平成19年第1回船橋市議会定例会会議録(第7号・7)   動画はこちら

 

副議長(倍田賢司) 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 例年私も、第1回定例会の議案質疑におきましては、給食展での診断の結果をお知らせしております。ことしは大変残念ながら、診断をお願いできずに会場を後にいたしまして、悔やまれていました。さらに悔やまれることには、食育推進事業を進めてこられた坪井中学校の先生と保護者の方々の発表を聞き逃してしまったのでありました。

 晴れない日々を送ってはおりましたが、一念発起いたしまして学校に伺いました。文教委員会として給食をご相伴し、食の大切さを理解する機会はありましたが、他校と同じくおいしい給食をいただきました。生徒の皆さんも私同様に給食を満喫していましたが、残している生徒が極めて少ないことも印象的でありました。食の細い子がよく食べそうな子におかずを分けてあげたりしている光景もほほ笑ましかったのでありますが、食育ルームにては、なるほどと思わされる出来事がありました。

 食育ルームにて縦横無尽に学習している私の姿が気になったのか、顔をのぞかせる生徒もいました。よもやま話の中で、筑前煮という献立を、食育を通じて初めて知ったという生徒に出会いました。その子は筑前煮は根菜の持ち味を生かした料理であることを解説してくれましたが、私に解説してくれたと同様に、おうちの方にも解説してあげたとのことでありました。食育の果たす役割は多岐にわたりますが、その一例を教えられたものでありました。

 続きまして、国語教育につきましてお尋ねをいたします。

 小学校での英語教育の是非が議論されて久しくありますが、私の持論はこれまで述べてきたとおり、やりたい方がやればいいであります。英語よりもはるかに優先されるべき教科こそ国語であるとも申し述べてまいりました。私自身が国語に疎く、赤っ恥の毎日だからこそ、その思いは日々一層募るものであります。いわゆるゆとり教育と同じ道を、本市のみならず、我が国の教育界全体が歩もうとしていることを、心から危惧するものであります。この動きを今後も捕捉し、逐次問題提起を誓うものであります。

 教育問題に取り組むために市議会へと入ってきた私であります。子供たちと先生方の近くで議会活動を行いたい、この思いはいささかも揺るがぬものであります。お許しをいただけるのであれば、教育というすべてに優先される分野に関して、今後も問題提起を行っていければと念ずるものであります。

 知育・徳育・体育と、欠けることなく素養を高めることが教育の目的であります。その中でも、特に徳育そして国語教育がいかに大切であるかを今後も提起することができたならばと願ってやまないものでもあります。

 節目である今回、改めて国語に関してお尋ねをいたします。

 18年の第1回定例会での質疑にて、教育次長は「国際化の流れが急速に進む中、船橋の子供たちがこの波に乗り遅れないように、そしてまた将来の国際人として羽ばたくことを期待しながらこの事業を進めている」と答弁されています。意を同じくすることは到底できませんが、おっしゃっていることの意味を理解をしながら、質疑のやりとりを聞いていたものでありました。学校現場の実情をともにとらえながら、各論についての議論を行いながら、いつしか今日に至りました。船橋の教育の大きな節目に、今こうして臨んでいることを実感するものであります。

 そこで、本日、改めて教育次長にお尋ねをいたします。国語教育とは何か、ご所見をお聞かせ願います。

 以上で1問を終わります。

[教育次長登壇]

教育次長(高崎哲郎) ご指名でございますので、国語教育とは何かについてご答弁申し上げます。

 言葉はその国の文化をあらわすと一般的に言われております。言葉そのものは、基本的には相手に対する伝達の手段でございますので、国語教育の基本もそこにあると思っております。また、国語教育の本質はと考えてみますと、さらに深く言語と文化の壁を越えたところにあると常々考えているところでございます。

 小学校の学習指導要領では、伝え合う力を高めるということがうたわれております。この伝え合うということ、いわゆるコミュニケーション能力の育成が、子供たちの将来を切り開いていくものであると考えているところでございます。具体的には、見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと、これらを表現し、相手に伝え、相手の思いや考えを聞き取ることができる力を身につけることであると思っているところでございます。

 近年、子供たちにコミュニケーション能力、つまり伝え合う力が十分に身についていないと言われております。そこで、国語教育を通して、この伝え合う力を高めることが、今を生き、将来に生きる子供たちにとって何よりも大切なものだというふうに考えているところでございます。

 このことから、国語は学校教育におけるすべての教科の基本となっているだけでなく、日常生活全体の基盤をなしているものと考えております。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 教育次長、ご答弁ありがとうございました。今後も船橋の子供たちのために、さらなるお力を発揮してくださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。

 続きまして、いわゆる「市民との協働」に関して質問いたします。

 まずは、一般論としてあり得る事例を仮定して質問いたします。ここではあえて市議会との協働を仮定して質問いたします。

 公の名のもとに、税金を食い物にして利権をむさぼる議員が、その支持者と連携して多額の公金を繰り返し受領していたところに、その悪事を看過しない別の議員があらわれ、追求をし始めたといたします。これまで謳歌していた私利私欲が脅かされ、悪事が発覚することを恐れた議員とその周辺は、自分たちの悪事を追及するこの議員の発言を封じ込めようと、必死になってあの手、この手を試みます。しかしながら、真実は1つしかなく、虚偽に虚偽を重ねようとも、ただただ醜態をさらすのみ。

 そこで、今度は議会に陳情を出して、自分たちにとって目ざわりな議員の発言を押さえつけようとする。そのために自作自演のやらせの陳情書を作成し、陳情提出者の代理人として議員が議会事務局に提出をするといった事例があるとします。さらには、陳情書を代理人として持参した議員が、あろうことか、陳情の議論の場をすっぽかすといった、議員として許されない事例があるとします。どこの自治体というわけでなく、仮定です。このような事例がいわゆる市民との協働と言えるものであるのか、回答を求めます。

 話は変わります。市民との協働に関しましては、行政パートナーの方々のご尽力を初め、市民協働のあり方検討委員会での議論も成果があらわれつつある今日、最新の考え方を質問いたします。

 ここでは本市に特定し、実際に起きた事例に関して質問をいたします。

 NPO法人まちアート・夢虫の理事を議員である妻が務める間に、監査役というべき監事を夫が務めていた事実が発覚いたしました。NPO法人まちアート・夢虫には議員である妻が理事、その夫が監事を務めていた間に、多額の公金が繰り返し支出されていた事実も確認されていますが、このような事例を市民との協働、NPOとの協働というのか、回答を求めます。

 平成18年の第3回定例会において、この議員は市民との協働に関して発言しています。葛飾川上部利用計画に関して、市民との協働を推進すべきとの趣旨なのですが、次のとおりです。「葛飾川せせらぎの会、その環境団体や地域の子育てサークル、地縁団体かもしれませんけれども、子供会もあると思います。かつしか歴史と民話の会など、地域資源を発掘し、地域文化をはぐくんでいる多様な地域の主体があります。それらとの連携が大いに必要ではないでしょうか」。市の主催の行事で突如、葛飾川せせらぎの会の活動として、かの有名なNPOの理事長が繰り広げた不可解な振る舞いは、これまでに指摘をしたとおりであります。

 この議員が言及していたかつしか歴史と民話の会に関しては、次のとおりの事実が葛飾公民館のホームページから確認されています。葛飾公民館の事業として開催された講座ですが、内容として、「歴史体験マップ「かつしか」をもとに、私たちの郷土、「かつしか」の伝説の場所などを先生の話を聞きながら歩きます」とあります。対象は小学3年生から6年生、30名、親の参加可とあって、「親の参加可」という箇所をわざわざ色を変えて明記もされています。講師として、かつしか歴史と民話の会副会長の女性の名前があります。この女性は、先ほど引用した発言を行った議員の選挙用の印刷物にも推薦人として登場している人物です。

 さらには、このような事実も確認されました。先ほどの議員を駅頭で見かけることは選挙間近以外ではほとんどないのですが、先日には西船橋の駅で、それはそれは必死になってこの議員のビラを配っていたこの女性の姿がありました。西船橋の駅で議員のビラを必死になって配っていたかと思うと、何と葛飾小学校の総合学習授業に講師として登場していたといいますから、あいた口がふさがりません。恐らく校長先生と校長会の先生方は、この事実をご存じないに違いありません。かつしか歴史と民話の会の作成したマップを西船橋駅に掲示をしてもらおうと策が講じられてもいます。

 このような事例も市民との協働と言うべきものなのか否か、回答を求めます。

 続きまして、西図書館焚書事件と知る権利の関係につきまして質問いたします。

 判例及び学説として、公立の図書館における著作者の人格権が、基本的人権として明記されたことは記憶に新しくあります。求償権の行使に対して、実行犯である司書が賠償に応じた事例も例を見ないものであります。侵害された法的な利益を回復することが可能であることを知らしめた画期的な動きでありました。侵害された法的利益、すなわち法益は、この事件においては各方位にわたるものであります。

 図書館を利用される市民の方々にとっては、知る権利が著しく侵害された事実が挙げられます。この場合の知る権利は、既に確立された基本的人権でありますから、裁判所も容易に権利侵害を認めると思われますが、権利侵害に対しての法的救済をどのように考えているのか、回答を求めます。

 続きまして、女性センター思想検閲事件に関しまして質問いたします。

 執筆者である林道義氏と掲載した新聞社に対しては、説明、報告等を行ったのか、回答を求めます。

 以上で2問を終わります。

[企画部長登壇]

企画部長(三橋勝吾) いわゆる「市民との協働」についてのご質問にお答え申し上げます。

 本市における市民との協働のあり方や方向性等につきましては、昨年10月に設置した市民協働のあり方検討委員会において協働の指針を策定し、今後市に対して提言されることとなっております。したがいまして、個々の事例に対する協働のあり方などにつきましては、現時点において判断いたしかねますことをご理解願いたいと存じます。

 続きまして、公の名のもとの不法行為に関してのうち、所管についてお答え申し上げます。

 執筆者である林道義氏と掲載した新聞社に対して説明、報告等を行ったのかとのお尋ねでございますが、説明等は行っておらないところでございます。

 以上でございます。

[総務部長登壇]

総務部長(瀬上清司) 権利侵害に対しての法的救済はどのように考えているかというようなお尋ねでございますけれども、議員のご指摘のとおり、住民の知る権利が侵害されたとしたならば、法的手続を経て、国家賠償法第1条第1項の規定によりまして、その損害が救済されることとなるというふうに思われます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 続きまして、男女共同参画について質問いたします。

 平成8年4月1日から平成11年3月31日までの間、女性センターにて勤務し、約2週間後に告示の船橋市議会議員選挙に立候補した専門員が、新宿のホテル、パークハイアット東京に赴いて行ったという、打ち合わせと称するものに関して質問をいたします。

 この専門員と当時の課長補佐に事情聴取を行った結果は、その経路や特別な理由があったかなかったについては記憶にないとのことであり、正当性を証明できない、すなわち不適切と言わざるを得ないということもはっきりいたしました。専門員と課長補佐は、同じ電車で往復したのか、現地集合、現地解散したのか、様々に考えられます。

 そこで、質問をいたします。課長補佐は通常の経路をたどったと信じたいですが、もしも不適切と言わざるを得ない経路と同様であったのであれば、ゆゆしき問題であります。信じたくはありませんが、不適切と言わざるを得ない経路をたどったおそれもなきにしもあらずであります。そこで、専門員の出張経路と同じ経路をたどったのか否か、確認する必要があります。この専門員と課長補佐は、新宿までの道中一緒であったのか否か、確認を求めます。

 以上、終わります。

[企画部長登壇]

企画部長(三橋勝吾) 男女共同参画についてお答え申し上げます。

 元専門員と当時の課長補佐が、新宿出張の際、道中一緒であったか否か確認をとのお尋ねでございますが、当時の課長補佐に確認しましたところ、覚えていないとのことでございます。(笑声)また、専門員さんにつきましては、コメントは控えたいとのことでございます。

 以上でございます。

議会運営委員長 暫時休憩願います。

副議長(倍田賢司) ここで、会議を休憩します。

15時49分休憩