私自身マグマを蓄えた上で先送りとさせていただきたいと思います。
話は変わりまして、図書館についてお尋ねをいたします。
児童文学者である土橋悦子氏の著書「ぬい針だんなとまち針おくさん」福音館書店発行の蔵書数は35冊とベストセラー「世界の中心で、愛をさけぶ」の蔵書数23冊をはるかに上回る事実があります。「世界の中心で、愛をさけぶ」は貸し出し中、または予約のための確保と札どめ状態で、日ごろ図書館の方の発する言葉に照らしますと、1冊でも多く購入し、市民の方の利便に供されなければならない事態であります。
一方の「ぬい針だんなとまち針おくさん」は、平成11年に発刊されましたが、先々月の7月15日段階で35冊も蔵書がありながら貸し出し回数は358回、この数字こそが事実を雄弁に語っていると思われてなりません。
ちなみに、近隣他市はといいますと、市川市なんですが、5か所、中央図書館の中にこどもとしょかんと書庫、こどもとしょかんに1冊、書庫に2冊、中央図書館に3冊ありまして、行徳図書館に1冊、南行徳図書館1冊、信篤図書館1冊、平田図書室1冊で合計7冊です。浦安市はというと、蔵書の箇所が7カ所ありまして、蔵書の数は12冊です。八千代なんですが、大和田に2冊、八千代台2冊、勝田台に1冊、緑が丘2冊、合計7冊です。あと習志野市なんですが、新習志野、藤崎、大久保、移動図書館、東習志野、谷津で、これらの箇所に9冊あります。松戸に至っては3カ所、本館、小金分館、八ヶ崎分館、3カ所で3冊あります。鎌ヶ谷に至っては本館に1冊あるのみです。
市民の方のための図書館ということを司書がどれだけ認識をしているのだろうか甚だ疑問でなりません。そこで質問いたします。この蔵書の現実といったものが市民の方に納得をいただける事態とでも考えているのか見解を求めます。
また、「ぬい針だんなとまち針おくさん」は、児童図書選書会議で購入に判断がされましたが、その意思決定に著者自身が関与するような事実はこれまでにあったのか回答を求めます。
また、子供と本の出会いの会という会がございます。こちらの会が出会いの本50冊という50冊を毎年発表しています。ホームページによりますと、「これらの本は最近1年間の間に出版された本から選ばれており、いずれもお薦めの本ばかりです。また、これらの本は、書店でも優先的にそろえるようになっていて入手しやすいようになっています」とあります。ここに書いてある優先的にそろえる、この意味は私にはわかりません。可能たらしめるのかなと思います。
平成12年度の出会いの本50冊には、土橋悦子氏著「ぬい針だんなとまち針おくさん」が選ばれています。土橋悦子氏は平成9年から平成13年までの間、出会いの本50冊の選考委員を務めていますが、自身の著作が選ばれた平成12年には理由はわかりませんが、選考委員を外れています。図書館司書の方は驚くことに市民の方を啓蒙する、蒙をひらくこと、市民の司書の方の役割の中では蒙をひらくことがお仕事とお考えの方もいるようなので質問させていただきますが、これまでにこの事実といったものを私もるる述べてまいりましたが、この事実を図書館としてどのように受けとめているのか見解を求めます。
続きまして、蔵書、この間、7月15日の日に児童図書の蔵書数が多い順番というのをリストで見せていただきまして私も驚きました。というのは、上位30冊、トップ30ですね。その上位30冊中、福音館書店の本が26冊と約9割を占めております。図書館に置いてあるんですが、こういうのを置いてあるんです。児童図書室へ行きますとすぐ目につかれると思いますが、これが「このほんよんで!」で、こちらが図書館が薦める昔話絵本という、こういう印刷物が置かれています。図書館に置いてあるこちらの「このほんよんで!」、こちらを開きますと57冊中の44冊と8割強の本が福音館書店の本であります。
同様にこちらの図書館が薦める昔話絵本、こういったものがあります。こちらは35冊のうち25冊が福音館書店の本であります。偶然なのか否かといったものは私には皆目検討がつきません。しかしながら、厳然たる事実として、これらの数字が示す事態をどのように受けとめておられるのか見解を求めます。
以上で、1問を終わります。
[生涯学習部長登壇]
●生涯学習部長(安達美代子) 初めに、図書館司書による除籍問題についてお答えいたします。
西図書館所蔵図書除籍問題につきましては、多くの市民並びに著者、関係者にご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げるところでございます。教育委員会といたしまして、この問題が発生いたしました後、直ちに所蔵図書の管理体制を見直し、2度とこのような問題が発生しないよう対処してまいりました。
最高裁判所判決文に対する市の認識というご質問でございますが、最高裁判所の判決内容につきましては厳粛に受けとめております。
次に、この問題についてのさまざまなご意見についてでございますが、議会の中でもご報告してまいりましたとおり、当該司書が行った除籍行為はどんな理由があれ、許されるものではないと考えております。
次に、図書館に関するご質問にお答えをいたします。
初めに、当該司書が関係した著作翻訳図書に関するご質問にお答えいたします。司書の著作である「ぬい針だんなとまち針おくさん」は、市内全館で35冊を購入し、受け入れております。同じく、司書が翻訳した絵本「メリーゴーランドがやってきた」は市内全館で32冊購入しております。ご指摘の購入冊数が多いのではないかということにつきましては、これら児童書は一般書と異なり副本を多く用意しております。特に絵本や幼年童話につきましては子供たちのお話し会等にも使用し、貸し出し希望が多くあるため多くの副本を用意いたしております。また、市の図書館が4館と公民館図書室が6カ所、そして移動図書館車が1台あり、貸し出しポイントが多くあるのもその理由でございます。
児童図書の選書、購入につきましては、定期的に選書会議を開催し、児童図書選書基準に基づいて協議を行い、図書館長の決裁を得て決定しております。当該図書につきましても、これらの正規の手続を経て購入しておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
なお、選書に関して当該司書が関与していたかとのご質問でございますが、当該司書が当該図書を対象とした選書会議に加わっていたかどうかにつきましては、約11年前、また約6年前のことであり確認することはできませんでしたので、ご承知ください。
次に、当該司書と日本国際児童図書評議会についてでございますが、当団体は子供の本に関する国際交流を通じて子供の本の本質を高め、読書活動を促進し、子供の健やかな成長に寄与する目的で活動している団体であると認識しております。ご指摘の当該司書(同日「当該書籍」と訂正許可)が推薦図書として選定された経過については、市としては把握しておりません。
なお、当団体に所属し、活動していることにつきましては職務外のことと考えております。
次に、福音館書店の本についてのご質問でございますが、図書館所蔵の児童書の出版社別タイトル数は、福音館書店、偕成社、ポプラ社、岩波書店、学習研究社の順となっております。これにつきましては、児童図書専門の出版社が上位にあり、児童書の出版、流通を反映したものと考えております。
以上でございます。
[中村実議員登壇]
●中村実議員 蔵書に関し続きますが、今度は月刊誌に関しまして質問いたします。
産経新聞社発行の「正論」の9月号上では、西尾幹二先生が「GHQ「焚書」指令と現代の「焚書」」と執筆をされています。「正論」は大変需要が高い月刊誌でありますが、北図書館を利用する方に読む機会はありません。リクエストもされているにもかかわらず、なぜ市民の方に機会を提供しないのか、見解を求めます。
続きまして、西図書館の書籍取り扱いに関しまして質問をいたします。
西尾幹二先生、電気通信大学の先生でいらっしゃいますが、西尾幹二先生はドイツ文学者であり、そして、ニーチェやショーペンハウアー研究の第一人者でおられます。さらに言論人としても多くの論策を世に問いてきた碩学でもおられます。
私自身、学生時代に「行為する思索」ですとか、「懐疑の精神」、そしてそういった書物を一気呵成にひもときました。ショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」、まさに初めてひもといたのは私も西尾先生の訳書でありました。感銘を受けた記憶が今も鮮やかであります。
西尾幹二先生のお名前を期せずして聞きましたのは、3年前の4月の新聞紙上でありました。船橋市西図書館焚書事件の被害者としてお名前を伺うことになるとは思いも寄りませんでした。その後の経緯を語るとなりますと3日あっても足りないので割愛をいたしますが、西尾先生は新しい歴史教科書をつくる会の会長も努められ、教育の正常化にも全身全霊で取り組んでこられました。そのほとばしる情熱を1冊の大作にしたためられたのが「国民の歴史」であります。ちょうどこちらの大変な大作であります。(本を示す)こちらです。(「問題が多い」「気にしないでいこう」と呼ぶ者あり)
パソコンを始めたばかりで、図書館の検索画面の操作がわからない方から、国民の歴史を来る日も来る日も探しているのだけれど、見当たらない。もしやまた──とお知らせをいただきました。私も図書館の検索画面を見れば何てことはなくてすぐわかる話なんですが、検索画面を開きましたところ、驚くことに西図書館においては閉架図書に送り込まれていたのでありました。発刊当時の爆発的な売れ行きではありませんが、今も読みたい方が多くおられる書籍であります。
以前、「ゴーマニズム宣言」が閉架図書に送り込まれてしまった際にも、私もただしました。その際には、汚損、汚れたり損なわれたり、汚損云々との的外れな理由が返ってきましたが、今回のはその手の的外れは一切通用しない現状がここにあります。損傷の度合いは一切ありませんし(「読まれてないからだよ」と呼ぶ者あり)いや、これは貸し出しの回数を調べてみられるとよろしいかと思うんですが、実際本当に売れていた本で人気があったのを私もよく覚えております。(「コマーシャルを議場でやっている」「いいから、いいから、気にしない」と呼ぶ者あり)なぜこれほどまでに求められる著作を閉架図書に送り込むのか、説明を求めます。
西尾先生の著作は端末を開くと出てくるんですが、北館共同倉庫にありますとか、閉架図書にありますとか、そういうのがもうざらにあるんですね。これは例えばそれこそ私、昔よく読んだんですけれども、ニーチェとの対話ですとか、すばらしい本がいっぱいあるんです。(発言する者あり)それこそ「懐疑の精神」ですとか……
[「ちゃんと聞けよ」と呼ぶ者あり]
●議長(田久保好晴) ご静粛に願います。
●中村実議員(続) こちらの「懐疑の精神」、「行為する思索」、北館共同倉庫にあります。中央図書館閉架図書にあります。職員に申し出てください。北館共同倉庫にあります。こういった本が本当にずっと読んでいくとこんなにいっぱいあるんで、時間がなくなっちゃうんで断念しますが、そういう私自身も今回こちらの本を西図書館、西尾先生の「国民の歴史」ですが、こちらの本が書棚にないものですから、図書館の方に検索画面で見たら閉架図書にありますと。読みたいので貸してくださいと。私、5分ぐらい待っていて持ってきてくださったんですけれども、非常に理解に苦しむ限りでありますし、なぜこのようなことを、このようなことを行う司書の方の頭の中といったものは、私には理解できないわけであります。
以上、回答を求めます。(「読みたい本を探すのは努力するの」「相手にするんじゃないよ」と呼び、その他発言する者あり)
[生涯学習部長登壇]
●生涯学習部長(安達美代子) 図書館についての2問にお答えいたします。
初めに、北図書館になぜ「正論」がないのか。雑誌の選定についてご答弁申し上げます。図書館資料の収集に当たりましては、船橋図書館資料収集方針に基づきまして児童、青少年、成人、高齢者それぞれ各層の興味、要求を把握し、新鮮で質の高い資料を収集し、市民の皆さんに提供するよう努めているところでございます。
雑誌につきましても、利用者の幅広い情報要求にこたえるため、予算の範囲内で多様な分野の雑誌を備えるように努めております。市内の図書館では書架のスペースの関係もあり購入雑誌の数は異なりますが、成人用としましては中央図書館271誌、東図書館130誌、西図書館135誌、北図書館200誌を購入しております。
また、各図書館……(「どうした」「慌てんなよ」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。また、各図書館の利用者ニーズに配慮しながら、できる限り数多くの雑誌を購入するように努め、全体では358タイトルの雑誌を購入しております。ご質問のありました「正論」につきましては、中央・東・西図書館で購入しております。北図書館では購入いたしておりませんが、最新号を除いて他の図書館資料と同様、予約を承っておりますのでご理解いただきたいと思います。
次に、「国民の歴史」を書庫に入れた理由についてでございますが、図書館では書架のスペースの関係から古くなった蔵書を書庫に入れ、書架の新鮮さを保つように努めております。西図書館では原則として出版後5年を経過したものを書庫に入れております。ご質問のあった「国民の歴史」につきましては、1999年に出版されたものですので書庫に入れておりますが、ご承知のように西図書館は手狭のため、ほかの図書館よりは早く書庫に入れている現状でありますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
[中村実議員登壇]
●中村実議員 図書館の問題は丸1日かけて一般質問やりたいぐらいなんですが、60分という時間の制限がありますので、またの機会といたします。
続きまして、男女共同参画につきまして質問をいたします。
男女共同参画推進委員会の委員の中には人材リストの作成の必要性を提起している委員がおられましたが、これまでに作成したことはないのでしょうか。
そして、男女共同参画推進委員会が開かれていた9階の会議室内での出来事に関しまして質問をいたします。閉会宣告の直後、傍聴内容の整理を私もしようとしておりました。委員の皆さんや男女共同参画課の課長以下4名がいる会議室の中で、ある委員の方がこのような印刷物を配り始めました。私、ちょうど物書きしていて下向いていたんですが、ご丁寧に私にも一部くださいました。
ふなばし女性会議なる団体の機関紙なのでありましたが、このような場面で、それも市役所9階の会議室で配られている光景に男女共同参画課の方はどう思ったのかは聞いておりませんが、(発言する者あり)私などは唖然としてしまいました。後ほど確認いたします。次回は、そういうことであれば、次回私も自分の個人的な印刷物を持参してきて配っちゃおうかなと考えもいたしました。
女性センターには、このふなばし女性会議の機関紙用にご丁寧に場所がきちんと用意をされています。女性センターがこの団体をどのように評価しているかがうかがえるものでもあります。ひもときますと、さまざまな記事が掲載されています。「市の職員や市民にジェンダー意識を啓発する活動の促進を図る」、「市の広報活動のパンフレット類はジェンダーの視点でつくられているかチェックする」、「公民館と女性センターのジェンダー教育における連携を図る」、「保育園、幼稚園から大学まで、子供の教育課程すべてでジェンダー教育をカリキュラムに入れるようにする」。また、船橋市長との懇談とある記事にはこのようにあります。「DV対策では、電話相談だけでなく中核市という位置付けからもシェルターの開設など、他市をリードするような施策の実施を毎年要望してきましたが、今年度は新たに緊急一時保護等の予算が計上されました。この件は庁内組織である女性ボードや男女共同参画推進委員会の提言の力もありますが、私たちの活動が施策へつながったものです」とあります。
実現するパワーがおありの大変な団体とお見受けをしておりますが、男女共同参画施策を進めるに当たりまして、推進委員会の議論の方向性、そして個別の政策等々、この団体の意向が反映されて進められてきたのでありましょうか、見解を求めます。
また、こちらの機関紙の別の方の記事で、公民館と女性センターのジェンダー教育における連携を図るとありました。どなたの意向が反映されたのかはわかりませんが、女性センターと高根台公民館の共催事業として「高齢者のためのジェンダー教育 ジェンダーって何?」が開催されまして、男女共同参画推進委員会の委員が講師を務めていますが、この方には公金は支出されていたのか否か、回答を求めます。
そして、女性センターの図書購入分類にも合致をし、同様の分類の書籍の購入実績もあります。森田健作氏の著作「家庭力」を私もリクエストいたしまして、無残にも却下をされました。却下した理由の回答を求めます。
また、3月15日にリクエスト締め切り分の図書購入に当たりまして24冊中19冊はセンターの判断で購入されたもので、リクエストされたものよりも高額なものも含まれておりました。市民の方のリクエストは5冊のみ、24冊中5冊のみ認められ、そのうちの1冊は私がリクエストいたしました「ブレンダと呼ばれた少年」でありました。私のほかにも少なからずのリクエストがあったことは容易に察しますが、市民参加を謳い文句にする女性センターが市民の方の要望を二の次、三の次にする理由は何か回答を求めます。
続きまして、今年度の女性センターフェスティバルの参加団体と企画の内容は、骨格は既に準備周到に固まっていると思いますが、どのような内容であるのか回答を求めます。
また、昨年の女性センターフェスティバルのチラシがあるんですが、その団体のチラシなのか市のチラシなのかわかりにくいとの指摘がありますが、どのように受けとめているのか回答を求めます。確かにこのようなチラシなんですが、(チラシを示す)「女性センターフェスティバル」とあって、裏を見るとそこの団体の問い合わせ先、個人のお名前があって電話番号が書いてあったりとかしていまして、このようなものが公の名のもとに配られております。
あと、女性センターに入りますとすぐ左に新聞と並びまして「ふぇみん」という印刷物が置いてあります。内容はと思って、私もぱらぱらとめくってみたんですが、さまざまな活字が飛び込んできます。「突然の保育民間委託に反対」、「JR西日本尼崎事故は国鉄分割民営化が引き起こした民営化災害」、「自民党が性教育批判」、「もんじゅ運転再開を許さない」、「東京でピースマーチ」、「中国の反日デモ」、「問われる日本政府の責任」、日本政府の責任が問われているようです。そのほかに、「君が代伴奏拒否裁判をたたかう教員」、「つくる会教科書は戦争美化天皇中心憲法改正への手引書」、「自由な言論社会・表現活動に対する警察・検察の挑戦であり、公安警察と検察公安部の暴走が始まったと訴えた」、そういった記述があって、なるほどこういうことが書いてあるのかなというのも私も改めて知ったんですが、この「ふぇみん」という印刷物を講読している理由はなんでしょうか。また、講読料は幾らか、あわせて回答を求めます。
また、6月15日号、こちらの印刷物、5日、15日、25日発刊というふうに出ているんですが、6月15日号を最後に置かれていない理由は何でしょうか、回答を求めます。
男女共同参画の問題で順番逆になっちゃいましたけれども、総論的な質問をさせていただきます。
男女共同参画問題に関しまして、自治体等で積極的に問題提起をしている方の中には、ジェンダーフリーはいかがなものかと考える方もおられます。本市の男女共同参画を進めるに当たりまして、担当課はそのような方の考え方を認識しているとは思いますが、なぜそのような方々をさまざまな場面で起用することがないのか見解を求めます。
最後になりました。公民館事業におきます公金の支出に関して質問をいたします。
NPOまちアート・夢虫に対し、議員が理事を務めていた間に多額の公金が繰り返し7回にもわたって支出をされていたことがこれまでに明らかになりました。そこで質問いたしますが、議員が理事を退任して以降にNPOまちアート・夢虫に支出された公金の回数は何回か回答を求めます。
また、公金の支出の一例といたしまして、おとなと子供の創造教室事業に関しましてNPOまちアート・夢虫に支出された公金の金額は幾らだったのか回答を求めます。
以上です。
[企画部長登壇]
●企画部長(三橋勝吾) 男女共同参画についてのご質問にお答え申し上げます。
まず、男女共同参画推進委員会で提言のあった人材リストはあるのかとのご質問でございますが、何年か前に1度作成したことがございました。しかしながら、人材リストは毎年内容を正確に更新しなければ意味がないこと、個人情報の収集については慎重な取り扱いが必要であることなどから、現在は策定しておらないところでございます。
次に、ご指摘の団体が男女共同参画推進委員会での圧力団体的な団体となっているのではないのか、またご指摘の女性に共催事業での公金の支出があったのかとのご質問でございますが、船橋市男女共同参画推進委員会は本市の男女共同参画政策推進に当たり必要な事項について、広く市民等の意見を求めるために設置されたものでございます。
この委員会は年数回開催し、活発な議論を展開していただき、最終的に意見を集約し、提言という形で市に報告されるものであります。私どもも事務局として議論の様子等を拝見しておりますが、ご指摘のような危惧には当たらないと思っておるところでございます。
また、高根台公民館においてゆりの木大学という高齢者を対象とした講座が10回開催されましたが、そのうち4回目の講座を女性センターとの共催事業として平成15年9月17日に開催し、講師を依頼いたしまして講師料2万円を支出しております。
次に、女性センター購入図書のリクエストの件についてのご質問でございますが、女性センターの図書は各分野ごとに分けて整理をいたしております。今後の購入も分野のバランスを考えながら購入してまいるものでございますけれども、女性センターの資料として必要なものや時代の要請やその時々の話題性などを考慮し、重点的に購入している分野もございます。このほかに、市民からのリクエストによる購入図書もございますが、数多くのリクエストがあることから、ご指摘の森田健作氏の図書に限らず、すべてにこたえられないのが現状でございます。今後とも図書コーナーの選書に当たりましては、社会背景や市民ニーズ等を考慮するとともに、図書の内容等も十分吟味しながら限られた予算の中で図書コーナーの充実を図ってまいりたいと考えておるところでございます。
次に、今年度の女性センターフェスティバルの参加団体名、企画の内容はどうなっているのかというご質問でございますが、現段階では企画の内容を検討しておるところでございます。したがいまして、最終の全体会議が終了し、企画等が最終決定された段階で広報用のチラシ、ホームページ等を通じて発表できるものと考えておりますのでご理解願いたいと存じます。
次に、女性センターフェスティバルのチラシの裏面が参加団体のPRのようであるとの指摘があるが、どう受けとめるのかとの質問でございますが、女性センターを利用し、活動している団体の日ごろの学習、研究の成果の発表の場として毎年フェスティバルを開催しております。より多くの市民の皆様にフェスティバルに参加していただくため、女性センターフェスティバル自体の広報とあわせて印刷し、通常事業チラシを配置している市内公共施設に加え、各参加団体を通じ広報しているものですが、ご指摘の点に関し、今後実行委員会と協議してまいりたいと考えております。
次に、女性センターに置いてある情報紙「ふぇみん」のご質問についてでございますが、議員ご指摘の情報紙「ふぇみん」は女性問題を取り上げている数少ない情報紙でありますので、女性問題の資料として女性センター開館当初より講読しているものでございます。また、講読料は年間9,000円でございます。
なお、6月15日以降につきましては、バックナンバー用のつづりに誤ってつづってしまったものでございます。
最後に、ジェンダーフリーをいかがなものかと考える人たちもいるが、こういった考え方の人たちを取り上げないのはなぜかとのご質問でございますが、男女共同参画社会基本法は男女共同参画社会の形成について基本理念を明らかにしてその方向を示し、将来に向かって国・地方公共団体及び国民の男女共同参画社会の形成に関する取り組みを総合的かつ計画的に推進するため制定されております。
市といたしましては、法の趣旨を理解していただいている方であればどなたでも否定するものではございませんので、よろしくお願いをする次第でございます。
以上でございます。
[生涯学習部長登壇]
●生涯学習部長(安達美代子) 公民館事業における公金の支出についてお答えいたします。
平成16年度、NPO法人まちアート・夢虫に支出した回数は8回でございます。また、西部地区5館公民館の合同事業おとなと子供の創造教室実施に伴い、まちアート・夢虫に支払った金額は前期分10万円、後期分14万円の合計24万円でございます。
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