こちらの録画と合わせてご覧下さい。

 平成19年第3回船橋市議会定例会会議録(第3号・6) 

16時57分開議

議長(村田一郎) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第1の一般質問を継続します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 市政会の中村実でございます。

 高度地区変更に関しましては、先番議員の的確な質疑に議論が尽くされております。そこで、ここでは高度地区の変更とも密接に関連します身近な都市計画とも言える地区計画に関しまして質問いたします。

 先番議員の再質問への答弁でも推奨されていましたが、時代の要請にこたえ得るまちづくりを実現していく意味でも、重要な計画である地区計画であります。この地区計画の役割をどのように認識をしているのか、各論として改めて所見の回答を求めます。

 また、今後、制度を推進していく上で、どのように取り組んでいく考えであるのか、回答を求めます。

 続きまして、京成西船のバス通りの整備状況に関しましては、これまでも繰り返し質疑を行っておりますので、簡潔に質問を致します。

 周辺の環境整備と密接に関連する現状の整備の状況と今後の動向の回答を求めます。

 続きまして、図書館に関して質問をいたします。

 まず、高森登志夫氏の原画が盗難に遭ったとされる件に関して質問いたします。

 高森氏本人の評価額は495万円とのことでありましたが、客観的な評価はいくらであるのか、回答を求めます。

 続きまして、図書館の蔵書であります「ほし柿シネマ点描」に関して質問いたします。

 この本の企画、編集そしてデザインに関しては、後ほどの質疑で登場する、イラストレーターの秋山孝氏と、子ども美術館名誉館長の牧野圭一氏が深く関与しております。現在、市議会議員である著者とこの2人の特別な関係が客観的に明白に見てとれます。
 実際に、秋山孝写真日記なるウェブサイトには、出版記念パーティーの様子が写真入りで取り上げられております。
 牧野氏も写っておりますし、衆議院議員が祝辞を述べている写真もあり、相関関係がどの様になっているのかが手に取る様に、よく
判ります。
 目を通したところ、どこかで読んだことがある文章がそのまんま載っていたりしていまして、面白みを感じませんでした。(笑声)
しかしながら、およそ看過できない記述もありまして、この点に関しましては、後ほどの項目であります公園協会についての質疑の際に言及したいと思います。

 こちらの本が(本を示す)「ほし柿シネマ点描」という書籍、図書館の蔵書でございます。

 こちらの本は、中央図書館、西図書館を初めとして、複数購入されています。高額な書籍です。リクエストになかなかこたえてくれない図書館が、郷土資料として西図書館のみならず中央図書館でも購入したということは、それなりに理由があったのかなと思料致します。
その上、更に貸し出し可能分として購入したということは、相当な数の貸し出しを見込んだものかと思います。

 ちなみに、こちらの現物は、(本を示す)薬円台公民館の図書室で先週の土曜日、8日の日に私、借りてきたものであります。(笑声)

 受け入れをしたのが昨年の2月1日でありますから、1年と7カ月の間に数多くの貸し出し実績がなかったとは言わせません。購入してから今月1日までの間、薬円台公民館図書室に所蔵分の貸し出し実績は合計して何回であったのか、数字のみ回答を求めます。

 また、購入に際しては著者からの働きかけはあったのか、回答を求めます。

 続いて、公民館について質問いたします。

 先日、海神公民館でこのような印刷物が配布されていました。こちらですね。(印刷物を示す。「全然見えないよ」と呼ぶ者あり)
 ちょっとごらんになれないかもしれません。後ほど個別にお届けさせていただきますが。

 先日、海神公民館でこのような印刷物が配布されておりました。
 公民館での配布の印刷物として並べられていまして、興味深く手にとり、持ち帰る方もおられました。
 「ほし柿シネマ点描」と題した印刷物でありまして、発行日は8月10日、発行人は自称映画評論家の船橋市議会議員であります。
 表面には、それはそれは大きな字で氏名が記載されていまして、下の名前はわざわざ平仮名で記載されてもいます。(笑声)
 日本映画鑑賞会なる団体の例会の告知記事もありまして、前売り所として、新京成二和向台駅前デイリーヤマザキ、吉川呉服店と、
あります。
 この団体は社会教育団体らしいですが、会員募集の記事と並んで、議員の宣伝が記載されています。
 姓は漢字、名は平仮名で記載のこの議員の氏名が3回も繰り返し目に飛び込んで来るものでありますから、この議員の名前を刷り込まれて、覚えてしまわずにはいられない絶大なる宣伝効果であります。(笑声)
 船橋市議会議員選挙にて4,106票で第10位当選と記載もあり、よほど誇らしく思われて仕方がないのかなと推察するものであります。

 活動として、「NPO法人船橋レクリエーション協会顧問」、「NPOアーモ福祉協会顧問」とあります。私などは映画に疎いものでありますので、こちらの映画評論家の名前など聞いたこともありません。しかしながら、評論には「時間があったら、まあ見てみるか」など、極めて高所に立った物言いをし、みずからを何ら憶することなく、映画評論家など言ってのけてしまう方ですから、さぞかし大した方なのだろうなと思います。

 そのこちらの「ほし柿シネマ点描」が、(印刷物を示す)確認しただけでも葛飾公民館でも配布をされていました。

 そこで、質問をいたします。この印刷物を配布している公民館はどれだけあり、各館にだれがどのような根拠で配布することを許可したのか、だれがどのようにして持ち込んだのか、回答を求めます。

 続きまして、都市緑化フェア関連商品、都市緑化フェアTシャツデザイン料等々に関しまして質問いたします。

 Tシャツですっかりおなじみのシンボルマークとロゴのデザイン料に105万円、ポスターデザインに52万5000円、合計157万5000円もの破格の公金が、市職員を経て現在、市議会議員を務める者と特別な関係にある多摩美術大学教授でイラストレーターの秋山孝氏に支出されていた事実が発覚いたしました。さらに驚くことには、21点もの関連商品の定価掛ける製造個数の3%を支払うという、あきれて言葉を失う覚書の存在でありました。

 このことは何を意味するか。売れようが売れまいが、フル操業で生産し、残るは売れ残り在庫の山。この売れ残り在庫に対して支払われる多額の公金を受領して笑いがとまらない関係者。火を見るより明らかだからこそ、この契約自体を市民の方にご理解をいただけるものとしていかなければなりません。許されまじき公金の支出に関し、代表監査委員に見解を伺いましたならば、不適切な支出であると明言されるでありましょうので、この場で見解を求めることはいたしませんが、(笑声)市民の方々に対する背信行為というべき契約内容であります。

 この事実にかんがみまして、秋山孝氏に対してあくまでも返還を求めるべきと、これまで一貫して主張をしてまいりました。行政監視とは、すなわち公金の使途の捕捉、指摘、改善であるとの観点で、内容に関連する質問をいたします。この秋山孝氏が受領した公金の金額は、過去5年間にさかのぼり一体全体幾らになるのか、回答を求めます。

 市役所の内外でシンボルマーク入りのTシャツを不承不承購入したとの声を耳にいたします。市民の方に相対する部署であろうとなかろうと、Tシャツで仕事をするとは、行政サービス改善プランがいかに口先だけかを物語るものであります。「いつから船橋市はばか市役所になったんだ」との声に、私も恥ずかしい思いをいたしておりますが、あのTシャツではなく、市民の方と相対するにふさわしい服装の職員もいないわけではなく、救われる思いであります。

 百歩、いや千歩譲って、都市緑化フェアを盛り立てようとの考えで着用していると理解するといたしましても、譲れない線があります。それは、市議と特別な関係にあるイラストレーターがデザインし、多額の公金を受領し続ける事実であります。この事実を知らない子供たちが無邪気に着ている姿を目の当たりにして、心から胸が痛みました。この事実を知ってもなお、このTシャツを着続けることに良心の痛みはないのか、回答を求めます。

 また、市職員当時から特別な関係が続いているこの議員に公金が還流していたのか、回答を求めます。

 現在のアンデルセン公園に何と7年も勤務し、現在、市議会議員を務める者の著書「ほし柿シネマ点描」を今言及した秋山孝氏とともにつくり上げたもう1人が、子ども美術館名誉館長である牧野圭一氏であります。アンデルセン公園に長期にわたり勤務していた現在のこの市議会議員と秋山孝氏と牧野圭一氏は、アンデルセン公園のえにしで深く結ばれていることがこの本の中身からも詳しく読み取れます。そもそも名誉館長なる制度があること自体、理解に苦しむものであります。

 そこで、質問いたします。この名誉館長なる者の位置付けの根拠は何か、回答を求めます。

 また、昨年1年間の名誉館長の仕事の内容、会議に出席等であれば、その日数と支払われた公金は幾らに上るのか、回答を求めます。

 以上で1問を終わります。

[都市計画部長登壇]

都市計画部長(中山君雄) 高度地区制度と地区計画についてご答弁申し上げます。

 まず、今回の高度地区と地区計画との関係でございますが、高度地区は市内全域などの広域を対象とすることができる制度でありますが、地区計画には街区を超えた広域の土地利用を調整、実現する観点はなく、用途地域が指定されている市街地においては、他の地域地区とあわせて計画されるものでございます。また、地区計画は特定の地区、街区レベルのより身近な都市計画としてまちづくり目標や方針を定め、地区施設や建築物等の整備、土地利用等について定め、みずからが目指す地区の特性に合ったきめ細かなまちづくりを進めていくものでございます。

 現在、検討しております高度地区の変更は、都市レベルとして主に住宅系用途地域において建築物の高さの最高限度を定めようとしているものでありますが、今回は高度地区の変更では地区計画に関する事項を盛り込んでおり、地域の良好な環境を考えていただくような仕組みになるよう検討しているところでございます。

 地区計画は、住民の方々が求めている将来の都市像と現実に起因している諸課題を改善していくことも必要でありますので、それぞれ地区の特性に応じて地区計画のルールづくりを地区住民の方々と話し合い、合意形成を図りつつ地区計画制度を推進していきたい、このように考えております。

 今後とも地区計画制度の活用により、市民と協働して市民とともにつくるまちづくり、これを目標としてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[道路部長登壇]

道路部長(山本哲夫) 京成西船橋駅周辺の道路整備についてご答弁をいたします。

 ご質問の都市計画道路3・5・31号、西船橋駅印内線につきましては、JR西船橋駅から京成西船駅わきを通り行田団地方向へ向かう道路であり、国道14号と接続されるなど、西部地域のまちづくりには重要な道路であると認識しているところでございます。

 この道路は、歩道に人が1人通行するのがやっとの状況で、朝夕の通勤・通学時間帯には歩行者がすれ違うことが困難であることから、国道14号から京成線踏切を越えた260メーター区間について、国土交通省道路局所管の補助金を受け、事業を行っているところでございます。

 現在の進捗状況といたしましては、用地買収率で約54%であり、連続的に用地買収ができたところにつきましては、バスベイの設置や歩道整備を行うとともに、他の買収箇所につきましても、暫定的に歩行者のために歩道の拡幅等を行っております。また、踏切の拡幅整備につきましても、京成電鉄と協議中であり、これら踏切拡幅整備を含め、平成22年度の完成を予定しております。

 今後、事業の進捗を踏まえ、引き続き葛飾中学校付近までの整備の延伸について、国・県と協議してまいります。

 以上でございます。

[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(中台雅幸) 所管のご質問にお答えいたします。

 初めに、図書館の原画盗難事件についてでございますが、盗難に遭った原画の客観的な評価はとのご質問でございますが、原画盗難に遭ったことに伴い、借用しておりました原画の補償額の算出のため、幾つかの専門業者に依頼をしましたが、ほとんどの業者が現物がないことや作家との取引実績がないことなどから、評価ができない、あるいは難しいとの回答でありました。そうした中で、過去における高森氏の作品等から算定額を提示する業者があり、その額は380万円でした。

 本市といたしましては、これらの業者の意見を参考に、心を悩ませながら高森氏と交渉している最中に作品発見の報があり、関係者一同、大変喜んだところでございます。

 いずれにいたしましても、今後このようなことが生じないよう、万全な策を講じてまいりたいと考えております。

 次に、「ほし柿シネマ点描」についてでございますが、ご質問の図書につきましては、図書館では中央図書館、西図書館、薬円台公民館図書室に各1冊の計3冊所蔵しております。

 貸し出しの実績とのことでございますが、中央図書館では参考図書室の中の郷土資料コーナーに、西図書館では郷土資料室に置き、郷土資料で複本のないものは原則として貸し出しをしておりませんので、いずれも館内閲覧のみで貸し出しの実績はございませんでした。また、薬円台公民館図書室所蔵図書は貸し出し用でありますが、平成19年9月1日現在、貸し出しの実績はございません。

 船橋の文化事業にかかわる内容であることから、郷土資料として購入したものであり、著者から購入の働きはございませんでした。

 次に、「ほし柿シネマ点描」の印刷物を設置している公民館はとのことでございますが、過去において設置が確認できたのは、葛飾公民館、宮本公民館、浜町公民館の3館でございます。また、過去及び現在において設置が確認できたのは、二和公民館の1館でございます。

 印刷物等につきましては、船橋市社会教育団体として教育委員会に登録しております日本映画鑑賞会の会員の方が持参したものであり、社会教育団体の活動の一環として発行された情報紙として、公民館の情報コーナーにその設置を認めたものでございます。

 以上でございます。(「議会図書館にも置いて」と呼ぶ者あり。笑声)

[都市整備部長登壇]

都市整備部長(横山眞明) 公園協会に関するご質問にお答えいたします。

 まず、過去5年間の秋山氏への支出ということでございますが、財団法人船橋市公園協会からは、平成14年度から平成18年度までの5年間に支払った額は合計853万200円と聞いております。また、このほか平成18年度には、緑化フェア実行委員会から157万5000円を支払っております。両者合わせまして1010万5200円となっております。

 次に、緑化フェアシンボルマーク入りのTシャツ着用の件でございますが、緑化フェアのPRと機運を高めるために、市職員が着用するように私どもの方からお願いしたものでございますので、どうかご理解をお願いしたいと思います。(笑声)

 それから、公金還流ということでございましたが、その件については一切承知しておりません。

 次に、子ども美術館名誉館長となる者の位置付けの根拠とのことでございますが、船橋市アンデルセン公園子ども美術館名誉館長設置要綱により位置付けされておるものでございます。

 また、昨年1年間に名誉館長の仕事ということでございますが、アンデルセン公園子ども美術館運営会議に1日出席していただき、助言指導等をお願いし、その謝礼として20万円をお支払いしたとのことでございます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇。「頑張れよ」と呼ぶ者あり]

中村実議員 高森登志夫氏本人の申告額が、客観的な評価額の3割増しである事実が確認できました。あってはならないこの重大な差異という事実に、解明すべき課題が見え隠れしております。今後引き続きこの問題及び波及する問題につきまして調査を行い、質疑を行うものであります。

 「ほし柿シネマ点描」に関しましては、1人も借りた方がいないにもかかわらず、なぜ購入されたのか。(「いるじゃない」と呼ぶ者あり、笑声)これはあくまでも私は除いてという意味でございます。(笑声)この事実を市民の方々は許さない以上、事実関係の調査をさらに行い、次回以降、質疑を続けます。

 公民館で配布されたA3、2つ折りの印刷物「ほし柿シネマ点描」に関しては、議員の宣伝活動と受け取れる内容のものが公民館で広く配布されるという、重大な問題の発覚であります。この問題に関しましても、切り口を変えて、次回以降、(笑声)質疑を行うものであります。(「変えないでそのままで」と呼ぶ者あり)

 秋山孝氏への公金の支出に関しましては、昨年度以前のものに関しましても今後精査を行ってまいりますが、あくまでも返還を求めるべきであると考えますが、所見の回答を求めます。

 子ども美術館名誉館長に関しましては、年にたった1度の会議に出席して20万円、こんなことは絶対に許されてはならないことであります。市民の方の認識と余りにもかけ離れた認識に、愕然たる思いであります。

 気温が35度を上回ったある日、子ども美術館を訪ねました。頭にタオルを巻いて汗びっしょりになって準備にいそしむ館長を初め、最小の人員体制で子供たちを迎え入れる準備に余念がない職員の方々の働きぶりは、まさに予算がなければ、みずから汗をかく、そのもので、第三者に委託料を支払うといった考え方など、およそうかがえませんでした。公園協会の経営状況から見ても、余りにも不合理な支出であり、適切な資源配分がなされる必要性を改めて実感いたしました。

 そこで、関連して、所得に対する課税に関して質問をいたします。

 源泉徴収を行ったのか否か、回答を求めます。

 また、あくまでも子ども美術館名誉館長なる制度そのものを廃止すべきと考えますが、所見の回答を求めます。

 以上で2問を終わります。

[都市整備部長登壇]

都市整備部長(横山眞明) 第2問にお答えいたします。

 まず、源泉徴収を行ったかどうかということでございますが、源泉徴収は行っているということで聞いております。

 次に、子ども美術館名誉館長制度の廃止とのことでございますが、アンデルセン公園の指定管理者であります公園協会と協議したいと思います。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 公金を返還させるためには、とり得る手段をすべて講じていかなければなりません。そこで、私は秋山孝氏と特別な関係にあるこの市議会議員に対して、「特別な関係にあるあなたから話をして、返還を促していただきたい」と依頼をいたしました。その後、何らかの動きがあったのか否か、回答を求めます。

 秋山孝氏と特別な関係にあるこの市議会議員は、市職員当時、「ほし柿シネマ点描」の中で次のようなことを述べております。「僕、プロデューサー的な要素があるのかもしれないですね。うちは市役所だからお金は何とかできる」と言ってのけております。このような者が7年間もの長期にわたって秋山孝氏、牧野圭一氏と何をしてきたのか、このことについては次回以降、(笑声)じっくり精査を行い、質疑を行うものであります。

 以上で3問を終わります。

[都市整備部長登壇]

都市整備部長(横山眞明) 第3問にお答えいたします。

 ご質問にありましたようなことはございませんでした。

 以上でございます。


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