NPOまちアート・夢虫の理事を、議員が務める間の公金の支出は、地方自治法92条2項の想定の範囲と考えます。
議員の資質の問題は、公益の実現を図る意味でも、これまで同様に今後も質して参ります。
NPO理事長と言う公人の信じ難い行状は、公金の支出に関係する以上、指摘をして質す責務があります。

動画はこちらです。


16時03分開議

議長(村田一郎) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第1の一般質問を継続します。

 中村実議員。(拍手)

[中村実議員登壇]

中村実議員 それでは、一般質問を始めさせていただきます。

 まず、市道の管理に関しまして質問いたします。古作3丁目7番地先所在、熊野神社の南東に接する市道の境界に関してであります。

神社の氏子の方々と市道を挟んだ地権者の双方の立ち会いを得て査定が行われました。査定前の状態は、現市道部分の神社側には擁壁、反対側には鉄さくが構築されていました。境界確定後、神社側は境界手前まで擁壁を下げた一方で、反対側の鉄さくは査定前の状態であります。査定前の経緯はもちろんありますが、あくまでも確定した境界は実現されなければなりません。そのために、市としてどのような指導を行っていくのか回答を求めます。

 査定の際は、しかるべき対応、すなわちセットバック等の取り決めを交わすことも求められます。この事例においては、今述べたような対策が講じられていたのか回答を求めます。

市内では、同様の事例が生じているかと思います。定着してしまわないためには、確実な指導を進めることを強く要望いたします。

 続きまして、小教協、中教協に関して質問いたします。

 この問題に関しては、今後改善が図られるまで質疑を行ってまいります。(笑声)本日は、入り口として用語の確認の意味での質問をいたします。

 小・中教協の制度は私自身もなじみが深く、私のような子供にとっては、第3水曜日の午後は、遊びほうけていられた歓迎すべきものではありました。

 ところが、今の立場となってこの方、その疑問は日々募るものであります。各地の保護者の方々から、教育課程の影響を案ずるご指摘を多くいただきます。昨今は本当に便利でありまして、各地の保護者の方々がお考えをわかりやすくメールにしたためてくださいます。貴重なご指摘に感謝いたしますが、ひざを交えてお話を伺いますと、事の重大さをさらに痛切に教えられます。

 近隣の保護者の方の割合がどうしてもふえてしまいますが、こちらの葛飾中学校、(写真を示す。「どこかで見たことあるぞ」と呼ぶ者あり。笑声)そしてこちらの葛飾小学校、こちらは行田中学校、そして行田西小学校、そしてこちらが行田東小学校であります。そして我が母校であります西海神小学校、こちらが西海神小学校の校舎であります。こちらの西海神小学校を初めとする保護者の方々から、じっくりお話を伺う機会が多くあります。どなたもが、やはり授業時間数の問題を憂慮されますし、教科書の厚さといった現象面にもあらわれる、ゆとり教育の今後の動向を注視しておられます。2期制への移行も効果がいかばかりだろうかの現状での、午前中日課を憂慮される方が、実に多くおられます。

 そもそもが、子供たちが夏休みの期間に行えば十分に事足りるものと考えます。教員の夏季研修の報告書に目を通しましたが、余力は十二分というか、長い長い研修期間にも参加した研修は、多くてものの数日間、ほとんどの日には記載がなく、その間に何をやっていたのか、何の説明もないものが少なくありません。

小教協、中教協の日の学校の日誌に目を通しましたが、記載の仕方はさまざまです。小学校ですと、小教協とあったり、小教協日課とあっても、教科領域別研修会とあったりします。中学校ですと、教科領域別研修会との記載はあっても、中教協との記載がある学校は少ないように見受けました。

 前議会における我が会派の先輩議員の質疑に対する答弁には、小教協、中教協は、船橋市小学校教育研究協議会及び船橋市中学校教育研究協議会と称し、市内公立小中学校の教職員から成る任意の研究団体であり、学校教育の改善・充実を目指し、共同研究に取り組んでいるとあります。

 また、教育委員会としては、今述べた2つの団体を統括する組織である千葉県教育研究会船橋支会に教材研究、授業研究等の研究業務を委託しているとあります。

 そこで確認をいたしますが、原則として第3水曜日の午後に開催されている教科領域別研修会とは、小教協、中教協、すなわち小・中学校教育研究協議会と一体であるとの認識でよろしいか否か、回答を求めます。

 以上で1問を終わります。(「今の写真と何の関係もないじゃない」と呼ぶ者あり)

[道路部長登壇]

道路部長(山本哲夫) 市道の管理についてお答えいたします。

 道路境界確定業務は道路管理課が行っておりますが、現在の道路台帳は、昭和62年の事業開始から平成11年第1回定例会において、市道の一括認定、一括廃止の上程をし、議決後、告示をもって道路台帳整備事業を完了したものであります。

 この道路台帳整備事業におきまして、未確定であった場所については、個人の方々が必要に応じて境界確定の申請を上げてきているのが現状であります。この境界確定業務に当たっては、市道を挟んだ近隣の登記事項や公図、地積測量図、紙公図等を参考に、申請者及び隣接土地所有者を含め協議し、確定をしております。

 その中で、議員ご指摘のとおり、道路幅員を確保する上で、塀やフェンスの内側、民有地の中に道路境界が入る場合がありますが、このようなときには速やかに塀等の構造物を撤去していただくことを原則として指導しております。

 しかしながら、土地所有者としては、撤去費等の負担が伴うことから時間を要する場合もありますが、土地所有者のご協力による改善を求めておりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。

 以上でございます。

[学校教育部長登壇]

学校教育部長(松本文化) 教員の研修についてのご質問にお答えいたします。

 学校日誌に記載されております教科領域別研修会とは、小学校・中学校教育研究協議会の研修会のことでございます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 続きまして、15年8月に開催されました舞台美術ワークショップに関して質問いたします。

 公民館事業に関連する北総の森・巨樹古木研究会役員の講師起用に関しては、来月5日に実地調査を行った後の次回にじっくり質問をいたしますので、しばしの間、請うご期待です。

 さて、ワークショップ開催の年の前後にも、そして落選した市議会議員が理事を務めていたこの年にも、ほかの年と同様に多額の公金をNPOまちアート・夢虫が受領しておりました。市民文化ホールで開かれたこのワークショップの講師には、多額の謝礼が支払われています。講師の選定に当たり、NPO法人まちアート・夢虫の理事長が意を受けて介在し、間を取り持ち、金銭の授受を含めた何らかの結果をもたらす行為、すなわち口ききがあったとのことでありますが、事実であるのか否か回答を求めます。また、多額の謝礼が支払われた相手は、夢虫の理事長が口をきいた相手であるとの話もありますが、事実か否か回答を求めます。

多額の金銭の授受を伴ったこの事業に関しては、耳を疑う話も聞こえています。NPOまちアート・夢虫の理事長が講師選定に介在し、その介在どおりに講師が決定した後になって、夢虫で受託できないかとの打診があったとも聞いておりますが、事実でしょうか。

 以上、事実か事実にあらざるかのみ簡潔に回答を願います。

[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(中台雅幸) 生涯学習部所管施設での事業についてのご質問にお答えいたします。

 初めに、平成15年8月に市民文化ホールで実施しました舞台美術ワークショップの講師選定についてのご質問でございますが、当該NPO法人の理事長に相談をし、ご紹介いただいた方を講師にお願いいたしました。

 また、その過程でNPO法人から法人として受託できないかとの問い合わせはありましたが、市民文化ホールとしてはそうした形をとらずに、直接当該講師に依頼し、実施したものでございます。

 以上でございます。

[中村実議員登壇]

中村実議員 NPO法人まちアート・夢虫に関しては、理事が市議会議員を務める間に、多額の公金を受領し続けていた事実がこれまでに確認されています。地方自治法92条2項が想定する事態そのものと思料されます。

NPOまちアート・夢虫の理事長については、その人となりがうかがえる逸話があります。

 葛飾川の上部利用計画に関して、下水道一課が主催で近隣の方々からさまざまなお考えを伺う懇談会が開かれました。葛飾小学校の児童の通学路とすべきとのお考えを初め、さまざまな指摘がなされる場において、葛飾川をせせらぎとするべきとの特定の考え方を主張する葛飾川せせらぎの会の入会案内チラシを配る。これは個人の会合の場ではなく、意見が多岐にわたる方がお集まりの市が主催の公の場において、自分たちだけの主張のチラシを配り歩き出すという前代未聞の出来事でありました。こういうことを平然とやってのける神経の持ち主が夢虫の理事長であります。非常識な振る舞いと、近隣の方々にひんしゅくを買っております。

NPOまちアート・夢虫とは、活動に際して教育委員会の後援を得る機会が多くあります。後援を得ようとする動機は何かと思っていたところ、関係者が言及していました。後援を得ることと学校関係への宣伝の関連を明確に言及していまして、図らずも行動パターンがあらわになりました。教育委員会の後援を学校での宣伝につなげる。

 教育委員会後援に関しましては、申請書に犯罪のにおいや政治や宗教の支持があからさまにうかがえるでもない限り、事実上申請すれば後援が得られる実情をチラシを受け取る大半の方はご存じないと思われます。教育委員会の後援を自分たちの目的のために利用する者もいる事実を、今後多くの市民の方にお知らせする必要があるのではないでしょうか。

 心配になり、葛飾小を訪ねました。すると案の定、夢虫の夏休み・特別「おはなしの会」のチラシがありました。学校で宣伝されたチラシを初めとする印刷物には、印内1丁目所在のコープ西船橋集会所が開催場所、協力団体として、コープ西船橋を中心に活動するおはなしの会「はらっぱ」の名前がありました。実は、このおはなしの会「はらっぱ」とは、何てことはなく、夢虫の理事長本人が代表者を務める団体であることも判明いたしました。ここでも行動パターンがあらわとなったのでありました。

 子供たちから参加費500円を取る一方で、子どもゆめ基金から25万9000円もの助成金を受けているとのことです。子どもゆめ基金とは、独立行政法人国立青少年振興機構からの助成金で、私たち国民の税金です。参加費や入場料を取りながら、税金である助成金を受ける手法も、夢虫の事業ではよく見られるパターンです。

 チラシに話を戻します。協力として葛飾小読み聞かせの会、塚田おはなしの会、かえる文庫等々の記載がありました。これらの団体の方々は、夢虫の実態を知っていたからこそ協力したのか、全く知らないままに協力してしまったのかわかりませんが、ご自身の団体名でインターネットで検索すれば、いずれこの議事録にたどり着かれて、事の重大さにお気づきになることでありましょう。

 また、この企画はこちらのとおり、地域新聞でも取り上げられています。(新聞を示す)地域新聞の方が夢虫の実態を承知の上で取り上げたとは到底思えません。また、独立行政法人国立青少年振興機構が夢虫の実態を承知の上で、私たちの血税を助成したとは思いません。

夢虫をインターネットで検索して、私の議事録にたどり着いて、初めて実態を知る方も多くいらっしゃいます。そんな団体とは知らずに危うく参加してしまうところだった、事前にわかってよかったとおっしゃる保護者の方々や、理事長がそんなことをするような人だと思わなかった、特定の政治的な思考は気がつかなかったとおっしゃる方々もおられ、もっともっと多くの方にお知らせしなければならないと痛感しております。

 こちらは、(リーフレットを示す)投函いわゆるポスティング等で、不特定多数の市民の方々に配布された選挙用のリーフレットであります。夢虫が公金を受領し続けたと同じ時期に議員を務め、その後落選した者のものであります。「私たちも応援しています」とありまして、氏名やその方の立場が明記され、広告効果を発揮しています。ざっと見ていくと、米屋陽一(民話研究者)、坂本妙子(NPO理事)、みづのかをり(イラストレーター、フリーライター)、塩田勢津子、田中由喜子、半田晶子とありまして、夢虫の理事長も大きく名前を連ねています。

 今月4日には、夢虫が葛飾公民館にて開催した行事に、葛飾公民館が後援を出しております。葛飾公民館館長は、夢虫及び夢虫理事長の実態を認識した上で後援を出したのであれば、ゆゆしきことに思います。これまでの経緯の認識があったのか否か、回答を求めます。

 続きまして、昨年12月16日に塚田公民館にて開催された塚田クリスマスコンサートに関して質問いたします。

 その記事はこちらの(広報を示す)11月15日号の広報の「情報ひろば」、第5面というんでしょうか、こちらに塚田公民館の記事として掲載されております。出演者の松本やすこ氏は、夢虫が企画する行事に出演したり、松本やすこ氏が代表を務める「親子でオペラに親しむ会」の行事に際して、夢虫の協力を受けております。そして、夢虫の事業の講師を務めるなどの事実もあります。昨年のコンサートの際には、多額の公金が松本氏に支出されております。

そこで質問いたします。松本氏の起用に当たり、夢虫の理事と議員を同時に務めていた前議員から、働きかけはあったのか否か回答を求めます。

 以上で質問を終わります。

[生涯学習部長登壇]

生涯学習部長(中台雅幸) 再々質問についてお答えいたしますが、NPO法人まちアート・夢虫についてでございますけれども、塚田公民館主催事業の関係でございますが、さきにご質問いただいたのが塚田公民館のほうの関係でございますけれども、NPO法人まちアート・夢虫の議員ご指摘のようなこれまでの経緯の認識についてでございますが、葛飾公民館長に確認しましたところ、当該団体の詳しい経緯については十分承知していなかったとのことでございます。

 次に、塚田公民館主催事業の関係でございますが、この事業について、議員ご指摘のような働きかけはございませんでした。

 以上でございます。


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