録画はこちらからご覧下さい。
 
議会の申し合わせのため、議場では不本意ながら氏名は挙げられませんが、「市職員を経て市議会議員を務める者」とは、
 
民主党の島田泰三(島田たいぞう)市議のことです。


議長(村田一郎) 日程に入ります。

 日程第1、一般質問を行います。

 昨日の会議に引き続き、順次質問を許します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 まず、質問項目の順序の変更を申し上げます。

 項目2のいわゆる市民との協働についてを3番目に、項目3の男女共同参画についてを2番目といたします。

 鉄道事業と市民生活に関しまして質問をいたします。

 京成海神駅に関してでありますが、どなたにも優しい海神駅であるための問題提起は、これまでにも繰り返されてきたとおりであります。あまたある駅の中での優先順位そして京成電鉄の方針等々は理解するものでありますが、できることから始めるという意味でも、現在リフトが設置されている箇所への自動改札機の設置を求めるものであります。

 京成電鉄との交渉に関しても変化がない現状においては、質問するに及びませんが、状況の変化も十二分に考えられますし、現状打破に向けた行動こそが求められるものであります。京成電鉄との交渉をさらに推し進めるとともに、状況の変化に応じて的確に対応することを強く要望いたします。

 続きまして、西船橋駅の中間改札に関して質問いたします。

 3月18日のパスモ導入にあわせて、JRと東西線の改札が分離したこと自体は、それぞれの旅客の錯綜の回避につながったことは事実であります。経路の確認により、一たん下車することなく割引運賃の適用を受けられるといった利用実態に即した対応を可能にするシステム技術が、各地での矛盾の克服、いわゆるフェエアライドにつながることを期待するものであります。

 西船から中野まで、地上を走るか地下を走るかの問題もありながら、三鷹までの直通が多く、それも同じ番線からの中野では構造的な意味でも実施されずに、西船では実施をされたとも耳にするところであります。ICカード乗車券の利便性の反面、東西線の総武線直通津田沼行き電車の利用の観点、また新たな運賃計算上の問題等々を危惧するものであります。

 これらの問題を提起するには、幾ら時間があっても足りません。そこで、本日この場におきましては、率直な利用者感情に基づく内容に限りまして提起をいたします。

 西船橋にお住まいを定める方または社宅等を定める法人にとって、東西線の利用が前提条件になる場合が多くあります。東西線、東葉高速をご利用の方で西船で下車の方が、河口堰のような自動改札を越えてディラ西船橋の店舗を利用するには、130円の入場券を買わなければならない不条理が3月18日以降生じているものであります。同様に、総武線、武蔵野線をご利用の方で西船で下車の方がミニプラをご利用になる場合も不自由されています。ディラ西船橋の各店舗もここ2年で定着し、特に北口に3店舗あった書店なきその後、駅ナカの書店を重宝する方がいかに多いかであります。

 私など素人考えでありますが、開設初日に利用して思いついたことがありました。中間改札のねらいは、それはそれで理解せざるを得ないとしたとして、それであればシステム上の識別形態の変更では対応できないのかと思ったのでありました。乗りかえの際に一たん改札を出て、別の路線の改札を入る際など、オレンジのシールを張った改札を利用すれば下車・乗車の扱いにならない方式がありますが、その考え方を用いてみてはと思ったものでありました。

 3月17日以前の改札機も、JRと地下鉄と東葉高速、それぞれ識別対応する独自なものでもありました。システム技術者の英知をもってすれば、現状の不条理の打開は可能であると考えます。下総中山寄りの乗りかえ階段の時間帯を問わない行き来を可能にするためにも、3月17日以前の状態に復することが望まれますが、百歩譲って設置を維持するのであれば、システム上の改善を図るべきは言うまでもありません。公共の福祉を実現する上で、市として不作為であってはならず、改善を強く申し入れるべきと考えますが、どのように認識しているのか、回答を求めます。いわゆる駅ナカと鉄軌道の固定資産評価が明確に区別されることを視野に入れても、理解に苦しむものであります。

 続きまして、マタニティーバッジに関して質問をいたします。

 妊産婦の方が交通機関をご利用の際に、マタニティーバッジをつけておられる方を目にする機会もふえました。しかしながら、ホルダー型のバッジを入手するのは決して容易ではありません。外見から判断がつきにくい妊娠初期の不安定な時期にこそ、バッジの効果を期待するものであります。

 そこで、市として母子健康手帳交付の際に配布を行うべきと考えますが、所見の回答を求めます。

 以上で、1問終わります。

[企画部長登壇]

企画部長(三橋勝吾) 鉄道事業と市民生活についてのご質問のうち、所管事項についてご答弁申し上げます。

 ご質問者からもありましたように、本年3月18日のパスモカードの運用開始に伴い、西船橋駅においてJR線から東京地下鉄東西線や東葉高速線に乗りかえる場合には、新たに設置された乗りかえ用の改札口を通過しなければならなくなり、今まで自由に行き来ができていた駅構内がJR側と東京地下鉄側に仕切られる格好となったことから、JRの乗車券がないとJR構内にある店舗に行けなくなりました。このため、今まで通勤・通学の際に構内店舗を利用されていた方から、市に対してJR側に改善を要請してもらいたいとの声も寄せられており、問い合わせをしたところ、JR側からは、システム等の技術的な問題もあり、現時点で構内店舗の利用者のために特別な措置を行う予定はないとの回答があったところでもございます。

 しかしながら、ご不便を感じている方々が多くいらっしゃることから、ご質問者からのご指摘も踏まえて、JR側に対応を検討していただくよう、引き続き要請してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

[健康部長登壇]

健康部長(加賀見実) マタニティーバッジに関するご質問にお答えいたします。

 マタニティーマークは、ご案内のようにおなかに赤ちゃんがいますというサインでございますけれども、交通機関や職場、飲食店、その他の公共機関は、このマークの周知についてポスターやチラシなどで広めるとともに、妊産婦がマタニティーマークを身につけることによりまして、周りの方々が妊産婦への配慮をしやすくするなど、妊産婦に優しい環境づくりを推進していくというものでございます。

 マタニティーバッジの配布につきましては、平成18年8月からこのマークの推進に賛同しております首都圏の鉄道事業者16社によりまして、マタニティーキーホルダーの無料配布やマタニティーマーク周知のためのポスターの掲示等の取り組みがなされておりまして、今年度も継続して行われております。

 船橋市にはマタニティーキーホルダーを配布している交通機関が10カ所以上ありますことから、当面はこのマークの周知に力を入れていくべく、母子健康手帳交付時に、本庁や船橋駅前総合窓口センター、出張所等でマタニティーキーホルダーの配布先を紹介しております。また、本庁や各保健センター、船橋駅前総合窓口センターでもポスターの掲示やチラシの配布を行っているほか、市広報あるいはホームページ等でもその普及啓発を行っているところでございます。

 今後もその周知を続けていきますとともに、マタニティーマークの浸透状況等を見計らいながら、配布について考えていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 続きまして、男女共同参画に関しての職員研修に関して質問いたします。

 東京女子大の教授をされていた林道義氏の論策が女性センターにて思想検閲の憂き目に遭った事件は、記憶に新しいものであります。独善的なフェミニズムの恐ろしさをまじまじと思い知らされた事件でありました。みずからの意向に沿わないものは排斥するという西図書館事件の再来に、問題の根深さを目の当たりにいたしました。

 男女共同参画に関しては、受けとめ方が大きく分けて2通りあるように思われます。一方は、いわゆるジェンダーフリーといった考え方、とらえ方で、もう一方は男女の合理的な区別は差別ではなく、性差の尊重であるといったとらえ方と言えるのではないかと私には思われます。両論の存在を認識し併記することこそが、公平・中立な行政の立ち位置であると思います。だからこそ、今、私が挙げましたとらえ方の後者も当然理解しておくべきとらえ方と言えましょう。

 この場合、講師をどなたにお願いするか、判断に迷うことはないと思います。公的に排斥をされた一方の林道義氏以外にはないと思うからであります。著作者の人格権を踏みにじられた林氏だからこそ、回復措置としてもしかるべきと考えますし、何よりも一方のとらえ方の象徴として認識された紛れもない事実があるからであります。

 これほどまでに明瞭な構図も珍しいかと思います。今後の研修のあり方、そして講師の選定に関しましての考え方の回答を求めます。

 2問終わります。

[企画部長登壇。「ごり押しに負けちゃだめだからね」と呼ぶ者あり]

企画部長(三橋勝吾) 男女共同参画職員研修に関してお答え申し上げます。

 男女共同参画社会の実現については、平成11年に男女共同参画社会基本法が施行され、また13年には船橋市男女共同参画計画(fプラン)を策定し、その推進の一環として、職員1人1人の男女共同参画意識の啓発と意識の向上を図ることを目的に、平成13年度から講演会を実施し、一定程度の成果を上げてきたものと考えております。

 講演会の講師の選定につきましては、国及び他自治体の情報紙、男女共同参画全国都市会議や日本女性会議などの情報を参考に、本市で実施しようとする研修内容にふさわしいと思われる方を候補として挙げ、日程調整、会場確保などを経てお願いいたしているところでございます。

 少子・高齢化の進展に伴う子育てや介護の問題解決、またDV被害への対応などに当たり、男女共同参画が果たす役割は大きいものと思います。男女共同参画社会に関しては多様な考え方があることから、研修につきましても、今後は今申し上げた子育て、介護、DV、ワーク・ライフ・バランスなど、より具体的、個別的内容を取り入れたものを実施していくことを含め、適宜に適したテーマの選択そして講師の選定、研修のあり方を研究してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 続きまして、市民との協働に関して質問いたします。

 市民との協働を具現化する実行委員会方式で、全国都市緑化フェアの準備が進められております。シンボルマーク入りのTシャツを着用の職員も散見され、みんなで守り立てていこうとの気構えを感じるものであります。

 ところが、驚くべき事実を知り得たのでありました。今、私、自席に置き忘れてきてしまいましたが(「大したことないものなんだ」「何だよ」と呼ぶ者あり)皆様もよくご案内かと思うんですが、シンボルマークがあります。多摩美術大学の秋山孝教授と友人、すなわち特別な関係にある議員がいるという驚きの事実を知らされました。(「相談に乗っただけだよ」と呼ぶ者あり)

 この議員は、市職員を経て、現在、船橋市議会議員を務めております。ちなみに、この2人のつき合いは職員当時にまでさかのぼるとも言われております。市民の方はこの事実をおよそ理解されないと思いますし、私には到底理解ができません。この議員の日ごろの行動から理解しろというなら、それまでであります。

 と申しますのも、先日、自由民主党の公認で参議院選挙比例区に立候補を予定している方の講演会がありました。陸上自衛隊のOBで、容姿から親しみを込めて隊長さんと呼ばれている方の講演会でありました。その後、席を変えて駆けつけた議会関係者が壇上で紹介されました。自民党の衆議院議員、自民党の県議会議員、そして続いてこの船橋市市議会議員が紹介をされました。会場から万雷の拍手を浴びておりました。来場の船橋市民の方は、船橋市議会にこのように期待できる自民党の議員がいたとは知らなかったと口々にお話ししていたとのことで(「うらやましい」と呼ぶ者あり)次回の選挙ではこの議員に投票することをかたく誓っておられたとのことです。(笑声)

 こちらの市民の方は、この議員が自民党の議員であると信じておられたようですし、会場に入り切れないほどにご参加の方々も、そのように思われたに違いありません。この議員が自民党ではないことを知ったら、どれほど皆さん驚かれるか、想像を絶するものであります。

 このような振る舞いは、本人にとっては何でもないことなのでしょうが、第三者から見れば、驚き以外の何ものでもありません。市民の方の理解を超越する議員なのかなと思料するものであります。(「あの方は自民党だから」と呼ぶ者あり)

 話は戻りますが、この議員と特別な関係にあるイラストレーターが緑化フェアのシンボルマークの制作者なのであります。この事実を知ったならば、もう二度と緑化フェアのTシャツを着用しないであろう方もおられるでしょうし、少なくもと私が着用することは絶対にありません。(「わからないよ」と呼ぶ者あり)

 市職員を経て市議会議員を務める者と特別な関係にある者が、全国都市緑化フェアのシンボルマーク及びロゴ及びポスターと都市緑化フェア関連宣伝物のデザイン作成を請け負うことなどということを、当事者たちが市民との協働だと思っているのか否かは定かではありません。しかしながら、この事実を市民の方々が許すとでも思っているのか、回答を求めます。

 さらに、今申し上げました都市緑化フェア宣伝物のデザイン作成委託料は幾らであるか、また今後、制作者が受け取るであろう対価の内訳の回答を求めます。

 10月の都市緑化フェア開催に向けまして、9月議会に向けましても、さらに私自身も収集しております情報をとことん精査をいたしまして、さらなる問題提起をさせていただきます。

 以上で3問終わります。(「市長も副市長もTシャツ着ていたよ。広報のためでしょう」と呼び、その他発言する者あり)

[都市整備部長登壇。「静かにしろ、ほら」と呼ぶ者あり]

都市整備部長(横山眞明) 所管事項についてお答えいたします。

 今回の第24回全国都市緑化ふなばしフェアにつきましては、船橋市制施行70周年を記念する中心的な行事として、昨年5月9日に国土交通大臣から正式に開催同意を受けたところでございます。以降、ふなばしフェア実行委員会を設立して、フェアの基本計画、実施計画等を策定し、メイン会場となりますアンデルセン公園の施設改修などを短期間で準備を進めております。

 このフェアのシンボルマークの作成に当たりましては、メイン会場となりますふなばしアンデルセン公園のイメージを継承するため、公園協会がキャラクター等のデザイン制作を委託しております多摩美術大学、秋山孝教授へ委託したものでございます。

 なお、この実行委員会は、国・県及び各界、各層の参加を得て構成されており、そこで審議をされて、ご承認をいただいた事業計画並びに予算に基づいて適正に執行しておるものと考えております。

 今後とも市民の皆様方にご理解いただけるよう努めてまいりたいと思います。

 それから、2点目でありますフェアの宣伝物のデザイン作成委託料ということでございますが、まずフェアのシンボルマーク及びロゴのデザイン委託料として105万円、ポスターデザインの委託料として52万5000円、合計157万5000円を平成18年度の実行委員会予算から支出しております。

 それから、3点目の今後の支払いの予定ということでございますが、まず実行委員会といたしましては、フェア開催の直前において実施のポスターを作成する予定をしております。この対価につきましては、制作者と今後話し合いの上、考えて決めていきたいと思っております。

 また、公園協会におきましては、緑化フェアシンボルマークをデザインした記念グッズを販売してまいります。このロイヤルティーといたしまして、グッズの定価掛ける製造個数の3%を支払う覚書を交わしていると聞いているところでございます。

 以上でございます。


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