こちらの録画と合わせてご覧下さい。


議長(安藤信宏) 日程に入ります。

 日程第1、一般質問を行います。

 昨日の会議に引き続き、順次質問を許します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇。発言する者あり]

中村実議員 気合いを入れて頑張ってまいります。中村実でございます。よろしくお願いいたします。(笑声)

 時間の関係上、項目1は次回以降に、項目2は要望のみと考えておりました。私なりの考察に思いを込めた論証の結果を披瀝をいたしまして、ご参考にしていただきたいのはやまやまではありますが、キーボードに向かっておりますと、それはそれは筆がとまらないのであります。市長の写真入りで前書きが掲載されております、こちらのあいプラン、こちらのあいプランに私もくまなく目を通し、目の当たりにした問題点を指摘しますと、それだけでも60分あってもとても足りないことにキーをたたきながら気づいたものでありました。

 論拠や事例を挙げての指摘となりますと、どれだけ時間を要するのか、心配にさえなりました。かくなる上は機会を改め、推敲に推敲を加えた上で担当課に持参をいたします。議場におられる方々でご希望の方がおられましたら、お届けいたしますので、ご一報をお願いいたします。

 よって、まことに心残りではありますが、項目3の質問に移ります。

 原画盗難とされる事件について質問いたします。

 作者宅から展示会場であります中央図書館の間を、専門業者に委託するのではなく、図書館の軽貨物箱型公用車で搬送したと聞いておりますが、事実であるのか否か、回答を求めます。
 また、その際に作者自身が同乗していたとも聞いておりますが、事実であるのか、回答を求めます。

 ヤフーで「高森登志夫」で検索をしてみたところ、とあるエッセーの表題があらわれました。開いてみたところ、次のような記述がありました。

 「夜は、寒さを吹っ飛ばすような楽しいパーティーに参加しました。高森登志夫「ちいさなき」出版のお祝いです。いろんな方々の顔、顔……。船橋も捨てたものじゃない……。数十年の市民文化活動の蓄積のたまものです。世話人のみなさん、ありがとうございました」とありました。

 ありましたと過去形のわけはと申しますと、けさ文面を確認しようとしたところ、理由は知りませんが、ホームページの記述が削除されているからであります。

 別の日には、中略を挟んで次のようにありました。

 「5月10日高森登志夫展 千葉県出身、船橋市在住の画家、高森登志夫さんの個展が開かれます。房総半島を縦横に走りながら書き続けた力作ばかり。ぜひ多くの皆さんにご覧いただきたい」とありました。

 ちなみに、こちらの文面もけさになって見ると、ホームページから削除されています。幸い保存してありましたので、読めなくなることもなかったのですが、こちらのエッセーを書いた方と高森登志夫氏とは何らかの関連がおありなのではと思料するものであります。

 ここで話は質問に戻ります。今引用した中に、パーティーの世話人と思われますが、世話人という記述があります。この世話人の中に本市の図書館関係者が含まれていたのか否か、回答を求めます。

 また、高森登志夫氏とかかわりのある図書館関係者及び議員はいるのか、回答を求めます。

 続きまして、図書館における高森登志夫氏の著作等の蔵書に関しまして質問いたします。

 高森登志夫氏の著作等の蔵書は大量と聞いておりますが、何点あるのか。

 そのうち蔵書数上位3冊の蔵書数はそれぞれ何冊か。

 また、蔵書の出版社は多数の出版社にわたると思いますが、それぞれの出版社名の回答を求めます。

 さらに、大量の蔵書ということは貸し出しの頻度が気になるところであります。一例として、蔵書数が最も多い著書の1冊当たりの年間平均貸し出し回数の回答を求めます。

 図書館における大量蔵書といえば、土橋悦子氏の著作「ぬい針だんなとまち針おくさん」の蔵書35冊、訳書の「メリーゴーランドがやってきた」の蔵書が32冊の大量蔵書を思い起こします。福音館書店の書籍にずらり占領されるような構成にも驚いたものでありましたが、土橋悦子氏の著書の大量蔵書の目的はとの問いには、読書会に用いる云々といった、およそ理解され得ない答弁が返ってきたものでありました。

 百歩譲って答弁のとおりとして質問いたします。

 高森登志夫氏の著作等の大量購入の目的は何であったのか。

 読書会に用いたというのであれば、その開催の実績の回答を求めます。

 原画展に話を戻します。

 12年度以降、毎年原画展を開催とのことですが、高森登志夫氏ではない方の原画を展示した昨年度までの間のことに関しまして質問いたします。

 各年度の原画の賃借料は幾らだったのか、そして今回の賃借料の回答を求めます。

 さらに、賃借料が決められる経緯に関しまして質問いたします。

 金額を提示したのはだれか、そして賃借料の支払い先はだれあてになっているのか、回答を求めます。

 以上で1問を終わります。


[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(南部擁司) 初めに、今回の原画盗難事件につきまして、原作者である高森登志夫様、また市民の皆様方、議会の皆様方に多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、心からおわびを申し上げます。

 質問に順次ご答弁を申し上げます。

 初めに、原画搬送の件でございますが、当初、原画搬送は専門業者による委託で考えておりましたが、作者との打ち合わせに基づき、作者の自宅から展示会場である図書館までの間を、作者同乗の上、図書館の公用車で原画を搬送したものでございます。

 次に、個人のホームページの記載内容につきましては、言及する立場にございませんので、ご理解をいただきたいと存じます。

 続きまして、高森氏のかかれた絵の載っている本の数につきましては、絵本及び雑誌類で15タイトルでございます。また、上位3冊の数は、4図書館、6公民館図書室及び移動図書館の合計でそれぞれ28冊、27冊、26冊で、出版社はそれぞれ福音館書店でございます。

 また、蔵書数が最も多い本の1冊当たりの年間平均貸し出し冊数は2.6回でございます。

 次に、大量に購入したとの理由とのことでございますけれども、4図書館、6公民館図書室及び移動図書館を合わせて11カ所で、11タイトルの図書188冊、4タイトルの雑誌類10冊を配架しておりますので、大量に購入したとは考えておりません。

 また、公民館主催(後刻「図書館主催」と訂正)の読書会では実施しておりません。その他につきましては把握しておりません。

 続きまして、平成12年度以降、中央図書館で開催いたしました絵本原画展に関する賃借料につきましては、出版社が作者から預かっていた原画を、作者の了解のもと無償で借り受け開催したものでございます。なお、今回の原画展は作者所有の絵本原画を直接お借りすることから賃借料が必要となったものでございます。金額につきましては、図書館からの予算の範囲の中で図書館から作者にお願いをし、50万となったものでございます。なお、賃借料の支払い先は高森登志夫氏でございます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 続きまして、男女共同参画につきまして質問いたします。

 女性センターにおける思想検閲に関してであります。

 昨日にも答弁がありましたが、女性センターの役割の1つに市民の方への情報提供があります。その情報提供として、通路壁面の多くの方の目に入る位置に男女共同参画関連の記事が掲載されています。新聞等々から関連記事を収集し、掲示しているものであります。

 私自身の考え方とは異なる論調の記事のオンパレードではありますが、多様な意見が尊重されて当然ですので、私などがとやかく言える筋合いのものではありません。と申しますよりは、ふーんといった感じであります。

 先日の産経新聞の総合・内政面に、元東京女子大教授の林道義先生のコラム記事が掲載されました。高校の家庭科の教科書についての指摘に関して、「家族否定思想が浸透」と題されて指摘されています。特徴に関しての指摘等々の一部を引用すると、次のとおりです。

 固定的性別役割分担や性別役割分担そのものを否定する記述が多い点であるとして、「男女の自然な区別とそれに合った分業を否定する。偏向した思想の押し付け以外の何物でもない」と指摘されています。また、子供は3歳くらいまでは母親の手で育てなければその後の成長に悪影響を及ぼすという、3歳児神話には科学的根拠はないという記述が幾つか見られることを挙げておられます。

 そして、次のとおり重要な指摘をされています。

 女性差別撤廃条約、子どもの権利条約などの条約や国際会議の決議を多く引用して権威付け、特定のイデオロギー、フェミニズムに基づく偏向した内容であることを隠ぺいしている点である。日本人の国連神話、国連信仰を利用して、特定のイデオロギーを注入しようとしている。特に子どもの権利条約の紹介の仕方が極めて偏っている。意見表明権、思想信条の自由、結社・集会権ばかりが強調され、それらの権利は成熟した人格を前提としていることが条約の中にうたわれていることには、どの教科書も全く触れていない。夫婦別姓について扱っている教科書は、すべて賛成論だけを紹介し、反対論には全く触れていない、と指摘されています。ご指摘は大変ごもっともでありまして、恐るべき現実を教えられたのでありました。

 ところが、その後にさらに恐ろしい現実を身近に知ることになったのでありました。

 男女共同参画課の職員が今引用した産経新聞の記事を収集し、切り抜き、女性センターに送りました。その際、電話口で、以下の趣旨を伝達したというのでありました。一部の方に受け入れられない内容であるので、掲示はせず、参考資料として扱ってほしいとです。

 男女共同参画に関しては、論点は大まかに2つに分かれているものと考えられます。だからこそ、船橋市の機関である女性センターでは両論の併記が平等に公正になされてしかるべきであります。

 いわんや、思想のいかんによって選別を行い、市民の方に偏った情報のみを提供し、知る権利を侵害する今回の事例は許されるものではありません。文字どおりの思想検閲であり、西図書館で司書が行った焚書と同じ構図で、許されるとは思えません。公の名のもとに、市民の方々からお預かりした税金で営まれている男女共同参画に関する両論併記の重要性を一体全体何だと考えているのか、見解の回答を求めます。

 続きまして、女性センターのこれまた壁面に大きく掲示をされているお知らせに関しまして質問いたします。

 最近、女性センターからの帰り道、後をつけられたとの声が寄せられました、とあります。利用者の方からそのような声を聞いた事実はあるのか否か、回答を求めます。

 続いて前回、続きまして女性センター専門員の新宿パークハイアットホテルへの出張旅費に関して質問いたします。

 本年の第2定例会での答弁は以下のとおりです。

 本年の3月に、この件に関し出張者2人と当時の庶務担当者1人に事情聴取を担当課長が行ったところでございます。それによりますと、出張者2人は新宿に出張したことについては覚えているが、その経路や特別な理由があったかなかったかについては記憶にないということでございました。また、庶務担当者1人につきましては、全く記憶にないという報告結果でございました。しかしながら、今回のケースは詳細はわかりませんが、社会通念上妥当な範囲内ということで実費弁償したものと考えるところでございます、とあります。

 この答弁には重大な瑕疵があると考えます。それは、詳細がわからないにもかかわらず妥当な範囲と考えているという、矛盾した点のことであります。詳細がわからないのであれば、妥当か妥当でないかは判断がつきかねるとでもいう答弁が、それこそ妥当と考えます。

 当時の旅行命令簿が処分されていて、確認ができないとの趣旨ですが、資料閲覧をした際、私はその詳細を確認しております。まるで取調室で向かい合うかのように、担当者が私の真向かいに座り、一瞬のすきもなく監視下に置かれながらの資料閲覧ではありましたが、確認することはできました。手のうちを明かすよりは、今後の息の長い事実関係の解明と問題点の指摘を期待していただきたいところであります。

 それに先立ちて、改めて確認をいたします。

 詳細が確認できないにもかかわらず妥当と固執する根拠は何か、回答を求めます。

 以上で2問を終わります。

[企画部長登壇]

企画部長(三橋勝吾) 男女共同参画についてお答え申し上げます。

 まず、新聞記事の掲示に関してでございますが、女性センターにおける情報提供の一環としての新聞記事を掲示する際、担当者の思慮不足により結果としてご指摘の思想検閲といったような形になったことは、まことに申しわけなく思っております。今後このようなことのないよう注意するとともに、各方面の記事を広く取り上げ、市民の方に情報を提供できるよう努めてまいります。

 次に、掲示してあるお知らせの内容に関してでございますが、利用者からそのような声は聞いておらないところでございます。

 次に、旅費の関係でございますが、旅費の支出に当たっては、庶務担当者が出張先と用務を把握の上、旅行命令簿を作成し、所属長の命令印を押印した後、会計課にて旅費の照合を受け、支出するものでございます。

 ご質問の旅費支出につきましても、同様の経過を経て支出されていることを勘案し、適正に実費弁償されたものと考えているところでございます。

 以上でございます。

[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(南部擁司) 読書会が開かれた実績のご質問の中で、先ほど公民館主催の読書会とご答弁申し上げましたが、図書館主催の読書会でございますので、訂正させていただきたいと存じます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 お知らせの掲示の答弁を聞いて、思い起こす出来事があります。それは、民主党の代表が辞任し、議員辞職する者も出たにせメール事件であります。構造そのものがよく似ていますし、その発想には何らかの共通項を感じざるを得ません。こういう事態をベクトルの一致というのかもしれませんが、市民の方の疑念を招くおそれのある掲示というのはいかがなものかと、再考を促すものであります。

 また、旅費に関してでありますが、会計課に至るまでの過程に誤りが生じることはあり得ないというふうに私には聞こえてなりません。この問題、そして派生する問題は、重大だからこそ今後じっくり質疑を重ねていきたいと思います。

 以上、意見のみ申し添えまして質問を終わります。


 これより先の録画はこちらからご覧下さい

 以下の議事録と録画に如実に現れる「過剰反応」に、この問題の「背景」の一端を手に取るようにご理解いただけるかと思います。

 市民の皆様から船橋市がお預かりしている税金の使われ方を捕捉すること、即ち行政監視が私の責務です。

 猶、議員の氏名を議場で出すことは申し合わせで出来ない関係があり、歯切れが悪い物言いですが、今後も厳しく監視を続けます。


「議長」と呼ぶ者あり]

議長(安藤信宏) 待ってください。(「議事進行か」と呼ぶ者あり)

[「議事進行です」と呼ぶ者あり]


議長(安藤信宏) ちょっと待って。席に戻るまで待って。どうぞ。何についての議事進行ですか。

さとうももよ議員 発言取り消しを求めたいと思います。(発言する者あり)

議長(安藤信宏) ですから、具体的におっしゃっていただけますか。

さとうももよ議員 はい、具体的に申し上げます。

 初めのちいさなき出版パーティーというホームページというところですね。そのあたり恐らく何年か前の私のホームページを指しているのかと思いますが、意図的に消してとか、それから関係はといったようなところに、私自身のことを恐らく言っているのだろうと思いますけれども、それは侮辱に当たります。地方自治法の第133条、普通地方公共団体の議会の会議または委員会において侮辱を受けた議員は、これを議会に訴えて処分を求めることができる、これをもって訴えたいと思いますので、適切な処置をお願いしたいと思います。

 もう1つ申し上げます。繰り返し毎議会で行われている中村議員の発言は、発言そのものが私自身を侮辱するための行為でしかないと思います。(発言する者あり)これについても議会としてきちんと検証していただきたいと申し上げます。(発言する者あり)

議長(安藤信宏) 自席でそのままお待ちください。副議長と議運の正副お願いします。


「議長」と呼び、その他発言する者あり]

議長(安藤信宏) ただいまのさとうももよ議員の議事進行は、議事進行に値しないということで、取り上げないことといたします。(「そうだ」と呼ぶ者あり)

 小森雅子議員。

小森雅子議員 ただいまの発言の中で、私どもの会派名が発言の中にあったような気がするので、内容との(発言する者あり)速記録の(発言する者あり)……。

議長(安藤信宏) 会派名と政党名が同じで、中村議員が指摘したのは政党名であると思いますが、中村議員、それでよろしいですか。

中村実議員 そのとおりです。

議長(安藤信宏) ということでありますので、議事進行として取り上げないことといたします。

「議長、議事進行」と呼ぶ者あり]

議長(安藤信宏) 槇啓已子議員。

槇啓已子議員 中村実議員の発言の中の民主党というのが、会派名を指したのか、あるいは党の名前を指したのか、(発言する者あり)それは全く明らかではないというふうに聞いている方は思いました。再度議事進行をかけます。

議長(安藤信宏) その場で暫時休憩願います。

13時34分休憩

──────────────────

13時35分開議

議長(安藤信宏) 再開します。

 議長におきまして、中村議員の発言の中で2000年のということわりがありましたので、それは船橋市議会の会派を指すものではありませんし、2000年の時代で民主党という会派はありませんでした、市議会の中に。よって、(発言する者あり)議事進行として取り上げないものといたします。……間違いがあったら指摘してください。

[槇啓已子議員「議事録を起こして精査することを求めます」と呼ぶ]

議長(安藤信宏) 議事進行として取り上げないことといたします。(発言する者あり)

 議事を続けます。中村実議員、質問3問ありますか。(笑声。発言する者あり)失礼しました。


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